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Mission 10*主導権
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しおりを挟む圭と二人きりになった部屋の空気は、悪かった。
圭はキングサイズのダブルベッドに腰を下ろし、何か考え込んでいた。
怒って……る?
今日のことを黙っていたことを怒っているのだろうかと思った。
「圭?」
呼ぶと、圭がゆっくりと顔を上げた。
「伊織」
人差し指を上に向けてクイクイッと曲げる。私は圭のそばに行った。
「色々あり過ぎて訳わかんねぇんだけど……」
「今日のことは――」
突然腕を掴まれ、ベッドに押し倒された。
「とりあえず、セックスしよーぜ」
「は?」
私の反応なんてお構いなしに、圭はシャツのボタンを外していく。
「ちょっ……。圭!」
あっという間に下着姿にされる。
「圭!」
「お前、俺が今どんだけ嬉しいか、わかるか?」
「え?」
ホックを外され、ブラを放り投げられる。
「お前が同じ会社で、どんだけ安心したか……」と言って、圭は私を抱き締める。
「お前の正体次第では……会社辞める覚悟もしてたんだぞ」
「……ごめん……なさい……」
「もう、一人で突っ走んなよ」
「ん……」
圭の唇が私の唇に触れる。ゆっくり。丁寧に。
「伊織……」
唇とは裏腹に、彼の指は焦っていて。胸を素通りしてショーツの中を目指す。
「んっ」
「悪りぃ……。早く挿れたい――」
圭は、ずっと欲しかったおもちゃを手に入れて、早く遊びたくて焦る子供のようで。早く私の身体が彼を受け入れられるように刺激を与える。
私の身体を知り尽くした圭には、それは容易いこと。ピンポイントでイイトコロを執拗に責められ、簡単に昇りつめてしまう。
「け……い」
「伊織はココ弱いな」
膣内を擦られ、外陰を舐められ、身体が痺れる。
「んっ――。イ……」
絶えず与えられる甘い刺激に、また達してしまう。
「もう……ダメ……」
「ん……。俺も限界……」
脚の間から覗く圭の顔がやけにいやらしく見えて、ドキッとする。
急に恥ずかしくなって、思わず足を閉じる。
「伊織?」
「何か……今更なんだけど恥ずかしい……」
「ホント、今更だな?」
身体を丸めて横を向く。
「ちょ、ちょっと待って」
「ダメ。待てない」
圭は私の両膝を片方の肩に乗せ、挿入ってきた。
「ひゃ……」
「ん……。はぁ……」
圭の吐息が色っぽくて、興奮する。熱い圭がゆっくりと、力強く最奥を目指す。
「あ……」
もどかしかった。
けれど、いつもとは違う角度で擦られて、気持ちいい。
ぐぐぐっと圭が奥を擦り、これ以上ないくらい私の膣内深くに挿入|《はい》ってくる。
「圭……?」
動こうとしない圭に痺れをきらして、私は手を伸ばした。
「ずっと……こうしていたいな……」
「え……?」
「ずっと……こうしていような……?」
そう言った圭の瞳が光ったような気がした。
ずっと……?
「愛してる……」
突然、腰を引いた圭が、いつになく激しく突き上げた。
「きゃっ――!」
脚を閉じているせいか、横を向いているせいか、奥に触れられるたびに静電気が流れるような痺れを感じ、それがどんどん強くなる。すぐに下腹部全体が痺れてきて、今まで感じたことのない快感に変わってゆく。
何、これ――。
「圭っ! 待って――。何か……」
圭の耳には私の言葉は届かなくて、獣の如く、一心不乱に私を揺さぶる。
「圭!」
抱えられていた脚を開かれ、両肩に乗せられた時、快感の正体がわかった。
「ダメ――ッ!!」
ゴム、つけてな――。
「っく――!」
「あああっ――!!」
私は激しい痙攣と共に、快感に顔を歪める圭を見ながら、ゆっくりと意識を失くしていった。
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