18 / 46
2章「ゲームで悪行?」
17話
しおりを挟む
「でぇ? さりなすくぅん? ステラ誘拐失敗がなんやったかなぁ?」
「ななな、なんでもありませーーーん」
「無い訳ないやろ! 報告位ちゃんとしぃや!」
「らっれ、ステラ王女のファイヤー、アイス、サンダーで死んだなんて言えませんよぅぅぅぅぅ」
再び涙目になるサリナスだ。
「初級魔法かいな? あんさん魔法防御力高いんとちゃうんか?」
「ふぁい、そうですよっ、わらひ、魔族の中では魔法防御たかいですよぅ、それでも、ステラ王女が加減した魔法で死んじゃったなんて言える訳ないですよぉぅ」
「思いっきり言ってるやんけ」
ちゅー事は、ステラはんの魔力はえげつないっちゅー事かいな。
実は囚われの王女様が超魔力を持ってるって、なんやねんこのゲーム。
まさか、エリウッドはんもあんな様子だけど実は滅茶苦茶強いんとちゃうんか?
「ま、しゃーない貴重な情報を持ってきてありがとな」
「ふぁ、ふぁひ!? わ、わたし、任務に失敗したんですけど!?」
雷に撃たれたかの様に驚いているサリナスだが。
いや、雷に撃たれらまず意識が飛ぶか。
「んな事言われても、俺はステラに対する情報なんて特に渡してへんで? それで失敗したんやったらしゃーないやん。 新たな情報持ち帰っただけでも手柄やで?」
「る、るちーなさまぁ、お優しいんですねっ!」
サリナスは俺に飛びつき、三度(みたび)俺の服に手を伸ばすが、
「同じギャグを3度もすんなや!」
反射的に、サリナスに対して素手でのツッコミを入れた。
俺としてはごく一般的な加減のツッコミをしたつもりだったが。
「ぎ、ぎゃぐじゃないですよおおおおおおっ」
どうも、魔王の身体と言う奴は想像以上に筋力があるみたいで、俺からのツッコミを受けたサリナスは大きく吹っ飛ばされ、地面に接触するとゴロゴロと転がり壁にぶつかると、ぽふっと音を立て地面に倒れた。
「げ、スマン、そんなつもりは無かったんや」
「る、るちーな様の愛の鞭しかと承りましたのです」
頭の上でヒヨコが回っているように見えるサナリスは、派手に頭を打ったのか変な事を言っている。
「は、ははは、とにかくエリウッド達の様子を見に行こう」
俺は、ぴよぴよしているサリナスを連れ、水晶玉よりエリウッド達の様子を確認した。
「なぁ、サリナス。勇者って魔王討伐するんとちゃうんか?」
「私もそう思います。もうっ、ステラって女の子ばかり見ても面白くありませんからっ」
水晶玉には何故かステラばかりが映っていた。
たまにエリウッドも映るが、ステラとデートし鼻の下を10M程伸ばしている姿しか映らなかった。
最も、鼻の下をそんなに伸ばしたら地面貫通する訳だが。
「女性視点で考えたらそれは否定はせーへんけど、それにしてもこいつ等装備も道具も整えないし外に出て魔物を討伐しようともしないぞ」
「ああっ、王国の資金をエリウッドに渡してますよ!」
驚くサナリスだが。
王女は仮にも王族であって、その王族と仲の良い勇者ならばどう考えたって王国の方から相応の支援が施されるよな?
俺が知ってるゲームで、伝説の勇者の血を引く人間に対して鋼どころか銅で出来た剣すら買えないどころか、皮製の盾、もしくは皮製の服を買ったら竹製の棒しか買えない。
こん棒を買ってしまえば布製の服しか買えない程度のお金しか渡さない王様。
伝説の勇者が最初に装備する武器がこん棒ってなんやねん!
つーか、布製の服すら買わなきゃいけないってことは少なくとも上半身裸、下手すれば王様の前でフル○ンっつー事か?
