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1章、ブラームス王国
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今僕は教会の地下にある牢屋に居る。
いやー、何て言うか、そのまんまだ。
前世のアニメで見たような中世ヨーロッパ風の牢屋。
薄汚れた石造りの壁に囲まれて通路に面した壁には鉄格子がはまっている。
何処からか水滴の落ちる音がピチョーンって響いてるしネズミの鳴き声も聞こえる、気がする。
それにしてもどういう事だろう?
それとも実際はこんな物なのかな?
ここまで連行された僕はこの牢屋に放り込まれた。
そこまでは想定通りなのだけど、
何故取り調べが無い!何故見張りが居ない!
どうして放置なんだ!!
取り調べは後程としても見張りを置かないって何?舐めてるの?
まぁいいや、放置なら放置でこっちも好きにさせてもらいますよーだ!
まずは父上に会いに行こうかな!
あ、僕は王城の事知らないや、どうしよ?
そうだ!『父上レーダー発動』ピコーン!
説明しよう、父上レーダーとは父上が現在何処に居るのかを探索するレーダーである。
リリレーダー作る前にお試し(モルモット)として作ったものである。
あっ居た、父上発見!
では、父上の元に『転移』
ーーー王城、取り調べ室ーーー
ほいっと、転移完了!
「あ、父上・・・・・・」
「ア、アル?・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「貴様、だれ『眠れ』・・・zzz」
「いやー、ビックリしました」
「いや、私の方こそ驚いたぞ!何故いきなりここに転移してきた?」
「いや、お話ししたい事があったのですが、
父上なんですか?この個室は?まるで取り調べ室見たいですね」
「見たいで無く取り調べ室そのものだ」
「え?なんと!ではこのさっき眠らせた男が犯人ですか?」
「逆だ」
「逆?」
「その男が取り調べ官で私が容疑者だ」
「・・・・・・え?父上・・・一体何をしたのですか!」
「何もしておらん!全くの冤罪だ!」
「ホントに?」
「当たり前だ!」
「ほっ、良かった」
「それよりアル、話しとはなんだ?転移して来る位だ、余程の事なのだろうか」
「はい、実は・・・・・・」
「そうか、そう言う事か!」
「父上、どうされましたか?」
「冤罪の謎が分かったのだ」
「は、謎は全て解けたのですね!父上!」
「うん?いや、全てでは無いが大筋は見えた」
「流石父上です」
「結論から言おう、奴らの本当の狙いは私だ」
「父上が狙い?」
「うむ、すまないアル、お前は私を追い落とす為に利用されてしまったんだ」
「利用された?」
「そうだ、私を宰相の座から引き摺り降ろす材料としてお前の加護の無い事を利用された」
「そんな、僕はまた父上に迷惑を掛けたのですか」
「バカな事を言うな!お前は何も悪く等無い!悪いのはそれを利用した枢機卿、そして何よりもこれを画策したザザムス=グラムス公爵」
「グラムス公爵?」
「そうだ、先王の実兄の息子である奴は自分こそは正当な王位継承者であると近しいものには言っているらしい」
「で、では?」
「うむ、奴は私を追い落とした後は王位の簒奪に動くだろう」
「それは・・・」
「うむ、何とか阻止せねばなるまい」
「はい」
「アル、夜、皆が寝静まった頃に私の元にまた来てくれないか」
「夜ですか?」
「うむ、今行動するのは目立ち過ぎる、何より私は今取り調べ中だからな、それよりも1つに頼みがある」
「はい、なんなりと」
「家族の様子を見て来てくれぬか」
「家族?まさか?!」
「大丈夫だとは思うが、恐らく現在は外部との接触を絶つ為に屋敷に監禁されて居るだろう」
「監禁ですか」
「うむ、皆は不安に思っているだろうから我等の無事と心配いらない事を伝えてくれ。
それが終わったらアル、すまないが教会の牢に戻り大人しくしていてくれ」
「分かりました、では行きます」
おっと忘れてた。
「この取り調べ官の記憶は消して行きます。起きたら適当に誤魔化しておいて下さい」
「あ、ああ、しかしアルよ、お前は何でも出来るんだな」
「Aランク冒険者ですから!あっ、それと何でも出来る訳ではありません、出来る事しか出来ませんよ」
「そ、そうか」
『僕が来てからの記憶は消去』
「では行きます」
「ああ、頼む」
『転移』
「神の敵か、むしろ神の子と言われた方が納得できるな」
ーーーエイブル邸内ーーー
よっと!転移完了ー、うん、僕の部屋だ
では『気配察知:家族と使用人達』
うんうん、皆家の中にいるね。
ではでは『気配察知:それ以外』
ふーん、門の前に2人、出入口の前に各々2人づつ、後は家の周りをウロウロしてるのが5人と、うわ、応接室に二人いるよ!あっ、応接室にはベリウス兄上と母上が居たよね。
まずはリリとリリスに会いたい所だけど自制してここは応接室だよね。
『転移』
「ア、アル?!」
「アル?」
「な、何だお前は?!」
「何処から?!」
『眠れ』
「「zzz」」
「これで良しっと。ただいま帰りました母上、ベリウス兄上」
「ア、アル?アルなのね、ウウ、良かった、無事だったのね」
「はい母上、僕は無事です。ご心配をお掛けしました」
「あぁ、アル・・・ウウウ」
うっ!強烈な包容です。でもこれが母上の気持ち、有り難うございます。
「アル、一体何があったのか説明してくれないか」
「そうね、お願いアル。この守護騎士の隊長達も詳しくは話せないの一点張りで全然状況が分からなくて」
「分かりました、まずは皆を集めて頂けますか」
僕は今母上に抱き締められてて動けませんからね、兄上も察してくれて早速動いてくれた。
皆が集まり、まずは僕が居ることに驚かせた。
特に感極まったのがリリス、わんわん泣いちゃった。
リリは余り状況を把握して居なかった見たいで普通に笑顔でお帰りなさいって言ってくれた。
それから僕は中央広場であった事、そして父上と話した事を全部話した。
「何て事だ!何が騒乱罪だ!奴自身が反逆罪ではないか!」
「兄上、これは限度を超えてます」
「お兄ちゃん、可哀想、グスン」
「皆落ち着きなさい、あの人にはきっと良い考えが有ります。私達は信じて待ちましょう」
「母上」
「はい母上」
「アル、あなたはまた牢に帰るのね」
「はい」
「身体には気を付けるのよ」
「はい、母上」
「お兄ちゃん・・・」
「行ってくるよ、リリス」
頭撫で撫で
「リリ、行ってきます」
「はい、アル兄様、行ってらっしゃいです」
撫で撫で撫で撫で・・・・・・
「お兄ちゃん?撫で過ぎ」
「う、おう!では行ってきます、おっと『記憶消去』では、『転移』」
いやー、何て言うか、そのまんまだ。
前世のアニメで見たような中世ヨーロッパ風の牢屋。
薄汚れた石造りの壁に囲まれて通路に面した壁には鉄格子がはまっている。
何処からか水滴の落ちる音がピチョーンって響いてるしネズミの鳴き声も聞こえる、気がする。
それにしてもどういう事だろう?
それとも実際はこんな物なのかな?
ここまで連行された僕はこの牢屋に放り込まれた。
そこまでは想定通りなのだけど、
何故取り調べが無い!何故見張りが居ない!
どうして放置なんだ!!
取り調べは後程としても見張りを置かないって何?舐めてるの?
まぁいいや、放置なら放置でこっちも好きにさせてもらいますよーだ!
まずは父上に会いに行こうかな!
あ、僕は王城の事知らないや、どうしよ?
そうだ!『父上レーダー発動』ピコーン!
説明しよう、父上レーダーとは父上が現在何処に居るのかを探索するレーダーである。
リリレーダー作る前にお試し(モルモット)として作ったものである。
あっ居た、父上発見!
では、父上の元に『転移』
ーーー王城、取り調べ室ーーー
ほいっと、転移完了!
「あ、父上・・・・・・」
「ア、アル?・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「貴様、だれ『眠れ』・・・zzz」
「いやー、ビックリしました」
「いや、私の方こそ驚いたぞ!何故いきなりここに転移してきた?」
「いや、お話ししたい事があったのですが、
父上なんですか?この個室は?まるで取り調べ室見たいですね」
「見たいで無く取り調べ室そのものだ」
「え?なんと!ではこのさっき眠らせた男が犯人ですか?」
「逆だ」
「逆?」
「その男が取り調べ官で私が容疑者だ」
「・・・・・・え?父上・・・一体何をしたのですか!」
「何もしておらん!全くの冤罪だ!」
「ホントに?」
「当たり前だ!」
「ほっ、良かった」
「それよりアル、話しとはなんだ?転移して来る位だ、余程の事なのだろうか」
「はい、実は・・・・・・」
「そうか、そう言う事か!」
「父上、どうされましたか?」
「冤罪の謎が分かったのだ」
「は、謎は全て解けたのですね!父上!」
「うん?いや、全てでは無いが大筋は見えた」
「流石父上です」
「結論から言おう、奴らの本当の狙いは私だ」
「父上が狙い?」
「うむ、すまないアル、お前は私を追い落とす為に利用されてしまったんだ」
「利用された?」
「そうだ、私を宰相の座から引き摺り降ろす材料としてお前の加護の無い事を利用された」
「そんな、僕はまた父上に迷惑を掛けたのですか」
「バカな事を言うな!お前は何も悪く等無い!悪いのはそれを利用した枢機卿、そして何よりもこれを画策したザザムス=グラムス公爵」
「グラムス公爵?」
「そうだ、先王の実兄の息子である奴は自分こそは正当な王位継承者であると近しいものには言っているらしい」
「で、では?」
「うむ、奴は私を追い落とした後は王位の簒奪に動くだろう」
「それは・・・」
「うむ、何とか阻止せねばなるまい」
「はい」
「アル、夜、皆が寝静まった頃に私の元にまた来てくれないか」
「夜ですか?」
「うむ、今行動するのは目立ち過ぎる、何より私は今取り調べ中だからな、それよりも1つに頼みがある」
「はい、なんなりと」
「家族の様子を見て来てくれぬか」
「家族?まさか?!」
「大丈夫だとは思うが、恐らく現在は外部との接触を絶つ為に屋敷に監禁されて居るだろう」
「監禁ですか」
「うむ、皆は不安に思っているだろうから我等の無事と心配いらない事を伝えてくれ。
それが終わったらアル、すまないが教会の牢に戻り大人しくしていてくれ」
「分かりました、では行きます」
おっと忘れてた。
「この取り調べ官の記憶は消して行きます。起きたら適当に誤魔化しておいて下さい」
「あ、ああ、しかしアルよ、お前は何でも出来るんだな」
「Aランク冒険者ですから!あっ、それと何でも出来る訳ではありません、出来る事しか出来ませんよ」
「そ、そうか」
『僕が来てからの記憶は消去』
「では行きます」
「ああ、頼む」
『転移』
「神の敵か、むしろ神の子と言われた方が納得できるな」
ーーーエイブル邸内ーーー
よっと!転移完了ー、うん、僕の部屋だ
では『気配察知:家族と使用人達』
うんうん、皆家の中にいるね。
ではでは『気配察知:それ以外』
ふーん、門の前に2人、出入口の前に各々2人づつ、後は家の周りをウロウロしてるのが5人と、うわ、応接室に二人いるよ!あっ、応接室にはベリウス兄上と母上が居たよね。
まずはリリとリリスに会いたい所だけど自制してここは応接室だよね。
『転移』
「ア、アル?!」
「アル?」
「な、何だお前は?!」
「何処から?!」
『眠れ』
「「zzz」」
「これで良しっと。ただいま帰りました母上、ベリウス兄上」
「ア、アル?アルなのね、ウウ、良かった、無事だったのね」
「はい母上、僕は無事です。ご心配をお掛けしました」
「あぁ、アル・・・ウウウ」
うっ!強烈な包容です。でもこれが母上の気持ち、有り難うございます。
「アル、一体何があったのか説明してくれないか」
「そうね、お願いアル。この守護騎士の隊長達も詳しくは話せないの一点張りで全然状況が分からなくて」
「分かりました、まずは皆を集めて頂けますか」
僕は今母上に抱き締められてて動けませんからね、兄上も察してくれて早速動いてくれた。
皆が集まり、まずは僕が居ることに驚かせた。
特に感極まったのがリリス、わんわん泣いちゃった。
リリは余り状況を把握して居なかった見たいで普通に笑顔でお帰りなさいって言ってくれた。
それから僕は中央広場であった事、そして父上と話した事を全部話した。
「何て事だ!何が騒乱罪だ!奴自身が反逆罪ではないか!」
「兄上、これは限度を超えてます」
「お兄ちゃん、可哀想、グスン」
「皆落ち着きなさい、あの人にはきっと良い考えが有ります。私達は信じて待ちましょう」
「母上」
「はい母上」
「アル、あなたはまた牢に帰るのね」
「はい」
「身体には気を付けるのよ」
「はい、母上」
「お兄ちゃん・・・」
「行ってくるよ、リリス」
頭撫で撫で
「リリ、行ってきます」
「はい、アル兄様、行ってらっしゃいです」
撫で撫で撫で撫で・・・・・・
「お兄ちゃん?撫で過ぎ」
「う、おう!では行ってきます、おっと『記憶消去』では、『転移』」
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