勇者と小さな魔王の旅

木元うずき

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魔王と魔王の父

旅の記録22 いざ、尋常に

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「試合始まるまで後1分です。まだ物販などを買っている人は早く戻るように心がけてください」
試合会場全体に放送が流された途端列に並んでいる人は我が先と言わんばかりに出口から出ていき、会計の人や会計をしている人は手がちぎれるではないだろうかと心配するほど早くしている。
そんな中、彼らはリング前の選手入場口で待機していた。
「いよいよですね。作戦は覚えていますよね?」
「大丈夫なのだ!」
「いけるはずだ」
その真っ反対にいる魔王軍は静かにその時を待っている・・・?
「ちょっ!グウェンさん!起きてくださいよ!」
「後10分で起きるからもう少し・・・」
定立テーゼ256破滅ノ予言k「わかった!わかったからやめろ!」対象ハ起キ、戦イの準備ヲ開始スル」
「「了解!」」


「両軍団の選手にゅーじょーーーだーー!」
先程までの盛り上がりの雰囲気から一転、今は静かに選手入場を見守っている観客達に少し怖さを感じた日向は・・・
「おい、日向。手と足が一緒に出てるぞ」
「ひぇ!?あ、ほほ本当なのだ」
頬を赤くしながら意識して戻に戻した。そんな光景を見ていたフィーは・・・
「あやつら何しとんじゃ・・・。本当に大丈夫なのだろうな?」
そんな心配何か他所にいつも通りにやっている日向と彼。
戦いの時はもうすぐだ!

「両チーム準備はよろしいでしょうか?」
「いいぞ」
「ハイ」
「それではバトル・・・」
「「「「「「スタート(なのだ)!」」」」」」
戦いのコングがなると同時に動き出した両チーム。
「ファイヤーボールなのだ!」
定立テーゼ001水の砦解放!」
シエルの手は筒状になりそこから水の塊が飛び出し日向のファイヤーボールをかき消した。
「やるのだ」
「ソッチコソ」
挨拶を終わらした二人。だが、それも彼ら作戦の内だった。
「あれ?スイはどこいった!」
グウェンが気づいた時はもう遅かった。スイは空中を泳ぎシエルの目の前の所までは来てた。
「ナッ!!」
流石に避けきれないと思ったシエルはダメージを最小限に抑えようと身構えていだが・・・
「大好きよ・・・シエル」
「「はい??」」
戦いの時に唐突な告白。誰もが不意を付かれたのを見た日向と彼は最大火力を出す準備をして待っていた。
シエルは思考が固まりスイにされるがままになっていた。唇を奪われ髪を手で流され、体までもが触られるがままだった。
「やっぱりいいよね・・・機械種エクスマキナの肌は・・・。硬いと思わせといて本当はすごくもちもちしていて。でも、ちゃんと中の精密な部分は守られる。私も機械種エクスマキナに生まれたかったな・・・」
「ナラ結婚ッテモノヲスルカ?私ニハ感情ッテモノガ分カラナイカラスイノ思ウママニシテ大丈夫」
「え!?本当に!?」
スイ喜びのあまり気絶をしてそのまま・・・
「スイ退場リタイア・・・」
渋々退場リタイア宣言をする彼。作戦が失敗に終わりこのまま終わるとフィーまでもが思っていたが彼らは諦めていなかった。
「日向。思う存分やるには僕は邪魔か?」
「正直に言うとそうなのだ」
「わかった」
彼は日向の言うことを聞くと自分で体を刺し、退場リタイアした。
「ナニヲスル気?」
「私の本気を出すのだ。それだけなのだ」
日向はいつも以上に帽子を深く被り何かに備えていた。
「皆に聞くよ?私の二つ名を決めたの誰か知っている?」
「伝承ニヨルトアル男トナッテイル」
その返答に日向は笑顔になり
「だよね。でも、それは間違いだよ」
そして、その笑顔のまま大声で
「だって、私がきめたんだもん!」
その言葉と同時に日向を中心としたブリザードが吹き荒れた。その寒さにグウェンは冬眠に付きサリエルは体を丸くして温め、それを補助するかのようにシエルがターボで温めていた。
「皆が知っている私はもう一人の私なのだ!熱さに強い代わりに寒さにとても弱い。だけど今の私は寒さに強い代わりに暑さにはとても弱い。なずけるなら『氷の女王』かな!」
いつもの日向の口調とは全く別のものでフィーすらあの日向とは思わなかった。
止む事も無いブリザード。必死に温めながら隙を伺うサリエルとシエル。(グウェンは冬眠中)それでもお構い無しに威力を上げていく日向。
「それじゃ私には適わないよ!さぁ、もっと!もっと私と戦おうよ!」
甲高い日向の笑い声が会場に響き渡った瞬間フィーが立ち上がった。
「日向よ。もうお主の負けじゃ」
「何よ。何でなの?」
日向はブリザードを止ます事をせずフィーの言葉に耳を貸した。
「このままじゃ、この会場で死人が出る。よってルール違反に当たる」
「う・・・そ・・・で・・・しょ・・・?」
「日向選手強制退場リタイア!」
「いやーーぁーーあーー!」
日向の声を残しその場には氷以外何もなくなった。
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