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夏祭り。
しおりを挟む寮に着いてからお風呂に入り、二人でジュースを飲む。
「それで、どんな本を買ったんだ?」
「あぁ、それが見てくださいよコレ。」
雑誌の表紙と序盤のカラーの写真が入っている記事を見せる。表紙にも、目立つ序盤のカラー記事にもアスティリーシャの偽物記事。
そんな記事を見て眉間にシワを寄せるコハクさん。
「本物のアスティリーシャの方がもっとおっぱい大きいですよね!?」
「え・・・うーん、あぁ、確かに?って、聞くところそこなの?」
前に触ってたからコハクさんには分かるのだろう!と思って聞いた。
「こんな偽物まで使って女王の評価を落とそうなんて、僕の良心も無くなりました。カラッカラですよ!帰ったら徹底的に潰してやります。」
「そうしたい気持ちは分かる。だけどそんな事出来るのか?一歩間違えたら君達は、」
「容赦しないと決めた今、勝てる未来しか見えません。穏便に進めるには・・・と考えて悩んでは居ましたけど。」
強い意思を持ってコハクさんを見る。
「親友に僕の勇姿を見せれなくて残念ですが、なるべく早く終わらせて今度はトロルゴアに堂々と入国してみせます。その時はまた遊びましょう。」
「・・・。」
コハクさんは今にも行くなと言いたげにこちらを見る。
「だから明日の夏祭り、思いっきり楽しみましょう。」
「そうだな。」
「という事で、せっかくですから別の記事も読みますか。」
「ははっ、切り替え早い所は君の長所だな。」
購入した雑誌を読みながら、国を出る日の事を忘れる様に他愛もない話で寝る直前まで盛り上がった。
◆◆◆◆
次の日。
お祭りの日であり、祖国に帰る前日。
学校もお休みで1日とにかく楽しむ事を考えてコハクさんと街に出掛けた。
屋台で朝食を食べ、催し物やゲームを片っ端から楽しむ。どれも始めて見るルールのゲームで「こんな遊び方あったのか!」と全てが新鮮だった。
「これで勝った方が次のゲーム奢りですからね!」
「一度も勝ててないのにそのルール変えないの凄いな。」
「次は勝つからですよ。」
ニヤリと悪い笑みを見せるとコハクさんは「それも何度目かな。」と困ったように笑う。
空もすっかり暗くなり、遊び疲れてクタクタになった頃。
まだ余裕そうなコハクさんを倒す為、次にやるゲームを探して歩けば、いつもは売っていない特別なアクセサリーを売っている屋台を見つけた。つい、ソレが目に入り立ち止まる。
(宝石でもないガラスなのにどうしてこんなに美しいんだろう。)
キレイなガラス玉が紐に編み込まれているブレスレット。夜の照明に照らされてキラリと光る。
「綺麗・・・。」
まじまじと見ればお店のお姉さんが話し掛けてくれる。
「どうだい?それはアタシ自慢の作品なんだ。」
キラキラ光るそれは魅力的で手を伸ばした。
「コハクさん、同じデザインの買いませんか?それでアスティリーシャには色違いのコレとか。」
ガラスの色や形は違うものの、紐の編み込まれたデザインが一緒の3つを手に取り、コハクさんの目の前に差し出す。
男とお揃いは嫌かも知れない、だけど楽しかった今日の記念になるものが欲しかった。
「じゃあ俺からヒスイとアスティリーシャさんに贈るよ。」
「良いんですか?」
「俺にはそれしか出来ないから。」
ブレスレットを三つ購入し、それを着けた私を見て悲しそうにコハクさんが言う。
「明日、俺も行くって言うつもりだったんだ。だけど、準備を進めていたら流れが見えた。」
「流れ?」
「俺が一緒に行くと、トロルゴアに誰も帰ってこれない。そんな流れが見えた。俺が行かなければアスティリーシャさんとガーネットさん、メノウさんが帰ってくるのが見える。」
そこにヒスイは居ないと。
「行かないで欲しい、連れて行って欲しい。だけどそれを求めると誰も帰ってこれなくなる流れが見える。」
「行くって行っても連れて行きませんけどね。コハクさんにはこれから支えなきゃいけない家族が居ますから。僕と来たらすぐには帰れません。」
ゆっくり寮までの道を歩きながら話す。その歩みはいつもよりゆっくりで、うっかり先を行きそうになる。それはまだ帰らないでと言われているみたいだった。
コハクさんは昔から大雑把は未来の流れが読め、村で居なくなった女の子もソレのお陰で場所が分かったらしい。だけど見つけたら村を追い出される事も何となく分かっていた。
「分かっていたのに何で・・・」
「早く見つけなければその女の子が死ぬかも知れなかったから。」
寮の部屋に帰ってきて、買ったけど食べきれなかった料理を並べながら彼を見る。
女の子を助ける代わりに自分が追い出されるのに探しだしたのか。
「それで、その流れを見るにアスティリーシャだけ帰れて僕が帰ってきて来ないって事でそんなに、しんみりしてるんですね。」
「・・・」
「大丈夫ですよ、アスティリーシャさえ帰れるなら。」
本当に、そうなのだけどお通夜状態の空気に何とも言えなくなる。
きっとアスティリーシャへの忠誠心とかで言ってると思われているかも知れない。もうバレるのを待つのではなく言った方が良い。
アスティリーシャ・グレングールシアとヒスイは同一人物だと。
「ねぇ、コハクさん。安心していいんです、本当に大丈夫ですから。だって、」
「ヒスイちょっとこっち来て。」
真剣な眼差しのコハクさんに連れて行かれたのは二段ベッドの下。コハクさんのベッドに座らされた。
「何ですか?」
「この前、甘えたいって言っていただろ。今日くらい添い寝とかしても良いかと思って。」
「いいんですか?」
冗談だったのだけどいいのか!やって貰えるなら大歓迎だ。ここでアスティリーシャだと言ったら添い寝は無くなるだろう、延期だ延期。帰る寸前に言えばセーフ!
ウキウキとお風呂に入ってから明日の為に早めにコハクさんのベッドに入った。
狭い二段ベッドだからぎゅうぎゅうでドキドキする。役得だぁ。
「弟達と寝てた頃思い出す。」
「弟とはすんなり寝るのに僕とは渋りましたねー」
「弟とヒスイは違うから」
「そうですかー」
お祭りで騒いだ疲れなのかすぐに眠くなってきた。
もっとこの幸せを噛み締めたいのに。
もっと彼と話をしたい。
なのに眠気は容赦なくやって来て。
「コハクさんお休みなさい。」
「あぁ、お休み。」
コハクさんの隣ではあるけど緊張よりも眠りを優先してしまった。
◆◆◆
・・・
・・・ん
体が熱い。
まだ薄暗い室内で眠い目を開けると、私の右手がコハクさんの呪印に触れていた。
すやすやと寝ているコハクさん。
あぁ、駄目だ近づきたい。もっと近くに。
「コハク・・・さん。」
声を出してもお祭りで疲れたのか起きない。
我慢できない。無防備な彼を見ると堪らなくなる。
こんな寝込みを襲うなんて絶対良くないと知っているのに魅力的な唇に自分の唇を押し付けていた。
「・・・ん。」
起きただろうか、だけど気持ちが止められない。
「コハクさん・・・」
「・・・ん?ヒスイ?」
「好き。」
「・・・へ?」
「コハクさんが好き。大好き。」
何か言おうとするコハクさんの唇を塞ぐようなキスをする。
「っ!ぁ」
呪印に触れていた事に気がついたらしいコハクさんが声をだす。頬に触れる手を離そうと手が添えられた。
「止めて、離さないで。好きなの、大好きなの。」
自分の、頬に涙が伝う。
コハクさんは目を見開いて驚いた様子を見せながらも手を無理に離した。
「ヒスイ、それは呪印に触れているからだ。落ち着いて。ごめん、すっかりこの事忘れていて何も対策とってなかった。」
手を離して少し時間を置くと衝動が収まった。だけど物足りない気持ちだけ残る。
ボーッとする私の着崩れた上着を直してくれる。面倒見が良い人だ。
「このチョーカー・・・。」
留め具が少しズレたのかコハクさんがチョーカーに手を伸ばし、一度外しもう一度留めようと動くけど手が止まった。
・・・あ。
「・・・!!」
飛び上がる様に距離が離れたコハクさん。
きっとチョーカーの効果が無くなりアスティリーシャに姿が戻ったんだ。
「あー」
チョーカーが外れ気の抜けた反応をする。普段のアスティリーシャでは考えられない気の抜けた声が出た。もし教育係が居たら怒られて居ただろう。
「アスティリーシャさん!?本物!?俺寝ぼけてるのかな・・・」
「アスティリーシャ・グレングールシアは本当の僕だから。あぁ、話し方が違いますね。ちょっとまだ寝惚けてて・・・どうやって話してましたっけアスティリーシャの時。」
ベッドから降りていたコハクさんの手を引いてベッドの上に引き寄せるとまだ状況を把握出来てないコハクさんが大人しく横に座った。
そんなされるがままの反応が可愛い。
「だから大丈夫です。アスティリーシャが帰れるなら僕も無事ですから。大船に乗ったつもりで待っていてください。また大好きな親友に会いに来ますから、その時はまた遊んで下さい。」
「・・・大好きな、親友。」
「そうです、大好きな親友。コハクさんが大好きです。」
「ぅ、うん。ありがとう。」
「大好き。」
コハクさんが戸惑いながらこちらを見ている。だけど戸惑いなんて気にせずギューっと抱き締めた。
「コハクさんが好き。」
「・・・」
コンコン
ドアをノックする音に顔を上げると、窓から朝になろうとしている空が見える。
もうそんな時間だったのか。
「そろそろ行きます。」
「ヒスイ」
コハクさんから離れ、纏めていた少しの荷物を背負うと名前を呼ばれた。
アスティリーシャの姿でいるのに、その名前で呼ばれるのが嬉しくて振り返ってしまう。
「何ですか、寂しくなりました?」
態度はヒスイのまま、意地悪な笑みを浮かべていると思う。
「寂しいに決まってる。」
「ふふん、でしょうね。」
胸を張り、ふふんと息を吐くとコハクさんが笑った。
「行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
いつものヒスイの通り笑い返し、そのまま部屋の外に出た。
「アスティリーシャ・グレングールシア様、お待ちしておりました。」
メノウとガーネットが旅装束で待っていた。形だけは女王を敬う姿勢を取る2人。
「女王ったらぁ、土壇場で意気地無しなんだからぁ。」
「・・・言わないで。」
大好きな親友と言った事に対してだろう。
自分でも意気地無しだと思う。
くそ~~~!!私のバカ、アホ。
私だって言おうとしたさ!だけど言おうってなったら急に怖くなったの!
私の事好きなんだよね?って迫って断られたときのショックはデカイ。
それにアスティリーシャが気になるって話は聞いていたけど恋人になりたい程好きなのかどうかを考えてしまった。
最近アスティリーシャの話もコハクさんから出る事は無かったし・・・
もし、もう好きじゃなかったら?
と思ったら言えなかった。ああ!!意気地無し!一旦離れるんだから今告白して振られたら祖国で暮らせば良かったんじゃないか!?
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「メノウ、今は仕方ないわ。アスティリーシャ様もやる気出てるし良いじゃない。」
「いいかなぁ?」
私はそんなモヤモヤを残したまま祖国へ旅立った。
早く彼の元へ帰ろう。
そして告白をやり直す!絶対に!
敵となった祖国へたった3人で挑む事への恐怖より、恋で頭いっぱいになっている私の恋愛脳は本当に恐ろしいとつくづく感じた。
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