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18.
ビクッと身体を揺らし俺を睨む伯爵。
「此処に来る前に王宮書館に寄って来たんだ。そこで出会った管理人にな、聞いたんだよ。王族には一人一人に裏紋が与えられるってな。俺には無いが…あんたらはあるんだろ?どんな『百合』の形なんだ?」
「管理人だと?はっ!誰も見た事など無いただの御伽噺だ!裏紋に関する禁書でも呼んだか?」
「……管理人は存在するよ。なんなら今呼んでやろう。…良い奴なんだ」
俺は空に向かい両手を広げ術式を唱える。白く光る三つの陣が現れ徐々に大きくなって行き遺跡を取り囲んだ。山の様なそれを最上級術式で遺跡上空へ召喚する。
一つ。その姿は白く
二つ。その衣は光り輝く
三つ。この国の根底にある三頭の六つの瞳
「ミゼブル・カルナルストナー・ポトマック・マイオリスタン!我の呼び掛けに答え姿を現せ!!」
この長ったらしいミカポンの名前は…この国の歴史上の王の名だ。二百年前から続く今の王族の祖の名を受け継ぐ存在。自ずと答えは導き出された。
御伽噺と言ったがその通りだ。彼は建国当初以前から祖王と共に存在していた魔術師だったのだ。
辺境の村にも伝わっている御伽噺。
大陸最大の脅威であった凶悪な魔物と長きに渡る戦いの末、賢者と共に魔物の魂を乗っ取り自ら滅した魔術師の話。そして平和が訪れ賢者は国を造りました…そんなお話の主役の一人は今も尚この国の王宮でふわりふわりと存在していた。
『管理人』は書館のでは無く、この国の守護者であったのだ。
「まあ、もう魔物の魔力が少なくなって大した事は出来ないんだ。身体はこの国の地中深くに有るけど魔素も薄くなって来てるからね~。そう遠くない未来僕も消えて失くなるだろう」
そう言って笑う声だけのミカポン。あの書館で見た姿は魔術師だった彼の本当の姿だったのだ。王族の強い魔力にしか反応しないと言う彼を見れるのは、もしかしたらこれが最後になるかも知れない。
ズオォォォォーーーーと空気が陣に吸い込まれ、代わりに白い鱗を輝かせた三頭の大蛇の頭が顔を出す。ギラリとその姿に慄き固まる伯爵を睨みながら徐々に全身を曝け出していった。遺跡の周りに長く白い身体をうねらせ俺達を囲む様にトグロを巻いていく。
「なぁ…ああ…あ…」
「……!!」
「…彼が『管理人』だ。そしてこの国の建国より長きに渡り守護をして来た刻を超越した存在。百合の花がどうして裏紋になったか知ってるか?ほら、この真ん中の頭に百合の花の様な逆鱗の形…ここから来てるんだとさ」
何とか召喚術は成功した。魔力を今までで一番ごっそり持っていかれたが、初めてにしては上手くいったので良しとする。これの中にあの陽気なミカポンが居ると思うと複雑だ。ふわりと真ん中の首に降り立ち、召喚した魔物姿のミカポン、いや、大蛇の頭をスリスリと手で撫でてみる。ツルツルしているが弾力があってほんのり温かい。
言葉を失いガクガクと震える護衛と伯爵。そして先程暴行されていたが勿論防御の術で身を守らせていた彼。緩く縛ってあった縄を解き、口輪を外しながら呆然と大蛇を見上げるグラミリオル卿。二人の姿を見下ろしながら胸ポケットからタリスマンを取り出す。月の光を浴び煌めく金の美しいそれは…二本の半分閉じた百合の透かし入り。
ミカポンの頭から伯爵の前に降り立ち目の前に掲げて俺は父である筈の伯爵に問うた。
「…聞きたい事がもう一つ。これなんだけどさ…知ってるよな?」
「ーーっ!!」
「屋敷の倉庫にあったよ。まあ、もう術式は掠れて動かないが…これ、魔力を放出させる魔具だよな?二本の百合の透かし。裏紋だ。そしてこの裏紋…あんたのじゃ無いな?」
「……だからなんだ。…私は知らんぞそんな物」
「…ミカポン。こいつの裏紋は何だっけ?」
『一本の咲いた花と一つの蕾』
「じゃあ、二本の咲いた百合は?」
