R18「僕の手から逃げる事は許さない!」狂愛夫に、塔の上に囚われているが意外と純愛心を持っている【短編集/読み切り】

K.A.

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ドS年下男にひたすら襲われます! 甘々らぶえっち、コメディ回もあり※『(文学)対話体小説』

[狂愛]僕のプロポーズを受け入れ、婚姻届けにサインしないから、君は、磔になっているんだ

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「天王寺先輩。
 今夜も、夜景が綺麗だと思わないかい?
 このタワー『スカイ・オブ・パーツ』上層からの眺望ちょうぼうを楽しめる権利があるなんて、君は、世界一幸せな女性だ。
 ――なあ。
 いい加減に、抵抗するのはやめて、僕の従順な妻になったらどうだ?
 申し開きがあるのなら、聞いてやろう。
 世界の支配者、このエリオット・ジールゲンが、特別に許可を与えてやると言っているんだ。好きに言ってみたまえ」

「……はあ……はあ……くっ」

「ふふ。
 だいぶ弱ってきているね。返事もできないほどに――。
 でも、気に入らないな。
 そんな反抗的な感情を、まだ瞳に込めて、僕の方を睨みつけてくるなんて。
 なんだい。
 今日も、この僕のプロポーズを受け取らない気か?
 やれやれ。
 僕の息子を産み落としてから、もう七年以上も経つんだ。
 可愛いルイーナの為にも、僕と婚姻関係を結ぼうとは思わないのか」

「だ、誰が……私は……エリオットとは……あっ」

「おいおい。
 シャツの上から、胸の先あたりを、少しさわっただけじゃないか!
 くくっ。
 感じてしまうのかい?
 手足を拘束され、磔になっているのが、そんなにも楽しいのか?
 いい気持ちなんだろ。
 ふふふ。
 気づいていると思うが、今、君が縛られているのは、実際に軍の反省室で使われているものだ。
 前のめりで固定されるのは、意外と身体に負担がかかるだろ?
 両手をあげさせられ、開かされて縛られると、横隔膜おうかくまくの動きが制限される。足を踏みしめる場所がないというのは、呼吸をするのに不利じゃないか。
 これはね、長時間放置しておくと、本当に処してしまう事もあるんだよ。
 ほら、天王寺先輩。
 この僕に、許しをこう気になった方がいいんじゃないか。
 反省文を、君の口から聞かせてほしい。
 ――母上と二人きりでしばらく暮らしたいなどと、ルイーナに言わせるなんて――ね?」

「……はあ……エリオット……お前の脅しに……くっするつもりはない……私は……必ず……ルイーナを……にが……あ、あああっ!」

「天王寺先輩。
 スカートをはくようにめいじておいてよかった。
 へえ。
 くっしないつもりなんだ。では、このまま、僕の指が、下着の上から、君の大切な部分をなぞっても、何も言わないでいられるのかね?」

「あ……あ……やめ……て……あ……エリオッ……あ」

「今日こそ、婚姻届けに、天王寺先輩のサインをもらいたい。
 ――嫌がっている顔には見えないな。
 逆らおうとしても、陰核いんかくという場所は、とても敏感なんだ。刺激され続けたら、やがて、興奮する気持ちを止められなくなるぐらいに。
 ほら。
 どうしたんだ。
 世界一の軍師、天王寺アリスともあろう女性が、喘ぎ声しかあげられなくなるなんて」

「……エリオット……やめて……あ……さわら……ないで……あ……あ……」

「脅しにくっして、僕の手の中においで。
 堕ちてしまえよっ。
 どうせ、今だって、ルイーナ共々、僕に飼い殺されている状態だ。
 ただ、僕の妻、アリス・ジールゲンになるだけじゃないか」

「な……ならない……ルイーナの為にも……い……あ……はあ……」

「ふーん。
 拘束をいてやろう。ふふ。さあ、自由になった天王寺先輩は、どのような動きをするのかな」

「あ……は……はあ」

「やはりな。
 僕の身体にしがみついて、動けなくなった。
 くくっ。
 分かっていたよ。
 天王寺先輩が、僕を求めているとな!
 仕方がない。
 そんなに、僕に抱かれる事を望んでくれていたなんて!」

「い……いや……産まない……もう、エリオットの子は……うま……あっ」

「今さらだろ!
 天王寺アリスは、世界を統べる独裁者エリオット・ジールゲンの子を産み落とした、唯一の女性なんだ!
 そんな君を、どう扱おうと、僕の勝手だろ!
 僕は、君一人だけを、これからも見つめていきたいんだ。
 天王寺先輩。
 だから、もう一度、僕の子の母になってくれないか?」

「う……うまな……い……やめて、エリオット……もう、私は……ひっ!」

「ああ。すまない。
 急に、君の大切な部分に直接触れたりして――。
 下着の隙間から手を入れただけなんだが、なんだ、もう随分濡れていたんだね。
 ふふ。
 天王寺先輩。
 こんなにもひどい扱いを受けながら、僕と一つになる事を望んでいてくれたのかい?」

「ち……ちが……もう、やめて……エリオット……これ以上……あ……あ」

「あはは。
 抱きしめただけじゃないか!
 君の赤い髪と、僕の黒い髪が、互いに触れ合うほど、そばにいるだけだよ。
 ――そして、僕の指先が、君の中に入っているのを、強く感じるように仕向けただけだ。
 さあ。
 ここから、どうしてほしい?
 できるだけ、優しく扱いたいな。
 軍人嫌いの君の為に、軍服を脱いであげよう」

「……は……はなして……私……ひぃ」

「うんうん。
 自分の服が脱がされる時に、布が身体をるだけで、快感を感じるようになってしまったのかい?
 天王寺先輩は、強引なのが好きだな。
 ほら。
 もう、下着だけの姿になってしまったじゃないか。
 言っておこう。
 君が、につけているものすべて、僕が与えたんだ。返してもらっているだけだと思ってくれ。
 食事とて、僕が、心を込めて作ってあげたものを食べているじゃないか。
 命を繋いでいられるのは、誰のおかげかな?
 心を癒してくれる、いとしいルイーナだって、この僕と身体を重ねた事で、産み落とせたのではないのかね?」
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