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1章「おっさん田中太郎悪役令嬢に転生」
6話「任務遂行!ステラお嬢様のこんにゃくを奪うのだ!」
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さて、これから正ヒロイン令嬢ステラのこんにゃくを破棄する訳だが。
奴の持っているであろうこんにゃくを破棄してやろうにも、奴と出会わなければならん。
クソッ、もっと早くこの事を知っていれば、真面目で清楚で大衆の評判を仰いでるのを良い事にしれーっとじまんして来やがった所をばっさり斬り捨ててやれたものを。
そうだッ、今日の主役は俺なのにあの野郎、いや、あの小娘俺よりも目立ちやがって!
思い返してみたら段々とムカついて来たな。
身体の奥底からあふれ出す怒りをかてとし、予定の書かれた手帳とにらめっこしながら名案の模索をした。
予定表によれば丁度3日後、モブ令嬢Aの館に貴族が集まる。
勿論、その貴族にステラも含まれている。
しかし肝心の名案が浮かばない、現場でテキトーに思い付いた事を実行すればいいや。
どうせ、奴のこんにゃくをうばうだけだ、そんなに難しい事では無いだろう。
―モブリオン家―
さて、あれから3日経ちモブリオン家が開催するパーティ会場にいる。
風のうわさだが、モブ令嬢と言う事でモブリオンと名付けられたとかなんとか。
時刻は丁度正午で、パーティ形式は屋外での立食タイプであり、同じくパーティ会場にいる今回のターゲットステラ令嬢との接触は楽だ。
それにしてもこの令嬢、モブのくせしてすげぇパーティを開いてるゾ?
俺が今いる会場の広さはどれ位だ? 東京ドーム1個分? は広すぎるが下手すれば1 00人位は楽勝に入れる位広いぞ。
モブのクセになんかムカつくな。
腹ごしらえを終えた俺は、悪役令嬢の名に賭けステラ令嬢のこんにゃくを破棄する任務に移る。
俺は、ブラウンカラーでなめらかなミドルヘアーで水色のカチューシャを身に付けて清楚な王道ヒロインぶっている、14歳のクセにみょーに発育の良い彼女へ一矢報おうと闘志をたぎらせた。
チッ、今まで気にして無かったが、まるであてつけみたいに正ヒロインをきょにゅーにしやがった女神の野郎がなんかムカついて来たな。
今度会った時覚えていろよ!
俺は、内心で今は無関係な女神に対して悪態を突きながらも表情には出さない様に細心の注意を払い、にこやかに会食をしているターゲットへと近付く。
「おーほっほ、ご機嫌麗しゅうステラ嬢様。 素敵なお愛想をお振り巻きになられお疲れになりません事?」
まずは、さり気なくテメーは猫の皮を被ってるだけだ、と嫌味を言ってやる。
初手でこれなら十分な威力をだすはずだ。
「これはルチーナ様。 わたくしは全く疲れるとは思いません。 お気遣いありがとうございます」
にっこりと天使の様な笑顔を浮かべ丁重におじぎをするステラおじょーさま。
ダメだ、せっかくの嫌味が効いていない!
それどころかっ、それどころかっ! そんなカンペキな対応をされてほれない男などいないじゃないかッ!
チィッ正ヒロインはダテじゃない訳かッ! 俺の攻撃に対してしっかりとカウンターを決めやがった!
だがっ! 俺だって悪役令嬢なのだ! その程度の攻撃跳ね返して見せる!
ふと1つの事実に気が付く。
俺の精神は男だ、と。
まずい、まずい、まずいぞっ!
美人で清楚で完璧なヒロインッ!
そして豊満な胸を備える完璧超人な女性ッ!
このままではほれてしまうっ! 前世ではロクに女性に相手にされなかったこの俺がそんな女性にメロメロにならない訳がないっ!
ぐっ、耐えろッ! 耐えるんだっ! 惚れてしまってはダメだッ! 俺の任務は悪役令嬢として奴のこんにゃくを破棄してやる事ッ!
気を取り直せッ! ルチーナ・ファルタジナッ!
気合と根性で精神を持ち直した俺はステラに向けビシッと指差し口を開く。
「つまらない御託は宜しくてよ? 単刀直入に言うわ、貴女のこんにゃくを私に寄こしなさいっ!」
ハァッ、ハァッ! どうだ俺のこんしんの一撃はッ!
周りの貴族達も俺に視線を集めているぞ! ハッハッハ! 大衆が注目している中貴様の大切なモノを破棄してやる、見るが良い、悪役令嬢の力を!
俺の言葉に対しステラは一瞬、鳩が豆鉄砲を食らったかの様な顔を見せるがすぐ様にこやかな笑顔に戻して、
「こんにゃく、でございますか? 無味な食べ物でございますがルチーナ様が所望されるのでありましたらご用意いたします、しばしお待ちください」
まるで聖女の様な笑顔を見せ、俺に対し一礼するとステラは従者の元へ向かったみたいだ。
よしっ、何とか上手く行ったみたいだ。
しょーじき、どうなるかってヒヤヒヤしていたぞ。
しかしっ! これでステラからこんにゃくを手に入れられるぞ!
ふふん、悪役令嬢のこの俺様がちょっと強く言うだけでこのザマだぜっ! 己の甘さを後悔するが良い!
わっはっは、見ろ、周りの貴族共もこの俺様の偉業に対し注目しておるぞ!
皆の衆よ! 正義の悪役令嬢ルチーナ様が悪の正ヒロインステラ嬢への裁きをとくと見るのだ!
俺は周りの貴族達から絶対零度の視線を受けている事に気付かぬ、めでたい頭のまま1時間程経過した所でステラおじょーさまが再び俺の元へやって来た。
手には、しっかりとこんにゃくとフォークが乗せられた皿を持っており、大きさはスーパーで良く見かけるモノと同じ位で、ていねいに刺身と同じ感じで切られている。
さすがは令嬢と言った所で丁重な物腰に全く抜かりはない。
だがしかし、そんなカンペキな令嬢であるキサマの野望もここでついえる!
何せ今から貴様が大事にしているこんにゃくをこの俺様が破棄してやるのだからなっ!
「お待たせしましたルチーナ様」
ステラが、にこやかな笑顔を見せ、こんにゃくが乗った皿を俺に対して丁重に差し出す。
奴の持っているであろうこんにゃくを破棄してやろうにも、奴と出会わなければならん。
クソッ、もっと早くこの事を知っていれば、真面目で清楚で大衆の評判を仰いでるのを良い事にしれーっとじまんして来やがった所をばっさり斬り捨ててやれたものを。
そうだッ、今日の主役は俺なのにあの野郎、いや、あの小娘俺よりも目立ちやがって!
思い返してみたら段々とムカついて来たな。
身体の奥底からあふれ出す怒りをかてとし、予定の書かれた手帳とにらめっこしながら名案の模索をした。
予定表によれば丁度3日後、モブ令嬢Aの館に貴族が集まる。
勿論、その貴族にステラも含まれている。
しかし肝心の名案が浮かばない、現場でテキトーに思い付いた事を実行すればいいや。
どうせ、奴のこんにゃくをうばうだけだ、そんなに難しい事では無いだろう。
―モブリオン家―
さて、あれから3日経ちモブリオン家が開催するパーティ会場にいる。
風のうわさだが、モブ令嬢と言う事でモブリオンと名付けられたとかなんとか。
時刻は丁度正午で、パーティ形式は屋外での立食タイプであり、同じくパーティ会場にいる今回のターゲットステラ令嬢との接触は楽だ。
それにしてもこの令嬢、モブのくせしてすげぇパーティを開いてるゾ?
俺が今いる会場の広さはどれ位だ? 東京ドーム1個分? は広すぎるが下手すれば1 00人位は楽勝に入れる位広いぞ。
モブのクセになんかムカつくな。
腹ごしらえを終えた俺は、悪役令嬢の名に賭けステラ令嬢のこんにゃくを破棄する任務に移る。
俺は、ブラウンカラーでなめらかなミドルヘアーで水色のカチューシャを身に付けて清楚な王道ヒロインぶっている、14歳のクセにみょーに発育の良い彼女へ一矢報おうと闘志をたぎらせた。
チッ、今まで気にして無かったが、まるであてつけみたいに正ヒロインをきょにゅーにしやがった女神の野郎がなんかムカついて来たな。
今度会った時覚えていろよ!
俺は、内心で今は無関係な女神に対して悪態を突きながらも表情には出さない様に細心の注意を払い、にこやかに会食をしているターゲットへと近付く。
「おーほっほ、ご機嫌麗しゅうステラ嬢様。 素敵なお愛想をお振り巻きになられお疲れになりません事?」
まずは、さり気なくテメーは猫の皮を被ってるだけだ、と嫌味を言ってやる。
初手でこれなら十分な威力をだすはずだ。
「これはルチーナ様。 わたくしは全く疲れるとは思いません。 お気遣いありがとうございます」
にっこりと天使の様な笑顔を浮かべ丁重におじぎをするステラおじょーさま。
ダメだ、せっかくの嫌味が効いていない!
それどころかっ、それどころかっ! そんなカンペキな対応をされてほれない男などいないじゃないかッ!
チィッ正ヒロインはダテじゃない訳かッ! 俺の攻撃に対してしっかりとカウンターを決めやがった!
だがっ! 俺だって悪役令嬢なのだ! その程度の攻撃跳ね返して見せる!
ふと1つの事実に気が付く。
俺の精神は男だ、と。
まずい、まずい、まずいぞっ!
美人で清楚で完璧なヒロインッ!
そして豊満な胸を備える完璧超人な女性ッ!
このままではほれてしまうっ! 前世ではロクに女性に相手にされなかったこの俺がそんな女性にメロメロにならない訳がないっ!
ぐっ、耐えろッ! 耐えるんだっ! 惚れてしまってはダメだッ! 俺の任務は悪役令嬢として奴のこんにゃくを破棄してやる事ッ!
気を取り直せッ! ルチーナ・ファルタジナッ!
気合と根性で精神を持ち直した俺はステラに向けビシッと指差し口を開く。
「つまらない御託は宜しくてよ? 単刀直入に言うわ、貴女のこんにゃくを私に寄こしなさいっ!」
ハァッ、ハァッ! どうだ俺のこんしんの一撃はッ!
周りの貴族達も俺に視線を集めているぞ! ハッハッハ! 大衆が注目している中貴様の大切なモノを破棄してやる、見るが良い、悪役令嬢の力を!
俺の言葉に対しステラは一瞬、鳩が豆鉄砲を食らったかの様な顔を見せるがすぐ様にこやかな笑顔に戻して、
「こんにゃく、でございますか? 無味な食べ物でございますがルチーナ様が所望されるのでありましたらご用意いたします、しばしお待ちください」
まるで聖女の様な笑顔を見せ、俺に対し一礼するとステラは従者の元へ向かったみたいだ。
よしっ、何とか上手く行ったみたいだ。
しょーじき、どうなるかってヒヤヒヤしていたぞ。
しかしっ! これでステラからこんにゃくを手に入れられるぞ!
ふふん、悪役令嬢のこの俺様がちょっと強く言うだけでこのザマだぜっ! 己の甘さを後悔するが良い!
わっはっは、見ろ、周りの貴族共もこの俺様の偉業に対し注目しておるぞ!
皆の衆よ! 正義の悪役令嬢ルチーナ様が悪の正ヒロインステラ嬢への裁きをとくと見るのだ!
俺は周りの貴族達から絶対零度の視線を受けている事に気付かぬ、めでたい頭のまま1時間程経過した所でステラおじょーさまが再び俺の元へやって来た。
手には、しっかりとこんにゃくとフォークが乗せられた皿を持っており、大きさはスーパーで良く見かけるモノと同じ位で、ていねいに刺身と同じ感じで切られている。
さすがは令嬢と言った所で丁重な物腰に全く抜かりはない。
だがしかし、そんなカンペキな令嬢であるキサマの野望もここでついえる!
何せ今から貴様が大事にしているこんにゃくをこの俺様が破棄してやるのだからなっ!
「お待たせしましたルチーナ様」
ステラが、にこやかな笑顔を見せ、こんにゃくが乗った皿を俺に対して丁重に差し出す。
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