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11.波乱の忘年会
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全く、なんて忘年会だ。
暴露大会か、告白ゲームか、とにかく、盛り上がったような気まずくなったような、複雑な雰囲気。
とにかく、酒の量だけは、三次会まで行ったくらい飲んだ。
三時間後。
お開きと言う時に誰かが言った。
「あ、ウ○ン忘れた」
全員、明日の二日酔いは確定だ。
本当に、こんなに飲んだのはいつ振りかと思うくらい、飲んだ。正確には、飲まれた。
店を出ようと席を立った瞬間、一気に酔いが回ってフラついた。
「俺、千尋ん家知らねーぞ?」
「私、送ってくよ」
「いや、麻衣じゃタクシーから降ろせないだろ。俺も――」
「あ、スマホ、千尋のじゃない?」
「だな。彼氏か? 言ったら迎えにくんじゃね?」
会話は理解できるのに、誰の声だかわからない。
「彼氏なんて……いないわ……よ」
「さすがに男が出るのはマズくないか?」
「あ、じゃあ、私――」
「おい、千尋! ここで寝んなよ。ったく、珍しーな、意識跳ぶほど飲むなんて」
「えっと、初めまして。私、千尋の友達なんですけど、千尋、飲み過ぎちゃって――。はい。お願いします。場所は――」
比呂に迎えに来てもらうなんて、ダメ。
そう思うのに、身体は重いし、いや、軽すぎ? ふわふわする。頭がボーっとして、言葉が出ない。
ただ、マズい、のはわかる。
だって、比呂の手には――。
『地球滅亡の瞬間、千尋が一緒に居たいのは誰?』
あきらの声が聞こえる。
瞼の裏に、比呂が見える。
「比呂……」
翌日。
私の身体はボロボロだった。
暴露大会か、告白ゲームか、とにかく、盛り上がったような気まずくなったような、複雑な雰囲気。
とにかく、酒の量だけは、三次会まで行ったくらい飲んだ。
三時間後。
お開きと言う時に誰かが言った。
「あ、ウ○ン忘れた」
全員、明日の二日酔いは確定だ。
本当に、こんなに飲んだのはいつ振りかと思うくらい、飲んだ。正確には、飲まれた。
店を出ようと席を立った瞬間、一気に酔いが回ってフラついた。
「俺、千尋ん家知らねーぞ?」
「私、送ってくよ」
「いや、麻衣じゃタクシーから降ろせないだろ。俺も――」
「あ、スマホ、千尋のじゃない?」
「だな。彼氏か? 言ったら迎えにくんじゃね?」
会話は理解できるのに、誰の声だかわからない。
「彼氏なんて……いないわ……よ」
「さすがに男が出るのはマズくないか?」
「あ、じゃあ、私――」
「おい、千尋! ここで寝んなよ。ったく、珍しーな、意識跳ぶほど飲むなんて」
「えっと、初めまして。私、千尋の友達なんですけど、千尋、飲み過ぎちゃって――。はい。お願いします。場所は――」
比呂に迎えに来てもらうなんて、ダメ。
そう思うのに、身体は重いし、いや、軽すぎ? ふわふわする。頭がボーっとして、言葉が出ない。
ただ、マズい、のはわかる。
だって、比呂の手には――。
『地球滅亡の瞬間、千尋が一緒に居たいのは誰?』
あきらの声が聞こえる。
瞼の裏に、比呂が見える。
「比呂……」
翌日。
私の身体はボロボロだった。
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