8 / 10
第二章 王
8. 夜を預ける
しおりを挟む
これまでとは、明らかな変化があった。
上市へと続く壁門前で、禁衛団の副団長と名乗る鎧兵が出迎えた。二度目の謁見で、玉座の傍らに控えていた顔だ。形式ばった名乗りとともに、香印紙を提示する間もなく、門の内側へと招き入れられる。どうやら、正式な客人として扱われるようになったらしい。
サーディクは応接間まで帯同を許された。パイ生地に蜜と刻みナッツを重ねた菓子――バラクヴァでもてなされたと、後で嬉々として語っていた。あれほど濃い香りのコーヒーは生まれて初めてだとも。
だが、ライラの注意は別のところに向いていた。
謁見の間に足を踏み入れた瞬間、王と民を隔てていたヴェールが取り払われていることに気づいた。直視しがたい厳かな風采に、思わず膝をつく。
正絹の王衣にしなだれ落ちる、オニキスのように純黒の長髪。太陽の祝福を受けた淡褐色の肌。恐ろしいまでに整った鼻梁。
そして、深く彫られた目元を覆う仮面の意匠まで、星灯の下にありありと浮かび上がる。香煙が渦を巻き、風の魂を象った双翼があしらわれていた。
「来てくれたか、ライラ」
引いた香が吉と出るか凶と出るか。ライラにも測りかねていた。
歓迎なのか、囲い込みなのか――判断するには、王宮はあまりにも静かすぎた。
「面を上げなさい」
動揺を悟られぬよう、表情を整える。
緩やかな弧を作った口元に、王は一瞥を向けただけだった。
呼吸は深く落ち、声には澄み切った明瞭さがある。
多かれ少なかれ、香は成功したと見て取れた。
「今宵は、そなたの時間を借りたい」
「……時間、でございますか」
控えていたハーシムを見遣ると、静かな頷きが返ってくる。少なくとも、この場で邪推を重ねる必要は無いらしい。
王は膝の上で悠然と両手を組み直し、象牙彫の背障に身を預けた。
「改良した香でも、変わらず穏やかに眠れるようになった。
……だが、夜は長い。香を独学で修めたと言っていたな。普段は、どのような暮らしをしている?」
探るような声ではない。ただ、知らぬものを知ろうとする声音だった。
ライラは即座に打算を巡らせる。下市の暮らしへの純粋な興味か、それとも――。
「……仕入れは週に二度。郊外の夜明け市が主です。
午前中に調香を行い、下市で香札を売り、上市の顧客に香や香油を届けます。後宮には、週に一、二度ほど」
淡々と、感情を削ぎ落として答える。敬虔で従順な民を装うのは、慣れていた。
「慎ましい暮らしです。一日三度の祈りは欠かしません。
これといった趣味はありませんが、読書は好きです。週末に友人の家で馳走になるのが、ささやかな贅沢でしょうか」
「ほう……幅広い客層を相手にしているのだな。道理で、柔軟に対応できる」
「……恐縮至極に存じます」
静寂に、微かな衣擦れの音が混じる。
そのとき、ライラは香炉から煙が上がっていないことに気づいた。寝所以外では、もう焚かれないのだろうか。
「書が好きと言ったな。では、少し散策をしよう」
意外な提案とともに、王は滑らかな所作で玉座を立った。
後方に補佐官と禁衛副団長を伴い、ライラは戸惑いつつも半歩遅れて追随する。すれ違う宦官や侍女は立ち止まり、頭を深く垂れた。
俄かには信じがたい、不思議な光景だった。
まさか、王の後背を拝む日が来ようとは。少しでも妙な動きをすれば、最後尾から槍の切っ先を突きつけられるだろうが、ライラは許される限り、観察の目を向け続けた。
玉座に座る姿から想像はできたが、背丈はサーディクと同じか、わずかに高い。
白衣の下の身体は、装飾ではなく実用のために鍛錬されている。剣を振るう腕、馬上で指揮を執り続ける脚、そして――長い夜を生き抜くための体幹。書と剣のいずれもを手放さずにきた、統治者の肉体だった。
回廊は永遠に続くかのようだった。鎧の軋む音が、規則正しく反響する。
硝子越しに見える中庭は、息を呑むほど秩序立って整えられていた。だがその完璧さは、下市の花壇とは異なる。ここでは、枯れる前に摘み取られるのだ。
王后の離宮と思しき建物の手前で、王は足を止めた。
ハーシムが先回りし、重厚な門扉の鍵を開ける。
眩暈のしそうなほど高い天井には、月光を受ける鍾乳石飾りの幾何学文様。
そこは知恵の館――数万冊とも見える書が、壁一面を隙間なく埋め尽くしていた。
「好きなだけ持ち帰ると良い。無期限で貸し出そう」
「……え?」
それは、恩寵としては過ぎていた。
香・薬草・医術、天文学・暦法、分数・比率・測定、政治哲学、詩と叙事詩。
希少な古書だけでなく、精査された知ばかりが眠っている。
