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第2話
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アダムは実によく働くエイリアンであった。
掃除に洗濯、アイロン掛けにお買物。特に絵葉の派手なTバックをクンクン匂いを嗅ぎながらの洗濯は大好きであった。
エイリアンだがアダムも男、男はみんな変態である。
お料理は道場六三郎やジュエル・ロブションを凌ぎ、陳建一の作る、秘伝のマーボー豆腐よりも美味かった。
だがそんなアダムの得意料理はマグロの漬け丼にナポリタン、オムライス、阿部ヒロトのやっている食品会社、「味な物」で販売している『Cook どう?』の青椒肉絲のローテーションであった。
そんなアダムだが、彼はいくらでもお金が引き出せる、限度額なしのキャッシュ・ディスペンサー、ATMが内蔵されたアンドロイドでもあった。
絵葉と麻莉亜はたちまち日本昔話のように裕福な大金持ちになったのである。
ぼうや~♪ いい子だカネ出しな~♪
めでたしめでたしである。
おっと終わってどうする? 始まったばかりなのに。
これからですぜ、スケベな旦那、面白くなって行くのは。
「アダム、いつもお金をありがとう。ママ、これでもう夜、練馬大根を畑から盗まなくても済むね?」
「そうね? こども食堂にも行かなくて済むし、アダムがウチに来てくれたお陰で本当に良かったわ。
クルマもオッサンの、「おいイクラ~、お姉ちゃんはなあ~」の『女もけっこうつらいのよ』のフーテンの明美さんこと、クルマ寅次郎のお姉さんがコマーシャルをしている電気自動車から、ランボルギーニのガヤルドに買い替えて、住まいもあの隣りの兄ちゃんがアダルトビデオを見てオナニーをしてティッシュボックスからティッシュを引き抜く音が聞こえるくらいに壁の薄い、プレハブみたいなレオパレードの安アパートから、こんな素敵な港区のタワマンのペントハウスに引っ越せたしね?」
だが所詮は練馬生れの練馬育ち、クルマも練馬ナンバーで過ごして来た絵葉と麻莉亜は貧乏が染み付いており、他にあまり贅沢はしなかった。
アダムは料理上手であり、外食は月に1回だけ。
『すき家』で牛丼の並盛、値上げしないで頑張っている会津魂の会社、『幸楽苑』では税込490円の味噌ラーメン。『かつや』では100円クーポンを使ってのカツ丼の梅しか食べなかった。
もしも万が一、『すしざんまい』のちゃんと銀杏の入った茶碗蒸しと「あおさの味噌汁」まで付いた
ランチセットのタダみたいな握り、『蕾』ではなく、カウンターなんかでお好みで寿司を食べながらキンキンに冷えた生ビールを飲んで「ぷはー」なんて溜息を吐いたら最後、目が見えなくなると信じていた。
ブラもパンティも、ピーチジョンやトリンプ、ワコールなんてとんでもない、『かわむら』で売っているワゴンに山盛りの三枚で税別980円の綿のパンティを、ボロボロになるまで三年間も履き続けていた。
まあそれはそれで男はそそるものでもあるが。
お買い物は女性の楽しみである。だがそんな母子はお金がいくらでもあるにもかかわらず、銀座和光や三越で買物をするでもなく、三越のデパ地下で定価2,000円もする高級海苔弁を買うこともせず、せいぜい980円のアンデスメロンを半分にして、スプーンで掬って食べるだけが最高の贅沢であり、将来のためだとアメリカの外圧に忖度した政府に踊らせられ、訳のわからんNISAをする絵葉であった。
株などすぐに大暴落することも知らずにである。情けない。
お金は汗水垂らして稼ぐものであり、電話で「あっ、アレアレだけど」のアレアレ詐欺で人の善いお婆ちゃんから巻き上げるものではないし、ましてやネット広告で「私はこれで大儲けしています! みなさんも是非やってみて下さい。詳しくはこちらへどうぞ」とかで稼ぐものではないのだ。
第一、そんなに儲かっているなら他人に教えるわけがない。
だが、アダムがペコポン、地球にやって来たのには重要な任務があった。
それは、
地球征服
である。
アダムはどら焼き星の大王、つぶ餡どら焼き大王から命じられて転職サイト、インチキードから練馬に派遣されて来たエイリアンであったのである。
「良いかアダムよ。地球はもう終わりじゃ。このままでは必ず滅びる、滅亡じゃ。
子熊のプーチョンに独裁国家、テポドンのジョン君、「発狂一路」政策を掲げ、世界征服を企む習陳平、そしてタカリ国、ウリクレーナの指導者、ゼニクレスキーに余剰米の国、米国第一の関税大好きな花札大統領など、もう救いようがない状態じゃ。
特に日本は酷い。緑のタヌキ都知事はカイロ大学卒だと嘘を吐き、公職選挙法違反なのにしれっと若作りに余念がない。あの兵庫県痴事の斎藤元彦はまるで感情のない蝋人形のようじゃ。
「お前も蝋人形にしてやろうかあ!」
と罪の意識の欠片もない屑野郎だ。
もはやお笑い芸人のようなポンコツ世襲レジ袋家畜米担当大臣の珍次郎(長いので以後、ポンコツ大臣と呼ぶようにします)。そして総理でいたいだけの慇懃無頼な答弁を繰り返す石破茂内閣総理大臣。
あの安倍晋三ですら「アイツだけは総理にしてはならん」と言ったとか言わないとか。
アメリカ・ファーストに都民ワースト。じゃなかった都民ファースト。安全第一に顧客第一。
挙句の果ては社員第一。そんな会社はすぐに潰れてしまう。商社に美味しいところだけ持って行かれた中古自動車屋のようにじゃ。山一證券もそうじゃったな? 西武もダイエーもみんなそうじゃ。
潰れろ潰れろ潰れてしまえ!
第一と叫ぶ輩ほどそれを第一にはしていないものじゃ。
「どうして大盛りを始めたんですか?」とインタビューされて、「お客さんに喜んでもらいたくて」と平気でウソを吐く、油べっちょり厨房の大衆食堂のオヤジ。
本当は料理が不味くて客離れが止まらないから、起死回生の話題作りのために大盛りにしているだけなのに、またお客の方もそれを面白がってSNSに投稿するためだけにやって来ては大量に食事を残して帰ってゆく。
もはや機能不全の国連が提唱する、わけのわからないSDGs、17項目の『持続可能な開発目標』のスローガンに完全に逆行しているではないか!
ユダヤ人のガザでのホロコーストに苦しむパレスチナ人たち。それなのに日本には食べ物が溢れ、農家さんや漁師さんたちの苦労も知らずにやれアレが高いコレが安いだのと文句ばかりを言っている。
宅配の時間指定配達もそうだ。自分で配達してみろこの野郎!
そしてさらに大盛り店の店主は質問される。
「大将、この大盛りの作り方を教えて下さい」
と言うアホな取材に対してこう言うのだ、
「それは企業秘密なので教えられねえなあ」
企業? じいちゃんばあちゃんと元ヤンキーのリーゼントの息子がやっている小汚え油べっチョリの大衆食堂がだぞ!
「この秘伝のタレは創業以来、ずっと継ぎ足しなんですよ。もしも闇バイトに襲われたり、火事や地震、台湾有事になってもこれだけは一番先に持って逃げますね?」
ふざけんな! 継ぎ足しのタレって雑菌が繁殖してんじゃねえのか!
すまん、つい興奮してしまって。
ワシが焼鳥屋でバイトしていた時はタレ毎日は作らされたもんじゃ。
とにかく日本の崩壊はもう既に始まっている。
まず手始めに日本を征服して粒あんどら焼き工場をこのペコポンに作って世界を、銀河を平和統治をしようと考えたわけなのじゃ。どうじゃワシって凄いじゃろう? そして自民党を『かりん党』にするのだ。国民に甘い「かりん党」にな? 「あま~い!」
今は「ハンバーグ!」だったかな? なんでじゃ? 『ハンバーガー!』ではいかんのか?
アダムよ、お前はかつて旧約聖書に書かれた地球人の祖先、アダムとエヴァの末裔である。
必ずやペコポンを征服して参れ。わかったな?」
アダムはこうして日本に派遣された、特殊工作員であった。
アダムは地球侵略のために、立花家に潜入したのであった。
掃除に洗濯、アイロン掛けにお買物。特に絵葉の派手なTバックをクンクン匂いを嗅ぎながらの洗濯は大好きであった。
エイリアンだがアダムも男、男はみんな変態である。
お料理は道場六三郎やジュエル・ロブションを凌ぎ、陳建一の作る、秘伝のマーボー豆腐よりも美味かった。
だがそんなアダムの得意料理はマグロの漬け丼にナポリタン、オムライス、阿部ヒロトのやっている食品会社、「味な物」で販売している『Cook どう?』の青椒肉絲のローテーションであった。
そんなアダムだが、彼はいくらでもお金が引き出せる、限度額なしのキャッシュ・ディスペンサー、ATMが内蔵されたアンドロイドでもあった。
絵葉と麻莉亜はたちまち日本昔話のように裕福な大金持ちになったのである。
ぼうや~♪ いい子だカネ出しな~♪
めでたしめでたしである。
おっと終わってどうする? 始まったばかりなのに。
これからですぜ、スケベな旦那、面白くなって行くのは。
「アダム、いつもお金をありがとう。ママ、これでもう夜、練馬大根を畑から盗まなくても済むね?」
「そうね? こども食堂にも行かなくて済むし、アダムがウチに来てくれたお陰で本当に良かったわ。
クルマもオッサンの、「おいイクラ~、お姉ちゃんはなあ~」の『女もけっこうつらいのよ』のフーテンの明美さんこと、クルマ寅次郎のお姉さんがコマーシャルをしている電気自動車から、ランボルギーニのガヤルドに買い替えて、住まいもあの隣りの兄ちゃんがアダルトビデオを見てオナニーをしてティッシュボックスからティッシュを引き抜く音が聞こえるくらいに壁の薄い、プレハブみたいなレオパレードの安アパートから、こんな素敵な港区のタワマンのペントハウスに引っ越せたしね?」
だが所詮は練馬生れの練馬育ち、クルマも練馬ナンバーで過ごして来た絵葉と麻莉亜は貧乏が染み付いており、他にあまり贅沢はしなかった。
アダムは料理上手であり、外食は月に1回だけ。
『すき家』で牛丼の並盛、値上げしないで頑張っている会津魂の会社、『幸楽苑』では税込490円の味噌ラーメン。『かつや』では100円クーポンを使ってのカツ丼の梅しか食べなかった。
もしも万が一、『すしざんまい』のちゃんと銀杏の入った茶碗蒸しと「あおさの味噌汁」まで付いた
ランチセットのタダみたいな握り、『蕾』ではなく、カウンターなんかでお好みで寿司を食べながらキンキンに冷えた生ビールを飲んで「ぷはー」なんて溜息を吐いたら最後、目が見えなくなると信じていた。
ブラもパンティも、ピーチジョンやトリンプ、ワコールなんてとんでもない、『かわむら』で売っているワゴンに山盛りの三枚で税別980円の綿のパンティを、ボロボロになるまで三年間も履き続けていた。
まあそれはそれで男はそそるものでもあるが。
お買い物は女性の楽しみである。だがそんな母子はお金がいくらでもあるにもかかわらず、銀座和光や三越で買物をするでもなく、三越のデパ地下で定価2,000円もする高級海苔弁を買うこともせず、せいぜい980円のアンデスメロンを半分にして、スプーンで掬って食べるだけが最高の贅沢であり、将来のためだとアメリカの外圧に忖度した政府に踊らせられ、訳のわからんNISAをする絵葉であった。
株などすぐに大暴落することも知らずにである。情けない。
お金は汗水垂らして稼ぐものであり、電話で「あっ、アレアレだけど」のアレアレ詐欺で人の善いお婆ちゃんから巻き上げるものではないし、ましてやネット広告で「私はこれで大儲けしています! みなさんも是非やってみて下さい。詳しくはこちらへどうぞ」とかで稼ぐものではないのだ。
第一、そんなに儲かっているなら他人に教えるわけがない。
だが、アダムがペコポン、地球にやって来たのには重要な任務があった。
それは、
地球征服
である。
アダムはどら焼き星の大王、つぶ餡どら焼き大王から命じられて転職サイト、インチキードから練馬に派遣されて来たエイリアンであったのである。
「良いかアダムよ。地球はもう終わりじゃ。このままでは必ず滅びる、滅亡じゃ。
子熊のプーチョンに独裁国家、テポドンのジョン君、「発狂一路」政策を掲げ、世界征服を企む習陳平、そしてタカリ国、ウリクレーナの指導者、ゼニクレスキーに余剰米の国、米国第一の関税大好きな花札大統領など、もう救いようがない状態じゃ。
特に日本は酷い。緑のタヌキ都知事はカイロ大学卒だと嘘を吐き、公職選挙法違反なのにしれっと若作りに余念がない。あの兵庫県痴事の斎藤元彦はまるで感情のない蝋人形のようじゃ。
「お前も蝋人形にしてやろうかあ!」
と罪の意識の欠片もない屑野郎だ。
もはやお笑い芸人のようなポンコツ世襲レジ袋家畜米担当大臣の珍次郎(長いので以後、ポンコツ大臣と呼ぶようにします)。そして総理でいたいだけの慇懃無頼な答弁を繰り返す石破茂内閣総理大臣。
あの安倍晋三ですら「アイツだけは総理にしてはならん」と言ったとか言わないとか。
アメリカ・ファーストに都民ワースト。じゃなかった都民ファースト。安全第一に顧客第一。
挙句の果ては社員第一。そんな会社はすぐに潰れてしまう。商社に美味しいところだけ持って行かれた中古自動車屋のようにじゃ。山一證券もそうじゃったな? 西武もダイエーもみんなそうじゃ。
潰れろ潰れろ潰れてしまえ!
第一と叫ぶ輩ほどそれを第一にはしていないものじゃ。
「どうして大盛りを始めたんですか?」とインタビューされて、「お客さんに喜んでもらいたくて」と平気でウソを吐く、油べっちょり厨房の大衆食堂のオヤジ。
本当は料理が不味くて客離れが止まらないから、起死回生の話題作りのために大盛りにしているだけなのに、またお客の方もそれを面白がってSNSに投稿するためだけにやって来ては大量に食事を残して帰ってゆく。
もはや機能不全の国連が提唱する、わけのわからないSDGs、17項目の『持続可能な開発目標』のスローガンに完全に逆行しているではないか!
ユダヤ人のガザでのホロコーストに苦しむパレスチナ人たち。それなのに日本には食べ物が溢れ、農家さんや漁師さんたちの苦労も知らずにやれアレが高いコレが安いだのと文句ばかりを言っている。
宅配の時間指定配達もそうだ。自分で配達してみろこの野郎!
そしてさらに大盛り店の店主は質問される。
「大将、この大盛りの作り方を教えて下さい」
と言うアホな取材に対してこう言うのだ、
「それは企業秘密なので教えられねえなあ」
企業? じいちゃんばあちゃんと元ヤンキーのリーゼントの息子がやっている小汚え油べっチョリの大衆食堂がだぞ!
「この秘伝のタレは創業以来、ずっと継ぎ足しなんですよ。もしも闇バイトに襲われたり、火事や地震、台湾有事になってもこれだけは一番先に持って逃げますね?」
ふざけんな! 継ぎ足しのタレって雑菌が繁殖してんじゃねえのか!
すまん、つい興奮してしまって。
ワシが焼鳥屋でバイトしていた時はタレ毎日は作らされたもんじゃ。
とにかく日本の崩壊はもう既に始まっている。
まず手始めに日本を征服して粒あんどら焼き工場をこのペコポンに作って世界を、銀河を平和統治をしようと考えたわけなのじゃ。どうじゃワシって凄いじゃろう? そして自民党を『かりん党』にするのだ。国民に甘い「かりん党」にな? 「あま~い!」
今は「ハンバーグ!」だったかな? なんでじゃ? 『ハンバーガー!』ではいかんのか?
アダムよ、お前はかつて旧約聖書に書かれた地球人の祖先、アダムとエヴァの末裔である。
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