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Mission 6*共同戦線
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しおりを挟む「何が?」
「織田さんが三浦さんを嫌ってるって知ってる?」
「ああ、聞いた。竹井さん絡みだって」
「先々週の合コンの後で聞いたんだけど、西岡さんも久保さんも三浦さんと竹井さんが付き合ってると思ってたんだって。けど、三浦さんは否定してたし、竹井さんが辞めたこともあって、その相談を受けてたんだろうってことで納得したみたい。けど、織田さんだけは三浦さんが年下の竹井さんを弄んでたと信じてたらしいの」
「想像力が豊かというか……執念深いというか……」
俺はお茶で喉を潤す。
「女は怖えーな」
「男次第でしょ」と言った伊織は、冷めた視線を俺に向けた。
「男も女次第なんだよ」
「あ、そ?」
「で? 竹井さんを調べるのか?」
「一応」
「三浦さんに聞いた方が早くねーか? 三浦さんが横領に関わってないかも探れるし」と言いながら、俺は報告書を人差し指で突いた。
「んーーー」と、伊織は難色を示す。
「お前に誘導尋問しろとは言わねぇよ。隠れコミュ障」
「今は……そうでもないもん……」
「でも、口が上手いのは俺の方だろ? 任せろ」
「お願いします……」
俺は弁当を完食し、元通りに包んで伊織に返した。
「明日もよろしく」
PCが微かに音を立て始めた。
十二時二十分。
金曜とは時間が違う。
伊織がディスプレイを覗き込み、箸を置いた。表情が硬くなる。
「どうした?」
俺の問いには答えず、伊織はキーボードを叩き始める。俺は箸を持ったまま、ディスプレイを覗いた。
「チャット?」
SK『君を待っていたよ。さあ、ゲームを始めよう』
Q『あなたは誰?』
SK『忘れるなんてひどいな』
Q『人違いじゃない?』
「これ……クラッキング犯か? お前の知り合い?」
伊織は強張った表情でディスプレイを見つめている。
SK『早く思い出して』
『SK』はログオフし、チャット画面の背後ではいくつものフォルダが開いては閉じていく。
「何だよ、これ」
「何かを探してる……」
「何かって?」
「わからない」
一分ほどでPCの動きは止まり、電源が切れた。
「『SK』って誰だ? お前を知ってるような口ぶりだったよな」
「…………」
「伊織?」
「知らないわ……」
伊織が『SK』に心当たりがあることは、間違いなかった。
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