青春の罪と罰 ~とある中学生の物語~

かがみもち

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1年目 ~野球と初の人付き合い、僕の弱さを知った日々~

第1話 希望の意味を知らなかった日々

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 中学校に希望を持っていた僕に今は疑問を覚える。
 なんでそんなに希望をもっていたのか。
 なんで、あんなにはしゃいでいたのだろうか。
 この中学校生活に何を期待していたのだろうか。
 例えば彼女とか。
 小学生で付き合っている子がいたから、自分も中学校ではそうなれるとでも思っていたのか。

 3月下旬。
 小学校の卒業式なんてすぐに忘れて、中学校に期待の熱を持っていた。
 その熱が自分の想像以上に大きすぎたから、結局は漫画やアニメで見るキラキラしている学生生活を自分も送れるなんて期待していたから、きっとこうなった。
 バカじゃない。
 高校生になった今、僕は本当につまらない人間になった。
 だけど、大人になれば皆つまらなくなると思っている。
 毎日毎日、春休みの間は彼らを傷付けた後悔が頭をよぎり、傷付けて責められる場面の夢ばかりを見る。
 寝るのも億劫になるくらいだ。

 なにが悪かったなんてもう分かっている。
 今はただ、自分の人生の目標である、《傷付けない・傷付かない》を守ればいいだけ。
 それに変わりはない。
 あの日も、今も、この先何が起きるかなんて誰にも分からない。
 だから人生に迷いがでた時、この気持ちを思い出せるように書き記しておきたい。
 これは、僕が経験した最低で忘れてはいけない物語だから。
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