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「そいつを作ったのは元々詐欺術をやっていたやつだから、私も入念に見たけど穴は無いからね。
 怖いもんだ。
 モンスターすら詐欺する術は、エースを担っていたよ。」

「ええと確か、鷺さんでしたっけ?」

「もう隠居している奴だけど、今度会ってみると言い。
 詩のバカも治るかもしれないしな。
 あ、あと無口じゃない方の新人もだ。
 お前さんをからかってやっただけだから嘘だといい加減気付きな。」

「えー!
 僕騙されていたの!?」

 ようやく状況を理解したリアクション過多少女。
 I want to see the main game character who lost a certain hardware war.
 .. / .-- .- -. - / - --- / ... . . / - .... . / -- .- .. -. / --. .- -- . / -.-. .... .- .-. .- -.-. - . .-. / .-- .... --- / .-.. --- ... - / .- / -.-. . .-. - .- .. -. / .... .- .-. -.. .-- .- .-. . / .-- .- .-. .-.-.-

「表現方法が独特過ぎて私にはわかりません。」

「なんか言ったのか?」

「類衣さんは瞬きで英文モールスをする癖があるんですよ。
 私しか会話できませんって。
 要約すると、某ハード戦争に負けたところのメインゲームキャラクター見たい。
 だと思います。」

「うーん。」

 ギルドマスター春は考えた。
 こうも感情に乏しく、言葉を話す以外の技能に偏っているところか察するに、親からネグレイトされていたのかと推察した。
 彼女は愛情というのに乏しい。
 友情などの前進体として、家族愛の観点が抜けていると原点的愛情数が減り理解度は低くなる。

 理解度を上げるために必要なのは必死に構うこと。
 その点で言えば、東海はいい相手になる。
 言葉を使うことを覚えさせる点でもいいだろう。
 履歴書を見る限り、ダンジョン孤児だろうし、東海には迷惑をかけるかもしれないが無口な奴との連携は他ギルドとも連携がとりやすくなるしいい機会だ。

「とりあえず、東海に対して言いたいことはわかったがギルドを預かる身としては、映画の相棒くらいには君になってほしいと考えるのだがいかがかな。」

「断る。」

「断るのは早いのな。」

「えーマスターが此処まで言うことなんてないのに。
 というか新人に言うなんてもしやマスターが別人!?」

「違うわ!」

「えー。」

「そんなこと言っていると手取り13万にしてやろうか。」

「申し訳ございません!!」

 やり返しは通じず。
 契約はうやむやにしている。

「私は一人で戦うことしか知らない。
 いても邪魔になるだけ。
 承諾はしない。」

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