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第一章 冒険者から神官へ
sideアイアン・ケルベロス(コーディ視点)
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「最悪だ。なんで俺が荷物持ちなんて……」
俺はぐしゃりと頭を掻きむしった。
「あら。だって、コーディが新しいマジックバッグがあるから大丈夫って言って追い出したんじゃない?」
ローラがあっけらかんと言い放つ。
「そういうことだ。他に荷物持ちが欲しいなら、そのうち腕の立つ奴をスカウトして来いよ」
アンガスが、さも簡単そうに言う。
ずっと気に入らなかったノアを追い出せたのは良かった。
だが、ノアがやっていたことを、なぜ全部俺がやることになったんだ!?
ローラはアンガスのお気に入りだからって何もやらないし、アンガスも「なんでリーダーの俺が?」みたいな態度で、全く取り合ってくれない。
「おら、さっさと行くぞ……ギャァッ!!」
アンガスが早速、床に仕掛けてあった罠を踏み抜いた。壁から放たれた矢が、アンガスの脛を掠った。
アンガスはすぐさま治癒の魔道具でかすり傷を治していた。
その魔道具、俺が怪我してもほとんど使わせてもらってないんだが……
治癒の魔道具は早くも魔力切れを起こしたようで、アンガスの傷は中途半端にしか治らなかった。
「チッ。コーディ、これに魔力を貯められるか?」
「いや、俺ももう魔力切れだ。これ以上は、脱出のスクロールも使えなくなる」
「ふんっ。仕方ねぇ。今回は一旦撤退するぞ」
脱出のスクロールをマジックバッグから取り出すと、俺は魔力を込めた。魔術陣が俺たちの足元に現れて光り輝いた。
やっと、この地獄から離れられる……
俺たちはダンジョンの十一階層をうろうろしていた──それも五日間もだ!!
ノアを追い出して、荷物を奪……もらったのはいいものの、俺もアンガスもローラも、誰も地図の見方がよく分かっていなかった。全部、ノアがやっていたからだ。
さらにノア以外、誰も今まで罠のチェックや索敵をやってこなかったから、罠には引っかかりまくるわ、魔物にも会いまくるわ……
誰もタンクをやらなくなったから、アンガスもローラも魔物を捌くのに時間がかかるようになったし、怪我も増えた。
もちろん、連携もぐちゃぐちゃになって、ダンジョンを進むごとに、パーティー内での喧嘩が増えた。
結局、俺の魔力が枯渇して、ダンジョンで拾った治癒の魔道具も魔力切れを起こして、撤退することになった。
***
「ノアを追い出したのは早計だったか……」
俺はぼんやりと一人、公園のベンチに座って呟いた。今の俺の唯一の憩いの場だ。
あれから、俺はノアの代わりにありとあらゆる雑用を押し付けられて、もう身も心もクタクタだった……
ダンジョンから逃げ帰ってからも大変だった。
「ノアとダンジョンで逸れたんだ。かなり階層が深い所だったから、あいつが今頃どうなってるか、分からない……」
俺たちは冒険者ギルドにノアのことを報告した。
心底心配そうに語るアンガスを見て、「どの口が言う……」とも思ったが、俺は何も言わなかった。
もちろん、ローラもただ悲しそうな表情で俯いて肩を震わせる振りだけして、何も言わなかった。
他の冒険者やギルドの職員達は、アンガスの話を聞いて、初めは俺たちに同情的だった。そう、初めは。
最初からギルマスだけが、キツく俺たちを睨みつけていた。
ノアを失ったアイアン・ケルベロスに、他の冒険者は同情的だったし、初めは加入希望者が殺到した。
元々、グリーンフィスト領一の冒険者パーティーと言われたほどのチームだ。新メンバーのスカウトも簡単だった。
「あのアイアン・ケルベロスに!? 俺でいいんですか!? 光栄っす!」
と、どいつもこいつも初めは調子の良いことを言うが、結局、三日も持つことはなかった。
みんな、辞めていく時は同じことを言っていた。
「ノアさんは本当にこれ全部やってたんですか!? ありえないっす! 俺じゃ無理っす!!」
どいつもこいつも、雑用すらろくにできず、逃げるように辞めていった。
「結局、何人辞めたんだっけか……」
新人の辞めた人数が両手で余るほどになった時、もう誰もアイアン・ケルベロスのスカウトには頷かなくなっていた。
「アンガスは簡単にスカウトしてこいって言うけど、この街じゃあ、もう無理だろうな……」
俺は頭を抱え込んだ。
新人が入らないんじゃ、雑用は全部俺がやらなきゃいけない。
アンガスもローラも決して手伝ってはくれない。
──ノア、お前は本当にこんなこと全部、あんな平気な顔をして、こなしてたっていうのか!?
***
それから程なくして、俺たちアイアン・ケルベロスに対する冒険者ギルドの目が、一段と厳しくなる事件が起こった。
冒険者の預金は、冒険者が死亡した場合、冒険者の家族か、パーティーを組んでいれば、パーティーメンバーに引き継ぐことができる。
ノアは孤児だから家族はいないし、当然、俺たちアイアン・ケルベロスに権利があると思っていた。
「もう野垂れ死んでんじゃねぇのか?」
という適当なアンガスの言葉に従って、俺は冒険者ギルドに手続きに行った。
受付でノアの預金を引き出そうとすれば、
「ノアさんですが、王都でアイアン・ケルベロスからの脱退手続きをされてますね。なので、もうあなたたちには、ノアさんの預金を引き出す権利はありません」
受付嬢の睨みつけるような視線は、とんでもなく痛かった。
言外に「お前らが酷いやり方でノアを追い出したんだろう?」って言っているようだった。
まぁ、あながち間違いではないが……
ノアは子供の頃から冒険者ギルドに入り浸っていたらしい。
ギルマスも、ギルドの職員たちも皆、ノアの味方だった。
手塩にかけて育てて、グリーンフィスト領一の冒険者パーティーの一員にまでなったノアが、突然いなくなったのだ。
俺たちが睨まれるのも当然だ。
それからは、どうやらアイアン・ケルベロスは要注意パーティーに指定されたようだ。
たった数日で辞めていった元メンバーたちの証言もあり、今の俺たちは、冒険者ギルド内での立ち位置が危うくなった。
いつギルドに行っても、アイアン・ケルベロスのメンバーが現れれば、蜘蛛の子を散らすように避けられて、ヒソヒソと噂話をされる。
「アンガスって、新人に対する扱いが酷いんだって」
「ああ。殴られたとか、暴言吐かれたとか、よく聞くよ」
「ローラもコーディも完全に見て見ぬ振りだって」
「同じパーティーだってのに、ありえないよな」
「新人だからって、雑用全部押し付けられるんだとよ」
「武器の手入れまで人に任せるって、冒険者舐めてんのか?」
──ああ、うるさい。全部聞こえてるんだよ。
「今まで全部ノアさんがやってたんだろ」
「あの人だけ唯一まともだったよな。真面目だし、いろんなこと教えてもらったし」
「教え方も丁寧だったし、分かりやすかったよな。本当、惜しい人を亡くしたぜ」
「俺、実は前にこっそりノアさんに治癒魔術をかけてもらったことがあるんだ」
「優しいし、冒険者として堅実だし、すげぇいい先輩だったよな」
「ねぇ。ノアさんが実はアイアン・ケルベロスから追い出されたって本当?」
──そうだよ、ノアはもういねぇんだよ。
アンガスもローラも知ってか知らずか、冒険者ギルドへの足が遠のいていった。
ギルドでの用事は、全部、俺に押し付けられた。
俺がギルドに顔を出す度に、ギルド職員には睨まれるし、他の冒険者には避けられる……
俺たちが何をしたってんだ!
こんなことになるはずじゃなかったんだ!!
***
ある日、アンガスに酒場に連れて行かれた。ローラも一緒だ。
「そろそろ、ここいらで一つ、デカい仕事をしようぜ」
アンガスがバンッと酒場のテーブルに叩きつけたのは、Aランクの依頼票だった。
かなり危険度が高い依頼だ。
討伐対象のブラックホーンディアはBランク魔物だが、身体が大きく、厄介なことに群れる。この時期は繁殖期にも当たるため、気が立っているだろう。
確かに、アイアン・ケルベロスはAランクパーティーで、この依頼を受けることができる。
ただ、最近のアイアン・ケルベロスは、新人が来なくなって、俺は雑用で疲弊して戦闘中でも集中力が続かなくなり、アンガスもローラも連携が上手くいかなくなって、目にみえるほどに戦績は下がっていた。
ノアがいたなら、達成できたかもしれない。
だが、今の俺たちには……
──完全に嫌な予感しかしなかった。
俺はぐしゃりと頭を掻きむしった。
「あら。だって、コーディが新しいマジックバッグがあるから大丈夫って言って追い出したんじゃない?」
ローラがあっけらかんと言い放つ。
「そういうことだ。他に荷物持ちが欲しいなら、そのうち腕の立つ奴をスカウトして来いよ」
アンガスが、さも簡単そうに言う。
ずっと気に入らなかったノアを追い出せたのは良かった。
だが、ノアがやっていたことを、なぜ全部俺がやることになったんだ!?
ローラはアンガスのお気に入りだからって何もやらないし、アンガスも「なんでリーダーの俺が?」みたいな態度で、全く取り合ってくれない。
「おら、さっさと行くぞ……ギャァッ!!」
アンガスが早速、床に仕掛けてあった罠を踏み抜いた。壁から放たれた矢が、アンガスの脛を掠った。
アンガスはすぐさま治癒の魔道具でかすり傷を治していた。
その魔道具、俺が怪我してもほとんど使わせてもらってないんだが……
治癒の魔道具は早くも魔力切れを起こしたようで、アンガスの傷は中途半端にしか治らなかった。
「チッ。コーディ、これに魔力を貯められるか?」
「いや、俺ももう魔力切れだ。これ以上は、脱出のスクロールも使えなくなる」
「ふんっ。仕方ねぇ。今回は一旦撤退するぞ」
脱出のスクロールをマジックバッグから取り出すと、俺は魔力を込めた。魔術陣が俺たちの足元に現れて光り輝いた。
やっと、この地獄から離れられる……
俺たちはダンジョンの十一階層をうろうろしていた──それも五日間もだ!!
ノアを追い出して、荷物を奪……もらったのはいいものの、俺もアンガスもローラも、誰も地図の見方がよく分かっていなかった。全部、ノアがやっていたからだ。
さらにノア以外、誰も今まで罠のチェックや索敵をやってこなかったから、罠には引っかかりまくるわ、魔物にも会いまくるわ……
誰もタンクをやらなくなったから、アンガスもローラも魔物を捌くのに時間がかかるようになったし、怪我も増えた。
もちろん、連携もぐちゃぐちゃになって、ダンジョンを進むごとに、パーティー内での喧嘩が増えた。
結局、俺の魔力が枯渇して、ダンジョンで拾った治癒の魔道具も魔力切れを起こして、撤退することになった。
***
「ノアを追い出したのは早計だったか……」
俺はぼんやりと一人、公園のベンチに座って呟いた。今の俺の唯一の憩いの場だ。
あれから、俺はノアの代わりにありとあらゆる雑用を押し付けられて、もう身も心もクタクタだった……
ダンジョンから逃げ帰ってからも大変だった。
「ノアとダンジョンで逸れたんだ。かなり階層が深い所だったから、あいつが今頃どうなってるか、分からない……」
俺たちは冒険者ギルドにノアのことを報告した。
心底心配そうに語るアンガスを見て、「どの口が言う……」とも思ったが、俺は何も言わなかった。
もちろん、ローラもただ悲しそうな表情で俯いて肩を震わせる振りだけして、何も言わなかった。
他の冒険者やギルドの職員達は、アンガスの話を聞いて、初めは俺たちに同情的だった。そう、初めは。
最初からギルマスだけが、キツく俺たちを睨みつけていた。
ノアを失ったアイアン・ケルベロスに、他の冒険者は同情的だったし、初めは加入希望者が殺到した。
元々、グリーンフィスト領一の冒険者パーティーと言われたほどのチームだ。新メンバーのスカウトも簡単だった。
「あのアイアン・ケルベロスに!? 俺でいいんですか!? 光栄っす!」
と、どいつもこいつも初めは調子の良いことを言うが、結局、三日も持つことはなかった。
みんな、辞めていく時は同じことを言っていた。
「ノアさんは本当にこれ全部やってたんですか!? ありえないっす! 俺じゃ無理っす!!」
どいつもこいつも、雑用すらろくにできず、逃げるように辞めていった。
「結局、何人辞めたんだっけか……」
新人の辞めた人数が両手で余るほどになった時、もう誰もアイアン・ケルベロスのスカウトには頷かなくなっていた。
「アンガスは簡単にスカウトしてこいって言うけど、この街じゃあ、もう無理だろうな……」
俺は頭を抱え込んだ。
新人が入らないんじゃ、雑用は全部俺がやらなきゃいけない。
アンガスもローラも決して手伝ってはくれない。
──ノア、お前は本当にこんなこと全部、あんな平気な顔をして、こなしてたっていうのか!?
