88 / 105
第88話
しおりを挟む
【シャドウジャイア視点】
城でワインとチーズを楽しんでいると兵士が報告に来た。
「ガンズ・ペンセイバーの抵抗はほとんどなく、周辺領地の切り取りは間もなく完了します」
「ゴーレムは出てこなかったか?」
「いえ、そのような情報はありません」
ガンズの所には魔道ゴーレムがあるはずだが何故か出してこない。
意味が分からん。
「ルンバはどうなっている?」
「生かさず殺さず、ルンバは必死で戦っております。ですが頬はこけ、目は常軌を逸したような狂気の表情を浮かべています。まるで亡霊のようです」
食べる事が出来ず、ろくに眠る事も出来ない。
その中で死の恐怖に晒され続けるのだ。
そうなるのが当然!
「くっくっく、そうだろう」
ルンバは瀕死状態のまま追い詰めている。
気になるのはガンズの方だ。
それに駒である魔物が減ってきた。
集めて使役する必要もあるか。
「これより私自ら出兵する!」
「かしこまりました!すぐに通達いたします!」
兵士は走って行った。
私は魔物を使役しつつガンズの元に向かう。
ガンズの領地にたどり着く頃にはガンズの周辺領地は私の制圧下にあった。
ガンズの領地に入ると兵が出てきたが、私の使役する魔物と兵士の軍勢により次々と逃げ出していった。
私はガンズの領地にいる平民に見学させつつガンズの居る城の前に立った。
ガンズが上から顔を覗かせる。
「王都から出たがらないシャドウジャイア様が何故出てこられたのですか?」
「裏切者の顔を見ておきたくてな!門を開けろ!」
「そ、そんな事よりどうしてここに!」
「門を開けろと言っている、ふむ、やはり裏切り者か」
「ま、待ってください城から出たがらないあなたが何故!」
「それは言ったはずだ。裏切者の顔を最後に見る為だ、ついでに才能値をすべて上げておきたくてな」
「魔王!やはり魔王だ!人を苦しめる事で才能値を上げる魔王であーる!」
ガンズは平民に向かって叫んだ。
やはり裏切り者か。
「何のことだ?私は魔物を使役する力を得たまでの事、そこの平民、私が魔王だと思うか?答えよ!?」
「い、いえ!シャドウジャイア様は魔王ではありません。王様です!」
「だそうだぞ?ガンズ、王の顔に泥を塗るか!貴様は裏切り者決定だ!王を魔王呼ばわりしたその罪!死んで償え!」
ガンズの取り巻きが門を開けて外に出てくる。
「わ、私はシャドウジャイア様にしたがいます!我らはガンズに脅されていたのです」
ゴミ貴族共が。
「そうか、ではここで死ね!」
魔物が貴族を殺していく。
「ひいいいいい!どうか助けてください!」
「断る!ははははははは!その顔が見たかった!私に逆らうお前たちが悪いのだ!はははははははは!ガンズ!役立たずのゴミを始末してやった!ありがたく思うのだな!」
ガンズ以外の貴族を皆殺しにするとガンズが叫ぶ。
「二正面作戦は愚策なのです!私と手を組みましょう!さすれば帝国をいとも簡単に打倒できます!」
「私は常人とは違うのだ!」
手を組むだと?
従うの間違いだろう?
「ルンバをどうするのです!私の力が必要でしょう!」
「余計なお世話だ!裏切者は必要ない!」
「1000の魔道ゴーレムがお役に立てるはずです」
「私の命令でなぜすぐ出せなかった?なぜ命令してすぐに出さなかった!?それが答えだ!苦しんで死ね!」
「魔道ゴーレム!全機起動!」
「はははははは!やっと本気を出したか!せいぜい魔物と闘い続けるがいい!」
だが魔道ゴーレムは確かに侮れん。私も魔物をもっと集めるべきだろう
「シャドウジャイアあああああああああああああああああああああ!」
「私が直々に魔物を集めてやる。感謝するのだな!」
そう言って私は戦場から去って行く。
1000の魔道ゴーレムは体長2メートルの人型で、手の平には宝石のように輝く丸い球が取り付けられている。
魔道ゴーレムと魔物の戦闘が始まると平民が逃げ出す。
「焼き尽くすのであーる!」
魔道ゴーレムが手のひらを魔物に向けると、両手から2つの火球が発生する。
火球が魔物に飛んでいき、魔物を焼け死んでいった。
1000の魔道ゴーレムが放つ炎は魔物を圧倒し、魔道ゴーレムの勝利が決まる。
「私の勝利であーる!」
周りにいたガンズの兵士が歓声を上げた。
「私につけば安心であーる!皆任務を全うするのであーる!」
私は叫ぶガンズを遠くから眺めた。
くっくっく、魔道ゴーレムの運用には手間と金がかかる。
魔道ゴーレムはメンテナンスの膨大な時間、大量の金、そして錬金術師を食べさせる食事や施設も必要になる。
消耗戦を耐えられるか見ものだな。
それにガンズのあの顔、明らかに余裕が無い。
連れて来た魔物はあれですべてではないのだ。
更に魔物を集めて使役し、消耗戦を仕掛け続ける。
魔物を集めるのが楽しみになってきた。
くっくっく、私が自ら王都の外に出て魔物を集めて回るのだ。
生きていられると思うなよ!
もっとも、私の才能値を高める為、死の恐怖を与え続けたつつ生かしておいてやろう。
だが、才能値が上がればお前は用済みだ。
「はははははははは!ははははははははははははははは!」
魔物の攻撃は毎日、昼夜問わず続く。
ガンズ・ペンセイバーは消耗戦を強いられ、城に閉じ込められた。
【ガンズ・ペンセイバー視点】
なぜだ!なぜこうなった!
「錬金術師がまた倒れました!」
「食料の備蓄がもう残りわずかです!」
「ゴーレム用の部材が足りません!」
「今度は東から魔物が攻めて来ます!」
私はほとんど眠れないまま兵士を指揮し、魔物が私に襲い掛かって来る。
キシャアア!
ガーゴイルが爪で私の背中を切り裂く。
「うあああ!ゴーレム!倒すのだ!」
魔道ゴーレムがガーゴイルを殴り倒す。
「ガンズ様!すぐに手当てを!」
「くう!私を苦しめているのであーる!すぐに殺せると分かっていて、私を苦しめ続けているのであーる!」
シャドウジャイア、奴を侮った。
これならば前王の方がまだ良かった。
私に、未来はあるのか?
生き残る道はあるのか?
キシャアア!
グルオオオオ!
ガルルルルルル!
魔物の雄たけびが聞こえる。
「地獄だ。ここは地獄なのであーる!」
城でワインとチーズを楽しんでいると兵士が報告に来た。
「ガンズ・ペンセイバーの抵抗はほとんどなく、周辺領地の切り取りは間もなく完了します」
「ゴーレムは出てこなかったか?」
「いえ、そのような情報はありません」
ガンズの所には魔道ゴーレムがあるはずだが何故か出してこない。
意味が分からん。
「ルンバはどうなっている?」
「生かさず殺さず、ルンバは必死で戦っております。ですが頬はこけ、目は常軌を逸したような狂気の表情を浮かべています。まるで亡霊のようです」
食べる事が出来ず、ろくに眠る事も出来ない。
その中で死の恐怖に晒され続けるのだ。
そうなるのが当然!
「くっくっく、そうだろう」
ルンバは瀕死状態のまま追い詰めている。
気になるのはガンズの方だ。
それに駒である魔物が減ってきた。
集めて使役する必要もあるか。
「これより私自ら出兵する!」
「かしこまりました!すぐに通達いたします!」
兵士は走って行った。
私は魔物を使役しつつガンズの元に向かう。
ガンズの領地にたどり着く頃にはガンズの周辺領地は私の制圧下にあった。
ガンズの領地に入ると兵が出てきたが、私の使役する魔物と兵士の軍勢により次々と逃げ出していった。
私はガンズの領地にいる平民に見学させつつガンズの居る城の前に立った。
ガンズが上から顔を覗かせる。
「王都から出たがらないシャドウジャイア様が何故出てこられたのですか?」
「裏切者の顔を見ておきたくてな!門を開けろ!」
「そ、そんな事よりどうしてここに!」
「門を開けろと言っている、ふむ、やはり裏切り者か」
「ま、待ってください城から出たがらないあなたが何故!」
「それは言ったはずだ。裏切者の顔を最後に見る為だ、ついでに才能値をすべて上げておきたくてな」
「魔王!やはり魔王だ!人を苦しめる事で才能値を上げる魔王であーる!」
ガンズは平民に向かって叫んだ。
やはり裏切り者か。
「何のことだ?私は魔物を使役する力を得たまでの事、そこの平民、私が魔王だと思うか?答えよ!?」
「い、いえ!シャドウジャイア様は魔王ではありません。王様です!」
「だそうだぞ?ガンズ、王の顔に泥を塗るか!貴様は裏切り者決定だ!王を魔王呼ばわりしたその罪!死んで償え!」
ガンズの取り巻きが門を開けて外に出てくる。
「わ、私はシャドウジャイア様にしたがいます!我らはガンズに脅されていたのです」
ゴミ貴族共が。
「そうか、ではここで死ね!」
魔物が貴族を殺していく。
「ひいいいいい!どうか助けてください!」
「断る!ははははははは!その顔が見たかった!私に逆らうお前たちが悪いのだ!はははははははは!ガンズ!役立たずのゴミを始末してやった!ありがたく思うのだな!」
ガンズ以外の貴族を皆殺しにするとガンズが叫ぶ。
「二正面作戦は愚策なのです!私と手を組みましょう!さすれば帝国をいとも簡単に打倒できます!」
「私は常人とは違うのだ!」
手を組むだと?
従うの間違いだろう?
「ルンバをどうするのです!私の力が必要でしょう!」
「余計なお世話だ!裏切者は必要ない!」
「1000の魔道ゴーレムがお役に立てるはずです」
「私の命令でなぜすぐ出せなかった?なぜ命令してすぐに出さなかった!?それが答えだ!苦しんで死ね!」
「魔道ゴーレム!全機起動!」
「はははははは!やっと本気を出したか!せいぜい魔物と闘い続けるがいい!」
だが魔道ゴーレムは確かに侮れん。私も魔物をもっと集めるべきだろう
「シャドウジャイアあああああああああああああああああああああ!」
「私が直々に魔物を集めてやる。感謝するのだな!」
そう言って私は戦場から去って行く。
1000の魔道ゴーレムは体長2メートルの人型で、手の平には宝石のように輝く丸い球が取り付けられている。
魔道ゴーレムと魔物の戦闘が始まると平民が逃げ出す。
「焼き尽くすのであーる!」
魔道ゴーレムが手のひらを魔物に向けると、両手から2つの火球が発生する。
火球が魔物に飛んでいき、魔物を焼け死んでいった。
1000の魔道ゴーレムが放つ炎は魔物を圧倒し、魔道ゴーレムの勝利が決まる。
「私の勝利であーる!」
周りにいたガンズの兵士が歓声を上げた。
「私につけば安心であーる!皆任務を全うするのであーる!」
私は叫ぶガンズを遠くから眺めた。
くっくっく、魔道ゴーレムの運用には手間と金がかかる。
魔道ゴーレムはメンテナンスの膨大な時間、大量の金、そして錬金術師を食べさせる食事や施設も必要になる。
消耗戦を耐えられるか見ものだな。
それにガンズのあの顔、明らかに余裕が無い。
連れて来た魔物はあれですべてではないのだ。
更に魔物を集めて使役し、消耗戦を仕掛け続ける。
魔物を集めるのが楽しみになってきた。
くっくっく、私が自ら王都の外に出て魔物を集めて回るのだ。
生きていられると思うなよ!
もっとも、私の才能値を高める為、死の恐怖を与え続けたつつ生かしておいてやろう。
だが、才能値が上がればお前は用済みだ。
「はははははははは!ははははははははははははははは!」
魔物の攻撃は毎日、昼夜問わず続く。
ガンズ・ペンセイバーは消耗戦を強いられ、城に閉じ込められた。
【ガンズ・ペンセイバー視点】
なぜだ!なぜこうなった!
「錬金術師がまた倒れました!」
「食料の備蓄がもう残りわずかです!」
「ゴーレム用の部材が足りません!」
「今度は東から魔物が攻めて来ます!」
私はほとんど眠れないまま兵士を指揮し、魔物が私に襲い掛かって来る。
キシャアア!
ガーゴイルが爪で私の背中を切り裂く。
「うあああ!ゴーレム!倒すのだ!」
魔道ゴーレムがガーゴイルを殴り倒す。
「ガンズ様!すぐに手当てを!」
「くう!私を苦しめているのであーる!すぐに殺せると分かっていて、私を苦しめ続けているのであーる!」
シャドウジャイア、奴を侮った。
これならば前王の方がまだ良かった。
私に、未来はあるのか?
生き残る道はあるのか?
キシャアア!
グルオオオオ!
ガルルルルルル!
魔物の雄たけびが聞こえる。
「地獄だ。ここは地獄なのであーる!」
0
あなたにおすすめの小説
付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜
咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。
そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。
「アランくん。今日も来てくれたのね」
そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。
そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。
「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」
と相談すれば、
「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。
そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。
興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。
ようやく俺は気づいたんだ。
リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる