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Mission 22*作戦開始
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しおりを挟む思惑通り、悟之さんはその日の夜にSIINAに侵入した。
その様子を、私は以前借りたレンタルルームの一室で監視していた。
圭と長谷川くんと、大吾と一緒に。
驚いたことに、長谷川くんと大吾には接点があった。長谷川くんの会社で使っている派遣会社が、大吾の会社だったのだ。
大吾の長髪と舐め回すような視線は、長谷川くんの記憶にしっかりと刻まれていた。
長谷川くんのぎこちない挨拶を見て、わかった。
「大吾、長谷川くんを口説いたわね?」
「はっ?」と、目を丸くして圭が大吾を見る。
大吾が両性愛者であることを知ってはいても、理解は出来ていなかったのだろう。圭も電話で大吾のセックスに遭遇したらしいし、現在の恋人は女性だからにわかに信じきれていなかったのも当然。
けれど、大吾の長谷川くんを見る視姦にも近い、獲物を狙う肉食獣のような視線に、嫌でも納得させられたらしい。
「俺の好み、どストライクなんだよね」
「彼女、いるでしょ」
「彼氏はいないよ?」と言いながら、大吾が圭と長谷川くんに微笑む。
圭と長谷川くんが、大吾から一歩後退った。
「とにかく! 今は木島だろ」
私と大吾は笑いながらキーボードを叩いた。
悟之さんを警戒させるため、彼が使っていた入り口は塞いでおいた。けれど、新しい入り口を作るなんて、彼には容易いこと。
私たちは悟之さんが入り口を作り、道を探し、私が作った囮のネットワークを散策する様を見守っていた。
とはいえ、ディスプレイに映っているのは無数の英数字で、長谷川くんでも所見では解読しきれないようだった。圭は、ディスプレイを見る事すらしていない。
「この様子だと、気づかれてはいないな」
「うん」
「ウロウロしてるな」
思惑通り、目的の情報に近づいては壁にぶつかり、角度を変えて近づいては妨害されることを繰り返す。
「その体位で侵入れるかな?」
わざとセックスを連想させる言い回しをする大吾を、圭と長谷川くんが呆れ顔で見た。
「残念。ソレは伊織好みじゃなかったな」
「私の好みを知ってるような口ぶりね」
「知ってるぜ? エグイのが好きなんだよな? 圭」
「初耳だな」と、圭がそっけなく言う。
「大吾の好みでしょ」
「お。目的の情報に辿り着いたぞ」
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