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1章、ブラームス王国
王都騒乱
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何だかこうやって群衆の中を縄で縛られながら歩くのって映画の主人公見たいだね、絶体絶命のピンチ、さぁ主人公はどうする!
続きはまた来週!また見てねー!!
見たいな?
「お、おい坊主」
「あ、親方」
「何なんだこりゃー」
「さぁ、僕にもさっぱりです。ちょっ、行きますからあまり引っ張らないで下さい。
では親方、そう言う事でお世話になりました」
「お、おーい、小僧ー」
その後も色んな人が声を掛けてくれた。
皆信じられ無いと言ってくれる、皆ホントにイイ人達だ。
まぁ、それ以上に罵声を浴びせて物を投げる人達が要るんだけどね。
君達ね、僕は5才児だよこれでも、少しは遠慮してよ!
『来たか神敵、アルフォード=エイブル』
「あの、僕はもう平民なのでただのアルなのですが」
『黙れ神敵!口答えは許さぬアルフォード=エイブル』
何このポヨヨンは?イチイチ面倒臭い呼び方で
『皆、神敵アルフォード=エイブルは今、神の使徒たる私ラナルアがその身を拘束した!』
「「「おー!」」」
『アルフォード=エイブル!貴様を神への反逆の罪で連行する。判決の時まで教会の牢で神に慈悲を請うと良い!
連れて行け!』
うーん、どうしようかな?
今何かをするのは流石に目立ち過ぎるしね。
悩みどころってやつだよね。
ちなみに今僕は馬車に引き摺られている。
そう馬車に乗っているでは無く引き摺られているのだ。
手と足をロープで縛られ、更に足から伸びたロープが馬車の後ろに括り付けられている。
そう、走る馬車に引き摺られ地面をゴロゴロしているのだ。
一応言っておくが全く痛くない、何故なら身体を結界で覆っているからである。
ちょっと目は回りそうだけどね。
はーい、皆さん見せ物じゃ無いですよー、物を投げないでくださーい。
お、段々と転がるのにも慣れて来たよ。
よっ、ゴロゴロ!ほっ、ゴロゴロ!たー、ゴロゴロ!へへーんだ!当たらないだろー!悔しかったら当ててみなー!おーおー皆ムキになって、いやー皆も楽しんでる見たいで良かった良かった!
あっちゴロゴロ、こっちゴロゴロ、たまにピョーン・・・・・・
お、あれに見えるエマさんではないか!
ゴロゴロー!ヤッホー、エマさん!
あや、そんな泣きそうな顔しちゃって!似合いませんよ、ほらニコッてね!ニッコリ !
あ、隣はグランさん(副マス)、あーあー、そんな顔してちゃ恐い顔が台無しですよ。
ゼファードさんは・・・居ないね、もう興味無くしたかな?
それにしても皆に心配かけちゃったな、ごめんなさい。
でも、何かするにしても今はマズイし、取り敢えずは牢屋に入るまでは大人しくするかな、それから父上に相談してみよう。
ーーー 王城、宰相室(エリウス)ーーー
時は中央広場でアルが連行された直後。
「(コンコンコン)失礼、宰相はおられるか」
誰だ騒々しい
「入れ」
「失礼します」
普段この部屋を訪れるのは文官が多い、しかし今入室して来たのは王城警備騎士達である。
しかも王城内で武装などあり得ない。
「なんだ貴様ら、何ようを持ってその様ないでだちで此処へ訪れたのか!」
騎士が左右に割れ騎士隊長が現れた。
「宰相、アナタに国家騒乱罪の疑いが有ります。よって今現在を持ちましてアナタを拘束します。どうか抵抗なされませんようお願いします」
「なっ・・・」
バカな、何が騒乱罪なのか、
「理由を話して貰えぬのか」
「詳しくは調べ室にて、今は大人しくご同行願います」
「そうか・・・、分かった同行しよう。
家族との連絡は?」
「申し訳御座いません、今はご遠慮下さい」
「そうか、仕方ない」
一体何が起こっているのか、まずはそれを確認しなくては!
ただの冤罪なのか、それとも・・・
ーーー王立学園、学園長室(ベリウス)ーーー
エリウス=エイブルが拘束されたのと同時刻。
「(コンコンコン)ベリウス=エイブル、ユリウス=エイブル、参りました」
「入りなさい」
「「失礼します」」
これは何なのだ、何故ここに騎士が居るのか?
しかも武装をしているなど考えられない。
「こちらは王都守護騎士隊隊長カーター=ドーラン殿だ、君達に話があるそうだ」
学園長の紹介で一人の騎士が私達の前に立った。
それにしても王都守護騎士隊とはまた大袈裟な所が出て来たものだ、一体何だと言うのだ。
「王都守護騎士隊隊長カーター=ドーランである。君達がベリウス=エイブル、ユリウス=エイブル両名で間違い無いな」
「「はい」」
「うむ、エリウス=エイブル殿を国家騒乱罪の疑いで拘束した。法に従い君達家族はご自宅にて監禁させて頂く。抵抗すれば反逆罪を適用される。大人しく我らに従え」
そんなバカな!父上が騒乱罪だと?あり得ない。
「何かの間違いでは?」
「それはこれからの調べとなる」
「兄上!」
「分かっている、こんなのは冤罪に決まっている」
「はい、勿論です」
「今は我らが下手な行動をすると父上に迷惑を掛ける。大人しく従う事としよう」
「はい、兄上」
ーーーエイブル家(リリス)ーーー
エリウス=エイブルが拘束されたのと同時刻。
プー、プー、プー
おっと門番さんがお呼びだ。
それにしても公爵様のお宅ともなれば便利な魔道具があるよね、これってまんまインターホンだよ。
「はい、もしもし、リリスです」
魔道具に話し掛ける。
「王都守護騎士隊の副隊長を名乗る方が奥様を訪ねて参られました」
守護騎士?何それ?
「少々お待ち下さい、今確認して参ります」
取り敢えず奥様に確認しなくちゃっと。
確かに今はお庭でお茶をされている筈。
「失礼します奥様」
「あら、リリスちゃんどうしたのかしら?」
「はい、先程門番さんから連絡が有りまして、王都守護騎士隊の方が奥様を訪ねて来られたと」
「王都守護騎士隊?それはまた物騒な方が来られたものね、分かりました、応接室へ通して頂戴」
「はい、畏まりました」
「その必要はありません」
え?誰?
「エイブル公爵夫人ですな」
「アナタ方は誰の許しを得て我が邸内に踏み入れておりますか!」
「失礼、私は王都守護騎士隊副隊長を勤めますオーエン=ハイスと申します」
「奥様、お下がり下さい」
「大丈夫よリリスちゃん。
してその副隊長とやらがなにゆえのこの暴挙か」
「あの、門番さんは?」
門番さんがいた筈、なのに・・・これは
「我ら王都守護騎士に逆らうは王国に対する敵対行為、我らを止めようとした門番は即刻拘束した」
な、そんな無茶苦茶な!
「リリスちゃん」
奥様が震える私の肩に優しく手を置いてくれる。
「それで副隊長殿はどういったご用で?」
「コホン!あー、本日、エリウス=エイブル殿を国家騒乱罪の疑いで拘束しました。
よって法に従い家族の皆さんはご自宅にて監禁させて頂きます。間もなくベリウス殿、ユリウス殿も此方へ送られて来るでしょう」
「あの人が騒乱罪?何をバカな!」
「奥様・・・」
「心配無いわリリスちゃん、これは冤罪よ」
「はい、勿論です」
「あの、アルは?アルフォードはどうしましたか?」
「アルフォード・・・、その者は教会により拘束されております。神の敵、神への反逆罪にて」
「そんなまだ5才の子供を・・・、教会は何を考えているのか?!」
「お、お兄ちゃん・・・」
ーーー王城、謁見の間ーーー
「どうしたグラムス公爵、緊急の事案と聞いたが」
「は、陛下、緊急とは言え急な申し入れをお受け頂き感謝申し上げます」
「良い、それよりエリウスはどうした?何故奴は居ない?」
「陛下、実は緊急事案とは正にその宰相の事にてございます」
「何?エリウスの事だと?何があった」
「は、本日、エリウス=エイブル殿を国家騒乱罪の疑いにて拘束しました。
これから調べを行い審議を問います」
「何だと、エリウスが国家騒乱罪!バカな事を申すな!その様な事あろう筈なかろうが!エリウス程の忠臣が他に何処におるか!」
「陛下、実弟を思うお気持ちはお察しします。しかし事は国家に対する騒乱の罪、どうか平常心で公平にお聞き届け頂きますよう」
「クッ!・・・許せ、少し混乱した。
続きを話せ」
「はい、陛下も最近お心を痛めておられました王都を震撼させた疫病、あれは宰相の三男アルフォードによる仕業であると判明しました」
「バカな何を証拠に」
「証拠など必要としません。神のお告げです」
「神のお告げだと?!どういう事だ!」
「聖ルミナ教皇国枢機卿が神のお告げに従いアルフォードを犯人と断定しました」
「それだけなのか?それだけで彼は犯人と断定されたと申すのか?」
「アルフォードは神の加護を持ちません、それはすなわち神の敵を意味します。
かつて昔聖女ルミナ様は世界中の疫病を払いました。その聖女様を祖とする聖ルミナ教皇国のしかも枢機卿が疫病の原因を見間違う筈が有りますまい。
神のお告げを受けた聖ルミナ教皇国枢機卿により捕らえられた者が神の加護を持たない神敵、これ以上の証拠がございますでしょうか?
それとも陛下は神をお疑いになると」
「い、いや、神を疑う訳ではない、しかし」
「陛下、身内贔屓は国家を破綻させます。
どうか公正なご判断を」
「しかし、アルフォードは5才の子供ぞ、そのような者にそんな大それた事など出来るのか」
「一人では無理でしょう」
「何だと」
「幾ら神敵対者と言えども5才の子供に出来る事には限界があるでしょう。
それを手伝って居たのが宰相だとしたら」
「バカな!」
「いや、宰相自身が影の主犯ではないでしょうか」
「何故そうなる!」
「陛下、神の敵の親は一体何なのでしょうか」
「それは・・・、しかしそれは枢機卿が勝手に言っている事だろ」
「神の使徒である枢機卿の言葉、それはすなわち神のお言葉も同義、それを疑う事は例え陛下と言えど」
「貴様、我を脅すか!」
「陛下!!既に世論は動いております」
「な!」
「今、陛下が宰相を庇えば暴動が起きます」
「・・・」
「陛下、選ぶべき道を見誤らないで下さい」
「・・・」
「陛下、貴方の判断1つにこの国の民全ての命が掛かって居るのです。どうか、どうか陛下!!」
「・・・・・・分かった」
「陛下!」
「ただし、必ず良く調べてくれ!」
「無論でございます陛下」
「宜しく頼む」
「は、では私はこれで」
クッ、ククク、ハハハハハハハ!
勝った、勝ったぞ!
エリウス!これでまずは宰相の地位は貰った!
陛下お待ち下さい、次は貴方の番ですよ
続きはまた来週!また見てねー!!
見たいな?
「お、おい坊主」
「あ、親方」
「何なんだこりゃー」
「さぁ、僕にもさっぱりです。ちょっ、行きますからあまり引っ張らないで下さい。
では親方、そう言う事でお世話になりました」
「お、おーい、小僧ー」
その後も色んな人が声を掛けてくれた。
皆信じられ無いと言ってくれる、皆ホントにイイ人達だ。
まぁ、それ以上に罵声を浴びせて物を投げる人達が要るんだけどね。
君達ね、僕は5才児だよこれでも、少しは遠慮してよ!
『来たか神敵、アルフォード=エイブル』
「あの、僕はもう平民なのでただのアルなのですが」
『黙れ神敵!口答えは許さぬアルフォード=エイブル』
何このポヨヨンは?イチイチ面倒臭い呼び方で
『皆、神敵アルフォード=エイブルは今、神の使徒たる私ラナルアがその身を拘束した!』
「「「おー!」」」
『アルフォード=エイブル!貴様を神への反逆の罪で連行する。判決の時まで教会の牢で神に慈悲を請うと良い!
連れて行け!』
うーん、どうしようかな?
今何かをするのは流石に目立ち過ぎるしね。
悩みどころってやつだよね。
ちなみに今僕は馬車に引き摺られている。
そう馬車に乗っているでは無く引き摺られているのだ。
手と足をロープで縛られ、更に足から伸びたロープが馬車の後ろに括り付けられている。
そう、走る馬車に引き摺られ地面をゴロゴロしているのだ。
一応言っておくが全く痛くない、何故なら身体を結界で覆っているからである。
ちょっと目は回りそうだけどね。
はーい、皆さん見せ物じゃ無いですよー、物を投げないでくださーい。
お、段々と転がるのにも慣れて来たよ。
よっ、ゴロゴロ!ほっ、ゴロゴロ!たー、ゴロゴロ!へへーんだ!当たらないだろー!悔しかったら当ててみなー!おーおー皆ムキになって、いやー皆も楽しんでる見たいで良かった良かった!
あっちゴロゴロ、こっちゴロゴロ、たまにピョーン・・・・・・
お、あれに見えるエマさんではないか!
ゴロゴロー!ヤッホー、エマさん!
あや、そんな泣きそうな顔しちゃって!似合いませんよ、ほらニコッてね!ニッコリ !
あ、隣はグランさん(副マス)、あーあー、そんな顔してちゃ恐い顔が台無しですよ。
ゼファードさんは・・・居ないね、もう興味無くしたかな?
それにしても皆に心配かけちゃったな、ごめんなさい。
でも、何かするにしても今はマズイし、取り敢えずは牢屋に入るまでは大人しくするかな、それから父上に相談してみよう。
ーーー 王城、宰相室(エリウス)ーーー
時は中央広場でアルが連行された直後。
「(コンコンコン)失礼、宰相はおられるか」
誰だ騒々しい
「入れ」
「失礼します」
普段この部屋を訪れるのは文官が多い、しかし今入室して来たのは王城警備騎士達である。
しかも王城内で武装などあり得ない。
「なんだ貴様ら、何ようを持ってその様ないでだちで此処へ訪れたのか!」
騎士が左右に割れ騎士隊長が現れた。
「宰相、アナタに国家騒乱罪の疑いが有ります。よって今現在を持ちましてアナタを拘束します。どうか抵抗なされませんようお願いします」
「なっ・・・」
バカな、何が騒乱罪なのか、
「理由を話して貰えぬのか」
「詳しくは調べ室にて、今は大人しくご同行願います」
「そうか・・・、分かった同行しよう。
家族との連絡は?」
「申し訳御座いません、今はご遠慮下さい」
「そうか、仕方ない」
一体何が起こっているのか、まずはそれを確認しなくては!
ただの冤罪なのか、それとも・・・
ーーー王立学園、学園長室(ベリウス)ーーー
エリウス=エイブルが拘束されたのと同時刻。
「(コンコンコン)ベリウス=エイブル、ユリウス=エイブル、参りました」
「入りなさい」
「「失礼します」」
これは何なのだ、何故ここに騎士が居るのか?
しかも武装をしているなど考えられない。
「こちらは王都守護騎士隊隊長カーター=ドーラン殿だ、君達に話があるそうだ」
学園長の紹介で一人の騎士が私達の前に立った。
それにしても王都守護騎士隊とはまた大袈裟な所が出て来たものだ、一体何だと言うのだ。
「王都守護騎士隊隊長カーター=ドーランである。君達がベリウス=エイブル、ユリウス=エイブル両名で間違い無いな」
「「はい」」
「うむ、エリウス=エイブル殿を国家騒乱罪の疑いで拘束した。法に従い君達家族はご自宅にて監禁させて頂く。抵抗すれば反逆罪を適用される。大人しく我らに従え」
そんなバカな!父上が騒乱罪だと?あり得ない。
「何かの間違いでは?」
「それはこれからの調べとなる」
「兄上!」
「分かっている、こんなのは冤罪に決まっている」
「はい、勿論です」
「今は我らが下手な行動をすると父上に迷惑を掛ける。大人しく従う事としよう」
「はい、兄上」
ーーーエイブル家(リリス)ーーー
エリウス=エイブルが拘束されたのと同時刻。
プー、プー、プー
おっと門番さんがお呼びだ。
それにしても公爵様のお宅ともなれば便利な魔道具があるよね、これってまんまインターホンだよ。
「はい、もしもし、リリスです」
魔道具に話し掛ける。
「王都守護騎士隊の副隊長を名乗る方が奥様を訪ねて参られました」
守護騎士?何それ?
「少々お待ち下さい、今確認して参ります」
取り敢えず奥様に確認しなくちゃっと。
確かに今はお庭でお茶をされている筈。
「失礼します奥様」
「あら、リリスちゃんどうしたのかしら?」
「はい、先程門番さんから連絡が有りまして、王都守護騎士隊の方が奥様を訪ねて来られたと」
「王都守護騎士隊?それはまた物騒な方が来られたものね、分かりました、応接室へ通して頂戴」
「はい、畏まりました」
「その必要はありません」
え?誰?
「エイブル公爵夫人ですな」
「アナタ方は誰の許しを得て我が邸内に踏み入れておりますか!」
「失礼、私は王都守護騎士隊副隊長を勤めますオーエン=ハイスと申します」
「奥様、お下がり下さい」
「大丈夫よリリスちゃん。
してその副隊長とやらがなにゆえのこの暴挙か」
「あの、門番さんは?」
門番さんがいた筈、なのに・・・これは
「我ら王都守護騎士に逆らうは王国に対する敵対行為、我らを止めようとした門番は即刻拘束した」
な、そんな無茶苦茶な!
