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コミケ町
旅の記録14 シルヴィの目的
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未だに俯いたままの日向を見ている周りの人達はどう思うだろうか。
(こっちが気まずいから早く立ち直らないかな?)
(日向のやつまだくよくよしているのか・・・)
(何か私不味いこと言ったのかな?旅の仲間だからいいと思ったのだけど・・・)
(うぅ・・・お腹減ったのだ・・・。さっき声出しすぎたのだ・・・。その前に何でこんなに空気が重いのだ?)
空気を重くしている犯人がただ単にお腹が減って俯いていてそのせいで空気が重くなっているのは誰も知らずまだ少し沈黙が流れていた。
沈黙が流れてから何分経ったのだろうか、それを打開さしたのはある人のお腹が鳴ったことだった
「えへへ、お昼にしない?お腹減ったのだ!」
少し赤くした頬を掻きながらお腹を抑えていた。それに対して全員飽きれた顔をしながらも少し嬉しそうな顔をしていた。
「じゃ、お昼にするか」
「わかりました」
魔王はどこから取り出したのか分からない大きなブルーシートを木陰に敷くと日向は一番乗りと言わんばかりに走っていった。シルヴィは大きなリュックをブルーシートの上に置くと可愛らしく包んだお弁当箱を出すと全員から歓声が上がった。
さて、コミケ町に着くまでに色んな事があったがまだ陽は沈んてなくまだまだ陽は彼らを見続ける事になっているのとはよそに何やら少し悩んでいる様子の人が一名・・・
「どうしたのだ?シルヴィ様」
お弁当箱を開けてから何一つ食べた跡がなくずっっと固まっていた。日向に声をかけられると持っていたお箸は驚きで落としそうになったが魔王がナイスキャッチ!シルヴィは魔王に頭を下げると考えていた事を話し始めた。
「少し、手に入れる品物をどれだけ値段を下げれるか考えていまして・・・」
「何が欲しいのですか?」
「海王種の涙です」
海王種の涙とは錬金や鍛冶などに使う素材の一種で価値が高く入手がとても困難な品物だった。だが、使い所は少ない。
そんな素材をシルヴィが欲しいとなると無料提供の他無いと思いながらも日向は聞かずにはいられく・・・
「何で必要なのだ?」
「ちょっ!日向!流石に聞いちゃまずいだろ!」
商売事を聞くのはダメなことを知っていた彼は慌てて日向の口を塞いだが一足遅れていた。シルヴィは少し暗い表情になり何かを考えるように俯いていた。何かを決めたのかシルヴィは顔を上げて笑顔で答えてくれた
「お母さんのためにいるの。呪いにかかったお母さんのために・・・」
呪いと聞いた瞬間魔王と彼は一瞬で日向の方を見た。そう、呪解が得意な日向に任せれば全てが解決すると思ったが・・・
「もしかして・・・乙姫の呪いなのだ?」
「です・・・」
乙姫とは普段何もしなければ可愛く美しい姿をしているが戦いになると仲間を呼び集団で襲いかかってくる厄介な魔物だった。しかも、海から攻撃するから攻撃手段が船を出して戦うか魔法で攻撃するかの二つしかなかった。そして、乙姫は普通に戦う範囲なら呪いは使わないが1回怒らすと呪いの攻撃が加わる。その怒りによって呪いの強さも変わる
日向は呪解するためにいる道具はある程度常に持っているが乙姫の呪いだけはあまり聞かない例でしかも呪解に必要な素材が高いため常に持ち歩けてはいなかった。そう、その素材こそが
「海王種の涙・・・ってことなのですね」
魔王が全て察したかのように説明してくれた。魔王は乙姫と呪いで心当たりあるのか少し申し訳なさそうな顔をしていた。
「よし、日向。海王種の涙取りに行くぞ」
「え?取りに行くってどこにだ?」
日向は話しが掴めず頭の上に?が付いているのが見えるほど分かってなかった。彼が魔王に少し目をやると日向は全て察したのか頷くと笑った。
「わかったのだ。勇者さんについて行くのだ。知らない場所でも勇者さんがいれば怖くないのだ!」
「それを言ってもらえるのはいいがそう言うの僕には向いていない言葉だぞ?」
日向は悪戯な笑のまま彼に寄り付くと
「じゃ、行くのだ!」
彼らの後には突然黒い穴が現れ彼らはそれに躊躇なく入っていったと思いきや魔王が顔を出して・・・
「シルヴィさん。またコミケ町で会いましょ。たぶん一週間以内に会えると思いますよ」
魔王は笑顔でそう言うとドポンと黒い穴の中に入り魔王が入ったのと同時にその穴は消えていった。
「どうゆうことなの?」
誰もいない広い草原に旅商人が一人。たった一人そこに取り残されていたのだった。
「で、魔王ちゃん。どこに行くのだ?」
魔王に連れられるがまま行っている日向はちゃんとした状況が掴めないままついて行っていた。真っ暗で地を踏んでいるのかも怪しいほどの場所で日向はオドオドしていた。
「何じゃ?ビビっておるのか?なーに、少しウェイパ村近くの海に行くだけだ」
日向は少しため息を付くとふと思ったのだが・・・
「日向が使う空間とは似ておるが全く別の場所だぞ」
「何で私が言う前に言うのだ!」
そう、この空間は前回日向が使った物と似ていた。でも、魔王のは異空間。魔物達が使う道みたいなものだった。なら何故魔物達と合わないか、それは簡単な話だった。
魔王が通るから他の魔物達は隠れて出てこないだけである!
「ん?そこにいるのはスイか?ちょいと来てくれるかの?」
魔王は何かを感じたように横を見るとそこには人魚・・・いや海王種がいた。
「何でしょうか、魔王様」
目の前に現れた海王種は尾鰭を曲げ深々と頭を下げていた。
「面を上げるのじゃ。今は普通に友達として接してくれ。とりあえずそれが命令じゃ」
「了解です」
海王種は命令(?)を受けると顔を上げた瞬間、さっきまでの表情からは想像も出来ないぐらいの可愛らしい笑顔に変わった。
「もぉ~魔王ちゃん久しぶり~!あぁ、可愛い魔王ちゃんがいなかったのは寂しかったよ~。で、今日は何かようなの?」
「何、スイから少し海王種の涙を貰おうかとな」
スイと言う海王種は魔王に頬擦りをしながら久々の再開を頼んしんでいた。そして、理由を聞くと少し残念そうな顔になったがどこから取り出したのか分からないが小さなビンの中に少し水が溜まったものを渡された
「これよ。魔王ちゃんが必要なのは気になるけど聞かないでおくね」
「助かる。じゃ、近々スイの所に遊びに行くかの」
「楽しみにしているねー!」
魔王はスイに背を向け手を降るとスイは魔王が見えなくなるまで手を振り続けていた。
一瞬に色んな事がありすぎて思考がその場から動いていない彼らに魔王は少し人間らしい笑い方で笑うとそのまま歩き続けた。
「あは、お主らといるとやっぱり飽きぬ。儂の願いが叶うかもしれないかもな」
異空間から出た彼らはコミケ村に向けてまだまだ歩き続ける事だったが思考は未だに歩いてはない・・・
はいはーい!お久しぶりです!木元卯月だよ!久々の更新になり、大変申し訳ないです。現在、私は学校に行く機会が減りそのため書く機会も減ったのです・・・。なので、しばらく更新が遅れながらも更新をしていく予定です!また、学校が始まると更新は2、3日に一本みたいに戻りますのでしばらくお待ちください!これからも『勇者と小さな魔王の旅』を応援してください!
(こっちが気まずいから早く立ち直らないかな?)
(日向のやつまだくよくよしているのか・・・)
(何か私不味いこと言ったのかな?旅の仲間だからいいと思ったのだけど・・・)
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空気を重くしている犯人がただ単にお腹が減って俯いていてそのせいで空気が重くなっているのは誰も知らずまだ少し沈黙が流れていた。
沈黙が流れてから何分経ったのだろうか、それを打開さしたのはある人のお腹が鳴ったことだった
「えへへ、お昼にしない?お腹減ったのだ!」
少し赤くした頬を掻きながらお腹を抑えていた。それに対して全員飽きれた顔をしながらも少し嬉しそうな顔をしていた。
「じゃ、お昼にするか」
「わかりました」
魔王はどこから取り出したのか分からない大きなブルーシートを木陰に敷くと日向は一番乗りと言わんばかりに走っていった。シルヴィは大きなリュックをブルーシートの上に置くと可愛らしく包んだお弁当箱を出すと全員から歓声が上がった。
さて、コミケ町に着くまでに色んな事があったがまだ陽は沈んてなくまだまだ陽は彼らを見続ける事になっているのとはよそに何やら少し悩んでいる様子の人が一名・・・
「どうしたのだ?シルヴィ様」
お弁当箱を開けてから何一つ食べた跡がなくずっっと固まっていた。日向に声をかけられると持っていたお箸は驚きで落としそうになったが魔王がナイスキャッチ!シルヴィは魔王に頭を下げると考えていた事を話し始めた。
「少し、手に入れる品物をどれだけ値段を下げれるか考えていまして・・・」
「何が欲しいのですか?」
「海王種の涙です」
海王種の涙とは錬金や鍛冶などに使う素材の一種で価値が高く入手がとても困難な品物だった。だが、使い所は少ない。
そんな素材をシルヴィが欲しいとなると無料提供の他無いと思いながらも日向は聞かずにはいられく・・・
「何で必要なのだ?」
「ちょっ!日向!流石に聞いちゃまずいだろ!」
商売事を聞くのはダメなことを知っていた彼は慌てて日向の口を塞いだが一足遅れていた。シルヴィは少し暗い表情になり何かを考えるように俯いていた。何かを決めたのかシルヴィは顔を上げて笑顔で答えてくれた
「お母さんのためにいるの。呪いにかかったお母さんのために・・・」
呪いと聞いた瞬間魔王と彼は一瞬で日向の方を見た。そう、呪解が得意な日向に任せれば全てが解決すると思ったが・・・
「もしかして・・・乙姫の呪いなのだ?」
「です・・・」
乙姫とは普段何もしなければ可愛く美しい姿をしているが戦いになると仲間を呼び集団で襲いかかってくる厄介な魔物だった。しかも、海から攻撃するから攻撃手段が船を出して戦うか魔法で攻撃するかの二つしかなかった。そして、乙姫は普通に戦う範囲なら呪いは使わないが1回怒らすと呪いの攻撃が加わる。その怒りによって呪いの強さも変わる
日向は呪解するためにいる道具はある程度常に持っているが乙姫の呪いだけはあまり聞かない例でしかも呪解に必要な素材が高いため常に持ち歩けてはいなかった。そう、その素材こそが
「海王種の涙・・・ってことなのですね」
魔王が全て察したかのように説明してくれた。魔王は乙姫と呪いで心当たりあるのか少し申し訳なさそうな顔をしていた。
「よし、日向。海王種の涙取りに行くぞ」
「え?取りに行くってどこにだ?」
日向は話しが掴めず頭の上に?が付いているのが見えるほど分かってなかった。彼が魔王に少し目をやると日向は全て察したのか頷くと笑った。
「わかったのだ。勇者さんについて行くのだ。知らない場所でも勇者さんがいれば怖くないのだ!」
「それを言ってもらえるのはいいがそう言うの僕には向いていない言葉だぞ?」
日向は悪戯な笑のまま彼に寄り付くと
「じゃ、行くのだ!」
彼らの後には突然黒い穴が現れ彼らはそれに躊躇なく入っていったと思いきや魔王が顔を出して・・・
「シルヴィさん。またコミケ町で会いましょ。たぶん一週間以内に会えると思いますよ」
魔王は笑顔でそう言うとドポンと黒い穴の中に入り魔王が入ったのと同時にその穴は消えていった。
「どうゆうことなの?」
誰もいない広い草原に旅商人が一人。たった一人そこに取り残されていたのだった。
「で、魔王ちゃん。どこに行くのだ?」
魔王に連れられるがまま行っている日向はちゃんとした状況が掴めないままついて行っていた。真っ暗で地を踏んでいるのかも怪しいほどの場所で日向はオドオドしていた。
「何じゃ?ビビっておるのか?なーに、少しウェイパ村近くの海に行くだけだ」
日向は少しため息を付くとふと思ったのだが・・・
「日向が使う空間とは似ておるが全く別の場所だぞ」
「何で私が言う前に言うのだ!」
そう、この空間は前回日向が使った物と似ていた。でも、魔王のは異空間。魔物達が使う道みたいなものだった。なら何故魔物達と合わないか、それは簡単な話だった。
魔王が通るから他の魔物達は隠れて出てこないだけである!
「ん?そこにいるのはスイか?ちょいと来てくれるかの?」
魔王は何かを感じたように横を見るとそこには人魚・・・いや海王種がいた。
「何でしょうか、魔王様」
目の前に現れた海王種は尾鰭を曲げ深々と頭を下げていた。
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海王種は命令(?)を受けると顔を上げた瞬間、さっきまでの表情からは想像も出来ないぐらいの可愛らしい笑顔に変わった。
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はいはーい!お久しぶりです!木元卯月だよ!久々の更新になり、大変申し訳ないです。現在、私は学校に行く機会が減りそのため書く機会も減ったのです・・・。なので、しばらく更新が遅れながらも更新をしていく予定です!また、学校が始まると更新は2、3日に一本みたいに戻りますのでしばらくお待ちください!これからも『勇者と小さな魔王の旅』を応援してください!
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