『グラミリオルに与えられた紋章』
ズズズ…と真ん中の頭を近付けて来るミカポン。「ヒッ!」と悲鳴を上げ護衛を押し退け後ろに隠れる伯爵。だが護衛も力無く怯えている。その時、ザッと地を蹴る音と共にグラミリオル卿が走り込んで来て伯爵の首元をガシッと掴み上げた。
「──どう言う事だ!!どうしてあのタリスマンがお前の屋敷にある!あれは…あれは…っ」
ギリリと歯を食い縛り吐き出した彼の言葉は…
「あれはっ!私の息子に与えた物だぞ!!」
その叫びを聞いた瞬間
俺の頭の中でパァッと一陣の風に吹かれた様に白いモヤが消えて行く。暗示は真実に辿り着くと解除される事が多い。
ああ、そうか…やっぱりか…この記憶は…
夢で見たあのボヤけた顔。
俺の頭を撫で微笑んでいたあの人が…
グラミリオル卿だったのか。そして彼が俺の本当の…
「吐け!私の息子をどこにやった!!あの日…あれは嘘だったんだな?魔力放出が間に合わず魔素に変わって消えたなどと…あの魔術師もグルだったのか!答えろ!!私の息子…リーゼンウルトに何をした!」
「─っ!うるさいうるさい!リアルト!こいつを殺せ!!」
掴み合いになっている兄弟をジッと見守るミカポン。
「ミカポン…これが話してた俺にとって酷な事なんだな」
『…そうだね。でも折角だしもう一押ししてみようか』
「…え?」
ゆらりと音も無く二つの頭が地面に降りて行き、言い争う伯爵とグラミリオル卿をそれぞれ背後からバクンッと口の中へ捕まえた。
「ギャァァ!」
「ぬっ!は、離せ!」
慌てふためく二人を引き離し、中央の大蛇の口が静かにこう告げる。
『裏紋の継承の意は知っているな?我の額の鱗を模したこれは 誇り、威厳、誠実、それに対して純粋であれと願いを込めた紋章だ。お前達が力に驕る事無く民を導く先駆けと成して、民を導くと祖代の王との盟約の証。責任を伴う成人に与えられるはそう言う事だ。それを受け取ったお前達には栄華を約束してやった。だが…醜い。命を掛けて護り抜いた賢者の末裔は権威に溺れ憧れ、挙句道を外し人の心を踏みにじる虫ケラになってしまった。いや、虫の方が幾らもマシだ…』
「わ、私は知らん!高貴な血に誓って誠実だ!」
「嘘をつけ!ならタリスマンが屋敷にあった理由を言え!あれはあの子の魔力に反応して放散する様私と王宮魔術師が作った術式が刻まれている。我が裏紋が刻まれたリーゼンウルトの為だけのタリスマンだ!」
『なら…交互に守護者たる我が問い掛ける。真実を言うが良い。嘘を吐くたびに一度目で押し潰し、二度目で食い殺す。真に誠実なれ、賢者の子らよ』
「ヒッ!」
「な、何故私も…!」
え?グラミリオル卿も?…真に…誠実なれ?…ミカポンは何を…
『最初の問いは一本の花と一つの蕾を与えたお前にしよう。さあ、答えよ』
「ひへぇっ!」
『この者の嫡子を死んだ様に見せ掛け拉致し、魔術師に金を渡し記憶が甦らない様暗示を掛け、勤めていた女と結託し辺境へ捨てたな?』
「な、なんのこと…グッあああ!!」
ミカポンがギチギチと巻き付けた舌で伯爵の身体を締め上げる。
『再度問う。本当に知らぬか?』
「ぎ…ぎぃ…し…っしらなーーぐふっ…う、そ、そうだ!」
「! ──っやはりお前がリーゼンウルトを!へ、辺境に捨てた?何処だ!!」
『次はお前だ二本の花を与えた者よ。我の問いに答えよ』
「はっ!今はそれどころでは…うっ!ク…グッゥ…」
ギリッと紅い巻き付く舌に力を入れられた様だ。
俺は二人の真前でただ成り行きを見ていた。思っていた結末と少し違っている。
ミカポンは何を知っているんだろう。
…そう考えていた時
『…お前は、この兄を王宮より追放される様に裏で働き、婚約者であった子女を横取りした。相違無いな?』
あまりの思ってもみない問い掛けに遺跡の中の時間が止まり静まり返る。
「…は?」
思わず俺は声を漏らした。意味が解らない…
グラミリオル卿が…伯爵の婚約者を…横取り?え?追い出した?
「き…貴様~っ!やはり…やはりそうか!」
伯爵がブルブルと震え怒りの形相でグラミリオル卿を睨みつける。
「……違う。こいつは元々素行が悪くーーっぐぁ!」
今度はグラミリオル卿が舌で締め付けられている。
嘘だろ?
どちらが善でどちらが悪か…では無かったって事か?
『愚か者共よ…裏紋を受け取りし王族であればこそこの我に偽りなど通用しない』
「此処に来る前に王宮書館に寄って来たんだ。そこで出会った管理人にな、聞いたんだよ。王族には一人一人に裏紋が与えられるってな。俺には無いが…あんたらはあるんだろ?どんな『百合』の形なんだ?」
「管理人だと?はっ!誰も見た事など無いただの御伽噺だ!裏紋に関する禁書でも呼んだか?」
「……管理人は存在するよ。なんなら今呼んでやろう。…良い奴なんだ」
俺は空に向かい両手を広げ術式を唱える。白く光る三つの陣が現れ徐々に大きくなって行き遺跡を取り囲んだ。山の様なそれを最上級術式で遺跡上空へ召喚する。
一つ。その姿は白く
二つ。その衣は光り輝く
三つ。この国の根底にある三頭の六つの瞳
「ミゼブル・カルナルストナー・ポトマック・マイオリスタン!我の呼び掛けに答え姿を現せ!!」
この長ったらしいミカポンの名前は…この国の歴史上の王の名だ。二百年前から続く今の王族の祖の名を受け継ぐ存在。自ずと答えは導き出された。
御伽噺と言ったがその通りだ。彼は建国当初以前から祖王と共に存在していた魔術師だったのだ。
辺境の村にも伝わっている御伽噺。
大陸最大の脅威であった凶悪な魔物と長きに渡る戦いの末、賢者と共に魔物の魂を乗っ取り自ら滅した魔術師の話。そして平和が訪れ賢者は国を造りました…そんなお話の主役の一人は今も尚この国の王宮でふわりふわりと存在していた。
『管理人』は書館のでは無く、この国の守護者であったのだ。
「まあ、もう魔物の魔力が少なくなって大した事は出来ないんだ。身体はこの国の地中深くに有るけど魔素も薄くなって来てるからね~。そう遠くない未来僕も消えて失くなるだろう」
そう言って笑う声だけのミカポン。あの書館で見た姿は魔術師だった彼の本当の姿だったのだ。王族の強い魔力にしか反応しないと言う彼を見れるのは、もしかしたらこれが最後になるかも知れない。
ズオォォォォーーーーと空気が陣に吸い込まれ、代わりに白い鱗を輝かせた三頭の大蛇の頭が顔を出す。ギラリとその姿に慄き固まる伯爵を睨みながら徐々に全身を曝け出していった。遺跡の周りに長く白い身体をうねらせ俺達を囲む様にトグロを巻いていく。
「なぁ…ああ…あ…」
「……!!」
「…彼が『管理人』だ。そしてこの国の建国より長きに渡り守護をして来た刻を超越した存在。百合の花がどうして裏紋になったか知ってるか?ほら、この真ん中の頭に百合の花の様な逆鱗の形…ここから来てるんだとさ」
何とか召喚術は成功した。魔力を今までで一番ごっそり持っていかれたが、初めてにしては上手くいったので良しとする。これの中にあの陽気なミカポンが居ると思うと複雑だ。ふわりと真ん中の首に降り立ち、召喚した魔物姿のミカポン、いや、大蛇の頭をスリスリと手で撫でてみる。ツルツルしているが弾力があってほんのり温かい。
言葉を失いガクガクと震える護衛と伯爵。そして先程暴行されていたが勿論防御の術で身を守らせていた彼。緩く縛ってあった縄を解き、口輪を外しながら呆然と大蛇を見上げるグラミリオル卿。二人の姿を見下ろしながら胸ポケットからタリスマンを取り出す。月の光を浴び煌めく金の美しいそれは…二本の半分閉じた百合の透かし入り。
