リトルキラは世界平和を夢と希望で育みたい!~"可愛い"は最強の武器であり鎧だった!~

秋吉美寿

文字の大きさ
44 / 89
魔法のある世界で

43.神様は綺羅至上主義につき!

しおりを挟む
「えっ?」
大神殿長ボルガの言葉にシルバは驚いた!

そんな伝説聞いた事もなかったのである。
それは王家だけに伝わり、大神殿では大神殿長のみにしか語り継がれていなかった伝承なのだろう。

「あの姫君はもしかしたら女神キラの生まれ変わりかもしれんぞ?」

「なっ!まさか!いくら何でも、そんな荒唐無稽なっ!」

「いや、先王が、築いた泰平の世となりこの世界での国同士のじゃぞ?代々王家には、何故か男子しか生まれてこなんだ。王位を継ぐ上では男子が望まれる故、特に問題視されてはこなんだが…」

「そ、そう言えば…確かに…王家の女子は皆、嫁いできた歴代の王妃様や王太子妃様ばかりですね…」

「何故か直系には男子しか生まれてこなんだ。儂はそれが、何故か不思議でしょうがなかったのじゃが…」

「え?じ、じゃあ、ボルガ様は本当にラーラ姫が女神キラの生まれ変わりだと?」

「いや、まだ、あくまでも仮説にすぎんがの?それほどあの姫さんの”気”が気高く清らかだったという事じゃ!」

「少なくとも王家やこの国に”害”になる存在では無いようですね?」

「むしろ、女神の再来と言う吉兆やもしれん…今はまだ確証はないがの…」

大神殿長ボルガの言葉にシルバは、ほぉ~っと大きなため息をついた。
安堵のため息である。

「良かった~。あの姫さんが何かじゃなくて…。正直、わたしも可愛いと思っちゃいましたからね。聖魔導士を名乗りながらも何か変な魔力に操られてたらどうしようとか悩んじゃいましたよ」

「じつはな、儂もじゃ!あの姫さんが儂に触れた時に見えたあの姫さんの本質の”気”の気配を読み取るまでは、長く生きてきた儂すら知らぬ魅惑の魔法でもあったかと警戒したわい!」

「それで、どんな色だったのですか?ラーラ姫の”気”は?先王のような青みがかった銀色とか?それとも現国王陛下のような赤みのかかった銀の…」

「白銀じゃよ!いや白金に近いかもしれぬ!」

「えっ?」

「先祖返りかもと言うたであろう!王家の源の光そのものだったんじゃよ!まるで伝説の始まりの命の光そのもののような…」

「其方の銀色の髪を初めて見た時もその神聖な色に驚いたがな…髪は魔法が宿るとも言われておるからの…もしかしたらラーラ姫の髪も其方のような美しい銀色かもしれんの?」
そうボルガが言うとシルバは少し悲しい表情をした。

「だとしたら姫様が、お気の毒です…。わたしはこの髪色のせいで、聖魔導士になるまでどれほど嫌な目に合ったことか…奇異な目で見られ…この髪色が美しいなどと言われだしたのは、この聖魔導士の地位を手に入れてからの事ですから…」

「嫉妬じゃよ…其方の髪色が、この上なく神聖で美しいのは誰の目にも明らかなのに、それを妬む者が人と違う事が、いかにも良くないことのように騒ぎ立てる…。悲しいかな、こんな泰平の世になってもそんな輩が少なくない事よ…。でも安心せよ、なあにラーラ姫は元々王族の姫さんじゃ、面と向かって妬み嫉みを言える者などおらんじゃろうて!」
老師のその言葉にシルバはほっとして笑った。

「それもそうですね」

そうして書きあげたメモがこれである。

******

【ラーラ姫の存在についての考察】

●三歳児とは思えぬ言動:内容は賢者のごとく広い視点で慈愛にみちている。(言葉の拙さは年相応)
●王家簒奪をもくろむような影の存在は見当たらず!(姫様はシロと思われる!良かった!)
●魅惑や魅了といった魔術を用いてもいなかった。
●”気”の色は白銀:王家直系の姫に間違いない
●精霊や妖精に愛されている。

ここからは仮説
●浄化の石のような清らかな波動は原子の王の源の魔力ではないか?
●この大地に命の種をまき世界を生んだ女神キラの生まれ変わり
髪色がわからなかったが、実は銀色?だったりして!なんてね!

*******

と、書かれてある。

何はともあれ、大神殿の出した答え…それは少なくともラーラ姫がこの国に害を為す者ではなかったという事である。
しかし、今後、ラーラ姫の事は見守りたいと願ってしまう大神殿長と聖魔導士…。
なんだかんだで結局ラーラ姫の事が気に言ってしまっていたのだった。

でもね、だってしょうがないんだよね。

大地の命の種はだったのである。
この世界の生を受けし者全ての生命の源、それが綺羅自身だったのだから…。

そしては、綺羅がこの世界で愛され護られるべき存在として

キラの伝説、石板…etc。

ちょっとやり過ぎたのは否めないが、方向性は間違っていなかった…筈である。
結果は多少ずれているが…。

今は亡きロイス博士の意思を継ぎ綺羅を護りこの世界を管理するタマチャン!
そう、お気づきだろうか?

今、この星の管理者はロイス博士に託されたなのである!

星の管理者=神

つまりは、『この星の神はタマチャン』であるという事を!
そして、タマチャンは、綺羅至上主義のプログラムで構築された人(神)工知能AIなのである!

だが、綺羅自身が望む幸せは、家族と一緒、皆にこにこ笑顔で平和!

そんな感じだったの筈なのではあるが…何がどうしてそうなったんだか…という感じである。

そしてそんな事実をラーラ(綺羅)は知らないのであった。
(当たり前である。思いつきもしまいて!)
しおりを挟む
感想 78

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

婚約破棄された際もらった慰謝料で田舎の土地を買い農家になった元貴族令嬢、野菜を買いにきたベジタリアン第三王子に求婚される

さら
恋愛
婚約破棄された元伯爵令嬢クラリス。 慰謝料代わりに受け取った金で田舎の小さな土地を買い、農業を始めることに。泥にまみれて種を撒き、水をやり、必死に生きる日々。貴族の煌びやかな日々は失ったけれど、土と共に過ごす穏やかな時間が、彼女に新しい幸せをくれる――はずだった。 だがある日、畑に現れたのは野菜好きで有名な第三王子レオニール。 「この野菜は……他とは違う。僕は、あなたが欲しい」 そう言って真剣な瞳で求婚してきて!? 王妃も兄王子たちも立ちはだかる。 「身分違いの恋」なんて笑われても、二人の気持ちは揺るがない。荒れ地を畑に変えるように、愛もまた努力で実を結ぶのか――。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー

芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。    42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。   下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。  約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。  それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。  一話当たりは短いです。  通勤通学の合間などにどうぞ。  あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。 完結しました。

処理中です...