雨の調べ

憂鬱な雨が紛れればいい、そう思っただけだった

雨の降り続く日に、宏武は公園でリュウと出会う。
ぼんやりと遠くを見つめる彼の目にはなにも映っていないようだった。
そんな様子を放っておけない気持ちになった宏武は彼に傘を差し掛ける。
なにげない気持ちでリュウを拾うけれど、いつしか彼の存在に癒やしを感じるようになっていた。
この先に訪れる別れを知りながらも、少しずつ宏武の心は傾き始める。

雨音が紡ぐ出会いと別れの物語

表紙絵は尾張屋らんこさんに描いていただきました。
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