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3章「こんなはずでは?」
39話
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「ふぁっ、ふぁぃ、はわわわわ!?!?!?」
俺の苦労も虚しく、サナリスからの悲鳴が聞こえる。
恐らく、最後の勝負に負けてしまったのだろう。
コックピットブロックさえ抜けてしまえば一糸まとわぬ姿のサナリスがッ!
し、しかし、カボッチャム以前にその様な姿を見てしまってはきっと俺は出血多量で大変な事になってしまいそうだ。
「私の勝ちで御座います。ではサナリス様が着衣していた衣服は頂いておきます」
きっと一糸まとわぬ姿のサナリスを前に、平然とするステラ嬢。
俺の記憶が正しければ結構すばらしいスタイルをしていたサナリスを目の前に平然と出来る男なんて……。
いや、そうだ。ステラ嬢もサナリスも性別は同じだったな。
煩悩が駆け巡り良からぬ事を考えた俺は1人頭を抱えた。
おっと、アーデルハム邸に随分と近付いたな。
カボッチャムを樹々に隠れるよう、屈ませて平原まで歩いてから原付で移動しよう。
俺は、カボッチャムを大まかに隠し終えるとコックピットブロックからサナリスとステラ嬢の居る部屋に向かう。
「目的地に辿り着きましたわ」
俺は出来るだけ、一糸まとわぬ姿であろうサナリスを視界に入れない様に二人に告げる。
「ふ、ふえぇぇ、ルチーナ様ぁ!? 敵討ちお願いしますぅぅぅ」
だが、俺の考えなどお構いなしにサナリスは俺の元へ駆け寄って来る。
いや、隠すもの隠そうぜ?
って思ったけど今の俺はサナリスと同じ女の子か。
田中太郎っておっさんなら兎も角わざわざ隠す必要も無いよなぁ。
俺は諦めて深呼吸をし、可能な限り平常心を保つ事を試みる。
間違っても、ここで鼻血による大量出血だけはしてはならない。
「あら? サナリス? どうなされたのですか?」
「そ、その、ステラさんが私の衣服をひん剥いたんですよぉぉぉぉ」
サナリスの言い分だと、ステラ嬢が無理矢理サナリスの衣服を引っぺがした様に聞こえる。
「そうですか? わたくしの耳にはサナリスがステラ嬢との脱衣勝負に完膚なきまで負けてしまってすっぽんぽんになってしまったと聞えてきましたわ」
「はい、ルチーナ様、そうで御座います」
この状況下ですらにっこりと笑顔を見せながら答えるステラ嬢だ。
「ふぇぇぇぇん、そうですよぉぉぉ。でもっ、でもっ、全裸なんて恥かしいですぅぅぅ。殿方に見られるなんて嫌ですぅぅぅぅ」
「貴女の言ってる事も間違いではありませんわ。しかし、勝負に負けた以上受け入れるしかありません事よ」
「る、るぢぃぃぃなざまぁぁぁぁ!?!?!?」
サナリスが涙を浮かべながら俺の元にすがり寄ろうとする。
って、これ、俺の服で鼻を噛むパターンじゃないか!?
俺は咄嗟にサイドステップを踏みサナリスを回避。
「はわっ!?」
俺によけられたサナリスは、ドテッと音を立て地面に突っ伏す事になった。
「と言いたい所ですが、今からアーブラハム邸に侵攻を掛けますわ。真面目な場面ですので、今はサナリスの衣服を返してあげなさい」
「ルチーナ様のご命令でしたら致し方ありません」
ステラ嬢はほんの僅かながら残念そうな表情を浮かべると、サナリスに勝負の結果剥ぎ取った衣服を返した。
「今回の問題が解決次第戦利品を回収なさい」
俺の言葉を聞いたステラ嬢は、やはりほんの僅かながら嬉しそうな笑顔を見せたのだった。
アーブラハム邸へ侵攻する事無く、ただのお散歩中だったのならばサナリスの一糸まとわぬ姿をこれでもかと堪能出来た事を名残惜しく思いつつも、俺は二人に待機指示をしカボッチャムの外へ出た。
カボッチャムを隠した場所から少し歩き、平原の整備された道路に出た所で俺はアイテムボックスから原付含め必要な道具を取り出し身に付ける。
ライダースーツを身にまといし金髪碧眼の少女。
ここまではカッコイイと思うのだが、原付のヘルメットに原付用のゴーグル。
いや、そこまで悪い格好でも無かろう。
俺は原付を走らせアーブラハム邸の入り口に近付く。
入り口は鉄格子に見える門に閉ざされ、二人の門番が侵入者を見張っている。
強行突破、と言いたいが現在の装備では難しい。
ひとまず門番と対話してみてから改めて考えよう。
「何者だ!」
俺が話掛けるよりも早く門番が声を上げる。
俺は、原付を停車させ門番に返事をする。
「わたくし、ファルタジナ家令嬢、ルチーナファルタジナで御座います」
「なんだと!? その様な奇妙な馬に乗り、奇妙な服を纏う者がルチーナ様だと!? そんな事ある訳なかろう!」
門番が言う事はごもっともだ。
この世界にライダースーツなんて存在しない訳で、どう考えても異端なファッションにしか見えない。
更に、彼等にとって原付なんて未知の物体だ。
初手は完全に失敗、ここからどうにか挽回しなければ強行突破せざるを得なくなるが。
「おい、待て異端なファッションに奇特な物を被っているがこの顔立ち、ルチーナ様に間違いない」
「本当か? お前、そう言ってこの女の子を宜しくしたいだけじゃないのか?」
「ばっ、そんな訳あるか! これを見ろ、俺は昔からルチーナ様のファンなんだよ!」
俺の苦労も虚しく、サナリスからの悲鳴が聞こえる。
恐らく、最後の勝負に負けてしまったのだろう。
コックピットブロックさえ抜けてしまえば一糸まとわぬ姿のサナリスがッ!