で、その続編は、自分の息子である王子に対して銅製の剣と皮製の鎧と小銭を渡して魔王を倒してこい、だ。
しかも、同盟国が魔物により滅ぼした報告を受けた直後で、だ。
いやいや、王国を守る兵士は鉄製の鎧と鉄製の槍を装備してるんだけど?
1万歩譲っても、今から世界平和の為に旅立とうとしている息子に対しては彼等と同じ装備位渡してやれよ。
あれか? 確か魔法が使えない設定だったから、魔法すら使えない出来損ないの息子とはおさらばしたいのが本心だったのか?
その次の作品もだ。
旅の途中で命を落とした勇者の息子が、魔王を倒しに行くんだけど。
その勇者の息子に対して支給するのが小銭とこん棒やら冒険用の衣服数着だ。
いやいやいや、勇者の息子なんだからせめて、せめて、城を守る兵士達と同じ装備は支給してやれよ。
しかも、彼が持つ銅製の剣も冒険用の服も自前だ。
もはや、実は彼の母親が裏で悪行の限りを尽くしていたと邪推してしまう領域だ。
と考えたら、世界を救う勇者エリウッドがステラ王女から支援を施されるのは何の間違いでも無い訳で。
「やっと邪魔な女と別れましたよ」
「日が暮れたからな」
「えへへ、えへへ、これでやっと勇者様のぴーが見れますよぉ! さぁ、さぁ、早くお風呂に入るのです!」
涎を垂らしながら瞳を輝かせるサナリス。
「俺は見たくねーんやけど」
サナリスにジト目で冷ややかな視線を送る俺。
勿論、サナリスのぴーなら喜んで見てやるところだが。
「おいおい、エリウッドの野郎、酒場に入りやがったぞ?」
「疲れてたんじゃないですかぁ?」
「ステラ王女とデートして? んなアホな」
「王女様からお金を引き出す為に仕方なく演技してたのかもしれませんよ? それだったらめーーーーっちゃくちゃ疲れますし」
まるで経験したことがあるかのように言うサナリスだ。
こういう、腹黒い言動をためらいなく言うところは腐っても魔族と言うことかもしれない。
「ななな、なんでもありませーーーん」
「無い訳ないやろ! 報告位ちゃんとしぃや!」
「らっれ、ステラ王女のファイヤー、アイス、サンダーで死んだなんて言えませんよぅぅぅぅぅ」
再び涙目になるサリナスだ。
「初級魔法かいな? あんさん魔法防御力高いんとちゃうんか?」
「ふぁい、そうですよっ、わらひ、魔族の中では魔法防御たかいですよぅ、それでも、ステラ王女が加減した魔法で死んじゃったなんて言える訳ないですよぉぅ」
「思いっきり言ってるやんけ」
ちゅー事は、ステラはんの魔力はえげつないっちゅー事かいな。
実は囚われの王女様が超魔力を持ってるって、なんやねんこのゲーム。
まさか、エリウッドはんもあんな様子だけど実は滅茶苦茶強いんとちゃうんか?
