青春の罪と罰 ~とある中学生の物語~

かがみもち

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3年目 青春最後の罰 ~後悔のない物語を~

第30話 青春の罪と罰

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卒業式から数日後、僕はオクさん達や親友、バンド仲間と遊ぶ日々を送っていた。
それは楽しかったし、そのおかげで今も友好な関係を築けている。
だけど、それよりも僕はここ最近ずっと見てしまう夢が気になって仕方がない。
その夢とは僕とアイツ、あの子と彼が一緒に高校に登校している夢だ。
もし、傷付けなければそんな未来はあったのかも知れない。
あの子と彼がイチャイチャしているのを、僕とアイツで見守っている。
僕は高校でも野球を続けて、レギュラーを取るため日々頑張る。
……そんな都合の良い夢を見ていた。
もう、それはどれだけ願っても叶わない事だけど。
アイツの事は、まだ許せていない。
あの子の事は、まだ好きなのかもしれない。
彼とは、友達でいれたのかもしれない。
だけど、それらは消えた。
青春って、どれもキラキラしているわけじゃない。
僕のように、後悔を背負いながら、1歩を踏み出す人もいる。
だから、僕は助けてあげたい。
自分と同じように後悔を背負っている人を。
自分を見失って、立ち止まっている人を。
それが、僕の出来る償いであり、あの痛みを、あの涙を、あの怒りを背負わなければいけない責任だから。
ベッドから抜け出す。
ふと、鏡を見ると、そこにいる自分は身長が伸び、少なからず自信に満ちているように見えた。
過去と決別するって、きっとこういう事だと思う。
忘れるでも、心に刻むでもない。
片隅に大切に保管をしておく。
そして、自分の境遇に違和感を感じた時に見返す。
そして、その過去の自分と比べてどんな人間になっているか。
それが、過去と決別するって事だと思う。
僕の中学校生活はこれで終わり。
だけど、僕の物語は、まだ終わらない。
未来の僕に一言。
この日から僕は後悔を背負いました。
だけど、これを見るのはきっと辛いでしょう。痛いでしょう。苦しいでしょう。
だけど、目を逸らさずに見てほしい。
これが僕の生きてきた証だから。

青春は、始まったばかり。
次あなた達に会える時は泣いて喜ぼう。
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