し、しかし、カボッチャム以前にその様な姿を見てしまってはきっと俺は出血多量で大変な事になってしまいそうだ。
「私の勝ちで御座います。ではサナリス様が着衣していた衣服は頂いておきます」
きっと一糸まとわぬ姿のサナリスを前に、平然とするステラ嬢。
俺の記憶が正しければ結構すばらしいスタイルをしていたサナリスを目の前に平然と出来る男なんて……。
いや、そうだ。ステラ嬢もサナリスも性別は同じだったな。
煩悩が駆け巡り良からぬ事を考えた俺は1人頭を抱えた。
おっと、アーデルハム邸に随分と近付いたな。
カボッチャムを樹々に隠れるよう、屈ませて平原まで歩いてから原付で移動しよう。
俺は、カボッチャムを大まかに隠し終えるとコックピットブロックからサナリスとステラ嬢の居る部屋に向かう。
「目的地に辿り着きましたわ」
俺は出来るだけ、一糸まとわぬ姿であろうサナリスを視界に入れない様に二人に告げる。
「ふ、ふえぇぇ、ルチーナ様ぁ!? 敵討ちお願いしますぅぅぅ」
だが、俺の考えなどお構いなしにサナリスは俺の元へ駆け寄って来る。
いや、隠すもの隠そうぜ?
って思ったけど今の俺はサナリスと同じ女の子か。
田中太郎っておっさんなら兎も角わざわざ隠す必要も無いよなぁ。
俺は諦めて深呼吸をし、可能な限り平常心を保つ事を試みる。
間違っても、ここで鼻血による大量出血だけはしてはならない。
「あら? サナリス? どうなされたのですか?」
「そ、その、ステラさんが私の衣服をひん剥いたんですよぉぉぉぉ」
サナリスの言い分だと、ステラ嬢が無理矢理サナリスの衣服を引っぺがした様に聞こえる。
「そうですか? わたくしの耳にはサナリスがステラ嬢との脱衣勝負に完膚なきまで負けてしまってすっぽんぽんになってしまったと聞えてきましたわ」
「はい、ルチーナ様、そうで御座います」
この状況下ですらにっこりと笑顔を見せながら答えるステラ嬢だ。
「ふぇぇぇぇん、そうですよぉぉぉ。でもっ、でもっ、全裸なんて恥かしいですぅぅぅ。殿方に見られるなんて嫌ですぅぅぅぅ」
「貴女の言ってる事も間違いではありませんわ。しかし、勝負に負けた以上受け入れるしかありません事よ」
「る、るぢぃぃぃなざまぁぁぁぁ!?!?!?」
サナリスが涙を浮かべながら俺の元にすがり寄ろうとする。
って、これ、俺の服で鼻を噛むパターンじゃないか!?
俺は咄嗟にサイドステップを踏みサナリスを回避。
「はわっ!?」
俺によけられたサナリスは、ドテッと音を立て地面に突っ伏す事になった。
「と言いたい所ですが、今からアーブラハム邸に侵攻を掛けますわ。真面目な場面ですので、今はサナリスの衣服を返してあげなさい」
「ルチーナ様のご命令でしたら致し方ありません」
ステラ嬢はほんの僅かながら残念そうな表情を浮かべると、サナリスに勝負の結果剥ぎ取った衣服を返した。
「今回の問題が解決次第戦利品を回収なさい」
俺の言葉を聞いたステラ嬢は、やはりほんの僅かながら嬉しそうな笑顔を見せたのだった。
アーブラハム邸へ侵攻する事無く、ただのお散歩中だったのならばサナリスの一糸まとわぬ姿をこれでもかと堪能出来た事を名残惜しく思いつつも、俺は二人に待機指示をしカボッチャムの外へ出た。
カボッチャムを隠した場所から少し歩き、平原の整備された道路に出た所で俺はアイテムボックスから原付含め必要な道具を取り出し身に付ける。
ライダースーツを身にまといし金髪碧眼の少女。
ここまではカッコイイと思うのだが、原付のヘルメットに原付用のゴーグル。
いや、そこまで悪い格好でも無かろう。
俺は原付を走らせアーブラハム邸の入り口に近付く。
入り口は鉄格子に見える門に閉ざされ、二人の門番が侵入者を見張っている。
強行突破、と言いたいが現在の装備では難しい。
ひとまず門番と対話してみてから改めて考えよう。
「何者だ!」
俺が話掛けるよりも早く門番が声を上げる。
俺は、原付を停車させ門番に返事をする。
「わたくし、ファルタジナ家令嬢、ルチーナファルタジナで御座います」
「なんだと!? その様な奇妙な馬に乗り、奇妙な服を纏う者がルチーナ様だと!? そんな事ある訳なかろう!」
門番が言う事はごもっともだ。
この世界にライダースーツなんて存在しない訳で、どう考えても異端なファッションにしか見えない。
更に、彼等にとって原付なんて未知の物体だ。
初手は完全に失敗、ここからどうにか挽回しなければ強行突破せざるを得なくなるが。
「おい、待て異端なファッションに奇特な物を被っているがこの顔立ち、ルチーナ様に間違いない」
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