無能の料理人と言われ領地を追い出されたが、何故か料理じゃなく戦いで頭角を現し無双します。俺を追い出したあいつは没落していくが、仕方ないよな

ぐうのすけ

文字の大きさ
78 / 85

ハルトの料理レベル10達成

しおりを挟む
 俺は料理を作り続けた。

『料理レベルが9から10に上がりました』
 ついに来た!
 レベルMAX!

 料理スキルをチェックする。
 ストレージに材料を入れておいて魔力を込めるとストレージ内で料理を自動で作れるのか。
 俺はホワイト領で買える分の食材を買い占めた。
 周りの人間が興味深そうにこちらを見ていたが、気にしちゃ負けだな。
 ありったけの魔力を込めて料理をストレージで作る。

「・・・・・うん、味も問題ない!」

 次は伝説装備に魔力を込めて強化しよう。
 何度も後回しにしてきたが、時は来た!

 すぐにギルドに行かねば!

 俺は勢い良くギルドの扉を開ける。
 早く進めたいのだ。

「マジックポーションを1万本欲しい!」

 受付嬢は「え?」という顔をした。
「マジックポーションを1万本欲しいって聞こえたけど聞き間違いかな?」

「合ってるぞ。」

「1万本だよね?何に使うの?」
 受付嬢はジト目でこちらを見る。

「伝説装備に魔力を送って育てたい。」
 俺は伝説装備を取り出す。

「なんとなく分かったけど、ハルト君は規格外だね。1万本は無いから依頼を出すよ。」

「お願いします」
 そう言って大量のお菓子をギルド員にプレゼントする。
 こうしておくことで、依頼を後回しにはされないだろう。

「それじゃ、また~」

「ま、待って!」
 受付嬢に引き留められる。
 何も無いはずだが?

「作った料理を全部出して。たくさん持ってるよね?それに大量の食材を溜め込んでるよね?いまからたくさん作るでしょ?」

 ばれてる。
 ここは料理レベル9の時作ったのを全部出してしまおう。
 ストレージの中の料理を全てレベル10で埋めたいのだ。
 そして売った料理の金額も高額。
 ストレージに魔力を送るだけで自動で料理が出来る。
 老後は安泰だな。


「分かった。ストレージ持ちを全員呼んでくれ。」

 こうして素材を引き渡して家に帰るとキュキュクラブとニャム・アリスが帰ってきていた。

「ハルト!会いたかったにゃあ!」
「会いたかったよお」

 ニャムとアリスが抱き着いてくる。
 メイとエステルがそれを引きはがす。

 このやり取り懐かしいな。






 俺は次の目標の参考にみんなのステータスを見せてもらう。

 アリス・ウィッチ 女
 レベル40
 職業 上級魔女 
 ノーマルスキル
 ユニークギフト   レベル0
 生活魔法      レベル5  
 職業スキル
 短剣        レベル6
 ポーション     レベル8
 魔道具       レベル7

 ニャム・キャット 女
 レベル45
 職業 上級重戦士 
 ノーマルスキル
 ユニークギフト   レベル0
 挑発        レベル5  
 職業スキル
 剣盾        レベル7
 ヒール       レベル7
 リカバリー     レベル4

 メイ 女
 レベル58
 職業 特級メイド
 ノーマルスキル
 睡眠学習      レベル10
 ショートスリーパー レベル10
 職業スキル
 短剣        レベル7
 メイド       レベル7
 操作魔法      レベル7
 生活魔法      レベル7
 補助魔法      レベル7
 リジェネ      レベル7
 ミラクルアシスト  レベル3
 天使のツバサ    レベル2

 エステル 女
 レベル62
 職業 上級木こり 
 ノーマルスキル
 健康        レベル10
 回復力アップ    レベル10  
 職業スキル
 斧         レベル7
 採取        レベル5
 木材加工      レベル7
 テイム       レベル7
 筋力アップ     レベル6
 防御力アップ    レベル6

 ハルト 男
 レベル 80
 職業 特級料理人
 ノーマルスキル
 経験値上昇・超   レベル10
 職業スキル
 包丁        レベル9
 料理        レベル10
 ストレージ     レベル8
 感知        レベル9
 敏捷アップ     レベル9
 敏捷アップ     レベル9
 みじん切り     レベル5
 疾風迅雷      レベル8


 きゅう メス
 レベル 78
 スキル
 経験値の祝福    レベル10
 風魔法       レベル 8
 水魔法       レベル 8
 光魔法       レベル 5
 土魔法       レベル 5
 消費魔力低下    レベル 7

 メイが特級職になってアリスがあと少しで特級か。
 料理引きこもりをしている間にみんな強くなたよな。
 俺の伝説装備を強化しようと思っていたが、50階を目指してニャムとアリスの伝説装備を取りに行きつつ皆のステータスレベルと職業レベルを上げていくのが良いな。

 ハルトはすぐに目標を変更した。
 この柔軟さがハルトの強さの秘密の1つでもある。
 状況に合わせ目標を柔軟に変更し、1番良い方法を手繰り寄せていく。
 ただ、その影響で伝説装備への魔力供給は後回しになり続けるが、それすらマジックポーションで対策をとっていた。

「次は俺もダンジョンに行くぞ。50階を目指して強くなろう」

「「おーーーー!」」
 皆ノリが良い。





 3日間休息を取った後、ダンジョン40階に向かった。

「今日は俺がみんなの戦いを見学するぞ。」

 スラッシュベアの群れが現れるが、エステルとメイが前に出る。特にエステルはわざと攻撃を食らうように魔物を引き付けた。職業スキルを上げる為だろう。

 エステルにスラッシュベアの斬撃が飛ぶ。

 アリスの肩に乗ったきゅうがすかさずヒールをかけ癒していく。

「ミラクルアシスト!ミラクルアシスト!」
 メイがアリスとニャムに魔法をかけた。
 ミラクルアシストは対象1体の攻撃力・防御力・スピードを上げる補助魔法の上位スキルだ。

 こうしてエステルに注意が向いているうちにニャムとアリスが1体ずつ確実に倒していく。
 誰かが傷を受けるときゅうがヒールをかける。
 こうしてニャムとアリス中心で魔物を倒すが、2人にターゲットが移るとすかさずメイとエステルが魔物を攻撃して気を逸らす。

 危なげなく魔物を全滅させると全員がこっちを向く。
 きゅうもつぶらな瞳で見つめてくる。

「う、うん。良かったぞ」

「ハルトに褒められたよ」
 エステルの尻尾がぶんぶん振れる。

「これだったら50階まで一気に行っても大丈夫だな。」

「「え?」」

 何故かみんなが何言ってるの?という顔をした。





【45階】

「ポイズンスネークが100体以上いるにゃあ」

「ちょうどいいな。俺がワザと毒を受けるからニャムはリカバリーを使って毒を治療してくれ」

「それは悪い気がするにゃあ」

「いいからいいから」
 俺はポイズンスネークに飛び込む。

「くっくっく!我の毒を受けに来たか」
 ポイズンスネークは毒の霧を飛ばしてくる。

 俺はシャワーを浴びるように毒を受けていく。

「強がりがいつまで続くか楽しみだな」

 魔物の言葉を無視して俺は指示を飛ばす。
「ニャム以外はどんどん攻撃してくれ」

 他の者がポイズンスネークを倒していくが、さすがに皆傷が増えていく。

「天使のツバサ!」
 メイの背中に光のツバサが現れ、周りの者の傷を癒す。
 ツバサが出ている間はメイの周りに居る仲間を回復させるリジェネの上位スキルだ。

 こうして無事に敵を倒すが、メイとニャムの魔力が切れた。

 俺は笑顔でマジックポーションを渡すがなぜか皆引いていた。

「もしかしてまた毒を受けてニャムにリカバリーを使ってもらうの?」

「そうだけど?」

「ハルト、毒霧で紫に染まってますよ」

「そうだな。この方法はまた使えるぞ。多分ここら辺にもっとポイズンスネークが居ると思うんだ。」

「でも苦しくならないのお?」

「うーん?風邪を引いたとき位体調は悪くなるけど、問題ない。」

「私が毒ポーションを作ろっかあ?」
 それは良くないな。アリスのレベル上げが遅くなる。
 他の人に作ってもらうにしても毒はギルドの管理が厳しめで面倒なんだよな。

「いや、止めておこう。状態異常の敵が出たらわざと食らう」

「そっかあ」
 アリスは残念そうな顔をした。

「まあ、近くを見てくる」
 俺はポイズンスネークを探して探索した。




「ほら居た!」
 こうしてポイズンスネークなどの状態異常の攻撃だけはとにかくわざと攻撃を受けてニャムに治療してもらった。






 こうして順調に50階に上がり、ワープポイントに到着。

「伝説装備だにゃあ」
「ついにこの時が来たよお」

 ニャムが球体に手を当てると円盾とダガーが姿を現す。
 アリスには杖が出てきた。
 アリスは新スキルを覚え魔法を使えるようになった為だろう。

「最初は弱くて使い物にならないけど、根気強く魔力を与えて行けば強くなるみたいだぞ」

「この後どうします?」

「皆が大丈夫なら、50階でもっと修業したい」

「わ、私もここで修業したいよ」
 エステルだけが特級職になれず焦っているのだ。

 こうしてみんなで修業し、何度かギルドとダンジョン50階を往復する。
 時間が出来たらマジックポーションを飲んで伝説装備を育てていった。



 アリス・ウィッチ 女
 レベル57
 職業 賢者 
 ノーマルスキル
 賢者        レベル10
 生活魔法      レベル5  
 職業スキル
 短剣        レベル7
 ポーション     レベル8
 魔道具       レベル7
 全魔法       レベル5

 ニャム・キャット 女
 レベル63
 職業 勇者
 ノーマルスキル
 勇者        レベル10
 挑発        レベル5  
 職業スキル
 剣盾        レベル7
 ヒール       レベル7
 リカバリー     レベル4
 魔法剣・風     レベル4

 メイ 女
 レベル63
 職業 特級メイド
 ノーマルスキル
 睡眠学習      レベル10
 ショートスリーパー レベル10
 職業スキル
 短剣        レベル7
 メイド       レベル7
 操作魔法      レベル7
 生活魔法      レベル7
 補助魔法      レベル7
 リジェネ      レベル7
 ミラクルアシスト  レベル6
 天使のツバサ    レベル5

 エステル 女
 レベル65
 職業 特級木こり 
 ノーマルスキル
 健康        レベル10
 回復力アップ    レベル10  
 職業スキル
 斧         レベル7
 採取        レベル7
 木材加工      レベル7
 テイム       レベル7
 筋力アップ     レベル7
 防御力アップ    レベル7
 ローリングアタック レベル2
 超回復       レベル2


 ハルト 男
 レベル 87
 職業 特級料理人
 ノーマルスキル
 経験値上昇・超   レベル10
 職業スキル
 包丁        レベル10
 料理        レベル10
 ストレージ     レベル8
 感知        レベル9
 敏捷アップ     レベル10
 敏捷アップ     レベル10
 みじん切り     レベル5
 疾風迅雷      レベル10


 きゅう メス
 レベル 85
 スキル
 経験値の祝福    レベル10
 風魔法       レベル 8
 水魔法       レベル 8
 光魔法       レベル 5
 土魔法       レベル 5
 消費魔力低下    レベル 8



しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~

名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。

【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。

夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。

克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作 「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~

みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった! 無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。 追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。

最強付与術師の成長革命 追放元パーティから魔力回収して自由に暮らします。え、勇者降ろされた? 知らんがな

月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
旧題:最強付与術師の成長革命~レベルの無い世界で俺だけレベルアップ!あ、追放元パーティーから魔力回収しますね?え?勇者降ろされた?知らんがな ・成長チート特盛の追放ざまぁファンタジー! 【ファンタジー小説大賞の投票お待ちしております!】  付与術のアレンはある日「お前だけ成長が遅い」と追放されてしまう。  だが、仲間たちが成長していたのは、ほかならぬアレンのおかげだったことに、まだ誰も気づいていない。  なんとアレンの付与術は世界で唯一の《永久持続バフ》だったのだ!  《永久持続バフ》によってステータス強化付与がスタックすることに気づいたアレンは、それを利用して無限の魔力を手に入れる。  そして莫大な魔力を利用して、付与術を研究したアレンは【レベル付与】の能力に目覚める!  ステータス無限付与とレベルシステムによる最強チートの組み合わせで、アレンは無制限に強くなり、規格外の存在に成り上がる!  一方でアレンを追放したナメップは、大事な勇者就任式典でへまをして、王様に大恥をかかせてしまう大失態!  彼はアレンの能力を無能だと決めつけ、なにも努力しないで戦いを舐めきっていた。  アレンの努力が報われる一方で、ナメップはそのツケを払わされるはめになる。  アレンを追放したことによってすべてを失った元パーティは、次第に空中分解していくことになる。 カクヨムにも掲載 なろう 日間2位 月間6位 なろうブクマ6500 カクヨム3000 ★最強付与術師の成長革命~レベルの概念が無い世界で俺だけレベルが上がります。知らずに永久バフ掛けてたけど、魔力が必要になったので追放した元パーティーから回収しますね。えっ?勇者降ろされた?知らんがな…

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

処理中です...