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後半戦※
しおりを挟む彼の熱が私のお腹に押し付けられて窮屈そうだ。
「さっきの、凄くエロかった。つい見とれちゃって・・・君の姿を見ただけでも襲いたくて仕方ないのに、こんなヒスイの姿が見れる俺って幸せ者。」
はぁ、と息を吐いてから私を見据える。
その言葉を言うなり、私の腰を支えて持ち上げると彼のモノが入り口に押し付けられる。
このまま手を離されたら自分の体重で彼のモノが中に入ってくるだろう。
ドキドキとする不思議な緊張感の中で彼の首に手を回すと息を飲んだ。
「顔見せて?」
「うぅ・・・」
顔を彼の首元に押し付けて隠していたのにバレてしまった。素直に顔を見せると目の前に彼の顔がある。
「自分で入れる時の顔が見たいな。」
「!?」
うっとりと見つめられ、恥ずかしさと彼の要望を叶えてあげたいという気持ちが渦巻く。
コクりと頷いた瞬間。
そのまま、コハクさんが手を離すとずんっ!と先端が中に入る。
「んん!・・は、ぅぅ。」
「っ、可愛い。」
先端が入っただけでもフルフルと快楽に震える足。
ここからは自分で腰を更に下ろしていく。十分に潤った私の中はクチクチといやらしい音を立てながら彼を飲み込んでいった。
「はぁ、っ、んん。」
「っ、あと少し、頑張れ。」
応援の仕方が武術訓練で走らされてる時を思い出す。あの時の爽やかな笑顔を思い出すのに目の前の彼の顔は頬を上気させて色気がある。ギャップにやられそう。
彼の緩く開かれた足の間に腰を落とすにつれて、はっはっと短く息を吐く。
奥へ奥へと自分の意思で入ってくるソレに「こんなに深く入って大丈夫だろうか。」と少し不安になる。お腹の辺りで何かが押し寄せる感覚と少し不安からコハクさんにしがみついた。
「んん、ぁ、深、ぃ」
「は、ぁ、全部、入ったね。」
全て中に入ると、コハクさんに抱き付きながら向き合い密着して座る。沢山ぎゅっと抱き締められるこの体制が結構好きかも知れない。
そんな幸福感の中にいると、自然と目を閉じてしまっていた。そこに耳を食むように唇が触れる。
「ひゃっ!!」
「良い声。」
耳の縁を舌でなぞる水音がぴちゃぴちゃといやらしく鮮明に耳に届く。
「ふぁ。ん。」
「可愛い、ヒスイが可愛すぎてどうにかなりそう。」
目についた肌を隅々まで味わう様に唇が寄せられる。時折ピリッとした痛みが訪れる。
「っぁ。」
「俺のヒスイ。全部見せて?」
元々脱がせやすい作りになっている服を簡単に脱がされてしまうと密着した肌はコハクさんを直に感じられる。
胸を揉みほぐしながら指先で色づいた頂点を口に含み転がされる、その動きに律儀に体が反応してしまう。
それがされるがままで少し悔しくて、座った状態から少し腰を上げて動いてみた。
「んっ、ヒスイ?」
動きはぎこちないけれど少しコハクさんを驚かす事が出来て気分が良くなった。
胸を彼に押し付けて、ちゅぷちゅぷとぎこちない動きでも頑張るけどすぐに疲労がやって来た。彼の首に手を回して、弱々しい声が漏れる。
「難しすぎます・・・この体制。」
「ははっ、頑張ってくれてありがとう。その気持ちが嬉しい。」
私を愛しいと言うように抱き締めて頭を撫でられる。
「はぁ、優しく出来るか不安。こんなに可愛い君に無理させたくない。」
そう言うと私をギュッと抱き締めてくれる。
「優しくなくてもいい、コハクさんはいつも優しいですから。今だけでも貴方の好きに抱いてほしいんです。」
「くっ、ぅ。ヒスイは、俺がその言葉だけで死んだらどうするのさ。破壊力が凄まじい。」
死なれては困ると言おうとすると腰を掴まれ少し浮いたと思った瞬間。
「ああ!!」
「っん。」
急に腰を深く落とされて強く奥を突かれ、声がもう抑えられない。手で口を覆うけれどすぐに彼の手で外されてしまう。
「もっと聞きたい。」
引き抜かれるかと思えば私の奥をガンガンと突き上げ、彼の熱棒に落とされると考えることを止めてしまう。
「あああっ!んっんっ、あん!」
「はぁ、はぁ、ヒスイ。ヒスイ」
ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅんと私達の喘ぐ声と淫らな水音が部屋に響く。
抱き寄せられごろんと共に倒れたかと思うと私が床ドンでもしているかのように繋がったまま上に乗る。
その体制で腰はコハクさんに掴まり容赦なく下から突き上げられる。
計らずして彼の顔の前で胸がゆさゆさと揺れて羞恥心が半端ない。
「んっ、はっぁ、良い眺め。」
「やっ、ああ!!」
作りのしっかりしたベッドがギッギッと軋む。
汗ばむお互いの肌がぶつかり合い、パンパンパンと響き、結合部分からぐちゃぐちゃと溢れる体液で互いを汚し既にぐしょぐしょだった。
「はぁ、ああん、ぁ、んん!」
「っ、はぁ・・・っ。」
また何かが押し寄せて頭の中が真っ白になるときゅっと彼の全てを逃さないように締め付ける。
荒い呼吸と共に動きが止まるとジワリと温かいものが中に広がった。
力が入らなくて、くたりと彼の胸に倒れると自分の胸が彼の胸に押し潰される。
だけど悔しい事に彼のモノは一度子種を出してもまだ元気だった。
それなのに腰を持ち上げられて中から抜かれてしまう。
名残惜しくてソレを見つめていると、腰を浮かせた状態の私の中から、先ほど出されたコハクさんの子種が溢れ、まだ上を向いたままの彼のモノにポタポタと落ちて白い体液で濡らした。
上向きのまだ元気が有り余るソレがもっと欲しい。
「エロいですね。」
「本当に素直なんだから・・・。」
一旦離れると、ふわふわしてベッドに倒れ込んだ。
「ヒスイ、ありがとう。」
そう言って額にキスをくれるけれどまだ元気なモノがそこにある。
「まだです。」
「疲れたでしょ?後は・・・熱が収まるの待てばなんとか。」
確かに疲れた・・・けど。
「まだしたい・・・出来るなら沢山したいんです。」
「そんな事言われたら・・・本当に死んじゃうから。」
コハクさんが胸に銃弾でも受けたみたいな仕草で苦しそうに抑える。
そして1つの考えが浮かんだ。閃いたぞ!と言わんばかりに彼に提案してみる。
「コハクさん、これならダラダラな私でも出来ます!ほら、前と同じ体制。」
そうしてベッドに倒れた体制からぐるりと仰向けになり足を少し上げて揺らした。
どう?どう?と笑って見せるとコハクがゆっくりと抱き締めに来てくれる。
のだけど。
間も無く腰をガッシリ掴まれると彼の熱棒があてがわれる。
「ヒスイが可愛くて我慢出来ない。」
彼のモノが私の密と子種が溢れ出る割れ目に当たる。これだけでもゾワゾワして気持ちが良い。
そのままじゅぷじゅぷと入ってくる質量を増したそれに気持ちよくて溶けてしまいそう。
「うぅ、おおきい」
さっき一度出しているのに凄い。閨の授業では大体一回が普通とあったんだけど。
そんなの当てにならないな、と思っていると一度出した余裕なのか私の良い所を重点的にごりゅごりゅと攻めに来た。
「あ、んんぁ。そんな、とこ、ろ、ばかり!やぁ。」
「とろとろで気持ちいい、さっきより感じてる?」
最初より滑りの良くなったそこはグズグズな程で早くからじゅぷじゅぷと音がする。既に私の好きな所を把握してしまったコハクさんは奥の方をガンガンと突き上げて私を快楽から離してくれない。
「ひゃっ、うぅ。は、激しい。んああ、ああ!」
「・・・っ。」
ごりゅごりゅと良い所を何度も攻められながら、激しさを増しお互いに快楽に溺れる獣の様にただひたすら交わる。
「もうっ、あああ!!・・・ぁ、ああ。」
「まだ。」
もう何度も絶頂を迎え、きゅうきゅうと彼を締め付けては彼の熱を中にたっぷり出されるのに、私を揺さぶる行為が止まる気配がない。
「ヒスイ可愛い、俺のヒスイ。」
絶頂を迎える度にビュクビュクと注がれる白濁の体液がもうお腹いっぱいとばかりに溢れてくる。
体制を変えて後ろから突かれると今までとは違う所を擦り新しい快楽を生む。かと思えば仰向けに寝かされ彼と見つめ合う。
溶けきった眼差しで見つめるその瞳は赤く染まっていて、血に刻まれた本能のまま彼も動いているんだとわかった。
「好き、ヒスイ、愛してる。」
それほどまでに求められる事が嬉しいのに、もっと答えたいのに次に絶頂を迎えた時には揺さぶられる中で意識を手放していた。
◆◆◆◆◆
・・・
・・・・・・体が痛い。
目が覚めると窓の外から行き交う人々の活気溢れる音が遠くから聞こえる。
今何時だろう?
そう思って動きたいのに体がダルくて動きたくない。かろうじて腕を動かして目を擦ると近くから人の動く気配がした。
「ヒスイ?起きた?」
コハクさんの声がする。
「今・・・何時でしょうか。まだ体が痛くて動ける気がしません。」
「いやぁ、メノウですらあそこまでやりませんよ?獣ですよ。ヒスイ様可愛そうに。」
「謝っても謝りきれない。本当にごめん。」
ベッドの横でコハクさんとガーネットが待機していてくれたみたいだ。
なんとか体を起こすと私の中から何かが溢れて下着を濡らした。
「・・・あっ。また漏れてきました。」
「仕方ないですよ。悪いのは獣のコハクさんですから。お着替えを用意しますね。あと飲み物と食事を。」
そう言って出ていったガーネット。部屋には私とコハクさん二人だけになった。
「コハクさん。」
ぽふんと再びベッドに体を沈めるとコハクさんを呼ぶ。ただそれだけなのにコハクさんがビクンと何かを恐れる様に反応した。
「ただ呼んだだけでそんなに怖がられるなんて・・・私でも傷付きますよ?」
「いや、違うんだ。ヒスイを怖がったんじゃなくて・・・昨日ので本当に嫌われたと思って。ヒスイに何を言い出されるかが怖くて。」
ベッドに横たわりながら彼の顔を見れば怒られた犬の様にしょんぼりしている。
「今回の事、何か挽回出来るように頑張るから・・・必死で頑張るから。」
プロポーズを受けて、書類も出して結婚したのに何をこんなに必死になるのか。コハクさんの捨てられた子犬かと言いたくなる表情に少し笑ってしまう。
「私は嬉しかったですよ?体が痛いのは嫌ですが。」
「一人子を授かれば落ち着くと思うんだ。どうしても子孫を残そうとする本能が・・・いや、本能のせいにしたらダメなのだけど。」
「そんなに本能が強いのによく番の本能には抗えましたね?コハクさん偉い。」
しょんぼりするコハクさんの頭を撫でると複雑そうな顔をする。
「君が相手だと本当にだめで・・・。」
「ふふふっ、最高の言葉ですね。」
私が思わず笑うとやっと彼も笑ってくれた。
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