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2章「ゲームで悪行?」
16話
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『まぞくさりなすがあらわれた!』
ステラ
HP255
MP255
LV25
こうげき →まほう ぼうぎょ どうぐ
「ファイアー、で御座います」
窓より自室への侵入を試みる魔族に対し、ステラは初歩的な炎属性魔法、ファイアーを放つ。
ステラ王女の手から放たれたファイアーの大きさは直径5センチ程で、当たったところで大したダメージを受けないように見える。
「そんな炎で私は止められませ」
魔族もそう思ったのか回避する事無くステラのファイアーを受ける事を選択したのだが、
「んわああああっっっあsdfghjkl;」
ステラのファイアーが魔族の身体に触れた瞬間、魔族の身体はまるで紅蓮の業火に包まれたかの様に激しく燃え上がり墜落した。
『まぞくさりなすに128のだめーじをあたえた!』
「申し訳ありません、お加減が足りませんでした」
「だ、だいじょうぶです」
黒焦げになりながらもゆっくりと飛翔し、再度ステラ王女の前に現れる魔族。
「それでは、アイス、で御座います」
ステラ王女の手から放たれたアイスの魔法は、魔族目掛けて直径3センチ程の氷塊として放たれた。
「そ、そんな、こおひでわらひをとめられませ」
すでに満身創痍な魔族は、それでも強がってステラ王女の魔法を身体で受け止めるが、
カッチーーーーーン
着弾した瞬間、物凄い音を立て魔族は氷漬けになり地面へ落下した。
『まぞくさりなすに64のだめーじをあたえた!』
「申し訳ございません、まだお加減が足りませんでした。今氷を破壊いたします、サンダー」
ステラ王女は魔族を包み込む氷を破壊しようとサンダーの魔法を放つ。
暗雲が立ち込め、氷漬けになった魔族目掛け直径1センチ程の雷が直撃し、魔族を包む氷は真っ二つに割れた。
が、
「くぇrちゅいおp@」
魔族の全身を凄まじい電撃が駆け巡り、今度は電撃のせいで黒焦げになってしまう。
『まぞくさりなすに32のだめーじをあたえた! まぞくさりなすをたおした! すてらは1000のけいけんちをかくとくした!』
どうやらここでサリナスのHPが0になったのか、謎のテロップが現れると同時にサリナスは幾ばくかの金塊を残し消滅してしまった。
「魔族様? 魔族様?」
ステラ王女はきょとんとした表情のまま魔族の居たはずの場所を眺めていたのであった。
―魔王城―
ステラを誘拐するつもりが逆に倒されてしまったサリナスは、魔王城の復活ポイントにて蘇生された。
蘇生されると同時にサリナスは急いで魔王ルチーナの元へやって来た。
「るるるる、るぢぃぃぃなざまぁぁぁ、もうぢわげございまぜーーーーん」
突然やって来たサリナスは俺にすがりつき、情けの無い涙を溢れ出させている。
「な、なんや!? 女の子に抱き着かれて悪い気はせーへんけど急過ぎや」
「えっぐ、えっぐ」
「卵? 卵がどないしたん? あんさんステラ王女を誘拐しに行ったんちゃうんか?」
「ぢがいまずよぉぉぉ、泣いてるだげでずぅぅぅぅ」
サリナスは、俺が着ている服の袖を鼻元に持っていき。
チーーーーン
「ちょ、おま、何人の服で鼻かんでんねん! 鼻水でぐちゃぐちゃになったやんか!」
俺はサリナスを突き放す。
トテン、と音を立てサリナスは地面に突っ伏した。
「で、何の用だったん?」
俺がサリナスに尋ねると、彼女は衣服についた埃をパンパンと払いながらゆっくりと立ち上がり、
「はい、ルチーナ様。申し訳ありません、王女ステラの誘拐に失敗致しました」
10秒程前までは涙でぐちょぐちょだったサリナスは、キリッとした表情で俺に報告を上げた。
「そうかそうか、ってお前何すっきりしてんねん! さっきまで涙でぐちょぐちょになってたのはなんやったん! まさか、鼻をかんだからちゃうやろな!?」
俺に突っ込まれたサリナスは、視線をそらし天井を見上げほほを指でかき3秒程沈黙をしたところで、
「私サリナスはその様にふしだらな事は一切ございません」
サリナスの視線は天井を見上げたままだ。
「カッコイイ事言うならせめて俺の目をみろっちゅうねん! てーか、なんやねん! おまえそんな真面目なキャラちゃうやんけ! なんで鼻かんだだけで人格が変わってんねん!!!!」
くそっ、ハリセンがあるなら思いっきりどついてやりたい。
「分かりました、ルチーナ様が所望されるのでございましたら」
サリナスは俺に向け一礼すると、再び俺の服の袖をひっぱり鼻の元へ近付ける。
「ちょーーーーとまて! おまえ人の服で何鼻かもうとしてんねん! ティッシュつかいーや、ティッシュ!」
俺はサリナスの両ほっぺたをつまんでむにーーーーっと引き延ばしてやる。
「るふぃーーなふぁまっ、わらひはもろのひんふぁふにもふぉれをおっひゃふぁふぇふぁられれふぉふぁいまひゅ」
訳「ルチーナさまっ、私は元の人格に戻れとおっしゃられたからそうしただけです」
「なら猶更ティッシュでええやんけ!」
俺はサリナスのほっぺたから手を放し、ティッシュを取ろうとサリナスに背を見せた瞬間。
チーーーーーーーン!
サリナスが、俺が着ている服で鼻をかむ音が今いる部屋の中に響き渡ったのであった。
ステラ
HP255
MP255
LV25
こうげき →まほう ぼうぎょ どうぐ
「ファイアー、で御座います」
窓より自室への侵入を試みる魔族に対し、ステラは初歩的な炎属性魔法、ファイアーを放つ。
ステラ王女の手から放たれたファイアーの大きさは直径5センチ程で、当たったところで大したダメージを受けないように見える。
「そんな炎で私は止められませ」
魔族もそう思ったのか回避する事無くステラのファイアーを受ける事を選択したのだが、
「んわああああっっっあsdfghjkl;」
ステラのファイアーが魔族の身体に触れた瞬間、魔族の身体はまるで紅蓮の業火に包まれたかの様に激しく燃え上がり墜落した。
『まぞくさりなすに128のだめーじをあたえた!』
「申し訳ありません、お加減が足りませんでした」
「だ、だいじょうぶです」
黒焦げになりながらもゆっくりと飛翔し、再度ステラ王女の前に現れる魔族。
「それでは、アイス、で御座います」
ステラ王女の手から放たれたアイスの魔法は、魔族目掛けて直径3センチ程の氷塊として放たれた。
「そ、そんな、こおひでわらひをとめられませ」
すでに満身創痍な魔族は、それでも強がってステラ王女の魔法を身体で受け止めるが、
カッチーーーーーン
着弾した瞬間、物凄い音を立て魔族は氷漬けになり地面へ落下した。
『まぞくさりなすに64のだめーじをあたえた!』
「申し訳ございません、まだお加減が足りませんでした。今氷を破壊いたします、サンダー」
ステラ王女は魔族を包み込む氷を破壊しようとサンダーの魔法を放つ。
暗雲が立ち込め、氷漬けになった魔族目掛け直径1センチ程の雷が直撃し、魔族を包む氷は真っ二つに割れた。
が、
「くぇrちゅいおp@」
魔族の全身を凄まじい電撃が駆け巡り、今度は電撃のせいで黒焦げになってしまう。
『まぞくさりなすに32のだめーじをあたえた! まぞくさりなすをたおした! すてらは1000のけいけんちをかくとくした!』
どうやらここでサリナスのHPが0になったのか、謎のテロップが現れると同時にサリナスは幾ばくかの金塊を残し消滅してしまった。
「魔族様? 魔族様?」
ステラ王女はきょとんとした表情のまま魔族の居たはずの場所を眺めていたのであった。
―魔王城―
ステラを誘拐するつもりが逆に倒されてしまったサリナスは、魔王城の復活ポイントにて蘇生された。
蘇生されると同時にサリナスは急いで魔王ルチーナの元へやって来た。
「るるるる、るぢぃぃぃなざまぁぁぁ、もうぢわげございまぜーーーーん」
突然やって来たサリナスは俺にすがりつき、情けの無い涙を溢れ出させている。
「な、なんや!? 女の子に抱き着かれて悪い気はせーへんけど急過ぎや」
「えっぐ、えっぐ」
「卵? 卵がどないしたん? あんさんステラ王女を誘拐しに行ったんちゃうんか?」
「ぢがいまずよぉぉぉ、泣いてるだげでずぅぅぅぅ」
サリナスは、俺が着ている服の袖を鼻元に持っていき。
チーーーーン
「ちょ、おま、何人の服で鼻かんでんねん! 鼻水でぐちゃぐちゃになったやんか!」
俺はサリナスを突き放す。
トテン、と音を立てサリナスは地面に突っ伏した。
「で、何の用だったん?」
俺がサリナスに尋ねると、彼女は衣服についた埃をパンパンと払いながらゆっくりと立ち上がり、
「はい、ルチーナ様。申し訳ありません、王女ステラの誘拐に失敗致しました」
10秒程前までは涙でぐちょぐちょだったサリナスは、キリッとした表情で俺に報告を上げた。
「そうかそうか、ってお前何すっきりしてんねん! さっきまで涙でぐちょぐちょになってたのはなんやったん! まさか、鼻をかんだからちゃうやろな!?」
俺に突っ込まれたサリナスは、視線をそらし天井を見上げほほを指でかき3秒程沈黙をしたところで、
「私サリナスはその様にふしだらな事は一切ございません」
サリナスの視線は天井を見上げたままだ。
「カッコイイ事言うならせめて俺の目をみろっちゅうねん! てーか、なんやねん! おまえそんな真面目なキャラちゃうやんけ! なんで鼻かんだだけで人格が変わってんねん!!!!」
くそっ、ハリセンがあるなら思いっきりどついてやりたい。
「分かりました、ルチーナ様が所望されるのでございましたら」
サリナスは俺に向け一礼すると、再び俺の服の袖をひっぱり鼻の元へ近付ける。
「ちょーーーーとまて! おまえ人の服で何鼻かもうとしてんねん! ティッシュつかいーや、ティッシュ!」
俺はサリナスの両ほっぺたをつまんでむにーーーーっと引き延ばしてやる。
「るふぃーーなふぁまっ、わらひはもろのひんふぁふにもふぉれをおっひゃふぁふぇふぁられれふぉふぁいまひゅ」
訳「ルチーナさまっ、私は元の人格に戻れとおっしゃられたからそうしただけです」
「なら猶更ティッシュでええやんけ!」
俺はサリナスのほっぺたから手を放し、ティッシュを取ろうとサリナスに背を見せた瞬間。
チーーーーーーーン!
サリナスが、俺が着ている服で鼻をかむ音が今いる部屋の中に響き渡ったのであった。
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