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第二十八章 笠鷺燎として
再び、アクタへ
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「ここ、どこ?」
俺は360度くるんと体を回転させて景色を堪能し、足元に目を向ける。
そこには、足首ほどの背丈の青々とした草。
それは視界に収まる四方すべてに広がっている。
「初めてアクタに訪れた時も、こんな感じだったよなぁ。じゃあ、ここはアクタ?」
もう一度、視線を下に向ける。
目に映るのは、柔らかなふくらみ……はなく、固そうで貧相な胸板。
「男の姿だ。鏡がないからわかんないけど、今の俺は笠鷺燎の姿をしている?」
服装をチェックする。
半袖シャツに足首まであるチノパン。
「我ながら地味だ。だけど、俺の服だ。て~ことは、やっぱり今の俺は笠鷺燎の姿をしているわけだ。ふむぅ~」
俺はため息にも似た鼻息を漏らす。
今ここには、そこらの道を歩いている地味な男で服装も地味なモブAが存在している。
「はは、俺じゃ主役にはなれないなぁ。だけど、モブであっても、あいつをどうにかしないと……」
ウード――今、どこで何をしているか知らないが、あいつは俺の築いてきたものを奪い、壊すと言っていた。
「絶対に、食い止めないと……とりあえず、どうする? 最初に訪れた時はポケットを漁ったっけ?」
ポケットを漁る。
まず財布。
現金3782円とアプリに対応していないお店のポイントカード類。
財布を仕舞い、次にスマホを左手で持つ。
「やべ、充電が切れかけてる。電源切っとこ。だけど、アクタで充電とか無理そうだなぁ。もっとも、何の役にも立たないだろうけど。それよりもよっぽどこっちの方が……」
右手に目を向ける。
「拳銃……お巡りさん、減俸とか懲戒免職とかなったら、ごめんなさい。もし、地球に戻れることがあったら、ちゃんと責任取りますんで」
具体的にはどんな責任が取れるかわからないけど、そのお巡りさんのために俺ができるだけのことはしようと思う。
再び、銃へ目を向ける
「これは大切な武器だな。他は魔法か」
スマホをポケットに入れ、左手に魔力を宿す。
だけど、微弱で並の魔導士以下の力しかない。
「くそ、だいぶ力が失われている。いや、笠鷺燎の状態で魔法が使えるだけマシか。どういう理屈で使えるかは知らないけど……」
左手に宿る魔力を見つめながら、魔法が使えることだけでも良しとする。
「うん?」
その左手に宿る魔力が奇妙な動きを見せた。
魔力は手のひらをぬらりと這うようにゆったりとした動きを見せている。
「なんじゃこりゃ?」
さらに観察しようと、左手に意識を集めた。
すると、マフープの粒子が瞳に映る。
「へ?」
ふわりと浮かぶ、粒子。
それを追って、視線を上へ向けていく。
「え? なにこれ……?」
空一面にマフープが浮かんでいる。
そのマフープたちが大気を満たし揺らめている姿は、かつてコナサの森で見た、シルフのマフープたちを思い起こさせる。
俺は一度目をこすり、再び空を見上げた。
そこにはマフープたちはなく、突き抜けるような青空が広がるだけ。
「何だったんだ? もう一回、左手の魔力に意識を集めてみよう」
するとやはり、マフープの存在がはっきりと見て取れる。
「ここから、魔法を使ったらどうなる?」
左の指先に炎を灯す。
炎の中に宿る流れがはっきりと見える。
「すげぇ、以前よりも流れが見える…………どうして?」
頭を軽く捻り、思い当たったのは精神と身体の不一致の話だった。
「もしかして、笠鷺としての身体と魂が一致したから、以前よりも制御力が上がった?」
これは仮説だけど、考えてもわからないのでそういうことにしておく。
しかし……。
「魔力の回復がうまく行かない」
炎に使った魔力は時が経つとともに、大気中に含まれるマフープから充填されるはず。
だけど、マフープはほんの僅かに取り込まれるだけで、ほとんどが身体に入ることを拒絶している。
「なんでだよ? 俺が嫌いか? なら、波長を同調して意識的に回復を……くそっ、波長がないっ!」
大気に含まれるマフープには意識存在せず、トーラスイディオムやシルフのマフープのような波長が存在しない。
これでは波長に同調して魔力を回復させることができない。
仕方なく、魔力の回復に関しては諦めた。
「使い切りってことか。俺に宿るカスみたいな魔力が無くなったら終了? 大事に使わないと」
少量でも、大切な魔力。
失うわけにはいかない。
「まったくLVカンスト手前で1に戻された気分だよ。とりあえず、まだ魔法は使えると。そして、制御力だけは上がった……魂が一つとなった俺の制御力が上がったとなると、ウードもおそらく……」
もし、精神と身体の一致により制御力が上がったとするならば、俺の魂を消し去ったウードはそれ以上の力を手に入れていることになる。
「たぶん、俺なんかよりも遥かに魔力は上のはず。そこに制御力が加わったら勝ち目ねぇな。ウードの中にヤツハがいたとしても、あまり期待できそうないし。そうなると、切り札はこれになるなっ」
左手の人差し指の爪先を見つめる。
そこには紫色に染まった爪。
トーラスイディオムの力が宿る爪先。
爪先からは以前まで感じることのなかった、神龍の力が暴れ狂っている。
「おっそろしい力。こいつをウードにぶつけることができれば、あるいは……でも、なんで今まで沈黙していたんだろう?」
ずっと、紫に染まっただけの爪だった。
それが今になって、力を顕し始めた理由。
脳裏に、トーラスイディオムの言葉が過ぎる。
『貴様には我の力の一部を分け与える。これは貴様だけの魂に刻む力』
「そうか、俺の魂だけになったから、神龍の力が発現したのか。ってことは、トーラスイディオムはこうなることはお見通しだった?」
だけど、龍はこう言っていた。
『それは笠鷺燎の魂にしか見えぬ力。笠鷺燎の身に宿る力だ。今はただ色の染まった爪先だが、時が来れば貴様の助けとなるだろう』
『時とは?』
『さてな……死が私を包み、先を見る力は衰え、見えなくなってしまった。もはや、これは戯言なのかもしれん』
「トーラスイディオムは、はっきりとはわからないけど、俺がこういう事態になることを感じ取っていた? うん、ますますわけわからん。考えるのはやめるか。とりま、これが切り札と。それと~」
右手の銃へ目を向ける。
「こいつが武器になるわけだけど、弾は~……五発? あれ、六発あって、一発は空砲じゃなかったっけ?」
銃に詳しくない俺にはよくわからない。
どのみち五発しかないならどうしようもないことだから、頭を捻っても仕方ない。
だけど、そこであることを思い出した。
「そうだ、引き出しの世界で調べればっ! あれは使えるのかな? たしか、コトアは俺だけの力って言っていた。だとしたら!」
瞳を閉じて、巨大な箪笥が鎮座する引き出しの世界へ訪れる。
心の中だけで瞳を開く。
目の前には巨大な箪笥……だけじゃない!?
「ちょ、なにこれ?」
俺は透明な地面の上に立つ。
真っ黒な空間には巨大な箪笥。
そして、周囲には今までなかった光が舞っている。
「そういや以前、ゼリカ公爵の屋敷で見たな。意識を集中したら奇妙な光の粒が見えて、その光にはアプフェルたちの過去の会話が含まれていた。だけど……これは光なんてもんじゃない!」
光は粒ではなく、様々な文字を形成している立体的な映像。
この光景には見覚えがある。
それは……。
「王城の隠し通路に浮かんでた、文字情報っぽい。じゃあ、これに触れると?」
目の前を横切る、見たこともない文字に触れてみた。
すると、脳の中に映像が入り込んでくる。
映像は一人の女性?
いや、女性と思われる葉っぱに覆われた存在。
女性は、傍にいる誰かに視線を向けようとした。
そこで激しい頭痛が走る。
「いつぅ!?」
脳の中で様々な情報が暴れ狂う。
誰かが愛を語っている光景。喧嘩をしている光景。
お昼を食べようとしている光景。母が子どもたちに笑顔を向ける光景。
さらには、大勢の会話が同時に脳内を暴れまわる。
その人たちの姿や声は人間だったり、人狼だったり、エルフだったりする。
多くの人たちの日常が次々に脳の中に飛び込んできて、頭が割れそうに痛い。
「くそっ!」
意志とは無関係で入り込んでくる情報たち。
俺は引き出しを思い描き、いつもの自分の記憶を扱うように引き出しを閉じた。
「今だっ!」
痛みが緩んだところで目を開けて、引き出しの世界から現実に戻った。
俺は360度くるんと体を回転させて景色を堪能し、足元に目を向ける。
そこには、足首ほどの背丈の青々とした草。
それは視界に収まる四方すべてに広がっている。
「初めてアクタに訪れた時も、こんな感じだったよなぁ。じゃあ、ここはアクタ?」
もう一度、視線を下に向ける。
目に映るのは、柔らかなふくらみ……はなく、固そうで貧相な胸板。
「男の姿だ。鏡がないからわかんないけど、今の俺は笠鷺燎の姿をしている?」
服装をチェックする。
半袖シャツに足首まであるチノパン。
「我ながら地味だ。だけど、俺の服だ。て~ことは、やっぱり今の俺は笠鷺燎の姿をしているわけだ。ふむぅ~」
俺はため息にも似た鼻息を漏らす。
今ここには、そこらの道を歩いている地味な男で服装も地味なモブAが存在している。
「はは、俺じゃ主役にはなれないなぁ。だけど、モブであっても、あいつをどうにかしないと……」
ウード――今、どこで何をしているか知らないが、あいつは俺の築いてきたものを奪い、壊すと言っていた。
「絶対に、食い止めないと……とりあえず、どうする? 最初に訪れた時はポケットを漁ったっけ?」
ポケットを漁る。
まず財布。
現金3782円とアプリに対応していないお店のポイントカード類。
財布を仕舞い、次にスマホを左手で持つ。
「やべ、充電が切れかけてる。電源切っとこ。だけど、アクタで充電とか無理そうだなぁ。もっとも、何の役にも立たないだろうけど。それよりもよっぽどこっちの方が……」
右手に目を向ける。
「拳銃……お巡りさん、減俸とか懲戒免職とかなったら、ごめんなさい。もし、地球に戻れることがあったら、ちゃんと責任取りますんで」
具体的にはどんな責任が取れるかわからないけど、そのお巡りさんのために俺ができるだけのことはしようと思う。
再び、銃へ目を向ける
「これは大切な武器だな。他は魔法か」
スマホをポケットに入れ、左手に魔力を宿す。
だけど、微弱で並の魔導士以下の力しかない。
「くそ、だいぶ力が失われている。いや、笠鷺燎の状態で魔法が使えるだけマシか。どういう理屈で使えるかは知らないけど……」
左手に宿る魔力を見つめながら、魔法が使えることだけでも良しとする。
「うん?」
その左手に宿る魔力が奇妙な動きを見せた。
魔力は手のひらをぬらりと這うようにゆったりとした動きを見せている。
「なんじゃこりゃ?」
さらに観察しようと、左手に意識を集めた。
すると、マフープの粒子が瞳に映る。
「へ?」
ふわりと浮かぶ、粒子。
それを追って、視線を上へ向けていく。
「え? なにこれ……?」
空一面にマフープが浮かんでいる。
そのマフープたちが大気を満たし揺らめている姿は、かつてコナサの森で見た、シルフのマフープたちを思い起こさせる。
俺は一度目をこすり、再び空を見上げた。
そこにはマフープたちはなく、突き抜けるような青空が広がるだけ。
「何だったんだ? もう一回、左手の魔力に意識を集めてみよう」
するとやはり、マフープの存在がはっきりと見て取れる。
「ここから、魔法を使ったらどうなる?」
左の指先に炎を灯す。
炎の中に宿る流れがはっきりと見える。
「すげぇ、以前よりも流れが見える…………どうして?」
頭を軽く捻り、思い当たったのは精神と身体の不一致の話だった。
「もしかして、笠鷺としての身体と魂が一致したから、以前よりも制御力が上がった?」
これは仮説だけど、考えてもわからないのでそういうことにしておく。
しかし……。
「魔力の回復がうまく行かない」
炎に使った魔力は時が経つとともに、大気中に含まれるマフープから充填されるはず。
だけど、マフープはほんの僅かに取り込まれるだけで、ほとんどが身体に入ることを拒絶している。
「なんでだよ? 俺が嫌いか? なら、波長を同調して意識的に回復を……くそっ、波長がないっ!」
大気に含まれるマフープには意識存在せず、トーラスイディオムやシルフのマフープのような波長が存在しない。
これでは波長に同調して魔力を回復させることができない。
仕方なく、魔力の回復に関しては諦めた。
「使い切りってことか。俺に宿るカスみたいな魔力が無くなったら終了? 大事に使わないと」
少量でも、大切な魔力。
失うわけにはいかない。
「まったくLVカンスト手前で1に戻された気分だよ。とりあえず、まだ魔法は使えると。そして、制御力だけは上がった……魂が一つとなった俺の制御力が上がったとなると、ウードもおそらく……」
もし、精神と身体の一致により制御力が上がったとするならば、俺の魂を消し去ったウードはそれ以上の力を手に入れていることになる。
「たぶん、俺なんかよりも遥かに魔力は上のはず。そこに制御力が加わったら勝ち目ねぇな。ウードの中にヤツハがいたとしても、あまり期待できそうないし。そうなると、切り札はこれになるなっ」
左手の人差し指の爪先を見つめる。
そこには紫色に染まった爪。
トーラスイディオムの力が宿る爪先。
爪先からは以前まで感じることのなかった、神龍の力が暴れ狂っている。
「おっそろしい力。こいつをウードにぶつけることができれば、あるいは……でも、なんで今まで沈黙していたんだろう?」
ずっと、紫に染まっただけの爪だった。
それが今になって、力を顕し始めた理由。
脳裏に、トーラスイディオムの言葉が過ぎる。
『貴様には我の力の一部を分け与える。これは貴様だけの魂に刻む力』
「そうか、俺の魂だけになったから、神龍の力が発現したのか。ってことは、トーラスイディオムはこうなることはお見通しだった?」
だけど、龍はこう言っていた。
『それは笠鷺燎の魂にしか見えぬ力。笠鷺燎の身に宿る力だ。今はただ色の染まった爪先だが、時が来れば貴様の助けとなるだろう』
『時とは?』
『さてな……死が私を包み、先を見る力は衰え、見えなくなってしまった。もはや、これは戯言なのかもしれん』
「トーラスイディオムは、はっきりとはわからないけど、俺がこういう事態になることを感じ取っていた? うん、ますますわけわからん。考えるのはやめるか。とりま、これが切り札と。それと~」
右手の銃へ目を向ける。
「こいつが武器になるわけだけど、弾は~……五発? あれ、六発あって、一発は空砲じゃなかったっけ?」
銃に詳しくない俺にはよくわからない。
どのみち五発しかないならどうしようもないことだから、頭を捻っても仕方ない。
だけど、そこであることを思い出した。
「そうだ、引き出しの世界で調べればっ! あれは使えるのかな? たしか、コトアは俺だけの力って言っていた。だとしたら!」
瞳を閉じて、巨大な箪笥が鎮座する引き出しの世界へ訪れる。
心の中だけで瞳を開く。
目の前には巨大な箪笥……だけじゃない!?
「ちょ、なにこれ?」
俺は透明な地面の上に立つ。
真っ黒な空間には巨大な箪笥。
そして、周囲には今までなかった光が舞っている。
「そういや以前、ゼリカ公爵の屋敷で見たな。意識を集中したら奇妙な光の粒が見えて、その光にはアプフェルたちの過去の会話が含まれていた。だけど……これは光なんてもんじゃない!」
光は粒ではなく、様々な文字を形成している立体的な映像。
この光景には見覚えがある。
それは……。
「王城の隠し通路に浮かんでた、文字情報っぽい。じゃあ、これに触れると?」
目の前を横切る、見たこともない文字に触れてみた。
すると、脳の中に映像が入り込んでくる。
映像は一人の女性?
いや、女性と思われる葉っぱに覆われた存在。
女性は、傍にいる誰かに視線を向けようとした。
そこで激しい頭痛が走る。
「いつぅ!?」
脳の中で様々な情報が暴れ狂う。
誰かが愛を語っている光景。喧嘩をしている光景。
お昼を食べようとしている光景。母が子どもたちに笑顔を向ける光景。
さらには、大勢の会話が同時に脳内を暴れまわる。
その人たちの姿や声は人間だったり、人狼だったり、エルフだったりする。
多くの人たちの日常が次々に脳の中に飛び込んできて、頭が割れそうに痛い。
「くそっ!」
意志とは無関係で入り込んでくる情報たち。
俺は引き出しを思い描き、いつもの自分の記憶を扱うように引き出しを閉じた。
「今だっ!」
痛みが緩んだところで目を開けて、引き出しの世界から現実に戻った。
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