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3章「こんなはずでは?」
33話
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大体30分位たっただろうか?
森に群生する樹々を薙ぎ倒しながら突き進み目的の廃屋が視界に映る。
かぼちゃから生えて来た足、どう考えてもかぼちゃの足なんかよりも遥かに硬い森に群生する樹々を薙ぎ倒してもビクともしないとか気にしても仕方が無い。
これは魔王ルチーナの魔力がそれほど高かったのだ。
それを遥かに凌駕するチート王女ステラたんは。
もしかしたら彼女の魔力も流れているのかもしれない。
おお、チート王女が介入しているならこの程度のツッコミ満載な出来事も説明が出来るな。
俺はコックピットの中、一人頷き無意味に納得をした。
無事目的地の近くに辿り着いた俺は、未だにポーカーを続けている二人に降りるよう伝える。
相変わらず柔らかな笑顔を保つステラと、目をぎゅるぎゅるさせながらなんか泣きそうな気がしなくもないサナリス。
一体どれだけ負けたのか気になる所だが、何も賭けて無くて良かったと思っておくしか無いだろう。
「るちぃなさまぁぁぁたすかりまじたぁぁぁ」
俺の声を聞いたサナリスはパッと表情を輝かせ飛び付く。
刹那ステラ嬢より絶対百度、多分氷点下173度位の凍て付く視線が向けられる。
ステラ嬢の視線により、俺はゲームに存在するステータス異常『凍結』みたく氷漬けにされてしまった。
「何人たりともわたくしのルチーナ様に手を出すのは許しません」
ステラたん? そう言うならどーして俺を氷漬けにするんですか?
あれですか? 浮気したからお仕置きって奴ですか?
むむむ、それはそれで悪い気はしませんね。
「わひぃぃぃぃっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさぁぁぁい! 晩御飯のたくわん差し上げますから命だけはぁぁぁぁぁ」
ステラ嬢からの圧力を受けたサナリスは、ばぴゅーんと音を立てながら俺から離れ、やっぱり壁に激突ぺふっと音を立て地面に崩れた後頭を抱えガクガクと震え出した。
「たくあんで御座いますか、大根を漬け込み作られる保存食。分かりましたそれで手を打ちましょう」
ちょっと待ってステラ嬢!? たくあんって、米を食べればほぼ確実に出て来る非常に安価な食べ物ですよ? それで良いんですか?
「わひぃぃぃ有難うございますぅぅぅぅ!?!?!?!?」
さなりすは瞳をぐるぐるさせながら感涙し、口元をぶるぶるさせながらステラ嬢に縋りついた。
彼女の過剰反応は、龍の冒険であれだけの魔法を受けた以上不思議では無いが。
それよりも、俺の凍結を治して欲しいんですが、段々と体温が低下していくのを肌で感じます。
このままでは凍死してしまうんですが。
「サナリス様。たくあんも無事確保出来ましたし、ルチーナ様の氷漬けを解いてあげて下さいませ」
「分かりましたっ」
にこやかに伝えるステラ嬢。
サナリスは敬礼をし魔法の詠唱を始める。
って、俺の生き死にはたくあんにかかってたんかいな! ちゃう、俺は悪く無いやろ!
