誰よりも愛してるあなたのために

R(アール)

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第2章(2回目の人生とやり直し期間)

28話

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「物心つく前のことはよく覚えてないのですが、小さい頃はリリーっていう侍女が僕を育ててくれたんです。何をするにもいつも一緒でした。

僕は別棟にいたし、両親や兄がいることはなんとなく周りの使用人たちの話からわかっていましたが、誰も会いに来ないのでいてもいなくても変わらないものだったんです。

リリーがいつも遊んでくれたので寂しくなかったですしね。
自分のこの痣を他の人は呪いがうつるといって誰も近づいてこなかったけれどリリーだけは違いました。

でも、ある時リリーはいなくなってしまったんです。

あとから聞いた話だと僕と親しくしてるのを聞いて解雇されてしまったそうなんです。

リリーとはそれから会っていないので少し寂しいですけどね…

でもリリーが字を教えてくれていっぱい遊んでくれたのでいなくなったあとも本を読んだりして勉強できたので感謝しかないです。

そのあとは毎日ご飯も食べられなくなったのでキッチンに入ってパンを食べたりしてました。

だから、教養がなくてダンスとかもできないので…お恥ずかしいです。」

「そうだったんだな。もしフィルがやりたいのなら、ダンスやマナーはこれから勉強すればいい。なあ、リリーに会いたくないか?」

「会いたいですけど…きっと会いに行ったら迷惑をかけてしまうんじゃないかなって…」

「そうか…。話してくれてありがとう。それと公爵家についてなんだが…」

「どうかしたのですか?」

「今から重い話になるが大丈夫か?」

「はい…。大丈夫です。」

僕はしっかりとギルの目を見て答えた。

「公爵家のユーリが問題を起こしたことから降爵されることになった。それにともない、ユーリを辺境の場所へ送ることになった。

フィル…だが君はもうフィルの家の公爵家の人間ではない。

俺と結婚したことにより公爵夫人ということになっている。

フィルに相談することなく勝手に籍を抜いてしまってすまない」

「いいんです。どっちにしろ僕は公爵家にいてもいなくても変わらない存在だったので…でもギルに迷惑をかけてしまって申し訳ないです…」

「そんな風に思う必要はない。ただ、君の弟であるユーリや公爵家が何かしでかさないか心配なんだ。
だからなるべく行動するときは俺と一緒にいてほしい」

「わかりました」

「ありがとう…」

「もうすぐ夕方になるな。ここには大浴場があるんだ。一緒に入らないか?」

「一緒にですか!?あ、あの…恥ずかしいです…」

「ふふっ、これから慣れていこう。さあ、行こうか。」

そう言ってギルに腰をぎゅっと抱かれて浴室まで向かった。


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