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第76話
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「あらあら、ねえ、ファルナ、勝ったのねえ。まあいいわ。余興として私の騎士団も戦うわあ」
アルナの後ろには5つの騎士団が待機していた。
1つの騎士団で100人。
総勢500の団員が後ろに控える。
そして、アルナの近くには4人の男が控える。
アルナ4昇天か!
全員格闘家で、1人だけでスティンガーを上回る力を持っている。
アルナが叫ぶ。
「フィンガークエイク!タートルヘッド!ウィークプッシュ!ホースパワー!私とパーティーを組みなさい」
アルナの声は狂った者のように聞こえる。
顔は笑顔だが狂気がにじみ出ている。
ゲームでは人を壊して楽しむ変態だ。
そして騎士団から4人を抜いて、アルナ4昇天を入れたパーティーが結界の中に入っていく。
「ねえ!エクスファックの封印はまだあるわよねえ!すぐに出しなさあい」
アルナの顔は笑顔だが、どこか狂気を感じる。
教会騎士団はすぐにエクスファックの封印球体を結界の中に入れた。
「ねえ!1体だけ?これだけじゃないわよね?ねえ!まだあるわよねえ!」
教会騎士団があわただしく動き出す。
教会にとっては、アルナが死んでも構わない。
そして、アルナがエクスファックの封印を解いて倒してもらっても維持費が減る。
どちらに転んでも都合がいいのだろう。
「ねえ!早くしなさいよお!早く始めなさいよお!」
エクスファックの封印が解かれる。
「死ぬ気で攻撃をしなさあい!」
アルナの号令で騎士団がエクスファックに攻撃を仕掛ける。
アルナ4昇天とアルナは後ろから様子を眺めていた。
エクスファックが黒いオーラをまとい、叫びながら状態異常の霧と、インフィニティウィップ、更にはインフィニティウィップ・改で団員を倒していく。
団員が逃げ出す。
「下がったら殺すわあ!」
そう言った瞬間逃げた団員をアルナ4昇天が殺す。
「4昇天に殺されるか、エクスファックに殺されるか選びなさあい。ああ、いい景色ねえ!」
恐怖に怯えてエクスファックに突撃する団員を笑顔で見つめる。
「そろそろ頃合いねえ!みんな!下がりなさあい!」
「「下がれええええ!!」」
4昇天が叫ぶ。
騎士団が下がると、アルナとパーティーを組んだ4昇天がエクスファックを取り囲み、一気にエクスファックを倒す。
「あらあ?意外と経験値が少ないのねぇ。まあ、いいわ。次は第二騎士団、結界に入りなさあい!逃げたら殺すわあ!」
イベント戦のエクスファックは経験値が少ない。
ダンジョンのエクスファックの方が経験値が多いのだ。
こうしてアルナは封印されたエクスファックを4体倒した。
「もう終わりなのお?」
アルナか。
あいつは本当にまずい。
あいつが王になれば、民を殺して国が亡ぶ。
この闘いでアルナの騎士団は100人以上死んだんじゃないか?
カランカラーンカランカラーン!
「ねえ、女神の啓示の音よ」
『アルナ、あなたは人を死なせないようにダンジョンの魔物を倒しなさい。ファルナ、あなたは騎士団の団員を100名に増やし、皆を育てなさい』
女神の声が聞こえた。
「ねえ、ファルナ、どう思う?まだ勝負すら始まって無いわよねえ?早く団員を増やしなさあい。いつまで経っても王決が始まらないわあ」
そう言ってアルナは帰っていった。
アルナは、『人を死なせないように』の啓示を守れるのか?
ゲームの性格だと、絶対に守らないだろう。
【アルナ視点】
アルナは自分の屋敷に帰った。
そして騎士団を全員を外に整列させた。
騎士団は全員女だ。
「4昇天にはご褒美が必要ねえ。2人ずつ選びなさあい」
4昇天の男は整列する女性から気に入った女性を2人選び、脇に抱える。
選ばれた女性は「ひい!」と小さい悲鳴を上げた。
4昇天が屋敷の中に入ると、アルナが叫ぶ。
「ねえ!みんな!防具の紋章を解除しなさあい!」
ほとんどの者が防具の紋章を解除するが、数十人の者が紋章の解除をせずうろたえる。
「今防具の紋章を解除しなかった子を取り押さえなさあい!」
そして、取り押さえられた者をハンマーで殺していく。
「私の言う事を聞く子以外はいらないわあ!この子と同じになりたくないわよねえ!全力で言う事を聞きなさあい!言う事を聞かない子は私の経験値になって死になさあい!」
そう言いながら取り押さえられた者を殺す。
午前中だけで500人居た騎士団は350人になった。
「次は、10人ずつ組んでダンジョンで魔物狩りをしなさあい!逃げた者はどんな手を使ってでも殺すわあ!成績の悪い子たちも殺すわあ!早くダンジョンに行きなさあい!」
アルナは女神の啓示を無視して、人の選別を繰り返した。
成績の悪い者を殺し、言う事に従わない者を殺す。
そして最後に、騎士団の団員を全員アルナの奴隷にした。
アルナは、第一騎士団と第二騎士団の200人に集約し、強く、裏切者の居ない軍団を作り上げた。
裏切る子はいらないわあ!
弱い子もいらないの!
強くて私の命令に服従する子だけが私の騎士団にふさわしいわあ!
王になる私の命は誰よりも重いわあ!
アルナは騎士団の前で叫ぶ。
「皆の命は、私を生かして楽しませるためにあるのよ!」
アルナの後ろには5つの騎士団が待機していた。
1つの騎士団で100人。
総勢500の団員が後ろに控える。
そして、アルナの近くには4人の男が控える。
アルナ4昇天か!
全員格闘家で、1人だけでスティンガーを上回る力を持っている。
アルナが叫ぶ。
「フィンガークエイク!タートルヘッド!ウィークプッシュ!ホースパワー!私とパーティーを組みなさい」
アルナの声は狂った者のように聞こえる。
顔は笑顔だが狂気がにじみ出ている。
ゲームでは人を壊して楽しむ変態だ。
そして騎士団から4人を抜いて、アルナ4昇天を入れたパーティーが結界の中に入っていく。
「ねえ!エクスファックの封印はまだあるわよねえ!すぐに出しなさあい」
アルナの顔は笑顔だが、どこか狂気を感じる。
教会騎士団はすぐにエクスファックの封印球体を結界の中に入れた。
「ねえ!1体だけ?これだけじゃないわよね?ねえ!まだあるわよねえ!」
教会騎士団があわただしく動き出す。
教会にとっては、アルナが死んでも構わない。
そして、アルナがエクスファックの封印を解いて倒してもらっても維持費が減る。
どちらに転んでも都合がいいのだろう。
「ねえ!早くしなさいよお!早く始めなさいよお!」
エクスファックの封印が解かれる。
「死ぬ気で攻撃をしなさあい!」
アルナの号令で騎士団がエクスファックに攻撃を仕掛ける。
アルナ4昇天とアルナは後ろから様子を眺めていた。
エクスファックが黒いオーラをまとい、叫びながら状態異常の霧と、インフィニティウィップ、更にはインフィニティウィップ・改で団員を倒していく。
団員が逃げ出す。
「下がったら殺すわあ!」
そう言った瞬間逃げた団員をアルナ4昇天が殺す。
「4昇天に殺されるか、エクスファックに殺されるか選びなさあい。ああ、いい景色ねえ!」
恐怖に怯えてエクスファックに突撃する団員を笑顔で見つめる。
「そろそろ頃合いねえ!みんな!下がりなさあい!」
「「下がれええええ!!」」
4昇天が叫ぶ。
騎士団が下がると、アルナとパーティーを組んだ4昇天がエクスファックを取り囲み、一気にエクスファックを倒す。
「あらあ?意外と経験値が少ないのねぇ。まあ、いいわ。次は第二騎士団、結界に入りなさあい!逃げたら殺すわあ!」
イベント戦のエクスファックは経験値が少ない。
ダンジョンのエクスファックの方が経験値が多いのだ。
こうしてアルナは封印されたエクスファックを4体倒した。
「もう終わりなのお?」
アルナか。
あいつは本当にまずい。
あいつが王になれば、民を殺して国が亡ぶ。
この闘いでアルナの騎士団は100人以上死んだんじゃないか?
カランカラーンカランカラーン!
「ねえ、女神の啓示の音よ」
『アルナ、あなたは人を死なせないようにダンジョンの魔物を倒しなさい。ファルナ、あなたは騎士団の団員を100名に増やし、皆を育てなさい』
女神の声が聞こえた。
「ねえ、ファルナ、どう思う?まだ勝負すら始まって無いわよねえ?早く団員を増やしなさあい。いつまで経っても王決が始まらないわあ」
そう言ってアルナは帰っていった。
アルナは、『人を死なせないように』の啓示を守れるのか?
ゲームの性格だと、絶対に守らないだろう。
【アルナ視点】
アルナは自分の屋敷に帰った。
そして騎士団を全員を外に整列させた。
騎士団は全員女だ。
「4昇天にはご褒美が必要ねえ。2人ずつ選びなさあい」
4昇天の男は整列する女性から気に入った女性を2人選び、脇に抱える。
選ばれた女性は「ひい!」と小さい悲鳴を上げた。
4昇天が屋敷の中に入ると、アルナが叫ぶ。
「ねえ!みんな!防具の紋章を解除しなさあい!」
ほとんどの者が防具の紋章を解除するが、数十人の者が紋章の解除をせずうろたえる。
「今防具の紋章を解除しなかった子を取り押さえなさあい!」
そして、取り押さえられた者をハンマーで殺していく。
「私の言う事を聞く子以外はいらないわあ!この子と同じになりたくないわよねえ!全力で言う事を聞きなさあい!言う事を聞かない子は私の経験値になって死になさあい!」
そう言いながら取り押さえられた者を殺す。
午前中だけで500人居た騎士団は350人になった。
「次は、10人ずつ組んでダンジョンで魔物狩りをしなさあい!逃げた者はどんな手を使ってでも殺すわあ!成績の悪い子たちも殺すわあ!早くダンジョンに行きなさあい!」
アルナは女神の啓示を無視して、人の選別を繰り返した。
成績の悪い者を殺し、言う事に従わない者を殺す。
そして最後に、騎士団の団員を全員アルナの奴隷にした。
アルナは、第一騎士団と第二騎士団の200人に集約し、強く、裏切者の居ない軍団を作り上げた。
裏切る子はいらないわあ!
弱い子もいらないの!
強くて私の命令に服従する子だけが私の騎士団にふさわしいわあ!
王になる私の命は誰よりも重いわあ!
アルナは騎士団の前で叫ぶ。
「皆の命は、私を生かして楽しませるためにあるのよ!」
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