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飛躍篇
第十八話:森の都
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『眠れる我が庭に、踏み入るは何者ぞ。汝らの来訪が、星の意思か、あるいはただの迷いか、その魂で示せ』
天までそびえる「生きた壁」から響く、古の問いかけ。その声は、二人の魂に直接語りかけてくるようだった。
エリアナは、その途方もないプレッシャーに、咄嗟に身構える。彼女の手のひらに、制御できない小さな炎が揺らめいた。彼の足元では、バックパックから顔を出していたネロが、全身の毛を逆立てて低く唸っている。
「ルシアン…!」
しかし、ルシアンは彼女とネロを制する「待て、エリアナ。駄目だ」。彼の目には、この壁が放つ、途方もなく巨大で、穏やかな生命力が見えていた。攻撃など、大海に小石を投げるようなものだと、本能で理解したのだ。「これは、力でどうこうなる相手じゃない」
「じゃあ、どうすればいいの…?」エリアナが途方に暮れたように尋ねる。
ルシアンは、壁を見つめながら、静かに思考を巡らせていた。「魂で示せ…」
ふと、彼の脳裏に、フィアナの言葉が蘇った。
(――マナは、星に生きるもの全てが内に秘めている、魂の輝き)
「…そうか」ルシアンは、何かを掴んだように呟いた。
「エリアナ、この壁は、俺たちの力そのものを見たいんじゃない。俺たちが、その力を何のために使うのか…俺たちの『意志』を知りたいんだと思う」
彼は、エリアナに向き直ると、決意を込めた目で言った。
「試してみる。俺が、俺たちの意志を、この壁に伝えてみる」
ルシアンは、武器を収め、ゆっくりと壁に近づくと、その巨大な樹の幹に、そっと手のひらを当てた。
力を行使しない。ただ、自身の内にある純粋な「マナ」の奔流を、壁に流し込むように意識を集中させる。彼の脳裏には、ブレンナの笑顔、アステリアの民の歓声、そして隣に立つエリアナを守りたいという、ただ一つの純粋な願いが浮かんでいた。
ゴォォ…と、壁全体が、まるで古の巨人が息を吐くかのように、低く、穏やかに振動した。彼の手のひらが触れた場所から、柔らかな翠色(すいしょく)の光が、樹皮の模様に沿って、水面の波紋のように広がっていく。やがて光は壁全体に行き渡り、そして静かに、壁の中へと吸い込まれていった。
ルシアンは、自分の魂が認められたことを直感的に理解した。
壁のざわめきが、ぴたりと止まる。そして、壁から放たれる意識が、今度はエリアナへと、明確に向けられた。彼女の内に眠る、制御しきれない炎の奔流を、この大いなる存在は静かに見定めている。
エリアナは、ルシアンの意図を理解し、一歩前に出る。彼女は、祈るように、手のひらの上に、あのキャンドルのように温かく、穏やかな光の玉を灯してみせた。それは、破壊の力ではなく、「守りたい」という意志の象徴だった。
彼女が灯した穏やかな橙色(だいだいいろ)の光は、ふわりと彼女の手を離れると、まるで壁に導かれるように、ゆっくりと吸い寄せられていった。光が壁に触れると、先程の翠色の光と同じように、波紋となって広がり、そして静かに壁の中へと消えていった。
二つの魂の形を受け入れた「生きた壁」は、ついに沈黙を破った。
『…良かろう。星の子よ、炎の乙女よ。道を開く』
その声と共に、地響きのような、しかし決して不快ではない、生命の息吹そのもののような音が響き渡る。目の前で、巨大な樹々が、まるで意思を持つかのように、ゆっくりと動き始めた。絡み合っていた太い根は大地へと沈み、天を覆っていた枝葉は左右へと分かれていく。そして、継ぎ目のなかったはずの壁の中央に、木漏れ日が降り注ぐ、光に満ちた一本の道が、現れた。
◇
光の道の先には、一人のエルフの男性が、白く輝く木材で造られた一台の馬車と共に、二人を待っていた。どうやら、道のすぐ脇にある、蔦に覆われた詰所から出てきたらしい。馬車を引くのは、美しい白毛の馬が二頭。その傍らには、エルフの御者が控えている。
「我はローエン。この『大シルヴァンの壁』の番人にして、ルナリアの森の案内人。よくぞ参られた、星の子よ」
ローエンと名乗ったエルフは、ルシアンの内に眠るマナを、最初から理解しているかのように、深々と頭を下げた。
柔らかな苔の座席に腰を下ろし、御者が静かに手綱を引くと、馬車は滑るように進み始めた。ネロは、ルシアンの膝の上で丸くなっている。
ルシアンは、対面に座るローエンに問いかけた。
「ローエンさん。どうして、俺たちが来るのが分かったんですか? まるで、待ち構えていたようでしたが」
ローエンは、穏やかに答えた。「壁が、教えてくれたのだ。『大シルヴァンの壁』は、ただの国境ではない。意思を持つ、この森の守護者そのもの。壁は、汝らの魂に触れ、その来訪を、即座に私へと伝えてくれたのだよ」
その答えに、エリアナが純粋な疑問を口にする。「では、他の国の人たちは、どうやってルナリアに?」
「我らは、世界を拒絶しているわけではない。シルベリア王国やリベラポリスとも、限定的ではあるが、公の交流はある。ただし、その者たちは、我らが用意した『嘆願の道』を通って都へ来る。…しかし、汝らのように、何の報せもなく訪れる者は、必ずこの『大シルヴァンの壁』へと導かれるのだ。壁が、その者の魂を試し、招き入れるべきか否かを判断するために」
やがて、馬車の窓の外に、信じられない光景が広がり始めた。天を突くほどの巨大な樹々が、そのまま住居や塔となり、それらを繋ぐように、光る蔦で編まれた吊り橋が架かっている。地面には光る苔が生え、夜でもないのに、森全体が柔らかな光に満ちている。行き交う人々は、皆、優雅な身のこなしのエルフたちだった。
エリアナは、窓に顔を押し付けるようにして、その光景に目を輝かせている。
「すごい…ルシアン、見て…! 街が、光ってる…!」
都の名は、『シルヴァンヘイム』。
◇
その頃、都の中心にそびえる、ひときわ巨大な樹の最上階。瞑想していたルナリア公国の大賢者は、ふと目を開けた。遥か彼方にある「大シルヴァンの壁」から、数百年ぶりに、魂の交信が届いたのだ。その内容は、簡潔にして、衝撃的だった。
『星の子、来訪せり』
大賢者は、長きに渡る伝承が、ついに現実となったことを悟り、静かに来訪者を待った。
馬車は、その大樹の麓で静かに止まった。
ローエンは、馬車を降りた二人に対し、改めて向き直り、深々と頭を下げる。
「星の子殿、炎の乙女殿。どうか、我らが主、大賢者様にお会いいただきたい」
「大賢者に…?」
ルシアンは、警戒を解かずに問い返す。「なぜ、俺たちが? 俺たちは、ただ自分たちの力を知るために、この国を訪れただけのはずだ」
ローエンは、静かに答えた。「壁が汝らを受け入れたという報せは、既に主の元へも届いている。…汝らがこの地を訪れた本当の目的も、きっと、その謁見の先にこそあるはずゆえ」
ローエンに導かれ、二人は大樹の内部を、蔦で編まれた螺旋状の通路を上っていく。最上階には、ルナリア公国を治める大賢者が、静かに二人を待っていた。 その姿は、性別も年齢も超越しているように見えた。ただそこに在るのは、純粋な「知性」の塊のようだった。樹の枝葉で編まれたような簡素な衣を纏い、その瞳だけが、星空のように深く、全てを見通している。
大賢者は、二人が口を開くより先に、静かに告げる。
「『大シルヴァンの壁』より報せを受け、汝らを呼び寄せた。星のマナをその身に宿す少年と、その魂より分かたれし影。そして、原初の炎を内に秘めた少女よ」
その言葉は、ネロの存在をも、最初から見抜いていた。
「汝らが、自らの力の根源を知るために、この地を訪れたことも、承知している」
そして、大賢者は続ける。
