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4.女子会
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「ね、千尋」
麻衣が背後に立っていた。
見ると、さなえはテーブルで飲み物を飲んでいる。
「美容室の近くに、ネイル出来るところない?」
「ネイル?」
「うん。さなえ、昔はネイル好きだったじゃない。今は爪が短くても可愛くしてもらえるみたいだし」
「それ、いいね」
当のさなえを置き去りにして、私たちは勝手に美容室の後でネイルの予約も入れた。
大和には、あきらからメッセが届いたはず。なんて返事があったかは、聞かなかった。
「寝室が別なのって、悪いことばっかりじゃないみたいよ?」と、あきらが大皿一杯のスイーツを眺めながら、言った。
さすが、人気のホテルビュッフェなだけあって、スイーツも充実している。
十種類のミニケーキにアイス、ワッフル、ゼリー、プリン、白玉団子にわらび餅、など。
あきらはミニケーキを全種類、麻衣はワッフルにアイスと生クリームとチョコソースをトッピングして、さなえはゼリーとプリンを三つずつ、私はフルーツポンチに白玉を入れて盛って来た。
「寝室が一緒ってことは、子供も一緒の場合が多いじゃない? そうすると、さすがに眠ってる子供の隣ではスル気になれなくて、レスが長引くの。けど、子供とは別に部屋があれば、場所の心配はないでしょ?」
「なるほどね」
「さなえの場合は、大斗くんを寝かしつけた後で大和の部屋に行けばいいのよ。いきなりは気まずいだろうから、まずは話があるとか何とか言って、二人きりの時間を作ったら?」
「……」
さなえが難しい顔をする。
「さなえ?」
「最近……、家で二人で話すことなんて滅多になくて……。だから、わざわざ部屋に行ってまで、何を話したらいいかわかんない……」
中学生か、と突っ込みたくなる。
この二人がレスな理由がわからない。
「それに! 大和にソノ気がなかったら? 毎日仕事で疲れてるし、大した用でもないのに押しかけて、迷惑がられたら……」
「そんなこと言ってたら――」
「じゃあ! 大和にソノ気があるってわかったら、頑張れる?」と、麻衣が聞いた。
「大和もさなえとの時間を持ちたいと思ってるのがわかったら、勇気を出して部屋に行く?」
少し考えて、さなえが頷いた。
「けど、そんなことどうやって知るの?」
「龍也か陸から探りを入れてもらう?」と、私が言った。
あきらから龍也に頼めばいいと思った。
「回りくどくない?」と、あきらが言った。
「匂い……とか?」
麻衣の言葉に、一斉に注目した。
「匂い?」
自分で言っておきながら、麻衣はとても言いにくそうに、俯きがちに言った。
「大和の部屋にさなえの服とか置いておくの。興味がなければ、すぐにさなえのとこに持って行くよね? けど、興味があったら――」
「あったら……?」
「その……、さなえを想像するのに、使った……り?」
……。
麻衣が背後に立っていた。
見ると、さなえはテーブルで飲み物を飲んでいる。
「美容室の近くに、ネイル出来るところない?」
「ネイル?」
「うん。さなえ、昔はネイル好きだったじゃない。今は爪が短くても可愛くしてもらえるみたいだし」
「それ、いいね」
当のさなえを置き去りにして、私たちは勝手に美容室の後でネイルの予約も入れた。
大和には、あきらからメッセが届いたはず。なんて返事があったかは、聞かなかった。
「寝室が別なのって、悪いことばっかりじゃないみたいよ?」と、あきらが大皿一杯のスイーツを眺めながら、言った。
さすが、人気のホテルビュッフェなだけあって、スイーツも充実している。
十種類のミニケーキにアイス、ワッフル、ゼリー、プリン、白玉団子にわらび餅、など。
あきらはミニケーキを全種類、麻衣はワッフルにアイスと生クリームとチョコソースをトッピングして、さなえはゼリーとプリンを三つずつ、私はフルーツポンチに白玉を入れて盛って来た。
「寝室が一緒ってことは、子供も一緒の場合が多いじゃない? そうすると、さすがに眠ってる子供の隣ではスル気になれなくて、レスが長引くの。けど、子供とは別に部屋があれば、場所の心配はないでしょ?」
「なるほどね」
「さなえの場合は、大斗くんを寝かしつけた後で大和の部屋に行けばいいのよ。いきなりは気まずいだろうから、まずは話があるとか何とか言って、二人きりの時間を作ったら?」
「……」
さなえが難しい顔をする。
「さなえ?」
「最近……、家で二人で話すことなんて滅多になくて……。だから、わざわざ部屋に行ってまで、何を話したらいいかわかんない……」
中学生か、と突っ込みたくなる。
この二人がレスな理由がわからない。
「それに! 大和にソノ気がなかったら? 毎日仕事で疲れてるし、大した用でもないのに押しかけて、迷惑がられたら……」
「そんなこと言ってたら――」
「じゃあ! 大和にソノ気があるってわかったら、頑張れる?」と、麻衣が聞いた。
「大和もさなえとの時間を持ちたいと思ってるのがわかったら、勇気を出して部屋に行く?」
少し考えて、さなえが頷いた。
「けど、そんなことどうやって知るの?」
「龍也か陸から探りを入れてもらう?」と、私が言った。
あきらから龍也に頼めばいいと思った。
「回りくどくない?」と、あきらが言った。
「匂い……とか?」
麻衣の言葉に、一斉に注目した。
「匂い?」
自分で言っておきながら、麻衣はとても言いにくそうに、俯きがちに言った。
「大和の部屋にさなえの服とか置いておくの。興味がなければ、すぐにさなえのとこに持って行くよね? けど、興味があったら――」
「あったら……?」
「その……、さなえを想像するのに、使った……り?」
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