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策略
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その先延ばしにしてまで断りたかった話を、アルベルトが利用することにしたのがカリーナとの縁談の時だった。
普通に考えれば伯爵家であるアルベルトの持ちかける縁談は侯爵家であるラースロー家からしたら旨みもない話だった。
没落する予定もなければ金にも困っていない。
カリーナが了承したとしても、ラースロー家として首を縦に振ることはありえない話だった。
カリーナと別れた後、彼は王宮に前触れをだし、まずはベレンガリアに会うことにした。
そこで、ラースロー家への縁談をものにするために伯爵家との二足の草鞋になるが打診を受けると話した。
将来的にベレンガリアの側近になるように動くことも重ねて約束すると、ベレンガリアはその場で動いてくれた。
陛下からの推薦状として、カリーナへの婚姻相手にアルベルトを押す一文をもぎとってきた功労者がベレンガリアだった。
それさえ貰えれば王命と同等。カリーナはアルベルトの元に来ることが決まったのだ。
ラースロー家は王家の封蝋印を確認すると、すぐさま中身を確認することになった。それと同時にワーデン家からの封筒も開けることとなる。
断れるはずもなかった。
しかも、ワーデン家から手紙には婚約期間を設けず婚姻をしたいと書かれていたから大騒ぎとなった。
概ね了承との返事はワーデン家へ出すしかなかったものの、婚約期間を設けないことに対して疑問が残っていた。式をあげるのにも準備が要る。最低でも半年は欲しいところだった。
「ワーデン家当主のベルナルド・サフト・ワーデンと申します。こちらは息子のアルベルトです。この度はお時間をいただきありがとうございます。」
ラースロー家へ縁談を申し込んだ事後報告を受けたベルナルドは悲鳴を上げることとなった。
まだ先だと思っていた王家からの打診を知らぬ間に受けていて、しかも縁談を申し込んだ相手が侯爵家。
さらに陛下からの推薦状を一緒に送ったから、ラースロー家は縁談を受けるだろうと書かれており、その足で王都の屋敷へ行き、アルベルトの話を聞くことになった。
アルベルトは1週間と置かずラースロー家への面会の約束を取り付け、ベルナルドが瞬きをする間に話はどんどんと進んでいるようだった。
息子は父親が思っていたよりも秀抜だった。
「初めてお目にかかります。アルベルト・アルフ・ワーデンと申します。この度は縁談を受けてくださりありがとうございます」
「ローランド・ロニー・ラースローです。2人ともそんなに畏まらず、楽にしてください。娘からも長々と手紙が送られて来ましてね、王家からの推薦状を見た時は何の策略に巻き込まれたんだと動転していましたが、今は娘が幸せになれそうな相手でよかったと思っているんですよ」
ベルナルドが考えていたよりもローランドは好意的だった。王命のような強引なやり方で縁談を申し込み退路を塞がれ、内心さぞ怒りに満ちているだろうとそう思っていた。
普通に考えれば伯爵家であるアルベルトの持ちかける縁談は侯爵家であるラースロー家からしたら旨みもない話だった。
没落する予定もなければ金にも困っていない。
カリーナが了承したとしても、ラースロー家として首を縦に振ることはありえない話だった。
カリーナと別れた後、彼は王宮に前触れをだし、まずはベレンガリアに会うことにした。
そこで、ラースロー家への縁談をものにするために伯爵家との二足の草鞋になるが打診を受けると話した。
将来的にベレンガリアの側近になるように動くことも重ねて約束すると、ベレンガリアはその場で動いてくれた。
陛下からの推薦状として、カリーナへの婚姻相手にアルベルトを押す一文をもぎとってきた功労者がベレンガリアだった。
それさえ貰えれば王命と同等。カリーナはアルベルトの元に来ることが決まったのだ。
ラースロー家は王家の封蝋印を確認すると、すぐさま中身を確認することになった。それと同時にワーデン家からの封筒も開けることとなる。
断れるはずもなかった。
しかも、ワーデン家から手紙には婚約期間を設けず婚姻をしたいと書かれていたから大騒ぎとなった。
概ね了承との返事はワーデン家へ出すしかなかったものの、婚約期間を設けないことに対して疑問が残っていた。式をあげるのにも準備が要る。最低でも半年は欲しいところだった。
「ワーデン家当主のベルナルド・サフト・ワーデンと申します。こちらは息子のアルベルトです。この度はお時間をいただきありがとうございます。」
ラースロー家へ縁談を申し込んだ事後報告を受けたベルナルドは悲鳴を上げることとなった。
まだ先だと思っていた王家からの打診を知らぬ間に受けていて、しかも縁談を申し込んだ相手が侯爵家。
さらに陛下からの推薦状を一緒に送ったから、ラースロー家は縁談を受けるだろうと書かれており、その足で王都の屋敷へ行き、アルベルトの話を聞くことになった。
アルベルトは1週間と置かずラースロー家への面会の約束を取り付け、ベルナルドが瞬きをする間に話はどんどんと進んでいるようだった。
息子は父親が思っていたよりも秀抜だった。
「初めてお目にかかります。アルベルト・アルフ・ワーデンと申します。この度は縁談を受けてくださりありがとうございます」
「ローランド・ロニー・ラースローです。2人ともそんなに畏まらず、楽にしてください。娘からも長々と手紙が送られて来ましてね、王家からの推薦状を見た時は何の策略に巻き込まれたんだと動転していましたが、今は娘が幸せになれそうな相手でよかったと思っているんですよ」
ベルナルドが考えていたよりもローランドは好意的だった。王命のような強引なやり方で縁談を申し込み退路を塞がれ、内心さぞ怒りに満ちているだろうとそう思っていた。
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