58 / 147
8.理由
5
しおりを挟む
お尻を撫でる手が、脚の間に割り込んできて、ようやく熱が冷めた部分に触れる。さっきまで比呂を受け入れていた余韻が残っていて、すぐに反応してしまう。
パーカー越しに乳首を咥えられ、再び勃ち上がってしまう。布越しなのが、もどかしい。
脚の間でクチュッと水音がして、ゆっくりと彼の指が膣内に侵入してきた。思わず、自ら脚を開いてしまう。
大事な話の最中にもかかわらず、こうして身体を開いてしまうのは愛人の性なのか。
「跨って」
前戯もそこそこに、比呂は自分の下着を下ろし、ゴムを着けた。
私は彼の肩に手を置き、跨った。膝立ちで、いつの間にか天を仰いでそそり立つ彼のモノの真上に腰を置く。
比呂がパーカーのファスナーを下ろして、直接胸に唇を寄せた。
「私が本気で比呂を欲しくなっても、奥さんは別れてくれないんでしょう?」
じんわりと濡れる入口を彼のモノに押し当てたまま、聞いた。
「だったら、本気になるだけ不毛じゃない」
「まさか」と言って、比呂は私の腰を両手で掴み、グンッと押し下げた。
「――っ! あ……」
背筋がゾクゾクッと快感を走らせ、思わず仰け反る。
気持ちいい。
何度、こうして比呂を受け入れてきたろう。
何度目でも、私の身体は悦んでしまう。
「あーーーっ、キツ……」
それは比呂も同じようで、いつも挿入すると歯を食いしばり、眉間に皺を寄せて目を瞑る。彼が私の身体で悦んでくれていると思うと、嬉しい。
「俺のっ――……最終目的は、千尋と結婚することだから、美幸との離婚の手段くらい用意してる」
「そうなの?」
「正確には、これから用意するんだけどな」
「どんな?」
「それは、お前が俺と結婚したくなったら教えてやるよっ!」
下からズンッと突き上げられて、私はそれ以上聞けなくなってしまった。
散々揺さぶられて疲れ果て、枕に顔を埋めて目を閉じた頃、比呂が私の髪を指ですきながら、呟いた。
「他の誰を犠牲にしてもそばにいたいのは、俺も同じだからさ……」
誰と同じなんだろう……?
私はそんなことを言った覚えはない。
聞きたかったけれど、瞼が重すぎて、聞けなかった。
思えば、比呂の奥さんが会社に来るようになってから、なんだかゆっくり眠っていなかった気がする。
認めるのが悔しかったけれど、事実なのだ。
比呂が奥さんより私を選んでくれた――。
認めるのが悔しいけれど、嬉しかった。
明日も仕事なのに……。
一緒に出勤できないから、時間をずらして出なきゃ…………。
そんなことを考えながら、私は深い眠りに落ちて行った。
パーカー越しに乳首を咥えられ、再び勃ち上がってしまう。布越しなのが、もどかしい。
脚の間でクチュッと水音がして、ゆっくりと彼の指が膣内に侵入してきた。思わず、自ら脚を開いてしまう。
大事な話の最中にもかかわらず、こうして身体を開いてしまうのは愛人の性なのか。
「跨って」
前戯もそこそこに、比呂は自分の下着を下ろし、ゴムを着けた。
私は彼の肩に手を置き、跨った。膝立ちで、いつの間にか天を仰いでそそり立つ彼のモノの真上に腰を置く。
比呂がパーカーのファスナーを下ろして、直接胸に唇を寄せた。
「私が本気で比呂を欲しくなっても、奥さんは別れてくれないんでしょう?」
じんわりと濡れる入口を彼のモノに押し当てたまま、聞いた。
「だったら、本気になるだけ不毛じゃない」
「まさか」と言って、比呂は私の腰を両手で掴み、グンッと押し下げた。
「――っ! あ……」
背筋がゾクゾクッと快感を走らせ、思わず仰け反る。
気持ちいい。
何度、こうして比呂を受け入れてきたろう。
何度目でも、私の身体は悦んでしまう。
「あーーーっ、キツ……」
それは比呂も同じようで、いつも挿入すると歯を食いしばり、眉間に皺を寄せて目を瞑る。彼が私の身体で悦んでくれていると思うと、嬉しい。
「俺のっ――……最終目的は、千尋と結婚することだから、美幸との離婚の手段くらい用意してる」
「そうなの?」
「正確には、これから用意するんだけどな」
「どんな?」
「それは、お前が俺と結婚したくなったら教えてやるよっ!」
下からズンッと突き上げられて、私はそれ以上聞けなくなってしまった。
散々揺さぶられて疲れ果て、枕に顔を埋めて目を閉じた頃、比呂が私の髪を指ですきながら、呟いた。
「他の誰を犠牲にしてもそばにいたいのは、俺も同じだからさ……」
誰と同じなんだろう……?
私はそんなことを言った覚えはない。
聞きたかったけれど、瞼が重すぎて、聞けなかった。
思えば、比呂の奥さんが会社に来るようになってから、なんだかゆっくり眠っていなかった気がする。
認めるのが悔しかったけれど、事実なのだ。
比呂が奥さんより私を選んでくれた――。
認めるのが悔しいけれど、嬉しかった。
明日も仕事なのに……。
一緒に出勤できないから、時間をずらして出なきゃ…………。
そんなことを考えながら、私は深い眠りに落ちて行った。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ボクとセンセイの秘密
七町 優
恋愛
高校2年のボクと24歳のセンセイの秘密を描いたストーリーです。
タイトルで分かるとは思うのですが、恋愛ストーリーです。
一応登場人物たちのいる学校は関西という設定です。
なので関西弁での会話が多くなります。
ボクとセンセイの濃いような淡いような恋愛ストーリーをお楽しみください。
甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・
希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!?
『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』
小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。
ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。
しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。
彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!?
過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。
*導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。
<表紙イラスト>
男女:わかめサロンパス様
背景:アート宇都宮様
小野寺社長のお気に入り
茜色
恋愛
朝岡渚(あさおかなぎさ)、28歳。小さなイベント企画会社に転職して以来、社長のアシスタント兼お守り役として振り回される毎日。34歳の社長・小野寺貢(おのでらみつぐ)は、ルックスは良いが生活態度はいい加減、デリカシーに欠ける困った男。
悪天候の夜、残業で家に帰れなくなった渚は小野寺と応接室で仮眠をとることに。思いがけず緊張する渚に、「おまえ、あんまり男を知らないだろう」と小野寺が突然迫ってきて・・・。
☆全19話です。「オフィスラブ」と謳っていますが、あまりオフィスっぽくありません。
☆「ムーンライトノベルズ」様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる