青春の罪と罰 ~とある中学生の物語~

かがみもち

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1年目 ~野球と初の人付き合い、僕の弱さを知った日々~

第6話 別れと地獄の始まり

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別れとはその人の価値を知らせるものである。

当時の野球部は僕を含めて13人だった。
今はどうなのか知らないけれど。
夏休みなんて、運動部にはない。
毎日毎日、理不尽に怒られ、バカにされ、それでも1年間続けれていたのは理由がある。
それは、3年生の先輩達が僕を侮辱する先輩に僕へ向ける怒りを最小限に抑えていてくれていたからだと今では思う。
しかし、その先輩達はもう引退。
彼らが野球選手最期の勇姿は僕のせいで散っていった。
そう、僕らは負けた。
主に、僕のエラーによって。
僕のポジションはライトだった。
自分自身、試合にでれるのならどのポジションでも大丈夫だったのでそこにいたのだけど。
ライト方面に流し打ち連発の始末。
僕はゆるいフライにさえ対応できず。
ゴロはトンネルの地獄。
やっとの事で攻守交代になればベンチで例の先輩に説教される始末。
「なんのためにお前は居るんだよ! なんにも出来ないならこのチームからいらない!」
この時の僕は、すぐに辞めてしまうのは邪道だと思っていたからごめんなさいとひたすら謝ることしか出来なかった。
試合には負け、3年生の先輩達は僕の事を庇ってくれていたものの、それは先輩とアイツを調子づける事となった。
ここからが、後悔の始まり。
これは、夏休みがもうすぐ終わるある日の出来事である。
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