34 / 46
3章「こんなはずでは?」
32話
しおりを挟む
俺は半ば呆れ掛けているが、ステラとサナリスは瞳をキラキラと輝かせ人型起動兵器っぽい何かとなったカボチャを眺めている。
「試しに乗ってみますわよ」
どう見ても中に入りたそうにしている二人を見た俺は、中に入りたいと念じながらかぼちゃに向け魔法のタクトを振るった。
タクトの先から放たれた魔法は人間で言う股間辺りに当たって。
カボチャの一部がぱかっと割れ中から階段が現れた。
構造上最適だと分かりつつ違和感出しかないが、俺は二人と一緒にかぼちゃの内部に入る為階段を昇る。
大丈夫、二人共俺が考えている様なよこしまな事は考えていないみたいだ。
その様な考えに至ってしまったのは多分俺がおっさんだったせいだろうな。
階段を昇り終え、かぼちゃの内部に入ると階段は自動的に格納され出入り口は閉められた。
「ルチーナ様。素敵ですわ」
「ベッドもありますよ☆」
二人が言う通り、かぼちゃの中は素晴らしく快適そうな構造だった。
ざっくり説明すると大体6畳位の広さで中々良いレベルの一般的な部屋だ。
俺としてはくり抜かれたかぼちゃの中に入らされてかぼちゃの臭いが身体にこびり付く事を我慢しなければならないと思ったが全く違うみたいだ。
サナリスが言う通りふかふかのベッドもあり4人分のテーブルと椅子も用意されている。
しかもなぜか窓もあり外の眺めを堪能する事も出来るみたいだ。
うーむ、見た目と違って素晴らしい性能なかぼちゃだ。
しかし、こんなものを動かせばこの世界じゃなく日本でも滅茶苦茶目立って凄まじい事になりそうだ。
(ここからコックピットに?)
ベッドの反対側には1つ上の階層に行ける梯子が掛けられていた。
俺はその梯子を上り上の階層を覗いてみると、思った通りこのカボッチャムを操縦する部屋があった。
ざっと見た感じ左右のレバーで方向を操作してアクセルとブレーキを使って前進するみたいだ。
あくまで人を乗せる為の性能かそこまで複雑には見えない。
目的地まで50km位あるんだよなぁ。
原付でかっ飛ばしてって言いたいけど森の中走る訳だから最悪ぬかるみにはまって動けなくなるまであり得る。
ならばコイツを使って目的地まで行こう。
大丈夫、こまけぇ事はレオナが何とかしてくれる!
「皆様出発致すますわ」
俺がコックピットから顔を出し住居エリアに居る二人に告げる。
「えへへ、フルハウスです☆」
ニコニコ笑顔で手札を公開するサナリス。
「まぁ、素晴らしいですわ」
相変わらず柔らかな笑みで得意気なサナリスに応対するステラ。
しかし、俺の目からはステラの手札は同じマークが揃っている様に見える。
確かにフラッシュではフルハウスに勝てない、おや? よくよく見ると手札を整えて無いだけで数字が続いている様に?
「サナリス様、失礼致します。ストレートフラッシュで御座いますわ」
ステラが一度丁重にお辞儀をした後手札を整え公開、そこにはスペードの5-9が並べられていた。
「ふ、ふえぇぇぇぇぇ。ステラ様、龍の冒険の外でも規格外の強さなのですかぁぁぁ」
サナリスは、言葉通り目を丸くしながらあわあわとした後がっくりと項垂れた。
気持ちは分かる。
俺が知る限り、天運を持っているキャラがポーカーをやってフルハウスを出せば必勝だ。
勿論イカサマを使えば話は変わるが、イカサマ無しで相手のフルハウスを打ち勝つなんて色々な意味で常識外れの事をやってくれるのはきっとステラ嬢しか居ないと思う。
「いえ、偶然ツキが巡って来ただけで御座います」
ニコっと笑顔を見せ丁重な応対をするステラ。
二人は俺に気付かず次の試合を始めた。
まぁ、このままこのかぼちゃを動かして目的地に進んでも問題は無い、エリウッドに関しては空を飛んでいる以上よっぽどのアホ出ない限り追従するだろう。
よっぽどのアホでない限り。
………………。
俺は再びコックピットに戻りこのカボッチャムを動かす事にした。
カボッチャムはズシンズシンと音を響かせながら目的地へ向かう。
この辺りは人もほぼ居なく整地もされていない為特に深い事を考える事無く突き進む事が出来る。
前世では奇跡の気まぐれにより地方に属する県の旅行をした事もあるが、やはり日本と言うのは整備が進んでいるお陰か日本の田舎でも十分発展していると感じてしまう。
アスファルトで舗装された道は物凄い先進的なモノなのかもしれない。
しかし、日本だって江戸時代ならば今見えている景色みたく舗装のされていない獣道が続いていたのかもしれない。
よくもまぁ、そんな環境で多数の兵士を連れ戦場を駆け巡ったと思いたくなるが主要な街道ならばそこまで気にする事では無いのだろう。
どれだけの速度が出ているかはイマイチ分からないが、周りの景色の流れから原付よりは早く移動出来ているみたいだ。
その辺の事、カボッチャムのコックピットは何故かオールレンジスクリーンになっていて現代日本もびっくり出来そうな技術力で作られていたりする。
元はかぼちゃの癖に、だ。
「試しに乗ってみますわよ」
どう見ても中に入りたそうにしている二人を見た俺は、中に入りたいと念じながらかぼちゃに向け魔法のタクトを振るった。
タクトの先から放たれた魔法は人間で言う股間辺りに当たって。
カボチャの一部がぱかっと割れ中から階段が現れた。
構造上最適だと分かりつつ違和感出しかないが、俺は二人と一緒にかぼちゃの内部に入る為階段を昇る。
大丈夫、二人共俺が考えている様なよこしまな事は考えていないみたいだ。
その様な考えに至ってしまったのは多分俺がおっさんだったせいだろうな。
階段を昇り終え、かぼちゃの内部に入ると階段は自動的に格納され出入り口は閉められた。
「ルチーナ様。素敵ですわ」
「ベッドもありますよ☆」
二人が言う通り、かぼちゃの中は素晴らしく快適そうな構造だった。
ざっくり説明すると大体6畳位の広さで中々良いレベルの一般的な部屋だ。
俺としてはくり抜かれたかぼちゃの中に入らされてかぼちゃの臭いが身体にこびり付く事を我慢しなければならないと思ったが全く違うみたいだ。
サナリスが言う通りふかふかのベッドもあり4人分のテーブルと椅子も用意されている。
しかもなぜか窓もあり外の眺めを堪能する事も出来るみたいだ。
うーむ、見た目と違って素晴らしい性能なかぼちゃだ。
しかし、こんなものを動かせばこの世界じゃなく日本でも滅茶苦茶目立って凄まじい事になりそうだ。
(ここからコックピットに?)
ベッドの反対側には1つ上の階層に行ける梯子が掛けられていた。
俺はその梯子を上り上の階層を覗いてみると、思った通りこのカボッチャムを操縦する部屋があった。
ざっと見た感じ左右のレバーで方向を操作してアクセルとブレーキを使って前進するみたいだ。
あくまで人を乗せる為の性能かそこまで複雑には見えない。
目的地まで50km位あるんだよなぁ。
原付でかっ飛ばしてって言いたいけど森の中走る訳だから最悪ぬかるみにはまって動けなくなるまであり得る。
ならばコイツを使って目的地まで行こう。
大丈夫、こまけぇ事はレオナが何とかしてくれる!
「皆様出発致すますわ」
俺がコックピットから顔を出し住居エリアに居る二人に告げる。
「えへへ、フルハウスです☆」
ニコニコ笑顔で手札を公開するサナリス。
「まぁ、素晴らしいですわ」
相変わらず柔らかな笑みで得意気なサナリスに応対するステラ。
しかし、俺の目からはステラの手札は同じマークが揃っている様に見える。
確かにフラッシュではフルハウスに勝てない、おや? よくよく見ると手札を整えて無いだけで数字が続いている様に?
「サナリス様、失礼致します。ストレートフラッシュで御座いますわ」
ステラが一度丁重にお辞儀をした後手札を整え公開、そこにはスペードの5-9が並べられていた。
「ふ、ふえぇぇぇぇぇ。ステラ様、龍の冒険の外でも規格外の強さなのですかぁぁぁ」
サナリスは、言葉通り目を丸くしながらあわあわとした後がっくりと項垂れた。
気持ちは分かる。
俺が知る限り、天運を持っているキャラがポーカーをやってフルハウスを出せば必勝だ。
勿論イカサマを使えば話は変わるが、イカサマ無しで相手のフルハウスを打ち勝つなんて色々な意味で常識外れの事をやってくれるのはきっとステラ嬢しか居ないと思う。
「いえ、偶然ツキが巡って来ただけで御座います」
ニコっと笑顔を見せ丁重な応対をするステラ。
二人は俺に気付かず次の試合を始めた。
まぁ、このままこのかぼちゃを動かして目的地に進んでも問題は無い、エリウッドに関しては空を飛んでいる以上よっぽどのアホ出ない限り追従するだろう。
よっぽどのアホでない限り。
………………。
俺は再びコックピットに戻りこのカボッチャムを動かす事にした。
カボッチャムはズシンズシンと音を響かせながら目的地へ向かう。
この辺りは人もほぼ居なく整地もされていない為特に深い事を考える事無く突き進む事が出来る。
前世では奇跡の気まぐれにより地方に属する県の旅行をした事もあるが、やはり日本と言うのは整備が進んでいるお陰か日本の田舎でも十分発展していると感じてしまう。
アスファルトで舗装された道は物凄い先進的なモノなのかもしれない。
しかし、日本だって江戸時代ならば今見えている景色みたく舗装のされていない獣道が続いていたのかもしれない。
よくもまぁ、そんな環境で多数の兵士を連れ戦場を駆け巡ったと思いたくなるが主要な街道ならばそこまで気にする事では無いのだろう。
どれだけの速度が出ているかはイマイチ分からないが、周りの景色の流れから原付よりは早く移動出来ているみたいだ。
その辺の事、カボッチャムのコックピットは何故かオールレンジスクリーンになっていて現代日本もびっくり出来そうな技術力で作られていたりする。
元はかぼちゃの癖に、だ。
0
あなたにおすすめの小説
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる