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1章、ブラームス王国
アルのこれから・・・
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エイブル家リビング、
家族で寛ぐプライベートエリア。
ここに今、家族が勢揃いしている。
主役は勿論この人、アルフォード君。
部屋の中は、色とりどりの飾り付け、壁に懸かった白い布には大きなカラフルな文字で『誕生日おめでとう!アルフォード』と書かれ、その脇には良く分から無い何処かの原語が綴られている。
勿論アルにはそれがリリアナにより書かれた文字であることは一目瞭然であった。
何故なら兄であるから、可愛い妹の字なのだから。
ちなみにこれは『大好き』であるとアルには分かっていた。
部屋の中央には様々な料理が並び見る者の胃袋を誘惑している。
ベリウス、ユリウスと続いたエイブル家の伝統のパーティースタイルであった。
実に愉しげで心の踊りそうなパーティー会場である。
それが皆の心を虚しくした。
誕生日パーティーとは名目上の物、その実は加護を授かった事を祝うものである。
名目だけが残ったパーティー、皆は何を祝えば良いか分からなかった。
この世界では単純に誕生日を祝う習慣が無い。
何時もとは違う普通の食事会、それが現状であった。
アルの事は既に伝わっている。
なのにその話題は一切上がらない。
「うぉっほん!」
何ともわざとらしい咳払いがエリウスより発せられた。
「あー、その何だ、そのー・・・」
皆エリウスの言葉を待つ。
「こんなに事になったのだが、アル!お前は私達の大切な家族だ」
アルの目を真っ直ぐに見つめる目は真剣である。
「私も同じ気持ちよ、アル」
「私もだ、お前は自慢の弟だ」
「僕もさ」
「リリ、アル兄様大好き!」
「僕もリリが大好きさ!」
リリの頭を撫でる。
「ありがとうございます父上、母上、兄上、それとリリ」
皆が優しく頷く。
「エヘヘ」リリは笑顔を向ける。
「明日、役場に授護の書を提出する。
いやその前に陛下に見せねばならんか」
この国では貴族は授護の書を国に提出する義務がある。
証人立ち会いの元に加護の内容を書き写され保管される。
その後、原本は本人が成人するまでは保護者が管理し、成人後は本人が管理する。
エイブル家の場合は少し事情が異なる。
エリウスが現国王の実弟である為に、王家の血筋としてまずは国王に見せなければならなかった。
「大丈夫でしょうか?」
フローラの疑問、何がと言う訳では無い。
具体的に心配出来る程の前例が無いからである。
「分からん、こればかりはな」
だがまぁ、エリウスが言葉を続ける。
「分からぬ事に悩んでも仕方あるまい」
そう言うとエリウス はワインを一気に煽った。
翌日朝、エリウスが家を出てから2日間、エリウスは家に帰らなかった。
エリウスが家に戻ったのは3日目の夕刻、その姿は普段の姿からは想像出来ない程に老け込んでいた。
3日振りの家族揃っての夕食、エリウスの姿から良くない物を感じてのか雰囲気は暗かった。
食後、エリウスに集められた家族はリビングに集合している。
「アル、すまない」
それがエリウスの第一声だった。
「父上、どうしたのですか?」
それに答えたのはベリウス。
「結論から言えば、アル、お前の貴族籍が剥奪となった」
「そんな!」
驚きの声を上げたのはフローラである。
だが、ベリウス、ユリウスもその顔は驚きに満ちている。
「加護が貰えなかった、それは神に見捨てられた者、そんな者を貴族とすれば国が滅びる・・・それが奴等の言い分だった」
「そんなバカな!」ベリウスが床を叩く。
「加護無しに対する印象の悪さは想像以上だった」
「では、アルはどうなるのですか?・・・まさか家から追い出すなんて!」
「いや、それは何とか食い止めた。5才の子供を追い出すなど出来る筈が無い」
「ではアルは?」
皆がエリウスに注目する。
「成人までこの家で養われるのは認められた、だか貴族を育てる為の王立学園には通えない。また貴族としての付き合いにも参加出来ない。立場はあくまでも平民であること。これが何とか勝ち得た条件だった」
「そんな、それが精一杯だなんて」
ユリウスの言葉には嘆きが含まれている。
「すまない、私の力不足だった。陛下も味方をしてくれたが、否定的な意見の方が圧倒的な人数でな」
「すみません、父上を責めている訳では」
ユリウスが頭を下げる。
「いや・・・」
エリウスの顔にも自責の念が浮かんでいる。
「それともうひとつ、家庭教師を頼んでいた者から断りの連絡があった」
「・・・」
「自分は貴族に教えるのが仕事、平民に教えることなど・・・無いだと!!」
「くっ!」
「何なんだ、一体!アルが、何をした!ただ、ただ加護が・・・くそっ!」
「落ち着けベリウス、一番辛いのはアルだ」
え?俺?キョトンとするアル。
「父上、兄上、それに母上気にしないで下さい」
アルが笑顔で答える。
「アル・・・」
「実は僕、あまり落ち込んでは居ないのです」
「アル、良いのよ?無理しなくて」
フローラの哀れむ目。
「いえ、無理などしていません」
「アル、どうしてと聞いても良いか?」
「はい父上、実は僕には憧れがあります」
憧れ?皆が首を傾げる。
「教えてくれるか?」
「冒険者です」
「冒険者?」
「はい!行った事の無い場所に旅をしたり、色々な国を見た見たり、時には困ってる人を助けたりする物語に出てくる英雄の様な冒険をしてみたいのです」
「アル」
皆が呆然としている。
「フフ、フフフ、ハハハハハハハ!」
少しの沈黙の後、突然笑い出したエリウス。
「全く、血は争えんか!」
久しぶりに見るエリウスの笑った顔だった。
「私が子供の頃と、同じ事を言う、ククク」
「まぁ、アナタも?」
フローラの驚いた顔。
「ああ、子供の頃の夢だ、まぁ王子だった私は諦めるしか無かったのだかな」
「へー、父上が」
ベリウスも驚いている。
「それにここだけの話しだぞ」
そう言うとエリウスは声を潜める。
「実は学生時代にこっそりと冒険者をしていた」
「えー!父上がですか?」
「あら、それは私も初耳ですわ」
「それはそうだ、こっそりとしていたからな、変装をして偽名を使って、それに流石に目立つ依頼は受けられ無かったしな」
「いつかアナタの冒険譚も聞いて見たいですわね」フローラがウィンクをする。
「しかも傑作な事にな・・・ククク!」
「嫌ですわ、思い出し笑いなんて、教えて下さいな」
「ああ、すまん、実はその時に使っていた私の偽名が」
「・・・まさか?」
「アルフォードだったのだ」
「「「えーーーーー!」」」
「全く不思議な物だ」
「冗談の様な話しですわね」
「全くだ!ベリウス、ユリウス、二人には私の名を分けた、だけどアルだけアルフォードとはおかしいと思わなかったか?」
「確かに言われてみれば」
「それは昔お世話になった方のお名前だと確か」
「ああ、その、だな・・・すまない」
「酷い人!」
頬を膨らませるフローラ。
「愛着のある名前でな、捨ててしまうには惜しかったのだ」
「それはさておき、アル、お前はもう自由だ、貴族のメンツや習慣に縛られる必要は無い。
冒険者がしたければすれば良いだろう」
「本当ですか!」
「ただし、条件がある」
「それは?」
「ある人物にお前を託す。冒険者は夢もあるが危険も伴う。その人物がお前が冒険者としてやっていけると判断するまではダメだ」
「はい!わかりました!」
アルが目を輝かせる。
「父上、その人物とは?」
ベリウスの問い掛け。
「冒険者ギルドマスターのゼファードだ」
「な、ゼファードって確か、現役時代は冒険者最強と言われたSSSランクの?」
「うむ、私が冒険者をしていた頃世話になってな」
「これは凄い、そんな凄い人に師事出来るとは、アル、お前が羨ましいぞ」
ベリウスが興奮している。
「あ、あの・・・、盛り上がっているところなんだけど・・・」
ユリウスが弱々しく手を上げる。
「ん、どうしたユリウス?」
「皆、大切な事を忘れて無いかな・・・って」
「何だユリウス、言ってみろ」
エリウスに促されユリウスが恐る恐る話し出す。
「あのさ、アルはその、加護がアレだし、冒険者とか出来るのかなって・・・ね」
「「「あっ!」」」
全員の目がアルに向く。
「?どういう事ですか?ユリウス兄上?」
「うん、あのね、加護が無いと魔法が使え無いんだ、魔導師の様な魔法だけじゃ無くても戦士の様な強化魔法もね。だからアルは生身のままで戦わなくてはならなくなる。それは絶望的な事なんだ」
「・・・・・・」沈黙
「?あの、魔法なら使えますよ?」
・・・・・・「え?」
「え?」
「イヤイヤ、無理なんだよ!」
「いや、でも・・・ほら『火』、ね!」
・・・・・・・・・
「「「えーーーーー!」」」
「イヤイヤ・・・イヤイヤあり得ない!」
「そんなバカな!」
「信じられない」
「な、・・・な」
「ほら、『水』、『風』」
立てた人差し指から小さな火、水、風を出して行く。
「こんなあっさりと複数の属性を」
「それにほら、『転移』」
「?」・・・
「父上」
エリウスの背中を突っつくアル。
「うわー!ってアル?」
「転移魔法?」
「そんなあり得ない」
「ア、アル?これはどういう事なの?」
いち早く復活したフローラが問い詰める。
「さぁ?」
「さ、さぁって!」
「父上?」
「私に聞くな!私も分からん!」
パニック真っ最中のエリウス。
数分後、エリウスはある事を決心した。
「それもこれも含めてゼファードに託そう」
思考の放棄である。
「「「はい!」」」
全員一致であった。
「確認するがアルに、それだけ力があるなら説得次第では貴族に戻れるかも知れんがどうする」エリウスの最後の確認。
それに迷い無く元気に答えるアル
「僕は冒険者になりたいです。」
家族で寛ぐプライベートエリア。
ここに今、家族が勢揃いしている。
主役は勿論この人、アルフォード君。
部屋の中は、色とりどりの飾り付け、壁に懸かった白い布には大きなカラフルな文字で『誕生日おめでとう!アルフォード』と書かれ、その脇には良く分から無い何処かの原語が綴られている。
勿論アルにはそれがリリアナにより書かれた文字であることは一目瞭然であった。
何故なら兄であるから、可愛い妹の字なのだから。
ちなみにこれは『大好き』であるとアルには分かっていた。
部屋の中央には様々な料理が並び見る者の胃袋を誘惑している。
ベリウス、ユリウスと続いたエイブル家の伝統のパーティースタイルであった。
実に愉しげで心の踊りそうなパーティー会場である。
それが皆の心を虚しくした。
誕生日パーティーとは名目上の物、その実は加護を授かった事を祝うものである。
名目だけが残ったパーティー、皆は何を祝えば良いか分からなかった。
この世界では単純に誕生日を祝う習慣が無い。
何時もとは違う普通の食事会、それが現状であった。
アルの事は既に伝わっている。
なのにその話題は一切上がらない。
「うぉっほん!」
何ともわざとらしい咳払いがエリウスより発せられた。
「あー、その何だ、そのー・・・」
皆エリウスの言葉を待つ。
「こんなに事になったのだが、アル!お前は私達の大切な家族だ」
アルの目を真っ直ぐに見つめる目は真剣である。
「私も同じ気持ちよ、アル」
「私もだ、お前は自慢の弟だ」
「僕もさ」
「リリ、アル兄様大好き!」
「僕もリリが大好きさ!」
リリの頭を撫でる。
「ありがとうございます父上、母上、兄上、それとリリ」
皆が優しく頷く。
「エヘヘ」リリは笑顔を向ける。
「明日、役場に授護の書を提出する。
いやその前に陛下に見せねばならんか」
この国では貴族は授護の書を国に提出する義務がある。
証人立ち会いの元に加護の内容を書き写され保管される。
その後、原本は本人が成人するまでは保護者が管理し、成人後は本人が管理する。
エイブル家の場合は少し事情が異なる。
エリウスが現国王の実弟である為に、王家の血筋としてまずは国王に見せなければならなかった。
「大丈夫でしょうか?」
フローラの疑問、何がと言う訳では無い。
具体的に心配出来る程の前例が無いからである。
「分からん、こればかりはな」
だがまぁ、エリウスが言葉を続ける。
「分からぬ事に悩んでも仕方あるまい」
そう言うとエリウス はワインを一気に煽った。
翌日朝、エリウスが家を出てから2日間、エリウスは家に帰らなかった。
エリウスが家に戻ったのは3日目の夕刻、その姿は普段の姿からは想像出来ない程に老け込んでいた。
3日振りの家族揃っての夕食、エリウスの姿から良くない物を感じてのか雰囲気は暗かった。
食後、エリウスに集められた家族はリビングに集合している。
「アル、すまない」
それがエリウスの第一声だった。
「父上、どうしたのですか?」
それに答えたのはベリウス。
「結論から言えば、アル、お前の貴族籍が剥奪となった」
「そんな!」
驚きの声を上げたのはフローラである。
だが、ベリウス、ユリウスもその顔は驚きに満ちている。
「加護が貰えなかった、それは神に見捨てられた者、そんな者を貴族とすれば国が滅びる・・・それが奴等の言い分だった」
「そんなバカな!」ベリウスが床を叩く。
「加護無しに対する印象の悪さは想像以上だった」
「では、アルはどうなるのですか?・・・まさか家から追い出すなんて!」
「いや、それは何とか食い止めた。5才の子供を追い出すなど出来る筈が無い」
「ではアルは?」
皆がエリウスに注目する。
「成人までこの家で養われるのは認められた、だか貴族を育てる為の王立学園には通えない。また貴族としての付き合いにも参加出来ない。立場はあくまでも平民であること。これが何とか勝ち得た条件だった」
「そんな、それが精一杯だなんて」
ユリウスの言葉には嘆きが含まれている。
「すまない、私の力不足だった。陛下も味方をしてくれたが、否定的な意見の方が圧倒的な人数でな」
「すみません、父上を責めている訳では」
ユリウスが頭を下げる。
「いや・・・」
エリウスの顔にも自責の念が浮かんでいる。
「それともうひとつ、家庭教師を頼んでいた者から断りの連絡があった」
「・・・」
「自分は貴族に教えるのが仕事、平民に教えることなど・・・無いだと!!」
「くっ!」
「何なんだ、一体!アルが、何をした!ただ、ただ加護が・・・くそっ!」
「落ち着けベリウス、一番辛いのはアルだ」
え?俺?キョトンとするアル。
「父上、兄上、それに母上気にしないで下さい」
アルが笑顔で答える。
「アル・・・」
「実は僕、あまり落ち込んでは居ないのです」
「アル、良いのよ?無理しなくて」
フローラの哀れむ目。
「いえ、無理などしていません」
「アル、どうしてと聞いても良いか?」
「はい父上、実は僕には憧れがあります」
憧れ?皆が首を傾げる。
「教えてくれるか?」
「冒険者です」
「冒険者?」
「はい!行った事の無い場所に旅をしたり、色々な国を見た見たり、時には困ってる人を助けたりする物語に出てくる英雄の様な冒険をしてみたいのです」
「アル」
皆が呆然としている。
「フフ、フフフ、ハハハハハハハ!」
少しの沈黙の後、突然笑い出したエリウス。
「全く、血は争えんか!」
久しぶりに見るエリウスの笑った顔だった。
「私が子供の頃と、同じ事を言う、ククク」
「まぁ、アナタも?」
フローラの驚いた顔。
「ああ、子供の頃の夢だ、まぁ王子だった私は諦めるしか無かったのだかな」
「へー、父上が」
ベリウスも驚いている。
「それにここだけの話しだぞ」
そう言うとエリウスは声を潜める。
「実は学生時代にこっそりと冒険者をしていた」
「えー!父上がですか?」
「あら、それは私も初耳ですわ」
「それはそうだ、こっそりとしていたからな、変装をして偽名を使って、それに流石に目立つ依頼は受けられ無かったしな」
「いつかアナタの冒険譚も聞いて見たいですわね」フローラがウィンクをする。
「しかも傑作な事にな・・・ククク!」
「嫌ですわ、思い出し笑いなんて、教えて下さいな」
「ああ、すまん、実はその時に使っていた私の偽名が」
「・・・まさか?」
「アルフォードだったのだ」
「「「えーーーーー!」」」
「全く不思議な物だ」
「冗談の様な話しですわね」
「全くだ!ベリウス、ユリウス、二人には私の名を分けた、だけどアルだけアルフォードとはおかしいと思わなかったか?」
「確かに言われてみれば」
「それは昔お世話になった方のお名前だと確か」
「ああ、その、だな・・・すまない」
「酷い人!」
頬を膨らませるフローラ。
「愛着のある名前でな、捨ててしまうには惜しかったのだ」
「それはさておき、アル、お前はもう自由だ、貴族のメンツや習慣に縛られる必要は無い。
冒険者がしたければすれば良いだろう」
「本当ですか!」
「ただし、条件がある」
「それは?」
「ある人物にお前を託す。冒険者は夢もあるが危険も伴う。その人物がお前が冒険者としてやっていけると判断するまではダメだ」
「はい!わかりました!」
アルが目を輝かせる。
「父上、その人物とは?」
ベリウスの問い掛け。
「冒険者ギルドマスターのゼファードだ」
「な、ゼファードって確か、現役時代は冒険者最強と言われたSSSランクの?」
「うむ、私が冒険者をしていた頃世話になってな」
「これは凄い、そんな凄い人に師事出来るとは、アル、お前が羨ましいぞ」
ベリウスが興奮している。
「あ、あの・・・、盛り上がっているところなんだけど・・・」
ユリウスが弱々しく手を上げる。
「ん、どうしたユリウス?」
「皆、大切な事を忘れて無いかな・・・って」
「何だユリウス、言ってみろ」
エリウスに促されユリウスが恐る恐る話し出す。
「あのさ、アルはその、加護がアレだし、冒険者とか出来るのかなって・・・ね」
「「「あっ!」」」
全員の目がアルに向く。
「?どういう事ですか?ユリウス兄上?」
「うん、あのね、加護が無いと魔法が使え無いんだ、魔導師の様な魔法だけじゃ無くても戦士の様な強化魔法もね。だからアルは生身のままで戦わなくてはならなくなる。それは絶望的な事なんだ」
「・・・・・・」沈黙
「?あの、魔法なら使えますよ?」
・・・・・・「え?」
「え?」
「イヤイヤ、無理なんだよ!」
「いや、でも・・・ほら『火』、ね!」
・・・・・・・・・
「「「えーーーーー!」」」
「イヤイヤ・・・イヤイヤあり得ない!」
「そんなバカな!」
「信じられない」
「な、・・・な」
「ほら、『水』、『風』」
立てた人差し指から小さな火、水、風を出して行く。
「こんなあっさりと複数の属性を」
「それにほら、『転移』」
「?」・・・
「父上」
エリウスの背中を突っつくアル。
「うわー!ってアル?」
「転移魔法?」
「そんなあり得ない」
「ア、アル?これはどういう事なの?」
いち早く復活したフローラが問い詰める。
「さぁ?」
「さ、さぁって!」
「父上?」
「私に聞くな!私も分からん!」
パニック真っ最中のエリウス。
数分後、エリウスはある事を決心した。
「それもこれも含めてゼファードに託そう」
思考の放棄である。
「「「はい!」」」
全員一致であった。
「確認するがアルに、それだけ力があるなら説得次第では貴族に戻れるかも知れんがどうする」エリウスの最後の確認。
それに迷い無く元気に答えるアル
「僕は冒険者になりたいです。」
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