「汝らが求める答えの一端は、このルナリアで得られよう。だが、その一端に触れること自体が、汝らの今後の運命を大きく変えてしまうやもしれぬ。…それでも、良いのか?」
天までそびえる「生きた壁」から響く、古の問いかけ。その声は、二人の魂に直接語りかけてくるようだった。
エリアナは、その途方もないプレッシャーに、咄嗟に身構える。彼女の手のひらに、制御できない小さな炎が揺らめいた。彼の足元では、バックパックから顔を出していたネロが、全身の毛を逆立てて低く唸っている。
「ルシアン…!」
しかし、ルシアンは彼女とネロを制する「待て、エリアナ。駄目だ」。彼の目には、この壁が放つ、途方もなく巨大で、穏やかな生命力が見えていた。攻撃など、大海に小石を投げるようなものだと、本能で理解したのだ。「これは、力でどうこうなる相手じゃない」
「じゃあ、どうすればいいの…?」エリアナが途方に暮れたように尋ねる。
ルシアンは、壁を見つめながら、静かに思考を巡らせていた。「魂で示せ…」
ふと、彼の脳裏に、フィアナの言葉が蘇った。
(――マナは、星に生きるもの全てが内に秘めている、魂の輝き)
「…そうか」ルシアンは、何かを掴んだように呟いた。
「エリアナ、この壁は、俺たちの力そのものを見たいんじゃない。俺たちが、その力を何のために使うのか…俺たちの『意志』を知りたいんだと思う」
彼は、エリアナに向き直ると、決意を込めた目で言った。
「試してみる。俺が、俺たちの意志を、この壁に伝えてみる」
ルシアンは、武器を収め、ゆっくりと壁に近づくと、その巨大な樹の幹に、そっと手のひらを当てた。
力を行使しない。ただ、自身の内にある純粋な「マナ」の奔流を、壁に流し込むように意識を集中させる。彼の脳裏には、ブレンナの笑顔、アステリアの民の歓声、そして隣に立つエリアナを守りたいという、ただ一つの純粋な願いが浮かんでいた。
ゴォォ…と、壁全体が、まるで古の巨人が息を吐くかのように、低く、穏やかに振動した。彼の手のひらが触れた場所から、柔らかな翠色(すいしょく)の光が、樹皮の模様に沿って、水面の波紋のように広がっていく。やがて光は壁全体に行き渡り、そして静かに、壁の中へと吸い込まれていった。
ルシアンは、自分の魂が認められたことを直感的に理解した。
壁のざわめきが、ぴたりと止まる。そして、壁から放たれる意識が、今度はエリアナへと、明確に向けられた。彼女の内に眠る、制御しきれない炎の奔流を、この大いなる存在は静かに見定めている。
エリアナは、ルシアンの意図を理解し、一歩前に出る。彼女は、祈るように、手のひらの上に、あのキャンドルのように温かく、穏やかな光の玉を灯してみせた。それは、破壊の力ではなく、「守りたい」という意志の象徴だった。
彼女が灯した穏やかな橙色(だいだいいろ)の光は、ふわりと彼女の手を離れると、まるで壁に導かれるように、ゆっくりと吸い寄せられていった。光が壁に触れると、先程の翠色の光と同じように、波紋となって広がり、そして静かに壁の中へと消えていった。
二つの魂の形を受け入れた「生きた壁」は、ついに沈黙を破った。
『…良かろう。星の子よ、炎の乙女よ。道を開く』
その声と共に、地響きのような、しかし決して不快ではない、生命の息吹そのもののような音が響き渡る。目の前で、巨大な樹々が、まるで意思を持つかのように、ゆっくりと動き始めた。絡み合っていた太い根は大地へと沈み、天を覆っていた枝葉は左右へと分かれていく。そして、継ぎ目のなかったはずの壁の中央に、木漏れ日が降り注ぐ、光に満ちた一本の道が、現れた。
◇
光の道の先には、一人のエルフの男性が、白く輝く木材で造られた一台の馬車と共に、二人を待っていた。どうやら、道のすぐ脇にある、蔦に覆われた詰所から出てきたらしい。馬車を引くのは、美しい白毛の馬が二頭。その傍らには、エルフの御者が控えている。
「我はローエン。この『大シルヴァンの壁』の番人にして、ルナリアの森の案内人。よくぞ参られた、星の子よ」
ローエンと名乗ったエルフは、ルシアンの内に眠るマナを、最初から理解しているかのように、深々と頭を下げた。
柔らかな苔の座席に腰を下ろし、御者が静かに手綱を引くと、馬車は滑るように進み始めた。ネロは、ルシアンの膝の上で丸くなっている。
ルシアンは、対面に座るローエンに問いかけた。
「ローエンさん。どうして、俺たちが来るのが分かったんですか? まるで、待ち構えていたようでしたが」
ローエンは、穏やかに答えた。「壁が、教えてくれたのだ。『大シルヴァンの壁』は、ただの国境ではない。意思を持つ、この森の守護者そのもの。壁は、汝らの魂に触れ、その来訪を、即座に私へと伝えてくれたのだよ」
その答えに、エリアナが純粋な疑問を口にする。「では、他の国の人たちは、どうやってルナリアに?」
「我らは、世界を拒絶しているわけではない。シルベリア王国やリベラポリスとも、限定的ではあるが、公の交流はある。ただし、その者たちは、我らが用意した『嘆願の道』を通って都へ来る。…しかし、汝らのように、何の報せもなく訪れる者は、必ずこの『大シルヴァンの壁』へと導かれるのだ。壁が、その者の魂を試し、招き入れるべきか否かを判断するために」
やがて、馬車の窓の外に、信じられない光景が広がり始めた。天を突くほどの巨大な樹々が、そのまま住居や塔となり、それらを繋ぐように、光る蔦で編まれた吊り橋が架かっている。地面には光る苔が生え、夜でもないのに、森全体が柔らかな光に満ちている。行き交う人々は、皆、優雅な身のこなしのエルフたちだった。
エリアナは、窓に顔を押し付けるようにして、その光景に目を輝かせている。
「すごい…ルシアン、見て…! 街が、光ってる…!」
都の名は、『シルヴァンヘイム』。
◇
その頃、都の中心にそびえる、ひときわ巨大な樹の最上階。瞑想していたルナリア公国の大賢者は、ふと目を開けた。遥か彼方にある「大シルヴァンの壁」から、数百年ぶりに、魂の交信が届いたのだ。その内容は、簡潔にして、衝撃的だった。
『星の子、来訪せり』
大賢者は、長きに渡る伝承が、ついに現実となったことを悟り、静かに来訪者を待った。
馬車は、その大樹の麓で静かに止まった。
ローエンは、馬車を降りた二人に対し、改めて向き直り、深々と頭を下げる。
「星の子殿、炎の乙女殿。どうか、我らが主、大賢者様にお会いいただきたい」
「大賢者に…?」
ルシアンは、警戒を解かずに問い返す。「なぜ、俺たちが? 俺たちは、ただ自分たちの力を知るために、この国を訪れただけのはずだ」
ローエンは、静かに答えた。「壁が汝らを受け入れたという報せは、既に主の元へも届いている。…汝らがこの地を訪れた本当の目的も、きっと、その謁見の先にこそあるはずゆえ」
ローエンに導かれ、二人は大樹の内部を、蔦で編まれた螺旋状の通路を上っていく。最上階には、ルナリア公国を治める大賢者が、静かに二人を待っていた。 その姿は、性別も年齢も超越しているように見えた。ただそこに在るのは、純粋な「知性」の塊のようだった。樹の枝葉で編まれたような簡素な衣を纏い、その瞳だけが、星空のように深く、全てを見通している。
大賢者は、二人が口を開くより先に、静かに告げる。
「『大シルヴァンの壁』より報せを受け、汝らを呼び寄せた。星のマナをその身に宿す少年と、その魂より分かたれし影。そして、原初の炎を内に秘めた少女よ」
その言葉は、ネロの存在をも、最初から見抜いていた。
「汝らが、自らの力の根源を知るために、この地を訪れたことも、承知している」
そして、大賢者は続ける。
「汝らが求める答えの一端は、このルナリアで得られよう。だが、その一端に触れること自体が、汝らの今後の運命を大きく変えてしまうやもしれぬ。…それでも、良いのか?」
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