「ま、しゃーない貴重な情報を持ってきてありがとな」
「ふぁ、ふぁひ!? わ、わたし、任務に失敗したんですけど!?」
雷に撃たれたかの様に驚いているサリナスだが。
いや、雷に撃たれらまず意識が飛ぶか。
「んな事言われても、俺はステラに対する情報なんて特に渡してへんで? それで失敗したんやったらしゃーないやん。 新たな情報持ち帰っただけでも手柄やで?」
「る、るちーなさまぁ、お優しいんですねっ!」
サリナスは俺に飛びつき、三度(みたび)俺の服に手を伸ばすが、
「同じギャグを3度もすんなや!」
反射的に、サリナスに対して素手でのツッコミを入れた。
俺としてはごく一般的な加減のツッコミをしたつもりだったが。
「ぎ、ぎゃぐじゃないですよおおおおおおっ」
どうも、魔王の身体と言う奴は想像以上に筋力があるみたいで、俺からのツッコミを受けたサリナスは大きく吹っ飛ばされ、地面に接触するとゴロゴロと転がり壁にぶつかると、ぽふっと音を立て地面に倒れた。
「げ、スマン、そんなつもりは無かったんや」
「る、るちーな様の愛の鞭しかと承りましたのです」
頭の上でヒヨコが回っているように見えるサナリスは、派手に頭を打ったのか変な事を言っている。
「は、ははは、とにかくエリウッド達の様子を見に行こう」
俺は、ぴよぴよしているサリナスを連れ、水晶玉よりエリウッド達の様子を確認した。
「なぁ、サリナス。勇者って魔王討伐するんとちゃうんか?」
「私もそう思います。もうっ、ステラって女の子ばかり見ても面白くありませんからっ」
水晶玉には何故かステラばかりが映っていた。
たまにエリウッドも映るが、ステラとデートし鼻の下を10M程伸ばしている姿しか映らなかった。
最も、鼻の下をそんなに伸ばしたら地面貫通する訳だが。
「女性視点で考えたらそれは否定はせーへんけど、それにしてもこいつ等装備も道具も整えないし外に出て魔物を討伐しようともしないぞ」
「ああっ、王国の資金をエリウッドに渡してますよ!」
驚くサナリスだが。
王女は仮にも王族であって、その王族と仲の良い勇者ならばどう考えたって王国の方から相応の支援が施されるよな?
俺が知ってるゲームで、伝説の勇者の血を引く人間に対して鋼どころか銅で出来た剣すら買えないどころか、皮製の盾、もしくは皮製の服を買ったら竹製の棒しか買えない。
こん棒を買ってしまえば布製の服しか買えない程度のお金しか渡さない王様。
伝説の勇者が最初に装備する武器がこん棒ってなんやねん!
つーか、布製の服すら買わなきゃいけないってことは少なくとも上半身裸、下手すれば王様の前でフル○ンっつー事か?
で、その続編は、自分の息子である王子に対して銅製の剣と皮製の鎧と小銭を渡して魔王を倒してこい、だ。
しかも、同盟国が魔物により滅ぼした報告を受けた直後で、だ。
いやいや、王国を守る兵士は鉄製の鎧と鉄製の槍を装備してるんだけど?
1万歩譲っても、今から世界平和の為に旅立とうとしている息子に対しては彼等と同じ装備位渡してやれよ。
あれか? 確か魔法が使えない設定だったから、魔法すら使えない出来損ないの息子とはおさらばしたいのが本心だったのか?
その次の作品もだ。
旅の途中で命を落とした勇者の息子が、魔王を倒しに行くんだけど。
その勇者の息子に対して支給するのが小銭とこん棒やら冒険用の衣服数着だ。
いやいやいや、勇者の息子なんだからせめて、せめて、城を守る兵士達と同じ装備は支給してやれよ。
しかも、彼が持つ銅製の剣も冒険用の服も自前だ。
もはや、実は彼の母親が裏で悪行の限りを尽くしていたと邪推してしまう領域だ。
と考えたら、世界を救う勇者エリウッドがステラ王女から支援を施されるのは何の間違いでも無い訳で。
「やっと邪魔な女と別れましたよ」
「日が暮れたからな」
「えへへ、えへへ、これでやっと勇者様のぴーが見れますよぉ! さぁ、さぁ、早くお風呂に入るのです!」
涎を垂らしながら瞳を輝かせるサナリス。
「俺は見たくねーんやけど」
サナリスにジト目で冷ややかな視線を送る俺。
勿論、サナリスのぴーなら喜んで見てやるところだが。
「おいおい、エリウッドの野郎、酒場に入りやがったぞ?」
「疲れてたんじゃないですかぁ?」
「ステラ王女とデートして? んなアホな」
「王女様からお金を引き出す為に仕方なく演技してたのかもしれませんよ? それだったらめーーーーっちゃくちゃ疲れますし」
まるで経験したことがあるかのように言うサナリスだ。
こういう、腹黒い言動をためらいなく言うところは腐っても魔族と言うことかもしれない。
0
あなたにおすすめの小説
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる