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3章「こんなはずでは?」
36話
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俺が彼等に対し投げかける言葉を思案していると、キィッとドアが開かれる音がした。
「誰だ!」
男達が一斉に声を上げる。
「WHAT? ルチーナよ、客人を招いたのかい?」
突然現れたのは、エリウッド王子だった。
出来る事なら来てほしく無かったが、俺達の後を付いて来たなら来ない理由の方が乏しいか。
「いいえ。彼等はこの館の住人ですわ。ワケあってこの廃館を寝床にしていますわ」
俺はレジスタンスの人達を庇う。
「ルチーナ様を呼び捨てにするなんて」
男の1人がエリウッドに抗議する。
「おい、待てよ、この美しい顔立ち」
「ま、まさか!? え、エリウッド王子様!?」
突然乱入した男がエリウッド王子と知った男達は地面に膝を付け、土下座をする。
「HAHAHA。気にする事無いSA。ところでルチーナ、面白そうな事をしているじゃない? 君達も一緒にどうだい?」
エリウッドは、テーブル上に散らばったトランプを指差しながら言う。
このままトランプパーティでも行ってお茶を濁す手もあるが、俺の権限を越えた案件を抱えているならば素直にエリウッドに言う方が正しいだろう。
「いえ、エリウッド様。この者達は難しい問題を抱えています」
「SO? 何があったんだい? この僕に言ってごらんよ」
エリウッドは両手を広げ俺の話の続きを促す。
とても龍の冒険で隙あらばふんどし一丁になっていた男とは思えない位に頼もしい。
俺は彼等の状況をエリウッドに説明した。
「FUM。 アーブラハム領は僕も良くないと聞いた事がある。BUT大臣達は必死に隠し僕に勉強や鍛錬の話に逸らしていたのSA」
つまり、大臣の内誰かがアーブラハム家と裏で繋がっている疑惑が立つ。
となると、アーブラハム家から内々に賄賂を受け取り領内で発生している事態に干渉しない可能性が見えて来る。
で、俺は前世の時から悪党に関して良い感情は持っていない。
悪党の悪行が近くで行われている事を知らされた俺は段々と彼等を成敗したい気持ちが強くなって来た。
「エリウッド様。ご協力して頂けると幸いと存じ上げます」
「HAHAHA。僕に任せるのSA」
エリウッドは、ドンと自分の胸を叩いてみせる。
「感謝致しますわ」
俺が感謝の言葉を述べると同時に、レジスタンス員から歓喜の声が上がった。
「さぁ、早速行って来るNE」
エリウッドは、美しい笑顔を見せると俺達の前を後にした。
って、行動早すぎないか?
せめて何かしらの作戦を練るなりした方が良い様な?
「エリウッド様!?」
俺がエリウッドを引き留めようと名前を呼ぶが、振り返る事無く勇み足で館の外へ向かう。
この様子だと間違い無く外に居るペガサスにまたがりアーブラハム邸に直行するだろう。
かと言って、レジスタンス員がエリウッド王子を好意的に見送ってる中俺が強引に止めたら彼等の反感を買う可能性は高い。
この世界線なら空にペガサスが飛んでいても、敵襲とは思わず鳥かなんかとしか思わないだろうから滞空攻撃が飛ぶことはあるまい。
それに、こっちにはサナリスも居れば原付とカボッチャムがある。
万が一何かがあっても大体のロクでも無い事は対処出来るだろう。
まぁ、幾ら王子様と言えどほぼ確実に悪政を敷く人間の元に単独で突入しようものなら捕縛位はされるだろう。
つっても、15歳位の少年がそこまで考える訳無いか。
「ステラ嬢、サナリス。わたくし達も後を追いましてよ」
俺はレジスタンスの人達に一礼をし、エリウッドの後を追い館の外に出た。
館の外に出て空を見上げると、思った通りエリウッドが乗っているだろうペガサスの影が見えた。
かなり飛ばしている様に見える。
俺達も急がねば、とステラ嬢とサナリスを樹々の陰に連れ出し、カボチャに魔法を掛けカボッチャムを作り出す。
正直、何か掛け声の1つでも欲しくなる所だが誰かに聞かれたりしたらあまりいい事にならないだろうから心の中にとどめておく。
(カボッチャムッゴーーーーーッ!!!!)
ポーズを決めたい気持ちを押し殺し、エリウッドを追いかける為俺達はカボッチャムの内部に入る。
もしかしたら、原付を使うかもしれないと思った俺は今着ている服からライダースーツに着替え、コックピットに入った。
ステラ嬢とサナリスは何も気にする事無く多分トランプの続きでもやるだろう、それはそれで有難い。
俺は操縦席に座り、操縦管を操りカボッチャムを発進させた。
―エリウッド視点―
「GO。 ヴァイス・フェアーツ!」
1人館の外に出たエリウッドは外で待っているペガサスにまたがり、空を指差す。
ペガサスは、エリウッドの掛け声に呼応する様にいななき天高く飛翔、今居た廃館はみるみる小さくなり周囲一帯の樹々を見渡せる程になる。
エリウッドはアーブラハム邸の方面を指差し、ペガサスに指示を出す。
主の命を受けたペガサスは速度を上げ目的地を目指した。
頬を刻む風を受けながら、エリウッドはそれもまた一興と感じアーブラハム邸の在処を鋭く見据える。
空の移動を10分程続けた所でアーブラム邸の近くに辿り着き、敷地から幾ばくか離れた場所に着陸した。
「誰だ!」
男達が一斉に声を上げる。
「WHAT? ルチーナよ、客人を招いたのかい?」
突然現れたのは、エリウッド王子だった。
出来る事なら来てほしく無かったが、俺達の後を付いて来たなら来ない理由の方が乏しいか。
「いいえ。彼等はこの館の住人ですわ。ワケあってこの廃館を寝床にしていますわ」
俺はレジスタンスの人達を庇う。
「ルチーナ様を呼び捨てにするなんて」
男の1人がエリウッドに抗議する。
「おい、待てよ、この美しい顔立ち」
「ま、まさか!? え、エリウッド王子様!?」
突然乱入した男がエリウッド王子と知った男達は地面に膝を付け、土下座をする。
「HAHAHA。気にする事無いSA。ところでルチーナ、面白そうな事をしているじゃない? 君達も一緒にどうだい?」
エリウッドは、テーブル上に散らばったトランプを指差しながら言う。
このままトランプパーティでも行ってお茶を濁す手もあるが、俺の権限を越えた案件を抱えているならば素直にエリウッドに言う方が正しいだろう。
「いえ、エリウッド様。この者達は難しい問題を抱えています」
「SO? 何があったんだい? この僕に言ってごらんよ」
エリウッドは両手を広げ俺の話の続きを促す。
とても龍の冒険で隙あらばふんどし一丁になっていた男とは思えない位に頼もしい。
俺は彼等の状況をエリウッドに説明した。
「FUM。 アーブラハム領は僕も良くないと聞いた事がある。BUT大臣達は必死に隠し僕に勉強や鍛錬の話に逸らしていたのSA」
つまり、大臣の内誰かがアーブラハム家と裏で繋がっている疑惑が立つ。
となると、アーブラハム家から内々に賄賂を受け取り領内で発生している事態に干渉しない可能性が見えて来る。
で、俺は前世の時から悪党に関して良い感情は持っていない。
悪党の悪行が近くで行われている事を知らされた俺は段々と彼等を成敗したい気持ちが強くなって来た。
「エリウッド様。ご協力して頂けると幸いと存じ上げます」
「HAHAHA。僕に任せるのSA」
エリウッドは、ドンと自分の胸を叩いてみせる。
「感謝致しますわ」
俺が感謝の言葉を述べると同時に、レジスタンス員から歓喜の声が上がった。
「さぁ、早速行って来るNE」
エリウッドは、美しい笑顔を見せると俺達の前を後にした。
って、行動早すぎないか?
せめて何かしらの作戦を練るなりした方が良い様な?
「エリウッド様!?」
俺がエリウッドを引き留めようと名前を呼ぶが、振り返る事無く勇み足で館の外へ向かう。
この様子だと間違い無く外に居るペガサスにまたがりアーブラハム邸に直行するだろう。
かと言って、レジスタンス員がエリウッド王子を好意的に見送ってる中俺が強引に止めたら彼等の反感を買う可能性は高い。
この世界線なら空にペガサスが飛んでいても、敵襲とは思わず鳥かなんかとしか思わないだろうから滞空攻撃が飛ぶことはあるまい。
それに、こっちにはサナリスも居れば原付とカボッチャムがある。
万が一何かがあっても大体のロクでも無い事は対処出来るだろう。
まぁ、幾ら王子様と言えどほぼ確実に悪政を敷く人間の元に単独で突入しようものなら捕縛位はされるだろう。
つっても、15歳位の少年がそこまで考える訳無いか。
「ステラ嬢、サナリス。わたくし達も後を追いましてよ」
俺はレジスタンスの人達に一礼をし、エリウッドの後を追い館の外に出た。
館の外に出て空を見上げると、思った通りエリウッドが乗っているだろうペガサスの影が見えた。
かなり飛ばしている様に見える。
俺達も急がねば、とステラ嬢とサナリスを樹々の陰に連れ出し、カボチャに魔法を掛けカボッチャムを作り出す。
正直、何か掛け声の1つでも欲しくなる所だが誰かに聞かれたりしたらあまりいい事にならないだろうから心の中にとどめておく。
(カボッチャムッゴーーーーーッ!!!!)
ポーズを決めたい気持ちを押し殺し、エリウッドを追いかける為俺達はカボッチャムの内部に入る。
もしかしたら、原付を使うかもしれないと思った俺は今着ている服からライダースーツに着替え、コックピットに入った。
ステラ嬢とサナリスは何も気にする事無く多分トランプの続きでもやるだろう、それはそれで有難い。
俺は操縦席に座り、操縦管を操りカボッチャムを発進させた。
―エリウッド視点―
「GO。 ヴァイス・フェアーツ!」
1人館の外に出たエリウッドは外で待っているペガサスにまたがり、空を指差す。
ペガサスは、エリウッドの掛け声に呼応する様にいななき天高く飛翔、今居た廃館はみるみる小さくなり周囲一帯の樹々を見渡せる程になる。
エリウッドはアーブラハム邸の方面を指差し、ペガサスに指示を出す。
主の命を受けたペガサスは速度を上げ目的地を目指した。
頬を刻む風を受けながら、エリウッドはそれもまた一興と感じアーブラハム邸の在処を鋭く見据える。
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