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3章「こんなはずでは?」
32話
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俺は半ば呆れ掛けているが、ステラとサナリスは瞳をキラキラと輝かせ人型起動兵器っぽい何かとなったカボチャを眺めている。
「試しに乗ってみますわよ」
どう見ても中に入りたそうにしている二人を見た俺は、中に入りたいと念じながらかぼちゃに向け魔法のタクトを振るった。
タクトの先から放たれた魔法は人間で言う股間辺りに当たって。
カボチャの一部がぱかっと割れ中から階段が現れた。
構造上最適だと分かりつつ違和感出しかないが、俺は二人と一緒にかぼちゃの内部に入る為階段を昇る。
大丈夫、二人共俺が考えている様なよこしまな事は考えていないみたいだ。
その様な考えに至ってしまったのは多分俺がおっさんだったせいだろうな。
階段を昇り終え、かぼちゃの内部に入ると階段は自動的に格納され出入り口は閉められた。
「ルチーナ様。素敵ですわ」
「ベッドもありますよ☆」
二人が言う通り、かぼちゃの中は素晴らしく快適そうな構造だった。
ざっくり説明すると大体6畳位の広さで中々良いレベルの一般的な部屋だ。
俺としてはくり抜かれたかぼちゃの中に入らされてかぼちゃの臭いが身体にこびり付く事を我慢しなければならないと思ったが全く違うみたいだ。
サナリスが言う通りふかふかのベッドもあり4人分のテーブルと椅子も用意されている。
しかもなぜか窓もあり外の眺めを堪能する事も出来るみたいだ。
うーむ、見た目と違って素晴らしい性能なかぼちゃだ。
しかし、こんなものを動かせばこの世界じゃなく日本でも滅茶苦茶目立って凄まじい事になりそうだ。
(ここからコックピットに?)
ベッドの反対側には1つ上の階層に行ける梯子が掛けられていた。
俺はその梯子を上り上の階層を覗いてみると、思った通りこのカボッチャムを操縦する部屋があった。
ざっと見た感じ左右のレバーで方向を操作してアクセルとブレーキを使って前進するみたいだ。
あくまで人を乗せる為の性能かそこまで複雑には見えない。
目的地まで50km位あるんだよなぁ。
原付でかっ飛ばしてって言いたいけど森の中走る訳だから最悪ぬかるみにはまって動けなくなるまであり得る。
ならばコイツを使って目的地まで行こう。
大丈夫、こまけぇ事はレオナが何とかしてくれる!
「皆様出発致すますわ」
俺がコックピットから顔を出し住居エリアに居る二人に告げる。
「えへへ、フルハウスです☆」
ニコニコ笑顔で手札を公開するサナリス。
「まぁ、素晴らしいですわ」
相変わらず柔らかな笑みで得意気なサナリスに応対するステラ。
しかし、俺の目からはステラの手札は同じマークが揃っている様に見える。
確かにフラッシュではフルハウスに勝てない、おや? よくよく見ると手札を整えて無いだけで数字が続いている様に?
「サナリス様、失礼致します。ストレートフラッシュで御座いますわ」
ステラが一度丁重にお辞儀をした後手札を整え公開、そこにはスペードの5-9が並べられていた。
「ふ、ふえぇぇぇぇぇ。ステラ様、龍の冒険の外でも規格外の強さなのですかぁぁぁ」
サナリスは、言葉通り目を丸くしながらあわあわとした後がっくりと項垂れた。
気持ちは分かる。
俺が知る限り、天運を持っているキャラがポーカーをやってフルハウスを出せば必勝だ。
勿論イカサマを使えば話は変わるが、イカサマ無しで相手のフルハウスを打ち勝つなんて色々な意味で常識外れの事をやってくれるのはきっとステラ嬢しか居ないと思う。
「いえ、偶然ツキが巡って来ただけで御座います」
ニコっと笑顔を見せ丁重な応対をするステラ。
二人は俺に気付かず次の試合を始めた。
まぁ、このままこのかぼちゃを動かして目的地に進んでも問題は無い、エリウッドに関しては空を飛んでいる以上よっぽどのアホ出ない限り追従するだろう。
よっぽどのアホでない限り。
………………。
俺は再びコックピットに戻りこのカボッチャムを動かす事にした。
カボッチャムはズシンズシンと音を響かせながら目的地へ向かう。
この辺りは人もほぼ居なく整地もされていない為特に深い事を考える事無く突き進む事が出来る。
前世では奇跡の気まぐれにより地方に属する県の旅行をした事もあるが、やはり日本と言うのは整備が進んでいるお陰か日本の田舎でも十分発展していると感じてしまう。
アスファルトで舗装された道は物凄い先進的なモノなのかもしれない。
しかし、日本だって江戸時代ならば今見えている景色みたく舗装のされていない獣道が続いていたのかもしれない。
よくもまぁ、そんな環境で多数の兵士を連れ戦場を駆け巡ったと思いたくなるが主要な街道ならばそこまで気にする事では無いのだろう。
どれだけの速度が出ているかはイマイチ分からないが、周りの景色の流れから原付よりは早く移動出来ているみたいだ。
その辺の事、カボッチャムのコックピットは何故かオールレンジスクリーンになっていて現代日本もびっくり出来そうな技術力で作られていたりする。
元はかぼちゃの癖に、だ。
「試しに乗ってみますわよ」
どう見ても中に入りたそうにしている二人を見た俺は、中に入りたいと念じながらかぼちゃに向け魔法のタクトを振るった。
タクトの先から放たれた魔法は人間で言う股間辺りに当たって。
カボチャの一部がぱかっと割れ中から階段が現れた。
構造上最適だと分かりつつ違和感出しかないが、俺は二人と一緒にかぼちゃの内部に入る為階段を昇る。
大丈夫、二人共俺が考えている様なよこしまな事は考えていないみたいだ。
その様な考えに至ってしまったのは多分俺がおっさんだったせいだろうな。
階段を昇り終え、かぼちゃの内部に入ると階段は自動的に格納され出入り口は閉められた。
「ルチーナ様。素敵ですわ」
「ベッドもありますよ☆」
二人が言う通り、かぼちゃの中は素晴らしく快適そうな構造だった。
ざっくり説明すると大体6畳位の広さで中々良いレベルの一般的な部屋だ。
俺としてはくり抜かれたかぼちゃの中に入らされてかぼちゃの臭いが身体にこびり付く事を我慢しなければならないと思ったが全く違うみたいだ。
サナリスが言う通りふかふかのベッドもあり4人分のテーブルと椅子も用意されている。
しかもなぜか窓もあり外の眺めを堪能する事も出来るみたいだ。
うーむ、見た目と違って素晴らしい性能なかぼちゃだ。
しかし、こんなものを動かせばこの世界じゃなく日本でも滅茶苦茶目立って凄まじい事になりそうだ。
(ここからコックピットに?)
ベッドの反対側には1つ上の階層に行ける梯子が掛けられていた。
俺はその梯子を上り上の階層を覗いてみると、思った通りこのカボッチャムを操縦する部屋があった。
ざっと見た感じ左右のレバーで方向を操作してアクセルとブレーキを使って前進するみたいだ。
あくまで人を乗せる為の性能かそこまで複雑には見えない。
目的地まで50km位あるんだよなぁ。
原付でかっ飛ばしてって言いたいけど森の中走る訳だから最悪ぬかるみにはまって動けなくなるまであり得る。
ならばコイツを使って目的地まで行こう。
大丈夫、こまけぇ事はレオナが何とかしてくれる!
「皆様出発致すますわ」
俺がコックピットから顔を出し住居エリアに居る二人に告げる。
「えへへ、フルハウスです☆」
ニコニコ笑顔で手札を公開するサナリス。
「まぁ、素晴らしいですわ」
相変わらず柔らかな笑みで得意気なサナリスに応対するステラ。
しかし、俺の目からはステラの手札は同じマークが揃っている様に見える。
確かにフラッシュではフルハウスに勝てない、おや? よくよく見ると手札を整えて無いだけで数字が続いている様に?
「サナリス様、失礼致します。ストレートフラッシュで御座いますわ」
ステラが一度丁重にお辞儀をした後手札を整え公開、そこにはスペードの5-9が並べられていた。
「ふ、ふえぇぇぇぇぇ。ステラ様、龍の冒険の外でも規格外の強さなのですかぁぁぁ」
サナリスは、言葉通り目を丸くしながらあわあわとした後がっくりと項垂れた。
気持ちは分かる。
俺が知る限り、天運を持っているキャラがポーカーをやってフルハウスを出せば必勝だ。
勿論イカサマを使えば話は変わるが、イカサマ無しで相手のフルハウスを打ち勝つなんて色々な意味で常識外れの事をやってくれるのはきっとステラ嬢しか居ないと思う。
「いえ、偶然ツキが巡って来ただけで御座います」
ニコっと笑顔を見せ丁重な応対をするステラ。
二人は俺に気付かず次の試合を始めた。
まぁ、このままこのかぼちゃを動かして目的地に進んでも問題は無い、エリウッドに関しては空を飛んでいる以上よっぽどのアホ出ない限り追従するだろう。
よっぽどのアホでない限り。
………………。
俺は再びコックピットに戻りこのカボッチャムを動かす事にした。
カボッチャムはズシンズシンと音を響かせながら目的地へ向かう。
この辺りは人もほぼ居なく整地もされていない為特に深い事を考える事無く突き進む事が出来る。
前世では奇跡の気まぐれにより地方に属する県の旅行をした事もあるが、やはり日本と言うのは整備が進んでいるお陰か日本の田舎でも十分発展していると感じてしまう。
アスファルトで舗装された道は物凄い先進的なモノなのかもしれない。
しかし、日本だって江戸時代ならば今見えている景色みたく舗装のされていない獣道が続いていたのかもしれない。
よくもまぁ、そんな環境で多数の兵士を連れ戦場を駆け巡ったと思いたくなるが主要な街道ならばそこまで気にする事では無いのだろう。
どれだけの速度が出ているかはイマイチ分からないが、周りの景色の流れから原付よりは早く移動出来ているみたいだ。
その辺の事、カボッチャムのコックピットは何故かオールレンジスクリーンになっていて現代日本もびっくり出来そうな技術力で作られていたりする。
元はかぼちゃの癖に、だ。
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