***
それから程なくして、俺たちアイアン・ケルベロスに対する冒険者ギルドの目が、一段と厳しくなる事件が起こった。
冒険者の預金は、冒険者が死亡した場合、冒険者の家族か、パーティーを組んでいれば、パーティーメンバーに引き継ぐことができる。
ノアは孤児だから家族はいないし、当然、俺たちアイアン・ケルベロスに権利があると思っていた。
「もう野垂れ死んでんじゃねぇのか?」
という適当なアンガスの言葉に従って、俺は冒険者ギルドに手続きに行った。
受付でノアの預金を引き出そうとすれば、
「ノアさんですが、王都でアイアン・ケルベロスからの脱退手続きをされてますね。なので、もうあなたたちには、ノアさんの預金を引き出す権利はありません」
受付嬢の睨みつけるような視線は、とんでもなく痛かった。
言外に「お前らが酷いやり方でノアを追い出したんだろう?」って言っているようだった。
まぁ、あながち間違いではないが……
ノアは子供の頃から冒険者ギルドに入り浸っていたらしい。
ギルマスも、ギルドの職員たちも皆、ノアの味方だった。
手塩にかけて育てて、グリーンフィスト領一の冒険者パーティーの一員にまでなったノアが、突然いなくなったのだ。
俺たちが睨まれるのも当然だ。
それからは、どうやらアイアン・ケルベロスは要注意パーティーに指定されたようだ。
たった数日で辞めていった元メンバーたちの証言もあり、今の俺たちは、冒険者ギルド内での立ち位置が危うくなった。
いつギルドに行っても、アイアン・ケルベロスのメンバーが現れれば、蜘蛛の子を散らすように避けられて、ヒソヒソと噂話をされる。
「アンガスって、新人に対する扱いが酷いんだって」
「ああ。殴られたとか、暴言吐かれたとか、よく聞くよ」
「ローラもコーディも完全に見て見ぬ振りだって」
「同じパーティーだってのに、ありえないよな」
「新人だからって、雑用全部押し付けられるんだとよ」
「武器の手入れまで人に任せるって、冒険者舐めてんのか?」
──ああ、うるさい。全部聞こえてるんだよ。
「今まで全部ノアさんがやってたんだろ」
「あの人だけ唯一まともだったよな。真面目だし、いろんなこと教えてもらったし」
「教え方も丁寧だったし、分かりやすかったよな。本当、惜しい人を亡くしたぜ」
「俺、実は前にこっそりノアさんに治癒魔術をかけてもらったことがあるんだ」
「優しいし、冒険者として堅実だし、すげぇいい先輩だったよな」
「ねぇ。ノアさんが実はアイアン・ケルベロスから追い出されたって本当?」
──そうだよ、ノアはもういねぇんだよ。
アンガスもローラも知ってか知らずか、冒険者ギルドへの足が遠のいていった。
ギルドでの用事は、全部、俺に押し付けられた。
俺がギルドに顔を出す度に、ギルド職員には睨まれるし、他の冒険者には避けられる……
俺たちが何をしたってんだ!
こんなことになるはずじゃなかったんだ!!
***
ある日、アンガスに酒場に連れて行かれた。ローラも一緒だ。
「そろそろ、ここいらで一つ、デカい仕事をしようぜ」
アンガスがバンッと酒場のテーブルに叩きつけたのは、Aランクの依頼票だった。
かなり危険度が高い依頼だ。
討伐対象のブラックホーンディアはBランク魔物だが、身体が大きく、厄介なことに群れる。この時期は繁殖期にも当たるため、気が立っているだろう。
確かに、アイアン・ケルベロスはAランクパーティーで、この依頼を受けることができる。
ただ、最近のアイアン・ケルベロスは、新人が来なくなって、俺は雑用で疲弊して戦闘中でも集中力が続かなくなり、アンガスもローラも連携が上手くいかなくなって、目にみえるほどに戦績は下がっていた。
ノアがいたなら、達成できたかもしれない。
だが、今の俺たちには……
──完全に嫌な予感しかしなかった。
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