23 / 132
23・俺の妖精
しおりを挟む
俺とエレミアスは正式に
婚約する方向で話は進んでいる。
幸い、エレミアスが俺を
気に入ってくれたようで、
そのことが後押しになったようだ。
まだ口約束状態だが、
正式な書類も揃えられ、
婚約式の日取りも決まっている。
俺は騎士団を辞めて
バーンズ侯爵家に婿入り予定だが、
一応、まだ騎士団に籍は置いている。
ただし、所属は騎士団長補佐、
というありがたい役職を得て、
ほとんど、団長の雑用係に
なっていた。
もっとも、時間が空けば
団長は俺をバーンズ侯爵家に
行くように指示してくれるので
有難いと言えばありがたいが。
バーンズ侯爵家では、
俺はエレミアスの相手と、
領地経営について学んでいる。
と言っても、
俺はチンプンカンプンな
所があるのだが、
さすが、エレミアスは優秀だった。
座学が苦手な俺が
エレミアスを補佐することなど
できるのかと落ち込んでしまったが、
エレミアスは俺の手を取り、
俺の顔を覗き込んで言ったのだ。
「僕はガイみたいに
沢山走ったり、
初めて会う人とお話ししたり
できないから。
僕は僕ができることを頑張るから、
それ以外のことは、ガイが
頑張ってくれる?」
その可愛らしさに、
俺は跪いて愛を乞うてしまったが、
仕方がないと思う。
それを見ていた執事の
セバスチャンが冷めた目で
俺を見ていたが、それぐらいで
俺はへこんだりしない。
バーンズ侯爵家で残念な視線を
受けるのにはもう慣れた。
エレミアスは本当に可愛い。
妖精としか思えない。
俺は清らかな妖精の赤い唇が、
そこから見え隠れする可愛い舌や
白い歯を見ると、無性に体の奥が
滾ってくる感覚に陥ってしまう。
そう、ありていに言えば、
性欲、だ。
以前、足元がおぼつかない
エレミアスを抱きとめたことがある。
小さな段差で躓きそうだったのだ。
小さな体は軽く、
花のような香りがした。
白い首筋に、赤い唇に、
俺の視線は釘付けになる。
ずっと抱きしめたいと思っていた
可愛らしい身体が腕の中にいる。
その事実に力いっぱい
小さな体を抱きしめたくなった。
だが、もちろんそんな真似はしない。
紳士的な態度で俺は笑顔を作り、
可愛い妖精をエスコートした。
バーンズ侯爵家には
俺を監視するための使用人たちが
たくさんいる。
万が一のことも考えて
やましい行動はできない。
だが、そんな俺の努力も
可愛い妖精はすぐに無駄にする。
俺の可愛い妖精は
いつもさりげなく俺の膝に座る。
初めて小さなお尻が
俺の膝に乗った時は、参った。
庭を散歩した後、
ガゼボでお茶を飲むことになったのだ。
俺はガゼボの椅子にエレミアスを
座らせて、自分は向かいの椅子に座った。
はずだったのだが。
俺が座った途端、
エレミアスがちょこん、と
俺の膝に座ったのだ。
俺の驚きと衝撃は言いようのないものだった。
だが俺の驚きなど
関係ないかのように侍女たちは
お茶の準備をしていく。
誰もこの様子を見て何も思わないのか?
「このお茶、おいしいんだよ」
と可愛らしい声がする。
俺の顔をみるために、
顔を少し後ろに向けて、
けれども、バランスが悪かったのか
甘えたように小さな体が
俺にもたれかかる。
言いようのない衝動が
俺を襲った。
俺の不能のはずの男根が。
今までも回復の兆しがあり、
固くなりはしたものの、
明確な性欲と言う形で
力がみなぎることが
無かったモノが。
勢いよく力を得て
ぐいぐいと勃ちあがったのだ。
俺の手が触れた柔らかい肌や、
白く美しい首筋。
そしてやや後ろから見える
赤く可愛い唇に、
俺の男根が力強く反応したのだ。
明確に、俺は目の前の
妖精に欲情していた。
これほどまでに
男根が熱を持ち、
力を得る感覚は久しい。
驚いたが、身体的な問題が
解決に向かうのは良いことだ。
そう、不能が解消されるのは
喜ばしいことだ。
……今でなければ。
俺は久々の感覚に、
そしてこんな場所で回復しようと
している自分の男根に慌てた。
そんな俺にエレミアスも
不思議に思ったのだろう。
小さな尻で俺の男根を
ぐりぐりしてくる。
余りの可愛さと
無邪気な煽りに俺は
必死で理性を総動員させて
事なきを得た。
俺の重症化した不能さえ、
意図せず治してしまうなど、
さすが俺の愛する妖精だと思う。
だが、俺はエレミアスと結婚するためには、
不能のままがいいことを
ちゃんと理解していた。
俺が可愛い姿に欲情していることを
知られたら、結婚は白紙になる可能性がある。
それどころか騎士団長に、
物理的に不能にさせられるかもしれない。
さすがにそれは恐ろしすぎる。
その日も俺はバーンズ侯爵家で
お茶を飲んでいた。
今日は何かあるのか、
俺の可愛い妖精はずっとそわそわしている。
どうしたのかと思っていると、
「ガイ、準備できたって」
と、可愛い声がして、
膝に乗っていた可愛い手が、
俺のシャツを引っ張った。
「準備?」
「うん、ガイの部屋だよ」
「俺の?」
首を傾げると、
セバスチャンがバーンズ侯爵家の
屋敷にも俺の部屋を用意してくれたと言う。
「早く、行こう」と妖精は
俺の膝から降りて
手をつないでくる。
俺はそのまま手を引かれ、
連れていかれたのは
可愛い妖精の部屋の隣の部屋だった。
「ここはぼっちゃまの予備の部屋でしたが、
ぼっちゃまがご希望でしたので、
仕方なく、やむえず、
この部屋をガイディス様に
整えたのでございます」
と、なんの予備部屋なのか
わからなかったが、
物凄く不本意だと言わんばかりに
セバスチャンに説明を受けた。
ただ。
バーンズ侯爵家場の屋敷に
自分の部屋が、しかも、
エレミアスの隣の部屋に
用意されるというのは
自分がこの家に婿に入るという
実感がじわじわと湧いて来る。
部屋は落ち着いたトーンで
まとめられている。
部屋を見回すと、
何故かベットの上に
クマのぬいぐるみが置いてあった。
俺が不思議に思ってぬいぐるみを
手に取ると、「可愛いでしょ」と
エレミアスの小さな手が
クマを持つ俺の指に触れる。
「この子はね、
僕のお気に入りなの。
ずっと一緒に寝てたんだけど、
ガイにあげる」
え?
毎日一緒に寝てたクマを
俺にくれるのか?
「い、いい、のか?」
「うん。
だからいつでも泊まってね」
満面の笑顔に、
俺は咄嗟に鼻を押さえた。
鼻血が出たかと思った。
ヤバイ。
こんな屋敷に泊まったら、
理性がいくらあっても足りない。
セバスチャンは見てないよな。
気が付いてないよな。
「あとね、あとね」と
俺の周りを可愛らしい仕草で
まとわりつくエレミアスに
癒されながら、俺は背中に感じる
セバスチャンの視線に堪えた。
平常心だ。
可愛い妖精を俺のものにするために
今は、堪えろ、俺。
婚約する方向で話は進んでいる。
幸い、エレミアスが俺を
気に入ってくれたようで、
そのことが後押しになったようだ。
まだ口約束状態だが、
正式な書類も揃えられ、
婚約式の日取りも決まっている。
俺は騎士団を辞めて
バーンズ侯爵家に婿入り予定だが、
一応、まだ騎士団に籍は置いている。
ただし、所属は騎士団長補佐、
というありがたい役職を得て、
ほとんど、団長の雑用係に
なっていた。
もっとも、時間が空けば
団長は俺をバーンズ侯爵家に
行くように指示してくれるので
有難いと言えばありがたいが。
バーンズ侯爵家では、
俺はエレミアスの相手と、
領地経営について学んでいる。
と言っても、
俺はチンプンカンプンな
所があるのだが、
さすが、エレミアスは優秀だった。
座学が苦手な俺が
エレミアスを補佐することなど
できるのかと落ち込んでしまったが、
エレミアスは俺の手を取り、
俺の顔を覗き込んで言ったのだ。
「僕はガイみたいに
沢山走ったり、
初めて会う人とお話ししたり
できないから。
僕は僕ができることを頑張るから、
それ以外のことは、ガイが
頑張ってくれる?」
その可愛らしさに、
俺は跪いて愛を乞うてしまったが、
仕方がないと思う。
それを見ていた執事の
セバスチャンが冷めた目で
俺を見ていたが、それぐらいで
俺はへこんだりしない。
バーンズ侯爵家で残念な視線を
受けるのにはもう慣れた。
エレミアスは本当に可愛い。
妖精としか思えない。
俺は清らかな妖精の赤い唇が、
そこから見え隠れする可愛い舌や
白い歯を見ると、無性に体の奥が
滾ってくる感覚に陥ってしまう。
そう、ありていに言えば、
性欲、だ。
以前、足元がおぼつかない
エレミアスを抱きとめたことがある。
小さな段差で躓きそうだったのだ。
小さな体は軽く、
花のような香りがした。
白い首筋に、赤い唇に、
俺の視線は釘付けになる。
ずっと抱きしめたいと思っていた
可愛らしい身体が腕の中にいる。
その事実に力いっぱい
小さな体を抱きしめたくなった。
だが、もちろんそんな真似はしない。
紳士的な態度で俺は笑顔を作り、
可愛い妖精をエスコートした。
バーンズ侯爵家には
俺を監視するための使用人たちが
たくさんいる。
万が一のことも考えて
やましい行動はできない。
だが、そんな俺の努力も
可愛い妖精はすぐに無駄にする。
俺の可愛い妖精は
いつもさりげなく俺の膝に座る。
初めて小さなお尻が
俺の膝に乗った時は、参った。
庭を散歩した後、
ガゼボでお茶を飲むことになったのだ。
俺はガゼボの椅子にエレミアスを
座らせて、自分は向かいの椅子に座った。
はずだったのだが。
俺が座った途端、
エレミアスがちょこん、と
俺の膝に座ったのだ。
俺の驚きと衝撃は言いようのないものだった。
だが俺の驚きなど
関係ないかのように侍女たちは
お茶の準備をしていく。
誰もこの様子を見て何も思わないのか?
「このお茶、おいしいんだよ」
と可愛らしい声がする。
俺の顔をみるために、
顔を少し後ろに向けて、
けれども、バランスが悪かったのか
甘えたように小さな体が
俺にもたれかかる。
言いようのない衝動が
俺を襲った。
俺の不能のはずの男根が。
今までも回復の兆しがあり、
固くなりはしたものの、
明確な性欲と言う形で
力がみなぎることが
無かったモノが。
勢いよく力を得て
ぐいぐいと勃ちあがったのだ。
俺の手が触れた柔らかい肌や、
白く美しい首筋。
そしてやや後ろから見える
赤く可愛い唇に、
俺の男根が力強く反応したのだ。
明確に、俺は目の前の
妖精に欲情していた。
これほどまでに
男根が熱を持ち、
力を得る感覚は久しい。
驚いたが、身体的な問題が
解決に向かうのは良いことだ。
そう、不能が解消されるのは
喜ばしいことだ。
……今でなければ。
俺は久々の感覚に、
そしてこんな場所で回復しようと
している自分の男根に慌てた。
そんな俺にエレミアスも
不思議に思ったのだろう。
小さな尻で俺の男根を
ぐりぐりしてくる。
余りの可愛さと
無邪気な煽りに俺は
必死で理性を総動員させて
事なきを得た。
俺の重症化した不能さえ、
意図せず治してしまうなど、
さすが俺の愛する妖精だと思う。
だが、俺はエレミアスと結婚するためには、
不能のままがいいことを
ちゃんと理解していた。
俺が可愛い姿に欲情していることを
知られたら、結婚は白紙になる可能性がある。
それどころか騎士団長に、
物理的に不能にさせられるかもしれない。
さすがにそれは恐ろしすぎる。
その日も俺はバーンズ侯爵家で
お茶を飲んでいた。
今日は何かあるのか、
俺の可愛い妖精はずっとそわそわしている。
どうしたのかと思っていると、
「ガイ、準備できたって」
と、可愛い声がして、
膝に乗っていた可愛い手が、
俺のシャツを引っ張った。
「準備?」
「うん、ガイの部屋だよ」
「俺の?」
首を傾げると、
セバスチャンがバーンズ侯爵家の
屋敷にも俺の部屋を用意してくれたと言う。
「早く、行こう」と妖精は
俺の膝から降りて
手をつないでくる。
俺はそのまま手を引かれ、
連れていかれたのは
可愛い妖精の部屋の隣の部屋だった。
「ここはぼっちゃまの予備の部屋でしたが、
ぼっちゃまがご希望でしたので、
仕方なく、やむえず、
この部屋をガイディス様に
整えたのでございます」
と、なんの予備部屋なのか
わからなかったが、
物凄く不本意だと言わんばかりに
セバスチャンに説明を受けた。
ただ。
バーンズ侯爵家場の屋敷に
自分の部屋が、しかも、
エレミアスの隣の部屋に
用意されるというのは
自分がこの家に婿に入るという
実感がじわじわと湧いて来る。
部屋は落ち着いたトーンで
まとめられている。
部屋を見回すと、
何故かベットの上に
クマのぬいぐるみが置いてあった。
俺が不思議に思ってぬいぐるみを
手に取ると、「可愛いでしょ」と
エレミアスの小さな手が
クマを持つ俺の指に触れる。
「この子はね、
僕のお気に入りなの。
ずっと一緒に寝てたんだけど、
ガイにあげる」
え?
毎日一緒に寝てたクマを
俺にくれるのか?
「い、いい、のか?」
「うん。
だからいつでも泊まってね」
満面の笑顔に、
俺は咄嗟に鼻を押さえた。
鼻血が出たかと思った。
ヤバイ。
こんな屋敷に泊まったら、
理性がいくらあっても足りない。
セバスチャンは見てないよな。
気が付いてないよな。
「あとね、あとね」と
俺の周りを可愛らしい仕草で
まとわりつくエレミアスに
癒されながら、俺は背中に感じる
セバスチャンの視線に堪えた。
平常心だ。
可愛い妖精を俺のものにするために
今は、堪えろ、俺。
58
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由
スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの二人は、スキルを得た事で魔王討伐に旅立つ勇者と彼の帰還を待つだけのただの親友となる。
勇者と親友の無自覚両片想いのじれったい恋愛の物語。
聖女を演じた巻き添え兄は、王弟殿下の求愛から逃げられない
深嶋(深嶋つづみ)
BL
谷口理恩は一年ほど前、妹と一緒に異世界に転移してしまった。
聖女として魔術の才を開花させた妹・世奈のおかげもあって、二人はアルゼノール王国の大教会に保護され、不自由のない暮らしを送ることができている。が、最近は世奈の奔放さに理恩は頭を抱えることもあった。
ある日、世奈の仕事を肩代わりした理恩は、病に臥せっている幼い第二王子・イヴァン王子のもとに参じることに。
――「僕が大人になったら、僕の妃になってくれませんか」。
何度も謁見を重ねるうちに理恩に懐いた彼は、目の前の聖女が偽者であることに気付かぬまま、やがて理恩に求愛する。
理恩は驚き、後ろめたい気持ちを抱きながらも、「大人になっても同じ気持ちでいてくれたなら」と約束を交わした。
その直後、何者かの陰謀に陥れられた世奈の巻き添えとなり、理恩は辺境の地へと飛ばされてしまい……。
――数年後、アルゼノール王国を出て世界中を巡っていた理恩は、とある国で偶然、王弟・イヴァンと再会する。
傷心の旅をしているのだという彼は、どういうわけか理恩との交流を持ちたがって――?
「地味な婚約者を捨てて令嬢と結婚します」と言った騎士様が、3ヶ月で離婚されて路頭に迷っている
歩人
ファンタジー
薬師のナターリアは婚約者の騎士ルドガーに「地味なお前より伯爵令嬢が
ふさわしい」と捨てられた。泣きはしなかった。ただ、明日から届ける薬が
一人分減るな、と思っただけ。
ルドガーは華やかな伯爵令嬢イレーネと結婚し、騎士団で出世する——はずだった。
しかしイレーネの実家は見栄だけの火の車。持参金は消え、借金取りが押し寄せ、
イレーネ本人にも「稼ぎが少ない」と三行半を突きつけられた。
3ヶ月で全てを失ったルドガーが街角で見たのは、王宮薬師に抜擢された
ナターリアが、騎士団長と笑い合う姿だった。
「なあ、ナターリア……俺が間違っていた」
「ええ、知ってます。でも、もう関係のない話ですね」
薄紅の檻、月下の契り
雪兎
BL
あらすじ
大正十年、華やかな文明開化の影で、いまだ旧き因習が色濃く残る帝都。
没落しかけた名家に生まれた“Ω(オメガ)”の青年・白鷺伊織は、家を救うため政略的な「番(つがい)」として差し出される運命にあった。
しかし縁談の相手は、冷酷無慈悲と噂される若き実業家であり“α(アルファ)”の当主・九条鷹司。
鉄道・銀行事業で財を成した九条家は、華族でもありながら成り上がりと蔑まれる存在。
一方の伊織は、旧華族の矜持を胸に秘めながらも、Ωであるがゆえに家族から疎まれてきた。
冷ややかな契約婚として始まった同居生活。
だが、伊織は次第に知ることになる。
鷹司がΩを所有物としてではなく、一人の人間として尊重しようとしていることを。
発情期を巡る制度、番契約を強制する家制度、そして帝都に広がる新思想。
伝統と自由のはざまで揺れながら、二人は「選ばされた番」から「自ら選ぶ伴侶」へと変わっていく——。
月明かりの下、交わされるのは支配ではなく、誓い。
大正浪漫薫る帝都で紡がれる、運命を超える愛の物語。
遊び人殿下に嫌われている僕は、幼馴染が羨ましい。
月湖
BL
「心配だから一緒に行く!」
幼馴染の侯爵子息アディニーが遊び人と噂のある大公殿下の家に呼ばれたと知った僕はそう言ったのだが、悪い噂のある一方でとても優秀で方々に伝手を持つ彼の方の下に侍れれば将来は安泰だとも言われている大公の屋敷に初めて行くのに、招待されていない者を連れて行くのは心象が悪いとド正論で断られてしまう。
「あのね、デュオニーソスは連れて行けないの」
何度目かの呼び出しの時、アディニーは僕にそう言った。
「殿下は、今はデュオニーソスに会いたくないって」
そんな・・・昔はあんなに優しかったのに・・・。
僕、殿下に嫌われちゃったの?
実は粘着系殿下×健気系貴族子息のファンタジーBLです。
断罪回避のために親友と仮婚約したはずが、想像以上に執着されていた。
鷲井戸リミカ
BL
ある日アーサーは、自分がネット小説の世界に転生していることに気が付いた。前世の記憶によれば親友のフェルディナンドは、悪役令息という役割らしい。最終的に婚約者から婚約破棄され、断罪後は国外追放されてしまうのだとか。
大事な親友が不幸になるのを見過ごすわけにはいかない。とにかく物語の主人公たちから距離をとらせようと、アーサーはフェルディナンドを自分の婚約者にしてしまった。
とりあえず仮婚約という形にしておいて、学園を卒業したら婚約を解消してしまえばいい。そう考えていたはずがアーサーのとある発言をきっかけに、フェルディナンドの執着が明らかになり……。
ハッピーエンドです。
黒獅子の愛でる花
なこ
BL
レノアール伯爵家次男のサフィアは、伯爵家の中でもとりわけ浮いた存在だ。
中性的で神秘的なその美しさには、誰しもが息を呑んだ。
深い碧眼はどこか憂いを帯びており、見る者を惑わすと言う。
サフィアは密かに、幼馴染の侯爵家三男リヒトと将来を誓い合っていた。
しかし、その誓いを信じて疑うこともなかったサフィアとは裏腹に、リヒトは公爵家へ婿入りしてしまう。
毎日のように愛を囁き続けてきたリヒトの裏切り行為に、サフィアは困惑する。
そんなある日、複雑な想いを抱えて過ごすサフィアの元に、幼い王太子の世話係を打診する知らせが届く。
王太子は、黒獅子と呼ばれ、前国王を王座から引きずり降ろした現王と、その幼馴染である王妃との一人息子だ。
王妃は現在、病で療養中だという。
幼い王太子と、黒獅子の王、王妃の住まう王城で、サフィアはこれまで知ることのなかった様々な感情と直面する。
サフィアと黒獅子の王ライは、二人を取り巻く愛憎の渦に巻き込まれながらも、密かにゆっくりと心を通わせていくが…
拗らせ問題児は癒しの君を独占したい
結衣可
BL
前世で限界社畜として心をすり減らした青年は、異世界の貧乏子爵家三男・セナとして転生する。王立貴族学院に奨学生として通う彼は、座学で首席の成績を持ちながらも、目立つことを徹底的に避けて生きていた。期待されることは、壊れる前触れだと知っているからだ。
一方、公爵家次男のアレクシスは、魔法も剣術も学年トップの才能を持ちながら、「何も期待されていない」立場に嫌気がさし、問題児として学院で浮いた存在になっていた。
補習課題のペアとして出会った二人。
セナはアレクシスを特別視せず、恐れも媚びも見せない。その静かな態度と、美しい瞳に、アレクシスは強く惹かれていく。放課後を共に過ごすうち、アレクシスはセナを守りたいと思い始める。
身分差と噂、そしてセナが隠す“癒やしの光魔法”。
期待されることを恐れるセナと、期待されないことに傷つくアレクシスは、すれ違いながらも互いを唯一の居場所として見つけていく。
これは、静かに生きたい少年と、選ばれたかった少年が出会った物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる