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動乱篇
第四十五話:グリフォン砦攻防戦(前編)
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春。雪解け水が大地を潤し、新たな生命が芽吹く季節。
だが、シルベリア王国東部国境に広がる平原を埋め尽くしていたのは、生命の息吹ではなかった。鋼鉄の鎧、鋭利な槍先、そして、ヴァルカス帝国の紋章を掲げた無数の軍旗。それは、一つの国を飲み込まんとする、巨大な戦争機械の姿だった。
帝国軍本陣。小高い丘の上に立つダリウス将軍は、眼下に広がる自軍の圧倒的な布陣と、それに比べればあまりにも矮小なグリフォンの砦を見下ろし、その口元に冷たい笑みを浮かべていた。
隣に立つ副官が、緊張した面持ちで報告する。
「将軍。全軍、配置完了いたしました」
「うむ」
ダリウスは、満足げに頷いた。
「まず、第二軍団の騎馬兵で砦を完全に包囲させよ。目的は、敵の逃亡を防ぐことではない。外界から完全に孤立させ、砦という名の鉄の棺に閉じ込めるのだ。絶望という名の圧力を、奴らの心に刻み込め」
「はっ!」
「次に、後方支援部隊に伝えよ。敵の射程範囲ギリギリに、見せかけの攻城兵器を並べた、大規模な陣地を構築させろ。我らが正攻法で攻めると、愚かなシルベリアの者共に、そう信じ込ませるのだ」
副官は、その意図を測りかねて、しかし自らの疑問を押し殺すことなく尋ねた。
「…将軍。我らの戦力をもってすれば、正攻法でも、あの砦を落とすのは容易いかと…」
「それでは足りんのだ」と、ダリウスは静かに首を振った。「ただ勝つだけでは意味がない。完膚なきまでに、敵の心をへし折るのだ」
彼は、砦を指差した。
「奴らの唯一の希望は、あのルシアンとかいう小僧と、その仲間たちの魔術だ。我らが見せかけの攻城兵器を並べれば、奴らは必ず、その切り札である魔術で、それを破壊しにくるだろう。それで良い。いや、それが良いのだ」
ダリウスの瞳が、獲物を見つけた獣のように、鋭く光る。
「我らが真に恐れるべきは、シルベリアの兵ではない。あの規格外の魔術師どもだ。ならば、その牙を、我ら自身の手で抜いてやればよい。…舞台は整った。さあ、踊ってもらおうか、シルベリアの英雄殿」
彼の号令一下、帝国の巨大な戦争機械が、ゆっくりと、しかし確実に動き出した。
◇
ダリウスの命令一下、帝国軍の陽動が始まった。
後方陣地に並べられた見せかけの投石機が、唸りを上げて次々と石弾を放つ。しかし、その軌道はまばらで、威力も砦の堅牢な城壁を傷つけるには、ほど遠いものだった。
「将軍、シルベリア側に応戦の動き!」
伝令兵の声が、本陣の司令部に響く。
ダリウスは、魔術師が展開した遠見の水晶に、その視線を注いだ。
水晶には、砦の城壁から、二条の光が放たれる様が映し出されている。一つは、全てを焼き尽くさんばかりの深紅の炎。もう一つは、鋭利な刃と化した翠色の風。
二つの魔法は、帝国軍の陣地に着弾すると、見せかけの攻城兵器を、木っ端微塵に破壊していった。
「報告します! 敵魔術師、二名を確認! 属性は火と風! いずれも一個人で一個大隊を相手にできるレベルかと!」
魔術師団の観測兵が、興奮した声で報告する。
しかし、ダリウスは、その報告に満足げに頷くだけだった。
「報告通りだな。やはり、数名の強力な魔術師による遊撃戦が、奴らの生命線か。愚か者めが。自ら手の内を晒しているとも知らずに」
彼の視線の先、水晶の中では、炎と風の魔術師が、高速で城壁の上を移動しながら、次々と帝国軍の攻城兵器を破壊していく。シルベリアの兵士たちから、歓声が上がっているのが、ここまで聞こえてくるようだった。
彼らは、自分たちの反撃が、帝国軍の進撃を食い止めていると、そう信じ込んでいるのだろう。
ダリウスは、その光景を、まるで盤上の駒の動きを眺めるかのように、冷たい瞳で見つめていた。
全ては、彼の描いた絵図の通りに進んでいた。
◇
半日にも及ぶ攻防。シルベリア側の魔術師たちは、確実に消耗し始めているはずだった。
ダリウスは、次の手を打つ。
「魔術師団へ伝令。『狼煙』を上げろ」
その命令を受け、帝国軍陣地の後方で、数百名の魔術師団が一斉に詠唱を開始した。大地が震え、空が鳴動するほどの、凄まじい魔力が立ち上る。砦の城壁を粉砕するには、十分すぎるほどの破壊の奔流。
しかし、その魔法が放たれることはなかった。発動の寸前で、魔術師たちは詠唱を止め、魔力を霧散させる。そして、再び詠唱を始める。その、じらすような挑発行為が、何度も、何度も繰り返された。
(さあ、どうする? このまま、じりじりと削られていくのを待つか。あるいは、全てを懸けた一撃を、放ってくるか)
ダリウスは、水晶に映る砦を、冷たい瞳で見つめていた。
その挑発に応えるかのように、ついに、砦が動いた。
それまで砦の各所で散発的な攻撃を繰り返していた、火と風の魔術師。そして、これまで姿を見せなかった、もう一つの黄金の輝きを放つ魔術師。その三つの強大な魔力が、砦の中央、城門の真上へと集結していくのが、観測兵の報告で明らかになった。
「来ました、将軍!」
観測兵が、興奮した声で叫ぶ。
「敵、最大戦力でカウンターを仕掛けてくるようです! このままでは、我が軍の防御結界が…!」
水晶には、三つの異なる属性の魔力が、一つの巨大な奔流へと収束していく、まさに彼らが待ち望んだ光景が映し出されていた。
ダリウスは、その報告に、ついに待ち望んだ時が来たと確信した。
(かかったな、愚か者めが。その一撃こそが、貴様らの墓穴となるのだ)
◇
ダリウスは、伝令兵に、冷徹に、そしてはっきりと告げた。
「第一ネメシスへ伝令。『収穫』の刻だ。目標、グリフォンの砦上空。敵の魔力を、根こそぎ喰らい尽くせ」
その命令は、風のように丘の裏へと伝わっていく。
魔術的な隠蔽が施された聖域。そこに鎮座する、二基の巨大な魔導兵器が、静かにその目を覚ました。
機体に埋め込まれた、あの漆黒の鉱石が、ブゥン…という低い共振音と共に、周囲の魔力を貪欲に吸い込み始める。
砦から放たれようとしている、シルベリアの起死回生の一撃。
それを待ち構える、帝国の最終兵器。
だが、シルベリア王国東部国境に広がる平原を埋め尽くしていたのは、生命の息吹ではなかった。鋼鉄の鎧、鋭利な槍先、そして、ヴァルカス帝国の紋章を掲げた無数の軍旗。それは、一つの国を飲み込まんとする、巨大な戦争機械の姿だった。
帝国軍本陣。小高い丘の上に立つダリウス将軍は、眼下に広がる自軍の圧倒的な布陣と、それに比べればあまりにも矮小なグリフォンの砦を見下ろし、その口元に冷たい笑みを浮かべていた。
隣に立つ副官が、緊張した面持ちで報告する。
「将軍。全軍、配置完了いたしました」
「うむ」
ダリウスは、満足げに頷いた。
「まず、第二軍団の騎馬兵で砦を完全に包囲させよ。目的は、敵の逃亡を防ぐことではない。外界から完全に孤立させ、砦という名の鉄の棺に閉じ込めるのだ。絶望という名の圧力を、奴らの心に刻み込め」
「はっ!」
「次に、後方支援部隊に伝えよ。敵の射程範囲ギリギリに、見せかけの攻城兵器を並べた、大規模な陣地を構築させろ。我らが正攻法で攻めると、愚かなシルベリアの者共に、そう信じ込ませるのだ」
副官は、その意図を測りかねて、しかし自らの疑問を押し殺すことなく尋ねた。
「…将軍。我らの戦力をもってすれば、正攻法でも、あの砦を落とすのは容易いかと…」
「それでは足りんのだ」と、ダリウスは静かに首を振った。「ただ勝つだけでは意味がない。完膚なきまでに、敵の心をへし折るのだ」
彼は、砦を指差した。
「奴らの唯一の希望は、あのルシアンとかいう小僧と、その仲間たちの魔術だ。我らが見せかけの攻城兵器を並べれば、奴らは必ず、その切り札である魔術で、それを破壊しにくるだろう。それで良い。いや、それが良いのだ」
ダリウスの瞳が、獲物を見つけた獣のように、鋭く光る。
「我らが真に恐れるべきは、シルベリアの兵ではない。あの規格外の魔術師どもだ。ならば、その牙を、我ら自身の手で抜いてやればよい。…舞台は整った。さあ、踊ってもらおうか、シルベリアの英雄殿」
彼の号令一下、帝国の巨大な戦争機械が、ゆっくりと、しかし確実に動き出した。
◇
ダリウスの命令一下、帝国軍の陽動が始まった。
後方陣地に並べられた見せかけの投石機が、唸りを上げて次々と石弾を放つ。しかし、その軌道はまばらで、威力も砦の堅牢な城壁を傷つけるには、ほど遠いものだった。
「将軍、シルベリア側に応戦の動き!」
伝令兵の声が、本陣の司令部に響く。
ダリウスは、魔術師が展開した遠見の水晶に、その視線を注いだ。
水晶には、砦の城壁から、二条の光が放たれる様が映し出されている。一つは、全てを焼き尽くさんばかりの深紅の炎。もう一つは、鋭利な刃と化した翠色の風。
二つの魔法は、帝国軍の陣地に着弾すると、見せかけの攻城兵器を、木っ端微塵に破壊していった。
「報告します! 敵魔術師、二名を確認! 属性は火と風! いずれも一個人で一個大隊を相手にできるレベルかと!」
魔術師団の観測兵が、興奮した声で報告する。
しかし、ダリウスは、その報告に満足げに頷くだけだった。
「報告通りだな。やはり、数名の強力な魔術師による遊撃戦が、奴らの生命線か。愚か者めが。自ら手の内を晒しているとも知らずに」
彼の視線の先、水晶の中では、炎と風の魔術師が、高速で城壁の上を移動しながら、次々と帝国軍の攻城兵器を破壊していく。シルベリアの兵士たちから、歓声が上がっているのが、ここまで聞こえてくるようだった。
彼らは、自分たちの反撃が、帝国軍の進撃を食い止めていると、そう信じ込んでいるのだろう。
ダリウスは、その光景を、まるで盤上の駒の動きを眺めるかのように、冷たい瞳で見つめていた。
全ては、彼の描いた絵図の通りに進んでいた。
◇
半日にも及ぶ攻防。シルベリア側の魔術師たちは、確実に消耗し始めているはずだった。
ダリウスは、次の手を打つ。
「魔術師団へ伝令。『狼煙』を上げろ」
その命令を受け、帝国軍陣地の後方で、数百名の魔術師団が一斉に詠唱を開始した。大地が震え、空が鳴動するほどの、凄まじい魔力が立ち上る。砦の城壁を粉砕するには、十分すぎるほどの破壊の奔流。
しかし、その魔法が放たれることはなかった。発動の寸前で、魔術師たちは詠唱を止め、魔力を霧散させる。そして、再び詠唱を始める。その、じらすような挑発行為が、何度も、何度も繰り返された。
(さあ、どうする? このまま、じりじりと削られていくのを待つか。あるいは、全てを懸けた一撃を、放ってくるか)
ダリウスは、水晶に映る砦を、冷たい瞳で見つめていた。
その挑発に応えるかのように、ついに、砦が動いた。
それまで砦の各所で散発的な攻撃を繰り返していた、火と風の魔術師。そして、これまで姿を見せなかった、もう一つの黄金の輝きを放つ魔術師。その三つの強大な魔力が、砦の中央、城門の真上へと集結していくのが、観測兵の報告で明らかになった。
「来ました、将軍!」
観測兵が、興奮した声で叫ぶ。
「敵、最大戦力でカウンターを仕掛けてくるようです! このままでは、我が軍の防御結界が…!」
水晶には、三つの異なる属性の魔力が、一つの巨大な奔流へと収束していく、まさに彼らが待ち望んだ光景が映し出されていた。
ダリウスは、その報告に、ついに待ち望んだ時が来たと確信した。
(かかったな、愚か者めが。その一撃こそが、貴様らの墓穴となるのだ)
◇
ダリウスは、伝令兵に、冷徹に、そしてはっきりと告げた。
「第一ネメシスへ伝令。『収穫』の刻だ。目標、グリフォンの砦上空。敵の魔力を、根こそぎ喰らい尽くせ」
その命令は、風のように丘の裏へと伝わっていく。
魔術的な隠蔽が施された聖域。そこに鎮座する、二基の巨大な魔導兵器が、静かにその目を覚ました。
機体に埋め込まれた、あの漆黒の鉱石が、ブゥン…という低い共振音と共に、周囲の魔力を貪欲に吸い込み始める。
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