ダブル・ミッション 【女は秘密の香りで獣になる2

深冬 芽以

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Mission 9*正体

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「待て待て!」

「ん?」

「『ん?』じゃねーよ! なんでいきなり帰る?」

「だから、調べたいことが――」

 伊織の顎を強引に引き上げ、キスする。

「んん……」

「帰すわけねーだろ」

「でも――」

 もう一度、キスで唇を塞ぐ。

 伊織の口の中を味わいながら、彼女の手からバッグを取り上げ、床に落とす。

「圭!」

「帰さねーよ?」

 抱き締めてチュウッと首筋に吸い付くと、伊織が身を捩った。

「痕、つけちゃダメ!」

「じゃあ、帰んな」

「圭!」

 呆れるほど、伊織が欲しくてたまらない。何度抱いても抱き足りない。一瞬でも離れていたくない。

「やっぱ、一緒に暮らそう」

「それは――」

「離れてるのヤダ」

 伊織のシャツのボタンを外しながら、言った。

「ヤダって……。って! 脱がさないで!」

「ムリ!」

 俺ははだけたシャツから露わになった胸に唇を当てた。グイッとブラジャーを引き下げる。

「だめ……」

「身体はダメそうじゃないけど?」

 舌で転がすと、先端が色づいて硬くなった。

 パンツのボタンを外し、ショーツの中に手を滑り込ませる。

「圭!」

「ホント、離れていたくない……」

「んっ……。やぁ…………」

 指で弄ると、伊織の艶っぽい声が漏れた。

 その声に、俺の下半身がいきり立つ。

「まだ、帰りたい?」

 潤んだ入り口を撫でると、彼女の身体がピクンと跳ねた。

「伊織?」

「意地悪……しないで……」

 浅い呼吸の合間を縫って甘く高い声で啼く伊織の瞳に、涙が浮かぶ。

 指を這わせたまま、脚でパンツを脱がせる。そのまま彼女の脚に自分の脚を絡ませて、大きく開かせた。開放された入り口に指を押し込む。

「あ……」

「伊織……」

「ん……。け……い……」

 伊織の手に頬を撫でられ顔を上げると、グイッと引き寄せられた。彼女の舌が俺の舌に吸い付く。

 唇を重ねたまま、俺は伊織の膣内なかに深く身を沈めた。




「圭のバカ」

 俺の肩で、伊織が呟いた。

「なんでだよ。二回目はお前が――」

「違うもん!」

「……もっとしてって言ったくせに……」

「言ってない!」

「はいはい。俺の妄想だったのね」

 俺は彼女の額にキスをした。

「そろそろ、行くか」と言って、起き上がる。

「え?」

「帰りたいんだろ?」

 伊織もタオルケットで胸を隠しながら、起き上がった。

「今日はお前ん家に泊まる」

 伊織がふっと笑った。

「圭のそういうトコ、大好き」

 不意を突かれると弱い。

「早く支度しないと、帰さねーぞ」

 背後で伊織が、また笑った。
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