9 / 46
1章「おっさん田中太郎悪役令嬢に転生」
9話「ほれ薬その1」
しおりを挟む
いや、待て違う、今の俺は悪役令嬢だ。
確かに禁則事項(タブー)に触れる事が無さそうでひやひやする心配は無いが。
悪役令嬢であるならば、ここであんな事やそんな事をされて俺が証拠写真(きょうはくざいりょう)をばっちり抑えてッ!
ふはははは、この写真をばら撒かれたくなければ私にひれ伏するが良い!
なーんてステラの両親辺りを脅迫(きょうはく)する展開が望ましいんだろうな。
残念ながら、今思い付いた事で準備も全くしてない上にあまりにもお二人さんが純情過ぎてそんな展開期待出来そうに無いんだよな。
そんなこんなしている内に、王子様がおトイレに行くみたいで席を外した。
なんかすっげーお上品に言っていたが、一々説明しなくても良かろう。
隠れていた俺はサッとステラの前に飛び出した。
「おーほっほっほ、ご機嫌麗しゅうステラお嬢様」
突然の来訪者に対し、おどろくステラであるがその表情を笑顔に変化させるまでの時間は短い。
どうしたらそんな天使の様な笑顔をすぐに浮かべられるのか、ぶすいなおっさんから一応は令嬢に変わっても俺には分らなかった。
「ルチーナ様ご機嫌様でございます。 わざわざご丁寧にご来訪頂きましたのはどの様なご用件からでございましょうか?」
「そうねぇ、わたくしステラ嬢に良いものをプレゼントしたくて来ましてよ。 貴女の想い人には悪いけど貴女だけに差し上げたくてああさせて頂きました事よ」
俺は指輪の収納システムを利用し、惚れ薬の入った小瓶を取り出し手にした。
「私にでございましょうか?」
「そうよ、わたくしが特別に調合したこの薬を貴女に差し上げますわ」
俺はステラに茶色の液体が入った小瓶を手渡した。
「ありがとうございます、ルチーナ様がわたしの為に作って頂いた以上早速頂きますが宜しかったでしょうか?」
俺がうなずくと、ステラは何のうたがいも無く俺が差し出した液体を口にする。
よしっ! これで、ステラは俺の事を好きで好きで溜まらなくなるはずだ。
王子様なんてどうでも良くなって、そんなのほっぽりだして俺の事しか見えなくなる。
いや、流石に高望みし過ぎか。
あまり期待しても精神によくない。当初の予定通り最初の1本目はちょっと気になる位と予想だ。
しかし、こんな美女が俺にベタ惚れしてくれるなんて夢の様だぜ!
うへっ、うへっ、うへへへへへへ。
俺は目の前に居る清楚な美女ステラ令嬢とあんなことやそんなことが出来る仲をもーそーする。
前世とは女の子と何も出来なかったのだ!
いいぢゃないか、上手くいきそうになった時ぐらい、もーそーの1つや2つしたところでっ!
「当然、宜しくてよ」
俺はニヤ付きそうになるのを必死にガマンし返事した。
ステラは一礼すると、ていねいに茶色の惚れ薬を飲み干した。
「ルチーナ様、素晴らしきお味でございました。 是非再度味わいたいと存じ上げます」
ステラは深々とおしぎした。
「おーほっほっほ、当然の事ですわ」
へぇ、てっきりマズイと思ったがレオナの奴、味もしっかり考えてたのか。
天才科学者ってのは伊達じゃなさそうだなぁ。
いや、見た目天才科学者っぽくねぇか。
冷静に一人ボケツッコミをする中、段々と早く惚れ薬の効果が現れろとうずうずして溜まらない気持ちが抑えられなくなって来る。
「ルチーナ様! どうしてもやらなければならない事を思い出しましたわ、少々お時間を頂きます事をご了承下さいませ」
不意にステラが、今までしていたふんわり笑顔の柔らか天使オーラから、キリっとした職人の顔へ変化させた。
うん? どう言う事だ? ほおを赤らめながら俺をマジマジとみつめ始めるのなら分かるが?
どうもよく分からない事になったがこのままだと、ト○レに向かった王子様が戻って来る。
来るけど、俺は別に王子から嫌われてる訳でも無いからなぁ。
あくまで惚れ薬をステラ嬢に飲ませたかったからああしただけであって、見付かった事を説明すれば問題無いでしょ、多分。
俺はあくびをすると、ステラ嬢達が座っていたテーブルにある空いている席に腰を降ろした。
暫くした所で、王子様が○イレから戻って来た。
そう言えば戻って来るまで妙に時間が掛かっていたな、さてはお主。
いや、小学生じゃあるまいし、はしたないマネはよそう。
当然、王子様からしたら俺がここにいる事は完全に予想外で物凄くキョトンとした表情を浮かべ俺をみつめる。
それが何するかの意味を悟った俺はこんせつおーざっぱに、トイ○に行ってる間に起こった出来事を説明した。
しかし、マジモンの悪役令嬢ならこの隙に王子様でも口説くのだろうな。
俺が渡した薬も下剤に変わって無理矢理ステラ嬢を退席させてって流れで。
アイツは今頃トイレから出れないと心の中でののしりながら。
おっと、たられば話が過ぎたな。
ステラ嬢が戻って来るまでの間、王子様とそれと無い会話が展開された。
王子様の手前、一応令嬢である俺は言葉に気を付けながら王子様との対話をする。
確かに禁則事項(タブー)に触れる事が無さそうでひやひやする心配は無いが。
悪役令嬢であるならば、ここであんな事やそんな事をされて俺が証拠写真(きょうはくざいりょう)をばっちり抑えてッ!
