【完結】舞雪(作品251226)

菊池昭仁

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第3話

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 そんな子供たちも私を恨み、憎んで大人になった。
 親はなくても子は育つ。  
 どうやらそれは本当らしい。
 ろくでなしの父親ならいない方がマシだ。
 
 仲睦まじい両親のいる裕福な家庭に生まれ、親の財産を受け継ぎ、何の苦労もなく一生を終える者。  
 そしてまた、親が不仲で借金だらけの家に生まれ、嫉妬や愚痴、妬みを吐きながら生きる人生もある。
 
 人生は障害物競争だからそれが良かったのか悪かったのかは死ぬ直前までわかりはしない。
 何度もカラダにメスが入り、私のように入退院を繰り返しながらら生きている者もいれば、スポーツジムに通い、鋼のような肉体の健常者がガンであっけなく死ぬこともある。
 人生はまた、オセロゲームのように真っ白になったり、真っ黒になったりもする。

 つまり人生は一喜一憂して生きるべきではないと言うことなのかも知れない。 
 子供たちや時枝とももう10年以上会ってはいない。
 今、時枝たちはどうしているだろう。秀一や彩は結婚したのだろうか?
 孫は出来たのだろうか?
 怪我や病気はしていないだろうか?

 家族に会いたい。いくばくかのカネを渡し、そして死ぬ前に土下座して謝りたい。   
 それが私の最後の願いだった。
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