「リリスちゃん」
奥様が震える私の肩に優しく手を置いてくれる。
「それで副隊長殿はどういったご用で?」
「コホン!あー、本日、エリウス=エイブル殿を国家騒乱罪の疑いで拘束しました。
よって法に従い家族の皆さんはご自宅にて監禁させて頂きます。間もなくベリウス殿、ユリウス殿も此方へ送られて来るでしょう」
「あの人が騒乱罪?何をバカな!」
「奥様・・・」
「心配無いわリリスちゃん、これは冤罪よ」
「はい、勿論です」
「あの、アルは?アルフォードはどうしましたか?」
「アルフォード・・・、その者は教会により拘束されております。神の敵、神への反逆罪にて」
「そんなまだ5才の子供を・・・、教会は何を考えているのか?!」
「お、お兄ちゃん・・・」
ーーー王城、謁見の間ーーー
「どうしたグラムス公爵、緊急の事案と聞いたが」
「は、陛下、緊急とは言え急な申し入れをお受け頂き感謝申し上げます」
「良い、それよりエリウスはどうした?何故奴は居ない?」
「陛下、実は緊急事案とは正にその宰相の事にてございます」
「何?エリウスの事だと?何があった」
「は、本日、エリウス=エイブル殿を国家騒乱罪の疑いにて拘束しました。
これから調べを行い審議を問います」
「何だと、エリウスが国家騒乱罪!バカな事を申すな!その様な事あろう筈なかろうが!エリウス程の忠臣が他に何処におるか!」
「陛下、実弟を思うお気持ちはお察しします。しかし事は国家に対する騒乱の罪、どうか平常心で公平にお聞き届け頂きますよう」
「クッ!・・・許せ、少し混乱した。
続きを話せ」
「はい、陛下も最近お心を痛めておられました王都を震撼させた疫病、あれは宰相の三男アルフォードによる仕業であると判明しました」
「バカな何を証拠に」
「証拠など必要としません。神のお告げです」
「神のお告げだと?!どういう事だ!」
「聖ルミナ教皇国枢機卿が神のお告げに従いアルフォードを犯人と断定しました」
「それだけなのか?それだけで彼は犯人と断定されたと申すのか?」
「アルフォードは神の加護を持ちません、それはすなわち神の敵を意味します。
かつて昔聖女ルミナ様は世界中の疫病を払いました。その聖女様を祖とする聖ルミナ教皇国のしかも枢機卿が疫病の原因を見間違う筈が有りますまい。
神のお告げを受けた聖ルミナ教皇国枢機卿により捕らえられた者が神の加護を持たない神敵、これ以上の証拠がございますでしょうか?
それとも陛下は神をお疑いになると」
「い、いや、神を疑う訳ではない、しかし」
「陛下、身内贔屓は国家を破綻させます。
どうか公正なご判断を」
「しかし、アルフォードは5才の子供ぞ、そのような者にそんな大それた事など出来るのか」
「一人では無理でしょう」
「何だと」
「幾ら神敵対者と言えども5才の子供に出来る事には限界があるでしょう。
それを手伝って居たのが宰相だとしたら」
「バカな!」
「いや、宰相自身が影の主犯ではないでしょうか」
「何故そうなる!」
「陛下、神の敵の親は一体何なのでしょうか」
「それは・・・、しかしそれは枢機卿が勝手に言っている事だろ」
「神の使徒である枢機卿の言葉、それはすなわち神のお言葉も同義、それを疑う事は例え陛下と言えど」
「貴様、我を脅すか!」
「陛下!!既に世論は動いております」
「な!」
「今、陛下が宰相を庇えば暴動が起きます」
「・・・」
「陛下、選ぶべき道を見誤らないで下さい」
「・・・」
「陛下、貴方の判断1つにこの国の民全ての命が掛かって居るのです。どうか、どうか陛下!!」
「・・・・・・分かった」
「陛下!」
「ただし、必ず良く調べてくれ!」
「無論でございます陛下」
「宜しく頼む」
「は、では私はこれで」
クッ、ククク、ハハハハハハハ!
勝った、勝ったぞ!
エリウス!これでまずは宰相の地位は貰った!
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