ふはははは、この写真をばら撒かれたくなければ私にひれ伏するが良い!
なーんてステラの両親辺りを脅迫(きょうはく)する展開が望ましいんだろうな。
残念ながら、今思い付いた事で準備も全くしてない上にあまりにもお二人さんが純情過ぎてそんな展開期待出来そうに無いんだよな。
そんなこんなしている内に、王子様がおトイレに行くみたいで席を外した。
なんかすっげーお上品に言っていたが、一々説明しなくても良かろう。
隠れていた俺はサッとステラの前に飛び出した。
「おーほっほっほ、ご機嫌麗しゅうステラお嬢様」
突然の来訪者に対し、おどろくステラであるがその表情を笑顔に変化させるまでの時間は短い。
どうしたらそんな天使の様な笑顔をすぐに浮かべられるのか、ぶすいなおっさんから一応は令嬢に変わっても俺には分らなかった。
「ルチーナ様ご機嫌様でございます。 わざわざご丁寧にご来訪頂きましたのはどの様なご用件からでございましょうか?」
「そうねぇ、わたくしステラ嬢に良いものをプレゼントしたくて来ましてよ。 貴女の想い人には悪いけど貴女だけに差し上げたくてああさせて頂きました事よ」
俺は指輪の収納システムを利用し、惚れ薬の入った小瓶を取り出し手にした。
「私にでございましょうか?」
「そうよ、わたくしが特別に調合したこの薬を貴女に差し上げますわ」
俺はステラに茶色の液体が入った小瓶を手渡した。
「ありがとうございます、ルチーナ様がわたしの為に作って頂いた以上早速頂きますが宜しかったでしょうか?」
俺がうなずくと、ステラは何のうたがいも無く俺が差し出した液体を口にする。
よしっ! これで、ステラは俺の事を好きで好きで溜まらなくなるはずだ。
王子様なんてどうでも良くなって、そんなのほっぽりだして俺の事しか見えなくなる。
いや、流石に高望みし過ぎか。
あまり期待しても精神によくない。当初の予定通り最初の1本目はちょっと気になる位と予想だ。
しかし、こんな美女が俺にベタ惚れしてくれるなんて夢の様だぜ!
うへっ、うへっ、うへへへへへへ。
俺は目の前に居る清楚な美女ステラ令嬢とあんなことやそんなことが出来る仲をもーそーする。
前世とは女の子と何も出来なかったのだ!
いいぢゃないか、上手くいきそうになった時ぐらい、もーそーの1つや2つしたところでっ!
「当然、宜しくてよ」
俺はニヤ付きそうになるのを必死にガマンし返事した。
ステラは一礼すると、ていねいに茶色の惚れ薬を飲み干した。
「ルチーナ様、素晴らしきお味でございました。 是非再度味わいたいと存じ上げます」
ステラは深々とおしぎした。
「おーほっほっほ、当然の事ですわ」
へぇ、てっきりマズイと思ったがレオナの奴、味もしっかり考えてたのか。
天才科学者ってのは伊達じゃなさそうだなぁ。
いや、見た目天才科学者っぽくねぇか。
冷静に一人ボケツッコミをする中、段々と早く惚れ薬の効果が現れろとうずうずして溜まらない気持ちが抑えられなくなって来る。
「ルチーナ様! どうしてもやらなければならない事を思い出しましたわ、少々お時間を頂きます事をご了承下さいませ」
不意にステラが、今までしていたふんわり笑顔の柔らか天使オーラから、キリっとした職人の顔へ変化させた。
うん? どう言う事だ? ほおを赤らめながら俺をマジマジとみつめ始めるのなら分かるが?
どうもよく分からない事になったがこのままだと、ト○レに向かった王子様が戻って来る。
来るけど、俺は別に王子から嫌われてる訳でも無いからなぁ。
あくまで惚れ薬をステラ嬢に飲ませたかったからああしただけであって、見付かった事を説明すれば問題無いでしょ、多分。
俺はあくびをすると、ステラ嬢達が座っていたテーブルにある空いている席に腰を降ろした。
暫くした所で、王子様が○イレから戻って来た。
そう言えば戻って来るまで妙に時間が掛かっていたな、さてはお主。
いや、小学生じゃあるまいし、はしたないマネはよそう。
当然、王子様からしたら俺がここにいる事は完全に予想外で物凄くキョトンとした表情を浮かべ俺をみつめる。
それが何するかの意味を悟った俺はこんせつおーざっぱに、トイ○に行ってる間に起こった出来事を説明した。
しかし、マジモンの悪役令嬢ならこの隙に王子様でも口説くのだろうな。
俺が渡した薬も下剤に変わって無理矢理ステラ嬢を退席させてって流れで。
アイツは今頃トイレから出れないと心の中でののしりながら。
おっと、たられば話が過ぎたな。
ステラ嬢が戻って来るまでの間、王子様とそれと無い会話が展開された。
王子様の手前、一応令嬢である俺は言葉に気を付けながら王子様との対話をする。
0
あなたにおすすめの小説
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる