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3章「こんなはずでは?」
30話
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「サナリスさんの意見を実行すればわたくしが捕まってしまいますわ」
「ふぁ、ふぁい、それは大変と思います」
サナリスはいまいち理解していないようだった。
ここで、エリウッドが手を上げ意見を述べる。
「HAHAHA、国民に重税を課すのSA」
「エリウッド。私にその様な権限は御座いません、仮に勝手にやろうモノなら父上からシバキ上げられてしまう事でしょう」
「ノンノンノン、王子様のこの僕が言えば問題解決SA」
チッチッチと人差し指を振りながら言うエリウッド。
こういうときだけ真面目になられても正直困惑する。
しかし、領民に重税を課すのは悪行と言えば悪行だが、果たしてこの悪行で面白い話が作れるかと言うと正直自信が無い。
「そうですわね。悪行の候補として採用させて頂きますわ」
「ルチーナお姉ちゃん、作者の人が軽犯罪法と刑法を少しお勉強したんだって!」
瞳をキラキラさせながらメタにも程がある言動をするレオナ。
しかし、彼の発明品の中には作者が何をやっているかを把握出来るモノがあっても不思議ではないが。
「ほほほ。勉強熱心なのは宜しい事ですわ」
俺は出来るだけ表情を壊さないようにしながら言葉を紡ぎ出した。
「それでそれで、そこから生まれた企画なんだけど」
レオナが紙とペンを取り出し、サラサラサラと文字を綴る。
で、その内容はと言うと。
1.奴隷を買って解放。
2.王族が立ち入り禁止した場所に入る。
3.役人に嘘をばら撒く。
4.乞食をする。
5.覗きをする。
はっきり言ってロクな案が無い。
この作者大丈夫なのか? 主人公をやらせて貰いながらひじょーに心配になってくる。
だってさ、
1番なんて奴隷をコキ使うだけじゃない? それを見ていて何が楽しいのって話。
2番だって、立ち入り禁止エリアに入って何するのさ? キノコ狩り? 鉱石発掘? 龍の冒険の中ならそりゃーオリハルコンが掘れましたなんて奇跡があるかもしれないけど、ここはナーロッパであってそんなスーパースペシャルな素材が発掘されるなんて期待出来ない訳で。
3番役人に嘘をばら撒いて扇動ってところ? それで何するのさ。 山奥でドラゴンがでましたーーーって? まず誰が信じる? それにナーロッパの人間がドラゴンに敵うとでも?
4番、タイトルを乞食令嬢ルチーナの野良生活記とでも変えれば良いのか?
5番、既にステラたんと一緒にお風呂に入っている訳で、女が女風呂覗いても何の問題もないというか。だったら男風呂覗けって事か?それはそれで何の問題も無いというか堂々と見せて来そうだぞ。
日本の軽犯罪法を照らし合わせて考えたらしいが、残念ながら面白い悪行が浮かばないところだ。
また、刑法に関しては悪行を通り越して完全に犯罪の領域になってるから無理だそうだ。
まぁ、そうなるわなぁ。
しかし、軽犯罪法を照らしたらしいから結局俺が捕まる羽目になるんだよなぁ。
何かいい手は無いか……?
「レオナ。私が役人から捕まらなくなる発明は出来ないかしら?」
「出来るよ☆ ちょっと待っててね」
レオナは研究室にトトトトト、と音を立てながら小走りに向かった。
中でトンテンカンと音がしばらく響いたと思えばまたトタタタタタと音を立て小走りで戻って来た。
その間凡そ30秒。
「出来たよルチーナおねぇちゃん☆ これを身に着けていればお姉ちゃんが軽犯罪を行っても役人から捕まる事は無くなるんだ☆」
レオナがにっこにこ笑顔で今さっき作り上げた指輪を俺に手渡した。
「素晴らしいですわね。感謝いたしますわ、レオナ」
俺はレオナから受け取った指輪を身に着けた。
これで軽犯罪までなら何をやっても問題なくなった訳だが、果たして面白い悪行は何があるか。
ダメだな全く浮かばん、こうなったら軽犯罪法を上から試してやろう、やってみたら面白く見える何かがある筈だ!
「あ、ルチーナお姉ちゃん! みんなの乗り物も作っておいたからね☆」
「あら? 気が利きますわね」
レオナに指摘されるまで、移動手段については全く考えていなかった。
外を徒歩だけで移動するのはどう考えても厳しい以上間違いなく有難い。
「収納ボックスに入れたから必要な時に取り出してね♪」
「乗り物を確保出来ましたわね。わたくしの中で方針は決まりましたわ、明朝出発いたしましょう」
すげーツッコミどころ満載な言い回しであるが、今この場に居る誰一人として特に意見を言う事も無く賛同をしたのであった。
翌朝。
ステラとエリウッドは一度帰宅し、サナリスは龍の冒険に戻り休息を取った上でやって来た。
レオナはいつも通り研究室で研究をするとの事。
どーせ、BL同人誌の研究だろーが。
皆の集合を確認した俺は、昨日調べ上げた情報を元に皆に作戦の説明を始めた。
「わたくしが調査致しましたところ、ここから南西に50km向かった森の中に誰も住んで居ない廃屋が御座いましてよ。ここに不当に潜む事で軽犯罪法第一条、人が住んでおらず、且つ、看守していない邸宅、建物又は船舶の内に正当な理由がなくてひそんでいた者。を破らせて頂きますわ!」
俺が説明すると、サナリスは瞳を輝かせ拍手をし、ステラ嬢はにっこりと笑い肯定の意を示す頷きをし、エリウッドは歯をキラリと輝かせサムズアップを見せた。
「ふぁ、ふぁい、それは大変と思います」
サナリスはいまいち理解していないようだった。
ここで、エリウッドが手を上げ意見を述べる。
「HAHAHA、国民に重税を課すのSA」
「エリウッド。私にその様な権限は御座いません、仮に勝手にやろうモノなら父上からシバキ上げられてしまう事でしょう」
「ノンノンノン、王子様のこの僕が言えば問題解決SA」
チッチッチと人差し指を振りながら言うエリウッド。
こういうときだけ真面目になられても正直困惑する。
しかし、領民に重税を課すのは悪行と言えば悪行だが、果たしてこの悪行で面白い話が作れるかと言うと正直自信が無い。
「そうですわね。悪行の候補として採用させて頂きますわ」
「ルチーナお姉ちゃん、作者の人が軽犯罪法と刑法を少しお勉強したんだって!」
瞳をキラキラさせながらメタにも程がある言動をするレオナ。
しかし、彼の発明品の中には作者が何をやっているかを把握出来るモノがあっても不思議ではないが。
「ほほほ。勉強熱心なのは宜しい事ですわ」
俺は出来るだけ表情を壊さないようにしながら言葉を紡ぎ出した。
「それでそれで、そこから生まれた企画なんだけど」
レオナが紙とペンを取り出し、サラサラサラと文字を綴る。
で、その内容はと言うと。
1.奴隷を買って解放。
2.王族が立ち入り禁止した場所に入る。
3.役人に嘘をばら撒く。
4.乞食をする。
5.覗きをする。
はっきり言ってロクな案が無い。
この作者大丈夫なのか? 主人公をやらせて貰いながらひじょーに心配になってくる。
だってさ、
1番なんて奴隷をコキ使うだけじゃない? それを見ていて何が楽しいのって話。
2番だって、立ち入り禁止エリアに入って何するのさ? キノコ狩り? 鉱石発掘? 龍の冒険の中ならそりゃーオリハルコンが掘れましたなんて奇跡があるかもしれないけど、ここはナーロッパであってそんなスーパースペシャルな素材が発掘されるなんて期待出来ない訳で。
3番役人に嘘をばら撒いて扇動ってところ? それで何するのさ。 山奥でドラゴンがでましたーーーって? まず誰が信じる? それにナーロッパの人間がドラゴンに敵うとでも?
4番、タイトルを乞食令嬢ルチーナの野良生活記とでも変えれば良いのか?
5番、既にステラたんと一緒にお風呂に入っている訳で、女が女風呂覗いても何の問題もないというか。だったら男風呂覗けって事か?それはそれで何の問題も無いというか堂々と見せて来そうだぞ。
日本の軽犯罪法を照らし合わせて考えたらしいが、残念ながら面白い悪行が浮かばないところだ。
また、刑法に関しては悪行を通り越して完全に犯罪の領域になってるから無理だそうだ。
まぁ、そうなるわなぁ。
しかし、軽犯罪法を照らしたらしいから結局俺が捕まる羽目になるんだよなぁ。
何かいい手は無いか……?
「レオナ。私が役人から捕まらなくなる発明は出来ないかしら?」
「出来るよ☆ ちょっと待っててね」
レオナは研究室にトトトトト、と音を立てながら小走りに向かった。
中でトンテンカンと音がしばらく響いたと思えばまたトタタタタタと音を立て小走りで戻って来た。
その間凡そ30秒。
「出来たよルチーナおねぇちゃん☆ これを身に着けていればお姉ちゃんが軽犯罪を行っても役人から捕まる事は無くなるんだ☆」
レオナがにっこにこ笑顔で今さっき作り上げた指輪を俺に手渡した。
「素晴らしいですわね。感謝いたしますわ、レオナ」
俺はレオナから受け取った指輪を身に着けた。
これで軽犯罪までなら何をやっても問題なくなった訳だが、果たして面白い悪行は何があるか。
ダメだな全く浮かばん、こうなったら軽犯罪法を上から試してやろう、やってみたら面白く見える何かがある筈だ!
「あ、ルチーナお姉ちゃん! みんなの乗り物も作っておいたからね☆」
「あら? 気が利きますわね」
レオナに指摘されるまで、移動手段については全く考えていなかった。
外を徒歩だけで移動するのはどう考えても厳しい以上間違いなく有難い。
「収納ボックスに入れたから必要な時に取り出してね♪」
「乗り物を確保出来ましたわね。わたくしの中で方針は決まりましたわ、明朝出発いたしましょう」
すげーツッコミどころ満載な言い回しであるが、今この場に居る誰一人として特に意見を言う事も無く賛同をしたのであった。
翌朝。
ステラとエリウッドは一度帰宅し、サナリスは龍の冒険に戻り休息を取った上でやって来た。
レオナはいつも通り研究室で研究をするとの事。
どーせ、BL同人誌の研究だろーが。
皆の集合を確認した俺は、昨日調べ上げた情報を元に皆に作戦の説明を始めた。
「わたくしが調査致しましたところ、ここから南西に50km向かった森の中に誰も住んで居ない廃屋が御座いましてよ。ここに不当に潜む事で軽犯罪法第一条、人が住んでおらず、且つ、看守していない邸宅、建物又は船舶の内に正当な理由がなくてひそんでいた者。を破らせて頂きますわ!」
俺が説明すると、サナリスは瞳を輝かせ拍手をし、ステラ嬢はにっこりと笑い肯定の意を示す頷きをし、エリウッドは歯をキラリと輝かせサムズアップを見せた。
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