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2 嫉妬
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小会議室で待っていると言われ、私はお茶を淹れてお弁当を持って行った。先に来ていた課長の前には、会社近くのカフェのサンドイッチやサラダ、会社に出入りしているお弁当屋さんのお弁当が二つ、並んでいた。
「他にも誰か来るんですか?」
とても、課長一人で食べる量じゃない。
「いいえ? あなたの好きなものがわからなかったから」
やっぱり、課長が何を言いたいのかわからない。
「堀藤さんのお弁当とコレ、交換してくれない?」
「はい?」
「あなたのお弁当、食べてみたいの」
「……はぁ」
別に、出し惜しみするほどのものじゃない。じゃないけれど、課長が私のお弁当を欲しがる理由がわからず、躊躇した。
「そんなに警戒しないでよ。ただ、あなたのお弁当が食べたいだけ。溝口や隼が食べたがるお弁当」
「千堂課長は食べたことないと思いますけど」
「そうなの? じゃあ、溝口から聞いて食べたかったのね」と言った冨田課長は、いつもの課長らしくないぎこちない笑みを浮かべた。
千堂課長と冨田課長に何かあったのかもしれない。
いつかの噂のこともある。
そんな気がした。
「サンドイッチとサラダ、いただけますか?」
私はお弁当が入ったポーチを課長に差し出した。
「ありがとう」
私は課長の隣に座り、サラダのパックを開けた。イタリアンドレッシングをかける。サンドイッチは、クラブハウスサンドとBLTサンドイッチ。食べ応えがありそうだ。
お洒落なカフェでこんなサンドイッチを食べてみたいと思っていた。
私のお弁当なんかより、絶対こっちの方が美味しいのに……。
「いただきます」
私は早速、大口を開けてクラブハウスサンドを頬張った。レタスで挟んだグリルチキンに照り焼きソースとマヨネーズが絡んでいて、濃厚。お隣のエリアの卵とトマトは味付けされていなくて、さっぱり。同時に口に入れると、ちょうど良い味の濃さ。
「おいひー……」
思わず声が出た。
真な好きそうだな、と思った。
亮はマヨネーズがあまり好きではないから、食べないだろう。
それでも、学校の給食を食べるようになって、大分好き嫌いがなくなってきた。
私の隣では、冨田課長がザンギを口に運んでいた。
「課長は東京の人だから、唐揚げの方が馴染みがありますよね?」
「そうね。でも、味が染みていて美味しいわ」
「良かった」
今日は亮がスキー授業で、お弁当を持って行った。だから、私のお弁当もいつもよりちゃんとしている。私一人分なら、前の日の残り物と冷凍食品で完成させてしまうところだけれど、今日はいつもより早起きして味付けしておいたザンギを揚げて、ハム入りの卵焼きとウインナーを焼き、枝豆もさやごとではなく豆をピックに挿して隙間を埋めた。唯一の冷凍食品は、亮の大好きなお〇つちゃん。
私のお弁当は、お〇つちゃんの代わりに大根の昆布煮と、枝豆の代わりにほうれん草のお浸しが入っていた。
「他にも誰か来るんですか?」
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「そんなに警戒しないでよ。ただ、あなたのお弁当が食べたいだけ。溝口や隼が食べたがるお弁当」
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「いただきます」
私は早速、大口を開けてクラブハウスサンドを頬張った。レタスで挟んだグリルチキンに照り焼きソースとマヨネーズが絡んでいて、濃厚。お隣のエリアの卵とトマトは味付けされていなくて、さっぱり。同時に口に入れると、ちょうど良い味の濃さ。
「おいひー……」
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