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1章、ブラームス王国
アルフォード=エイブル
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「ここは何処?」
真っ白な空間、上も下も分からない。
目の前には人の形をした光の塊が対峙している。
少年は光に問い掛けた。
「君は誰?」
「俺かい?」
その声は何処か聞いた事のある様な懐かしい響きがある。
「うん、君だよ」
「分からない?」
表情は分からないがその光は楽しそうだ。
「うん、分からないよ」
「そうか、まあ、仕方無いか~」
「君は僕の知り合いなの?」
「知り合いかぁ、間違っては無いけど正解でも無いかな」
少年は何だかからかわれている気がした。
「むう、君は意地悪だね」
「ハハハ、怒ったかい」
「怒りました(ツン)」
「ハハハ、冗談だよ」
(ツーーーーン)
「ハハ、機嫌を直しておくれよ、ゴメンよ」
「うん、許してあげる」
「ありがとう」
「それで君は誰なの?」
「俺は、君だよ」
そう言うと人の形の光は少年と鏡写しの姿となる。
「君は僕?」
「そう、そして此処は君の夢の中だよ、アル」
「じゃあ、君もアルで此処は君の夢でもあるんだね」
もう一人のアル(元光)は僅かに目を見開く。
「君は頭が良いんだね、嬉しいよ」
「お互い様、なんだよね」
「ハハハ全くだ」
もう一人のアルは本当に楽しそうだ。
「俺は君の中に封印されたもう一人のアルなんだ」
「封印?君は僕の中に封印されてるの?」
「その通りだよ」
「誰が君を封印したの?」
「自分でしたんだ、君が、いや、俺達が生まれて直ぐに」
「?」
「生まれる前の記憶と力を封印したんだ、それが俺」
「どうして封印したの?」
「記憶がある俺にとって赤ん坊の生活は色々とキツくてね、考えてごらん?ご飯は母乳、一日中寝ているだけ、それにオシッコもウンチも垂れ流しだよ。3日も持たずに心が折れちゃったよ」
「・・・ああ、それは確かにツラいね」
「だろ?だから封印したんだ。5才になった日に目覚める様にしてね」
「そうなんだ、じゃあ今日から僕は君になるの?だったら僕はどうなるの?」
「心配要らないよ。君が消えるんじゃないんだから、俺達は一人に戻るんだよ」
「戻る?」
「そう、僕達は元々一人だったんだから、本来の俺に戻るんだよ。
さぁ、俺の手を握って」
そう言いもう一人のアルが手を差し出す。
「本来の自分に戻る」
アルも手を出す。
まるでそれが当然の様に。
そこに戸惑いも恐怖も無かった。
握られた手と手、そこから二人は重なり一つへとなった。
(知らない天井、いや見慣れた天井かな?)
まだ若干記憶に違和感がある。
今まで普通に生きてきた自分と、目覚めたばかりの自分。
まぁ、直ぐに馴染むだろう、そう考えアル(マークⅡ)はベッドから身体を起こす。
まずは記憶に不都合は出ていないか確認をしてみる。
「僕は、アルフォード=エイブル、エイブル公爵家三男で五歳」
うん、と頷き続いて前世の記憶を辿る。
「僕は創造神、現在バカンス中。
日本にいた頃は神崎智也 15才で事故死」
うん、頷く。
次は解放された力の確認だ。
右手掌を上に向ける。
「火」弱い火をイメージする。
手にはイメージ通りの火が揺らいでいる。
「消えろ」声に出すのは確認の為である。
「水」「消えろ」直径10cm程度の水球を作り消す。
その他にも思い付くままに試す。
特に異常は無い様であった。
本当はもっと大きな力を試して見たいが流石に此処でマズイであろう。
では、次はどうするか?
考えていた所で近付いてくる気配を感じる。
(これはアリスかな)
良く知った気配、封印の解けた今では明確に感じる事が出来る。
コンコンコン「アリスです。宜しいでしょうか」「どうぞ」
アルが返事を返すと静かに扉が開いた。
そこにはアルよりも顔半分程背の高い明るいブラウンの髪にディープブルーの瞳、まだあどけなさの残る少女アリスが居る。
まだ12才のアリスはメイド見習いであり、アルの専属メイドでもある。
「アル様、朝食の準備が整いました」
「うん、分かったよ」
パジャマを脱ぎながら答えるアルに普段着を差し出すアリス。
お出掛け用の面倒な服なら着せて貰う事もあるが普段着位は何時も自分で着ている。
「アル様、何だか雰囲気が変わりましたか」
封印が解けたせいかな?
そう思いながらもここは惚ける。
「うん?そうかな?分からないけど」
真っ白な空間、上も下も分からない。
目の前には人の形をした光の塊が対峙している。
少年は光に問い掛けた。
「君は誰?」
「俺かい?」
その声は何処か聞いた事のある様な懐かしい響きがある。
「うん、君だよ」
「分からない?」
表情は分からないがその光は楽しそうだ。
「うん、分からないよ」
「そうか、まあ、仕方無いか~」
「君は僕の知り合いなの?」
「知り合いかぁ、間違っては無いけど正解でも無いかな」
少年は何だかからかわれている気がした。
「むう、君は意地悪だね」
「ハハハ、怒ったかい」
「怒りました(ツン)」
「ハハハ、冗談だよ」
(ツーーーーン)
「ハハ、機嫌を直しておくれよ、ゴメンよ」
「うん、許してあげる」
「ありがとう」
「それで君は誰なの?」
「俺は、君だよ」
そう言うと人の形の光は少年と鏡写しの姿となる。
「君は僕?」
「そう、そして此処は君の夢の中だよ、アル」
「じゃあ、君もアルで此処は君の夢でもあるんだね」
もう一人のアル(元光)は僅かに目を見開く。
「君は頭が良いんだね、嬉しいよ」
「お互い様、なんだよね」
「ハハハ全くだ」
もう一人のアルは本当に楽しそうだ。
「俺は君の中に封印されたもう一人のアルなんだ」
「封印?君は僕の中に封印されてるの?」
「その通りだよ」
「誰が君を封印したの?」
「自分でしたんだ、君が、いや、俺達が生まれて直ぐに」
「?」
「生まれる前の記憶と力を封印したんだ、それが俺」
「どうして封印したの?」
「記憶がある俺にとって赤ん坊の生活は色々とキツくてね、考えてごらん?ご飯は母乳、一日中寝ているだけ、それにオシッコもウンチも垂れ流しだよ。3日も持たずに心が折れちゃったよ」
「・・・ああ、それは確かにツラいね」
「だろ?だから封印したんだ。5才になった日に目覚める様にしてね」
「そうなんだ、じゃあ今日から僕は君になるの?だったら僕はどうなるの?」
「心配要らないよ。君が消えるんじゃないんだから、俺達は一人に戻るんだよ」
「戻る?」
「そう、僕達は元々一人だったんだから、本来の俺に戻るんだよ。
さぁ、俺の手を握って」
そう言いもう一人のアルが手を差し出す。
「本来の自分に戻る」
アルも手を出す。
まるでそれが当然の様に。
そこに戸惑いも恐怖も無かった。
握られた手と手、そこから二人は重なり一つへとなった。
(知らない天井、いや見慣れた天井かな?)
まだ若干記憶に違和感がある。
今まで普通に生きてきた自分と、目覚めたばかりの自分。
まぁ、直ぐに馴染むだろう、そう考えアル(マークⅡ)はベッドから身体を起こす。
まずは記憶に不都合は出ていないか確認をしてみる。
「僕は、アルフォード=エイブル、エイブル公爵家三男で五歳」
うん、と頷き続いて前世の記憶を辿る。
「僕は創造神、現在バカンス中。
日本にいた頃は神崎智也 15才で事故死」
うん、頷く。
次は解放された力の確認だ。
右手掌を上に向ける。
「火」弱い火をイメージする。
手にはイメージ通りの火が揺らいでいる。
「消えろ」声に出すのは確認の為である。
「水」「消えろ」直径10cm程度の水球を作り消す。
その他にも思い付くままに試す。
特に異常は無い様であった。
本当はもっと大きな力を試して見たいが流石に此処でマズイであろう。
では、次はどうするか?
考えていた所で近付いてくる気配を感じる。
(これはアリスかな)
良く知った気配、封印の解けた今では明確に感じる事が出来る。
コンコンコン「アリスです。宜しいでしょうか」「どうぞ」
アルが返事を返すと静かに扉が開いた。
そこにはアルよりも顔半分程背の高い明るいブラウンの髪にディープブルーの瞳、まだあどけなさの残る少女アリスが居る。
まだ12才のアリスはメイド見習いであり、アルの専属メイドでもある。
「アル様、朝食の準備が整いました」
「うん、分かったよ」
パジャマを脱ぎながら答えるアルに普段着を差し出すアリス。
お出掛け用の面倒な服なら着せて貰う事もあるが普段着位は何時も自分で着ている。
「アル様、何だか雰囲気が変わりましたか」
封印が解けたせいかな?
そう思いながらもここは惚ける。
「うん?そうかな?分からないけど」
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