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22話 過去4
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レヴィは自分の部屋に逃げ込もうとしたが、頭がガンガンして痛い。アリスの自分を化け物と呼んだ吐き捨てた物言いが頭の中をぐるぐる回る。あまりにショックで涙も出ない。レヴィは身体を震わせた。母親であるアリスは、レヴィに距離を置いていた。父親であるエドワードは自分に優しいが、レヴィは母親が恋しかった。いつもアリスの心を求めていた、愛されたいと。
だけど。
アリスは、レヴィを拒絶した。
心が悲鳴を上げる。
悲しくて、寂しくて。
身体が熱い。
レヴィの手から炎があがり、身体を炎が包み込んだ。
レヴィは、気が遠くなる前に心の中でエリンの名を叫んだ。
『エリン!』
エリンは、夢の中で炎に包まれたレヴィを見た。
エリンに手を伸ばして、それから手を下げた。
全てを諦めた顔をエリンに向けて、炎に呑まれた。
エリンは、嫌な予感と夢の中のレヴィの表情に胸を震わせた。
「エリン!」
自分を呼ぶ声がして、目を擦りながら夢から覚める。
まだ眠くてぼんやりした意識のエリンは、目の前のエドワードの悲痛な声に覚醒する。
「レヴィが、炎の力を暴走させているんだ! エリン、頼む。水の精霊の力でレヴィを止めてくれ!」
はっと青の瞳を見開いて、エリンはベッドから起き上がる。
エドワードの手に引かれて、エリンは必死にレヴィの元へと走る。成人男性であるエドワードについていくのが精一杯で息が乱れて、苦しい。それでも、レヴィは炎の力に呑まれる前、必死にエリンの名を呼んでくれていたのだ。
最後に会った時の悲しげに微笑むレヴィの顔がエリンの脳裏に浮かんだ。
(レヴィ、レヴィ。かならずたすけるから!)
エリンは、懸命に水の精霊を召喚する。
ふわりと水の精霊たちがエリンの周囲を囲む。
『エリン、この先へ行っては駄目!』
『エリン、行かないで!』
エリンは足を止めて、澄んだ青の瞳で精霊たちを凝視する。エリンにレヴィの所へ行かせまいとひたすらエリンの名を呼ぶ。
「みずのせいれいさん、レヴィのところへいかせて。レヴィは、エリンにたすけてといっていたの。だからエリンは、レヴィのもとへいく」
エリンは毅然とした態度で精霊たちに語りかける。普段はおっとりとしたエリンがこのように言い切るのは初めてのことだ。戸惑う精霊たちに小鳥のような軽やかな声音が命じた。
『エリンを行かせてあげなさい』
エリンの前に貴婦人の如く美しい精霊が現れた。
『女王様!』
精霊たちは戸惑いつつも女王の命令に姿を消す。
「みずのせいれいさん」
『我が愛し子、お行きなさい。そして何かあれば我が力を貸しましょう』
そう言い終えると、水の精霊の女王はふわりとその姿を消した。
「エリン、水の精霊たちが居たのかい?」
エドワードの疑問にエリンはこくんと頷く。
「おじ様、いそごう」
エリンは手を震わせるが、エドワードの手を掴んで先を促した。二人は赤い絨毯を敷かれた廊下を走り抜けると、階段を上り。レヴィの子ども部屋のある二階へと足を踏み入れた。二階は火の海でぱちぱちと炎が踊るように広がっていく。
「みずのせいれいさん、みちをつくって」
エリンが命ずると、水の精霊たちがエドワードとエリンを守るように水の結界を作り出してくれた。レヴィの子ども部屋へ急ぐ。
ぱちぱちと火の爆ぜる音がした。エリンはばっと身体を翻して、レヴィの部屋の扉をばんと開いた。部屋の中は凄まじい火の嵐だ。その中心に炎に包まれたレヴィが、居た。レヴィは火だるまになって、唯立ち尽くしていた。
「レヴィ……」
エリンは、目の前の信じられない光景に自分の目を疑う。
だけど。
アリスは、レヴィを拒絶した。
心が悲鳴を上げる。
悲しくて、寂しくて。
身体が熱い。
レヴィの手から炎があがり、身体を炎が包み込んだ。
レヴィは、気が遠くなる前に心の中でエリンの名を叫んだ。
『エリン!』
エリンは、夢の中で炎に包まれたレヴィを見た。
エリンに手を伸ばして、それから手を下げた。
全てを諦めた顔をエリンに向けて、炎に呑まれた。
エリンは、嫌な予感と夢の中のレヴィの表情に胸を震わせた。
「エリン!」
自分を呼ぶ声がして、目を擦りながら夢から覚める。
まだ眠くてぼんやりした意識のエリンは、目の前のエドワードの悲痛な声に覚醒する。
「レヴィが、炎の力を暴走させているんだ! エリン、頼む。水の精霊の力でレヴィを止めてくれ!」
はっと青の瞳を見開いて、エリンはベッドから起き上がる。
エドワードの手に引かれて、エリンは必死にレヴィの元へと走る。成人男性であるエドワードについていくのが精一杯で息が乱れて、苦しい。それでも、レヴィは炎の力に呑まれる前、必死にエリンの名を呼んでくれていたのだ。
最後に会った時の悲しげに微笑むレヴィの顔がエリンの脳裏に浮かんだ。
(レヴィ、レヴィ。かならずたすけるから!)
エリンは、懸命に水の精霊を召喚する。
ふわりと水の精霊たちがエリンの周囲を囲む。
『エリン、この先へ行っては駄目!』
『エリン、行かないで!』
エリンは足を止めて、澄んだ青の瞳で精霊たちを凝視する。エリンにレヴィの所へ行かせまいとひたすらエリンの名を呼ぶ。
「みずのせいれいさん、レヴィのところへいかせて。レヴィは、エリンにたすけてといっていたの。だからエリンは、レヴィのもとへいく」
エリンは毅然とした態度で精霊たちに語りかける。普段はおっとりとしたエリンがこのように言い切るのは初めてのことだ。戸惑う精霊たちに小鳥のような軽やかな声音が命じた。
『エリンを行かせてあげなさい』
エリンの前に貴婦人の如く美しい精霊が現れた。
『女王様!』
精霊たちは戸惑いつつも女王の命令に姿を消す。
「みずのせいれいさん」
『我が愛し子、お行きなさい。そして何かあれば我が力を貸しましょう』
そう言い終えると、水の精霊の女王はふわりとその姿を消した。
「エリン、水の精霊たちが居たのかい?」
エドワードの疑問にエリンはこくんと頷く。
「おじ様、いそごう」
エリンは手を震わせるが、エドワードの手を掴んで先を促した。二人は赤い絨毯を敷かれた廊下を走り抜けると、階段を上り。レヴィの子ども部屋のある二階へと足を踏み入れた。二階は火の海でぱちぱちと炎が踊るように広がっていく。
「みずのせいれいさん、みちをつくって」
エリンが命ずると、水の精霊たちがエドワードとエリンを守るように水の結界を作り出してくれた。レヴィの子ども部屋へ急ぐ。
ぱちぱちと火の爆ぜる音がした。エリンはばっと身体を翻して、レヴィの部屋の扉をばんと開いた。部屋の中は凄まじい火の嵐だ。その中心に炎に包まれたレヴィが、居た。レヴィは火だるまになって、唯立ち尽くしていた。
「レヴィ……」
エリンは、目の前の信じられない光景に自分の目を疑う。
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