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1章「おっさん田中太郎悪役令嬢に転生」
7話「任務完了だがしかし?」
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「おーほっほっほっほ、まんまと私のワナに掛かりましたねステラ嬢! これで貴女のこんにゃくを破棄させて貰いますわ!」
俺はステラの持つ皿をうばい、おっさん田中太郎のクセ、素手でこんにゃくを掴もうとする。
が、周りのつーれつな視線に気付きあわててフォークを手にし刺身状態のこんにゃくを一切れずつ口に運ぶ。
そーだいな事を言ったにもかかわらず、フォークを使い一切れずつていねいに。
幾ら悪役とは言え、令嬢である故に最低限のマナーは守らねばならぬ。
そーだいな事を言っておきながらこんにゃくの刺身を一切れずつ口に入れゆっくりとかみ、飲み込む。
差し出されたこんにゃくの刺身を手でわしづかみにし、ごーかいに口の中へ放り込むなんて悪党みたいな真似は許されない。
腐っても今の俺は令嬢なのだ。
俺がこんにゃくを食べ終えたところでステラがカラになった皿を回収しようとそっと手を差し伸べる。
「ルチーナ様。 お味はいかがでしたか? 再度頂きたいと思いになられました際は遠りょ無くお申し付け下さいませ」
こんにゃくを破棄されたにもかかわらずにこやかな笑顔を崩さないステラ嬢。
あくまで大衆の前では猫を被るつもりかッ!
だが、キサマが受けたダメージは取り返しが付かないレベルだ!
はっはっはっは、パーティが終わり一人になった時、その仮面をはがし泣き崩れるが良いッ!
「おーほっほっほ、いつまで強がって居られるかしら? わたくしはここでお暇させて頂きますわ! 精々一人で枕を濡らしなさい」
ステラに対し決めゼリフを言った俺は、自身を巡るこうよう感に自分が令嬢である事を忘れモブリオン家パーティー会場を去り帰宅した。
飲み会に行ってもいつも空気であり、常にスキを突いて抜け出そうとしか考えていなかった田中太郎の時のクセで。
この話の上で大した役目の無いモブ令嬢家のパーティーとは言えファルタジナ家に取ってそれは全く関係ないお話であり、一貴族の令嬢がそんな事をして何も無い訳じゃない。
だが、正ヒロインステラ嬢に対しこんしんの一撃を決めたと思い込んでる俺はそんな事全く考えもせず意気揚々とした気分のまま自室へ戻る。
ステラ嬢のこんにゃくを破棄する事に成功した俺は『悪役令嬢に関しての手引書』に続きが書かれている事を期待し、よびだす。
手引書のページ数を確認、すると前回よりもページ数が増えている事に気付く。
さすがは天才科学者レオナ君、仕事が早い。
任務を成功させ高揚な気分にひたっている俺は、次の任務は何だろうか? と新しく書かれたページをニコニコそながらながめる。
天才科学者レオナルト君が書いた悪役令嬢、次の任務は。
『えへへ、まさかルチーナお姉ちゃんならこんなベタベタなギャグが本当だって思うワケ無いよね? 悪役令嬢と言ったら正ヒロインと王子様に結ばれた婚約を破棄する事なんだ。 まずはそれを目指して頑張ってね、必要なモノなら僕が発明しておくからその時は言ってね』
は? はい? ちょ、おま、ふざけんなっ!
何下らない事書きやがったんじゃーーーっ!
おかしいと思ったけど信じた俺がバカだったのかよッ!
俺は正ヒロイン令嬢ステラに対しての言動、行動を思い返し顔の温度が上がった気がした。
クソッ! あんにゃろー、ほっぺたつねってわっちゃわっちゃしてやる!
俺はレオナに文句を言いに机の引き出しを開けようとするが、丁度その時部屋の外からものすごい足音が聞こえて来た。
たぶん母上様のモノだろう。
足音から察するにかなりの怒りだ。誰かが何かをやらかしたのだろうか?
さては妹が、外で何かしらの無礼を働いたのか?
いや、それだと考えられる怒りに対して罪が軽すぎる。
じゃあ他のヤツ?
少なくとも自分がでは無いと思い込んでる俺は、母上様から逃げるよりもその原因の考察を優先させてしまった。
無警戒な俺に対し、ノックも無しにハデな音を立てドアが開かれる。
「ルチーナ! こっちに来なさい!」
生返事をし、ふり向けば鬼の形相で俺をにらむ母上様が。
俺は、予想外の出来事にあぜんとしている。
それが母上様の更なる怒りをさそったのか、俺の首根っこをつかみ無理矢理部屋から引きずり出す。
向かう先は説教部屋だ。
説教部屋に着くと俺は母上様の前で正座をさせられ、マシンガンのごとし言葉を浴びせられる。
俺がパーティ会場から抜け出した事、ステラ嬢に対しての無礼に対する事などなど、生前上司が言っていた事と似た事をえんえんと言われ続けたのであった。
俺はいつもどーり、テキトーなあいづちをし、反省している演技をして聞き流してたのだが。
このっ、レオナルトッ、お前のせいで余計な説教をうけるハメになってしまったではないかッ!
小二時間程経ってようやく母上様からの説教から解放された俺は、レオナルトへの怒りを胸に抱きながらも彼の研究室へ向かった。
「おい、レオナ!」
自室にあるデスクの引き出しからレオナの研究室へ入った俺は怒りを込めて彼の名を叫んだ。
しかし、室内を見渡しても彼の姿は見えない。
おや? 押し入れの引き出しが空いてるぞ? さてはアイツ、押し入れの中で何か探してるのか?
まぁ良い、母上様にやられた様にキサマの首根っこを捕まえ引きずり出してやろうじゃないかッ!
俺はレオナを引きずり出すべく押し入れの中をのぞき込む。
押し入れの中には思ったより物が押し込まれていない、てっきり中には大量の研究失敗作が押し込められていると思ったが違う。
俺が見付けたのは大量の本だ。 科学者であるレオナが大量の本を持っている事は自然な事だ。
どんな内容の本があるのか気になった俺はチラっとタイトルを見る。
本のタイトルは、俺がいた世界で放送されていたアニメを同人化させたタイトルだった。
「っておい! お前ッ!」
予定では奇襲気味にレオナの首根っこを捕まえようとしていたが、思わず俺は叫び声をあげた。
「ひ、ひぃ!? お、お姉ちゃん? 押し入れに入る時はノック位して欲しいよぉ」
俺の声におどろき、押し入れの中でコソコソと本を読んでいたレオナが振り返り、本を背後に隠した。
レオナ君? これだけ怪しい本がある中で君が読んでいた本を隠してもムダだと思うのは俺だけかい?
俺はステラの持つ皿をうばい、おっさん田中太郎のクセ、素手でこんにゃくを掴もうとする。
が、周りのつーれつな視線に気付きあわててフォークを手にし刺身状態のこんにゃくを一切れずつ口に運ぶ。
そーだいな事を言ったにもかかわらず、フォークを使い一切れずつていねいに。
幾ら悪役とは言え、令嬢である故に最低限のマナーは守らねばならぬ。
そーだいな事を言っておきながらこんにゃくの刺身を一切れずつ口に入れゆっくりとかみ、飲み込む。
差し出されたこんにゃくの刺身を手でわしづかみにし、ごーかいに口の中へ放り込むなんて悪党みたいな真似は許されない。
腐っても今の俺は令嬢なのだ。
俺がこんにゃくを食べ終えたところでステラがカラになった皿を回収しようとそっと手を差し伸べる。
「ルチーナ様。 お味はいかがでしたか? 再度頂きたいと思いになられました際は遠りょ無くお申し付け下さいませ」
こんにゃくを破棄されたにもかかわらずにこやかな笑顔を崩さないステラ嬢。
あくまで大衆の前では猫を被るつもりかッ!
だが、キサマが受けたダメージは取り返しが付かないレベルだ!
はっはっはっは、パーティが終わり一人になった時、その仮面をはがし泣き崩れるが良いッ!
「おーほっほっほ、いつまで強がって居られるかしら? わたくしはここでお暇させて頂きますわ! 精々一人で枕を濡らしなさい」
ステラに対し決めゼリフを言った俺は、自身を巡るこうよう感に自分が令嬢である事を忘れモブリオン家パーティー会場を去り帰宅した。
飲み会に行ってもいつも空気であり、常にスキを突いて抜け出そうとしか考えていなかった田中太郎の時のクセで。
この話の上で大した役目の無いモブ令嬢家のパーティーとは言えファルタジナ家に取ってそれは全く関係ないお話であり、一貴族の令嬢がそんな事をして何も無い訳じゃない。
だが、正ヒロインステラ嬢に対しこんしんの一撃を決めたと思い込んでる俺はそんな事全く考えもせず意気揚々とした気分のまま自室へ戻る。
ステラ嬢のこんにゃくを破棄する事に成功した俺は『悪役令嬢に関しての手引書』に続きが書かれている事を期待し、よびだす。
手引書のページ数を確認、すると前回よりもページ数が増えている事に気付く。
さすがは天才科学者レオナ君、仕事が早い。
任務を成功させ高揚な気分にひたっている俺は、次の任務は何だろうか? と新しく書かれたページをニコニコそながらながめる。
天才科学者レオナルト君が書いた悪役令嬢、次の任務は。
『えへへ、まさかルチーナお姉ちゃんならこんなベタベタなギャグが本当だって思うワケ無いよね? 悪役令嬢と言ったら正ヒロインと王子様に結ばれた婚約を破棄する事なんだ。 まずはそれを目指して頑張ってね、必要なモノなら僕が発明しておくからその時は言ってね』
は? はい? ちょ、おま、ふざけんなっ!
何下らない事書きやがったんじゃーーーっ!
おかしいと思ったけど信じた俺がバカだったのかよッ!
俺は正ヒロイン令嬢ステラに対しての言動、行動を思い返し顔の温度が上がった気がした。
クソッ! あんにゃろー、ほっぺたつねってわっちゃわっちゃしてやる!
俺はレオナに文句を言いに机の引き出しを開けようとするが、丁度その時部屋の外からものすごい足音が聞こえて来た。
たぶん母上様のモノだろう。
足音から察するにかなりの怒りだ。誰かが何かをやらかしたのだろうか?
さては妹が、外で何かしらの無礼を働いたのか?
いや、それだと考えられる怒りに対して罪が軽すぎる。
じゃあ他のヤツ?
少なくとも自分がでは無いと思い込んでる俺は、母上様から逃げるよりもその原因の考察を優先させてしまった。
無警戒な俺に対し、ノックも無しにハデな音を立てドアが開かれる。
「ルチーナ! こっちに来なさい!」
生返事をし、ふり向けば鬼の形相で俺をにらむ母上様が。
俺は、予想外の出来事にあぜんとしている。
それが母上様の更なる怒りをさそったのか、俺の首根っこをつかみ無理矢理部屋から引きずり出す。
向かう先は説教部屋だ。
説教部屋に着くと俺は母上様の前で正座をさせられ、マシンガンのごとし言葉を浴びせられる。
俺がパーティ会場から抜け出した事、ステラ嬢に対しての無礼に対する事などなど、生前上司が言っていた事と似た事をえんえんと言われ続けたのであった。
俺はいつもどーり、テキトーなあいづちをし、反省している演技をして聞き流してたのだが。
このっ、レオナルトッ、お前のせいで余計な説教をうけるハメになってしまったではないかッ!
小二時間程経ってようやく母上様からの説教から解放された俺は、レオナルトへの怒りを胸に抱きながらも彼の研究室へ向かった。
「おい、レオナ!」
自室にあるデスクの引き出しからレオナの研究室へ入った俺は怒りを込めて彼の名を叫んだ。
しかし、室内を見渡しても彼の姿は見えない。
おや? 押し入れの引き出しが空いてるぞ? さてはアイツ、押し入れの中で何か探してるのか?
まぁ良い、母上様にやられた様にキサマの首根っこを捕まえ引きずり出してやろうじゃないかッ!
俺はレオナを引きずり出すべく押し入れの中をのぞき込む。
押し入れの中には思ったより物が押し込まれていない、てっきり中には大量の研究失敗作が押し込められていると思ったが違う。
俺が見付けたのは大量の本だ。 科学者であるレオナが大量の本を持っている事は自然な事だ。
どんな内容の本があるのか気になった俺はチラっとタイトルを見る。
本のタイトルは、俺がいた世界で放送されていたアニメを同人化させたタイトルだった。
「っておい! お前ッ!」
予定では奇襲気味にレオナの首根っこを捕まえようとしていたが、思わず俺は叫び声をあげた。
「ひ、ひぃ!? お、お姉ちゃん? 押し入れに入る時はノック位して欲しいよぉ」
俺の声におどろき、押し入れの中でコソコソと本を読んでいたレオナが振り返り、本を背後に隠した。
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