――そして、それらはすべて、管理された知でもあった。紹介が無ければ出入りすら許されない上市の蔵書院にも、決して並ばぬ書だろう。
「香に関する書も多い。図鑑も歴史書も……退屈を凌ぐ物語もな」
「殿下も、よくご覧になるのですか」
「夜を持て余した時に。……近頃は、あまり必要がなくなったが」
それが香のことなのか、別の何かなのか。
ライラは、敢えて問い返さなかった。
「ですが――ファルーク殿下。
このような貴重な書……私の身には余ります」
受け取れば、借りが生まれる。
それが何を意味するか、分からぬほど愚かではない。
「では、仕事を授けよう。しばらくは同じ調合で、定期的に香を納めてほしい」
王は、囁くように告げた。
問いかけの形をしていたが、断れる類のものではなかった。
「時折……また話を聞かせてくれぬか」
*
それ以来、謁見は一室に留まらなくなった。
王宮内部を散策する機会が増えたのは好都合で、ライラはそのたびに構造を記憶していく。夜目の中で迷宮のような敷地を把握するには、まだ到底時間が足りないが。
幼馴染は茶菓子をたらふく食べるためだけに付き添い、その一部を両親と妹のためにこっそり持ち帰っていた。
王が投げかける問いは、感情ではなく制度に向いていた。
水は、何に使われているのか。
病は、誰が診るのか。
香を買えぬ者は、何を焚くのか。
祭りは、誰のためにあるのか。
そこに憐れみはない。ただ、理解しようとする知性があった。
その目で見ることが叶わぬ分、知を集めようとでもするように。
「香は、感情を揺らすものと思われがちだが。比率を誤れば、毒にもなる」
「……数と同じです。過不足なく与えることで、初めて効きます」
仮面の奥で、一瞬目が細められた気がした。
「統治と似ているな」
六度目の参殿で訪れた薔薇園は、宝石集のような色彩に溢れていた。
純潔の白、愛情の赤、幸福のピンク、平和のオレンジ、気高き紫。舶来の品種さえ含まれている。
だが、蔓薔薇のアーチは逃げ道を塞ぐように絡み合い、棘を隠していた。
「亡くなった母は……薔薇を一等、愛していました」
彼女のための楽園のようで、二度と還ることのない魂を弔う場所のような。
美しくも儚い情景を、ライラは目に焼きつけておきたかった。
「花売りだった母の志を継いで……花の香りを生業にしようと思ったのです」
目を閉じれば、娼婦たちから捧げられた鎮魂歌が聞こえてくるようだった。
情けを乞おうと思ったわけではない。ただ、彼女たちの祈りの名残に触れ、口から自然と零れ落ちたのだった。
王の手は、夜気に冷えた肩に触れそうな距離で止まった。
安易な慰めを、敢えて選ばなかったように。
「持ち帰って、墓前に供えてあげなさい」
上市へと続く壁門前で、禁衛団の副団長と名乗る鎧兵が出迎えた。二度目の謁見で、玉座の傍らに控えていた顔だ。形式ばった名乗りとともに、香印紙を提示する間もなく、門の内側へと招き入れられる。どうやら、正式な客人として扱われるようになったらしい。
サーディクは応接間まで帯同を許された。パイ生地に蜜と刻みナッツを重ねた菓子――バラクヴァでもてなされたと、後で嬉々として語っていた。あれほど濃い香りのコーヒーは生まれて初めてだとも。
だが、ライラの注意は別のところに向いていた。
謁見の間に足を踏み入れた瞬間、王と民を隔てていたヴェールが取り払われていることに気づいた。直視しがたい厳かな風采に、思わず膝をつく。
正絹の王衣にしなだれ落ちる、オニキスのように純黒の長髪。太陽の祝福を受けた淡褐色の肌。恐ろしいまでに整った鼻梁。
そして、深く彫られた目元を覆う仮面の意匠まで、星灯の下にありありと浮かび上がる。香煙が渦を巻き、風の魂を象った双翼があしらわれていた。
「来てくれたか、ライラ」
引いた香が吉と出るか凶と出るか。ライラにも測りかねていた。
歓迎なのか、囲い込みなのか――判断するには、王宮はあまりにも静かすぎた。
「面を上げなさい」
動揺を悟られぬよう、表情を整える。
緩やかな弧を作った口元に、王は一瞥を向けただけだった。
呼吸は深く落ち、声には澄み切った明瞭さがある。
多かれ少なかれ、香は成功したと見て取れた。
「今宵は、そなたの時間を借りたい」
「……時間、でございますか」
控えていたハーシムを見遣ると、静かな頷きが返ってくる。少なくとも、この場で邪推を重ねる必要は無いらしい。
王は膝の上で悠然と両手を組み直し、象牙彫の背障に身を預けた。
「改良した香でも、変わらず穏やかに眠れるようになった。
……だが、夜は長い。香を独学で修めたと言っていたな。普段は、どのような暮らしをしている?」
探るような声ではない。ただ、知らぬものを知ろうとする声音だった。
ライラは即座に打算を巡らせる。下市の暮らしへの純粋な興味か、それとも――。
「……仕入れは週に二度。郊外の夜明け市が主です。
午前中に調香を行い、下市で香札を売り、上市の顧客に香や香油を届けます。後宮には、週に一、二度ほど」
淡々と、感情を削ぎ落として答える。敬虔で従順な民を装うのは、慣れていた。
「慎ましい暮らしです。一日三度の祈りは欠かしません。
これといった趣味はありませんが、読書は好きです。週末に友人の家で馳走になるのが、ささやかな贅沢でしょうか」
「ほう……幅広い客層を相手にしているのだな。道理で、柔軟に対応できる」
「……恐縮至極に存じます」
静寂に、微かな衣擦れの音が混じる。
そのとき、ライラは香炉から煙が上がっていないことに気づいた。寝所以外では、もう焚かれないのだろうか。
「書が好きと言ったな。では、少し散策をしよう」
意外な提案とともに、王は滑らかな所作で玉座を立った。
後方に補佐官と禁衛副団長を伴い、ライラは戸惑いつつも半歩遅れて追随する。すれ違う宦官や侍女は立ち止まり、頭を深く垂れた。
俄かには信じがたい、不思議な光景だった。
まさか、王の後背を拝む日が来ようとは。少しでも妙な動きをすれば、最後尾から槍の切っ先を突きつけられるだろうが、ライラは許される限り、観察の目を向け続けた。
玉座に座る姿から想像はできたが、背丈はサーディクと同じか、わずかに高い。
白衣の下の身体は、装飾ではなく実用のために鍛錬されている。剣を振るう腕、馬上で指揮を執り続ける脚、そして――長い夜を生き抜くための体幹。書と剣のいずれもを手放さずにきた、統治者の肉体だった。
回廊は永遠に続くかのようだった。鎧の軋む音が、規則正しく反響する。
硝子越しに見える中庭は、息を呑むほど秩序立って整えられていた。だがその完璧さは、下市の花壇とは異なる。ここでは、枯れる前に摘み取られるのだ。
王后の離宮と思しき建物の手前で、王は足を止めた。
ハーシムが先回りし、重厚な門扉の鍵を開ける。
眩暈のしそうなほど高い天井には、月光を受ける鍾乳石飾りの幾何学文様。
そこは知恵の館――数万冊とも見える書が、壁一面を隙間なく埋め尽くしていた。
「好きなだけ持ち帰ると良い。無期限で貸し出そう」
「……え?」
それは、恩寵としては過ぎていた。
香・薬草・医術、天文学・暦法、分数・比率・測定、政治哲学、詩と叙事詩。
希少な古書だけでなく、精査された知ばかりが眠っている。
――そして、それらはすべて、管理された知でもあった。紹介が無ければ出入りすら許されない上市の蔵書院にも、決して並ばぬ書だろう。
「香に関する書も多い。図鑑も歴史書も……退屈を凌ぐ物語もな」
「殿下も、よくご覧になるのですか」
「夜を持て余した時に。……近頃は、あまり必要がなくなったが」
それが香のことなのか、別の何かなのか。
ライラは、敢えて問い返さなかった。
「ですが――ファルーク殿下。
このような貴重な書……私の身には余ります」
受け取れば、借りが生まれる。
それが何を意味するか、分からぬほど愚かではない。
「では、仕事を授けよう。しばらくは同じ調合で、定期的に香を納めてほしい」
王は、囁くように告げた。
問いかけの形をしていたが、断れる類のものではなかった。
「時折……また話を聞かせてくれぬか」
*
それ以来、謁見は一室に留まらなくなった。
王宮内部を散策する機会が増えたのは好都合で、ライラはそのたびに構造を記憶していく。夜目の中で迷宮のような敷地を把握するには、まだ到底時間が足りないが。
幼馴染は茶菓子をたらふく食べるためだけに付き添い、その一部を両親と妹のためにこっそり持ち帰っていた。
王が投げかける問いは、感情ではなく制度に向いていた。
水は、何に使われているのか。
病は、誰が診るのか。
香を買えぬ者は、何を焚くのか。
祭りは、誰のためにあるのか。
そこに憐れみはない。ただ、理解しようとする知性があった。
その目で見ることが叶わぬ分、知を集めようとでもするように。
「香は、感情を揺らすものと思われがちだが。比率を誤れば、毒にもなる」
「……数と同じです。過不足なく与えることで、初めて効きます」
仮面の奥で、一瞬目が細められた気がした。
「統治と似ているな」
六度目の参殿で訪れた薔薇園は、宝石集のような色彩に溢れていた。
純潔の白、愛情の赤、幸福のピンク、平和のオレンジ、気高き紫。舶来の品種さえ含まれている。
だが、蔓薔薇のアーチは逃げ道を塞ぐように絡み合い、棘を隠していた。
「亡くなった母は……薔薇を一等、愛していました」
彼女のための楽園のようで、二度と還ることのない魂を弔う場所のような。
美しくも儚い情景を、ライラは目に焼きつけておきたかった。
「花売りだった母の志を継いで……花の香りを生業にしようと思ったのです」
目を閉じれば、娼婦たちから捧げられた鎮魂歌が聞こえてくるようだった。
情けを乞おうと思ったわけではない。ただ、彼女たちの祈りの名残に触れ、口から自然と零れ落ちたのだった。
王の手は、夜気に冷えた肩に触れそうな距離で止まった。
安易な慰めを、敢えて選ばなかったように。
「持ち帰って、墓前に供えてあげなさい」
0
あなたにおすすめの小説
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
試情のΩは番えない
metta
BL
発情時の匂いが強すぎる体質のフィアルカは、オメガであるにもかかわらず、アルファに拒絶され続け「政略婚に使えないオメガはいらない」と家から放逐されることになった。寄る辺のなかったフィアルカは、幼い頃から主治医だった医師に誘われ、その強い匂いを利用して他のアルファとオメガが番になる手助けをしながら暮らしていた。
しかし医師が金を貰って、オメガ達を望まない番にしていたいう罪で捕まり、フィアルカは自分の匂いで望まない番となってしまった者がいるということを知る。
その事実に打ちひしがれるフィアルカに命じられた罰は、病にかかったアルファの青年の世話、そして青年との間に子を設けることだった。
フィアルカは青年に「罪びとのオメガ」だと罵られ拒絶されてしまうが、青年の拒絶は病をフィアルカに移さないためのものだと気づいたフィアルカは献身的に青年に仕え、やがて心を通わせていくがー一
病の青年α×発情の強すぎるΩ
紆余曲折ありますがハピエンです。
imooo(@imodayosagyo )さんの「再会年下攻め創作BL」の1次創作タグ企画に参加させていただいたツイノベをお話にしたものになります。素敵な表紙絵もimoooさんに描いていただいております。
運命よりも先に、愛してしまった
AzureHaru
BL
幼馴染で番同士の受けと攻め。2人は運命の番ではなかったが、相思相愛だった。そんな時、攻めに運命の番が現れる。それを知った受けは身籠もっていたが、運命の番同士の子供の方が優秀な者が生まれることも知っており、身を引く事を決め姿を消す。
しかし、攻めと運命の番の相手にはそれぞれに別の愛する人がいる事をしり、
2人は運命の番としてではなく、友人として付き合っていけたらと話し合ってわかれた。
その後、攻めは受けが勘違いしていなくなってしまったことを両親達から聞かされるのであった。
孕めないオメガでもいいですか?
月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから……
オメガバース作品です。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
流れる星、どうかお願い
ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる)
オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年
高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼
そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ
”要が幸せになりますように”
オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ
王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに!
一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので
ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが
お付き合いください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる