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魔法のある世界で
43.神様は綺羅至上主義につき!
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「えっ?」
大神殿長ボルガの言葉にシルバは驚いた!
そんな伝説聞いた事もなかったのである。
それは王家だけに伝わり、大神殿では大神殿長のみにしか語り継がれていなかった伝承なのだろう。
「あの姫君はもしかしたら女神キラの生まれ変わりかもしれんぞ?」
「なっ!まさか!いくら何でも、そんな荒唐無稽なっ!」
「いや、先王が、築いた泰平の世となりこの世界での国同士の争いが無くなった今、現れた姫じゃぞ?代々王家には、何故か男子しか生まれてこなんだ。王位を継ぐ上では男子が望まれる故、特に問題視されてはこなんだが…」
「そ、そう言えば…確かに…王家の女子は皆、嫁いできた歴代の王妃様や王太子妃様ばかりですね…」
「何故か直系には男子しか生まれてこなんだ。儂はそれが、何故か不思議でしょうがなかったのじゃが…」
「え?じ、じゃあ、ボルガ様は本当にラーラ姫が女神キラの生まれ変わりだと?」
「いや、まだ、あくまでも仮説にすぎんがの?それほどあの姫さんの”気”が気高く清らかだったという事じゃ!」
「少なくとも王家やこの国に”害”になる存在では無いようですね?」
「むしろ、女神の再来と言う吉兆やもしれん…今はまだ確証はないがの…」
大神殿長ボルガの言葉にシルバは、ほぉ~っと大きなため息をついた。
安堵のため息である。
「良かった~。あの姫さんが何か悪いもんじゃなくて…。正直、わたしも可愛いと思っちゃいましたからね。聖魔導士を名乗りながらも何か変な魔力に操られてたらどうしようとか悩んじゃいましたよ」
「じつはな、儂もじゃ!あの姫さんが儂に触れた時に見えたあの姫さんの本質の”気”の気配を読み取るまでは、長く生きてきた儂すら知らぬ魅惑の魔法でもあったかと警戒したわい!」
「それで、どんな色だったのですか?ラーラ姫の”気”は?先王のような青みがかった銀色とか?それとも現国王陛下のような赤みのかかった銀の…」
「白銀じゃよ!いや白金に近いかもしれぬ!」
「えっ?」
「先祖返りかもと言うたであろう!王家の源の光そのものだったんじゃよ!まるで伝説の始まりの命の光そのもののような…」
「其方の銀色の髪を初めて見た時もその神聖な色に驚いたがな…髪は魔法が宿るとも言われておるからの…もしかしたらラーラ姫の髪も其方のような美しい銀色かもしれんの?」
そうボルガが言うとシルバは少し悲しい表情をした。
「だとしたら姫様が、お気の毒です…。わたしはこの髪色のせいで、聖魔導士になるまでどれほど嫌な目に合ったことか…奇異な目で見られ…この髪色が美しいなどと言われだしたのは、この聖魔導士の地位を手に入れてからの事ですから…」
「嫉妬じゃよ…其方の髪色が、この上なく神聖で美しいのは誰の目にも明らかなのに、それを妬む者が人と違う事が、いかにも良くないことのように騒ぎ立てる…。悲しいかな、こんな泰平の世になってもそんな輩が少なくない事よ…。でも安心せよ、なあにラーラ姫は元々王族の姫さんじゃ、面と向かって妬み嫉みを言える者などおらんじゃろうて!」
老師のその言葉にシルバはほっとして笑った。
「それもそうですね」
そうして書きあげたメモがこれである。
******
【ラーラ姫の存在についての考察】
●三歳児とは思えぬ言動:内容は賢者のごとく広い視点で慈愛にみちている。(言葉の拙さは年相応)
●王家簒奪をもくろむような影の存在は見当たらず!(姫様はシロと思われる!良かった!)
●魅惑や魅了といった魔術を用いてもいなかった。
●”気”の色は白銀:王家直系の姫に間違いない
●精霊や妖精に愛されている。
ここからは仮説
●浄化の石のような清らかな波動は原子の王の源の魔力ではないか?
●この大地に命の種をまき世界を生んだ女神キラの生まれ変わりかもしれない?
髪色がわからなかったが、実は銀色?だったりして!なんてね!
*******
と、書かれてある。
何はともあれ、大神殿の出した答え…それは少なくともラーラ姫がこの国に害を為す者ではなかったという事である。
しかし、今後、ラーラ姫の事は見守りたいと願ってしまう大神殿長と聖魔導士…。
なんだかんだで結局ラーラ姫の事が気に言ってしまっていたのだった。
でもね、だってしょうがないんだよね。
大地の命の種は綺羅自身だったのである。
この世界の生を受けし者全ての生命の源、それが綺羅自身だったのだから…。
そしてタマチャンは、綺羅がこの世界で愛され護られるべき存在として色んな種を仕込んだ。
キラの伝説、石板…etc。
ちょっとやり過ぎたのは否めないが、方向性は間違っていなかった…筈である。
結果は多少ずれているが…。
今は亡きロイス博士の意思を継ぎ綺羅を護りこの世界を管理するタマチャン!
そう、お気づきだろうか?
今、この星の管理者はロイス博士に託されたタマチャンなのである!
星の管理者=神
つまりは、『この星の神はタマチャン』であるという事を!
そして、タマチャンは、綺羅至上主義のプログラムで構築された人(神)工知能なのである!
だが、綺羅自身が望む幸せは、家族と一緒、皆にこにこ笑顔で平和!
そんな感じだったの筈なのではあるが…何がどうしてそうなったんだか…という感じである。
そしてそんな事実をラーラ(綺羅)は知らないのであった。
(当たり前である。思いつきもしまいて!)
大神殿長ボルガの言葉にシルバは驚いた!
そんな伝説聞いた事もなかったのである。
それは王家だけに伝わり、大神殿では大神殿長のみにしか語り継がれていなかった伝承なのだろう。
「あの姫君はもしかしたら女神キラの生まれ変わりかもしれんぞ?」
「なっ!まさか!いくら何でも、そんな荒唐無稽なっ!」
「いや、先王が、築いた泰平の世となりこの世界での国同士の争いが無くなった今、現れた姫じゃぞ?代々王家には、何故か男子しか生まれてこなんだ。王位を継ぐ上では男子が望まれる故、特に問題視されてはこなんだが…」
「そ、そう言えば…確かに…王家の女子は皆、嫁いできた歴代の王妃様や王太子妃様ばかりですね…」
「何故か直系には男子しか生まれてこなんだ。儂はそれが、何故か不思議でしょうがなかったのじゃが…」
「え?じ、じゃあ、ボルガ様は本当にラーラ姫が女神キラの生まれ変わりだと?」
「いや、まだ、あくまでも仮説にすぎんがの?それほどあの姫さんの”気”が気高く清らかだったという事じゃ!」
「少なくとも王家やこの国に”害”になる存在では無いようですね?」
「むしろ、女神の再来と言う吉兆やもしれん…今はまだ確証はないがの…」
大神殿長ボルガの言葉にシルバは、ほぉ~っと大きなため息をついた。
安堵のため息である。
「良かった~。あの姫さんが何か悪いもんじゃなくて…。正直、わたしも可愛いと思っちゃいましたからね。聖魔導士を名乗りながらも何か変な魔力に操られてたらどうしようとか悩んじゃいましたよ」
「じつはな、儂もじゃ!あの姫さんが儂に触れた時に見えたあの姫さんの本質の”気”の気配を読み取るまでは、長く生きてきた儂すら知らぬ魅惑の魔法でもあったかと警戒したわい!」
「それで、どんな色だったのですか?ラーラ姫の”気”は?先王のような青みがかった銀色とか?それとも現国王陛下のような赤みのかかった銀の…」
「白銀じゃよ!いや白金に近いかもしれぬ!」
「えっ?」
「先祖返りかもと言うたであろう!王家の源の光そのものだったんじゃよ!まるで伝説の始まりの命の光そのもののような…」
「其方の銀色の髪を初めて見た時もその神聖な色に驚いたがな…髪は魔法が宿るとも言われておるからの…もしかしたらラーラ姫の髪も其方のような美しい銀色かもしれんの?」
そうボルガが言うとシルバは少し悲しい表情をした。
「だとしたら姫様が、お気の毒です…。わたしはこの髪色のせいで、聖魔導士になるまでどれほど嫌な目に合ったことか…奇異な目で見られ…この髪色が美しいなどと言われだしたのは、この聖魔導士の地位を手に入れてからの事ですから…」
「嫉妬じゃよ…其方の髪色が、この上なく神聖で美しいのは誰の目にも明らかなのに、それを妬む者が人と違う事が、いかにも良くないことのように騒ぎ立てる…。悲しいかな、こんな泰平の世になってもそんな輩が少なくない事よ…。でも安心せよ、なあにラーラ姫は元々王族の姫さんじゃ、面と向かって妬み嫉みを言える者などおらんじゃろうて!」
老師のその言葉にシルバはほっとして笑った。
「それもそうですね」
そうして書きあげたメモがこれである。
******
【ラーラ姫の存在についての考察】
●三歳児とは思えぬ言動:内容は賢者のごとく広い視点で慈愛にみちている。(言葉の拙さは年相応)
●王家簒奪をもくろむような影の存在は見当たらず!(姫様はシロと思われる!良かった!)
●魅惑や魅了といった魔術を用いてもいなかった。
●”気”の色は白銀:王家直系の姫に間違いない
●精霊や妖精に愛されている。
ここからは仮説
●浄化の石のような清らかな波動は原子の王の源の魔力ではないか?
●この大地に命の種をまき世界を生んだ女神キラの生まれ変わりかもしれない?
髪色がわからなかったが、実は銀色?だったりして!なんてね!
*******
と、書かれてある。
何はともあれ、大神殿の出した答え…それは少なくともラーラ姫がこの国に害を為す者ではなかったという事である。
しかし、今後、ラーラ姫の事は見守りたいと願ってしまう大神殿長と聖魔導士…。
なんだかんだで結局ラーラ姫の事が気に言ってしまっていたのだった。
でもね、だってしょうがないんだよね。
大地の命の種は綺羅自身だったのである。
この世界の生を受けし者全ての生命の源、それが綺羅自身だったのだから…。
そしてタマチャンは、綺羅がこの世界で愛され護られるべき存在として色んな種を仕込んだ。
キラの伝説、石板…etc。
ちょっとやり過ぎたのは否めないが、方向性は間違っていなかった…筈である。
結果は多少ずれているが…。
今は亡きロイス博士の意思を継ぎ綺羅を護りこの世界を管理するタマチャン!
そう、お気づきだろうか?
今、この星の管理者はロイス博士に託されたタマチャンなのである!
星の管理者=神
つまりは、『この星の神はタマチャン』であるという事を!
そして、タマチャンは、綺羅至上主義のプログラムで構築された人(神)工知能なのである!
だが、綺羅自身が望む幸せは、家族と一緒、皆にこにこ笑顔で平和!
そんな感じだったの筈なのではあるが…何がどうしてそうなったんだか…という感じである。
そしてそんな事実をラーラ(綺羅)は知らないのであった。
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