心の声でツッコミを入れるが、恐らくレオナ以外には届かないだろう。
「ルチーナ様!」
サナリスが、完成させた炎魔法を俺に発動させ凍結状態の解除を試みる。
魔王軍に属している為か神聖魔法は扱えないみたいだが、それは仕方無いだろう。
サナリスの炎魔法により無事俺の凍結状態は解除された。
「サナリス、感謝致しますわ」
「えへへ、大した事ありませんよぉ」
俺に礼を言われたサナリスがデレデレとし出す。
ステラ嬢から何処か冷たい視線を感じるが。
「おーほっほっほっほ。優秀な我が部下魔将サナリス、謙遜なさらずとも宜しくてよ」
サナリスが持つ俺への感情は上司と部下の間柄とステラ嬢へ伝えたつもりだ。
「そうでありましたね、ルチーナ様」
しかし、ステラ嬢は納得した言葉とは裏腹にムスッとした表情をして見せる。
これはこれでなんだか可愛く見える。
「では、参りましょう」
俺達はカボッチャムから降り地面に降り立った。
一応、ペガサスに乗ってこっちに来るはずのエリウッドを10分程待って見るが一向に来る気配は無い。
上空を見上げれば遠目にそれらしきドットが目に映るから、きっと空で何か遊んでるんだろう。
ならば仕方あるまい、これ以上待つのも面倒だし放っておこう。
俺はカボッチャムに魔法を掛け元のカボチャに戻した。
「年期の入りました建物で御座いますね」
目的の廃屋を目の前にステラ嬢が言った。
彼女の言う通り下手すれば10年は放置されているであろう建物で、大きさは貴族が拠点とする館と同じ位でかなり大きい。
建物に生い茂る植物が無い事を少し不思議に思うが、この世界にその手の植物が無いと考えれば有り得ない事では無いだろう。
「中に入りましょう」
俺は皆に合図し、古びた木製のドアを開け中に入った。
建物の中は暗い。
こんな時、『照明(ライティング)』があれば便利と言いたいがこの世界は現実に近い水準であり魔法は存在しない。
せめて懐中電灯でもと言いたいが、文明レベルが足りないからそんなものもない。
俺が、周りに気付かれないよう小さなため息を付くと、
「ルチーナ様!」
サナリスが炎の魔法を使い頭上に拳より少し大きな炎を浮かべた。
そうだ、ここは剣と魔法の世界でなくとも、その世界出身のサナリスが居る。
恐らくライティングは会得していないと思うが、この暗闇の中なら十分ありがたい。
「あら? 気が利きますわね」
俺がサナリスに感謝の意を見せると、ステラ嬢が頬を小さく膨らませてソッポを向いた。
森に群生する樹々を薙ぎ倒しながら突き進み目的の廃屋が視界に映る。
かぼちゃから生えて来た足、どう考えてもかぼちゃの足なんかよりも遥かに硬い森に群生する樹々を薙ぎ倒してもビクともしないとか気にしても仕方が無い。
これは魔王ルチーナの魔力がそれほど高かったのだ。
それを遥かに凌駕するチート王女ステラたんは。
もしかしたら彼女の魔力も流れているのかもしれない。
おお、チート王女が介入しているならこの程度のツッコミ満載な出来事も説明が出来るな。
俺はコックピットの中、一人頷き無意味に納得をした。
無事目的地の近くに辿り着いた俺は、未だにポーカーを続けている二人に降りるよう伝える。
相変わらず柔らかな笑顔を保つステラと、目をぎゅるぎゅるさせながらなんか泣きそうな気がしなくもないサナリス。
一体どれだけ負けたのか気になる所だが、何も賭けて無くて良かったと思っておくしか無いだろう。
「るちぃなさまぁぁぁたすかりまじたぁぁぁ」
俺の声を聞いたサナリスはパッと表情を輝かせ飛び付く。
刹那ステラ嬢より絶対百度、多分氷点下173度位の凍て付く視線が向けられる。
ステラ嬢の視線により、俺はゲームに存在するステータス異常『凍結』みたく氷漬けにされてしまった。
「何人たりともわたくしのルチーナ様に手を出すのは許しません」
ステラたん? そう言うならどーして俺を氷漬けにするんですか?
あれですか? 浮気したからお仕置きって奴ですか?
むむむ、それはそれで悪い気はしませんね。
「わひぃぃぃぃっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさぁぁぁい! 晩御飯のたくわん差し上げますから命だけはぁぁぁぁぁ」
ステラ嬢からの圧力を受けたサナリスは、ばぴゅーんと音を立てながら俺から離れ、やっぱり壁に激突ぺふっと音を立て地面に崩れた後頭を抱えガクガクと震え出した。
「たくあんで御座いますか、大根を漬け込み作られる保存食。分かりましたそれで手を打ちましょう」
ちょっと待ってステラ嬢!? たくあんって、米を食べればほぼ確実に出て来る非常に安価な食べ物ですよ? それで良いんですか?
「わひぃぃぃ有難うございますぅぅぅぅ!?!?!?!?」
さなりすは瞳をぐるぐるさせながら感涙し、口元をぶるぶるさせながらステラ嬢に縋りついた。
彼女の過剰反応は、龍の冒険であれだけの魔法を受けた以上不思議では無いが。
それよりも、俺の凍結を治して欲しいんですが、段々と体温が低下していくのを肌で感じます。
このままでは凍死してしまうんですが。
「サナリス様。たくあんも無事確保出来ましたし、ルチーナ様の氷漬けを解いてあげて下さいませ」
「分かりましたっ」
にこやかに伝えるステラ嬢。
サナリスは敬礼をし魔法の詠唱を始める。
って、俺の生き死にはたくあんにかかってたんかいな! ちゃう、俺は悪く無いやろ!
心の声でツッコミを入れるが、恐らくレオナ以外には届かないだろう。
「ルチーナ様!」
サナリスが、完成させた炎魔法を俺に発動させ凍結状態の解除を試みる。
魔王軍に属している為か神聖魔法は扱えないみたいだが、それは仕方無いだろう。
サナリスの炎魔法により無事俺の凍結状態は解除された。
「サナリス、感謝致しますわ」
「えへへ、大した事ありませんよぉ」
俺に礼を言われたサナリスがデレデレとし出す。
ステラ嬢から何処か冷たい視線を感じるが。
「おーほっほっほっほ。優秀な我が部下魔将サナリス、謙遜なさらずとも宜しくてよ」
サナリスが持つ俺への感情は上司と部下の間柄とステラ嬢へ伝えたつもりだ。
「そうでありましたね、ルチーナ様」
しかし、ステラ嬢は納得した言葉とは裏腹にムスッとした表情をして見せる。
これはこれでなんだか可愛く見える。
「では、参りましょう」
俺達はカボッチャムから降り地面に降り立った。
一応、ペガサスに乗ってこっちに来るはずのエリウッドを10分程待って見るが一向に来る気配は無い。
上空を見上げれば遠目にそれらしきドットが目に映るから、きっと空で何か遊んでるんだろう。
ならば仕方あるまい、これ以上待つのも面倒だし放っておこう。
俺はカボッチャムに魔法を掛け元のカボチャに戻した。
「年期の入りました建物で御座いますね」
目的の廃屋を目の前にステラ嬢が言った。
彼女の言う通り下手すれば10年は放置されているであろう建物で、大きさは貴族が拠点とする館と同じ位でかなり大きい。
建物に生い茂る植物が無い事を少し不思議に思うが、この世界にその手の植物が無いと考えれば有り得ない事では無いだろう。
「中に入りましょう」
俺は皆に合図し、古びた木製のドアを開け中に入った。
建物の中は暗い。
こんな時、『照明(ライティング)』があれば便利と言いたいがこの世界は現実に近い水準であり魔法は存在しない。
せめて懐中電灯でもと言いたいが、文明レベルが足りないからそんなものもない。
俺が、周りに気付かれないよう小さなため息を付くと、
「ルチーナ様!」
サナリスが炎の魔法を使い頭上に拳より少し大きな炎を浮かべた。
そうだ、ここは剣と魔法の世界でなくとも、その世界出身のサナリスが居る。
恐らくライティングは会得していないと思うが、この暗闇の中なら十分ありがたい。
「あら? 気が利きますわね」
俺がサナリスに感謝の意を見せると、ステラ嬢が頬を小さく膨らませてソッポを向いた。
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