ミカポンの頭から伯爵の前に降り立ち目の前に掲げて俺は父である筈の伯爵に問うた。
「…聞きたい事がもう一つ。これなんだけどさ…知ってるよな?」
「ーーっ!!」
「屋敷の倉庫にあったよ。まあ、もう術式は掠れて動かないが…これ、魔力を放出させる魔具だよな?二本の百合の透かし。裏紋だ。そしてこの裏紋…あんたのじゃ無いな?」
「……だからなんだ。…私は知らんぞそんな物」
「…ミカポン。こいつの裏紋は何だっけ?」
『一本の咲いた花と一つの蕾』
「じゃあ、二本の咲いた百合は?」
『グラミリオルに与えられた紋章』
ズズズ…と真ん中の頭を近付けて来るミカポン。「ヒッ!」と悲鳴を上げ護衛を押し退け後ろに隠れる伯爵。だが護衛も力無く怯えている。その時、ザッと地を蹴る音と共にグラミリオル卿が走り込んで来て伯爵の首元をガシッと掴み上げた。
「──どう言う事だ!!どうしてあのタリスマンがお前の屋敷にある!あれは…あれは…っ」
ギリリと歯を食い縛り吐き出した彼の言葉は…
「あれはっ!私の息子に与えた物だぞ!!」
その叫びを聞いた瞬間
俺の頭の中でパァッと一陣の風に吹かれた様に白いモヤが消えて行く。暗示は真実に辿り着くと解除される事が多い。
ああ、そうか…やっぱりか…この記憶は…
夢で見たあのボヤけた顔。
俺の頭を撫で微笑んでいたあの人が…
グラミリオル卿だったのか。そして彼が俺の本当の…
「吐け!私の息子をどこにやった!!あの日…あれは嘘だったんだな?魔力放出が間に合わず魔素に変わって消えたなどと…あの魔術師もグルだったのか!答えろ!!私の息子…リーゼンウルトに何をした!」
「─っ!うるさいうるさい!リアルト!こいつを殺せ!!」
掴み合いになっている兄弟をジッと見守るミカポン。
「ミカポン…これが話してた俺にとって酷な事なんだな」
『…そうだね。でも折角だしもう一押ししてみようか』
「…え?」
ゆらりと音も無く二つの頭が地面に降りて行き、言い争う伯爵とグラミリオル卿をそれぞれ背後からバクンッと口の中へ捕まえた。
「ギャァァ!」
「ぬっ!は、離せ!」
慌てふためく二人を引き離し、中央の大蛇の口が静かにこう告げる。
『裏紋の継承の意は知っているな?我の額の鱗を模したこれは 誇り、威厳、誠実、それに対して純粋であれと願いを込めた紋章だ。お前達が力に驕る事無く民を導く先駆けと成して、民を導くと祖代の王との盟約の証。責任を伴う成人に与えられるはそう言う事だ。それを受け取ったお前達には栄華を約束してやった。だが…醜い。命を掛けて護り抜いた賢者の末裔は権威に溺れ憧れ、挙句道を外し人の心を踏みにじる虫ケラになってしまった。いや、虫の方が幾らもマシだ…』
「わ、私は知らん!高貴な血に誓って誠実だ!」
「嘘をつけ!ならタリスマンが屋敷にあった理由を言え!あれはあの子の魔力に反応して放散する様私と王宮魔術師が作った術式が刻まれている。我が裏紋が刻まれたリーゼンウルトの為だけのタリスマンだ!」
『なら…交互に守護者たる我が問い掛ける。真実を言うが良い。嘘を吐くたびに一度目で押し潰し、二度目で食い殺す。真に誠実なれ、賢者の子らよ』
「ヒッ!」
「な、何故私も…!」
え?グラミリオル卿も?…真に…誠実なれ?…ミカポンは何を…
『最初の問いは一本の花と一つの蕾を与えたお前にしよう。さあ、答えよ』
「ひへぇっ!」
『この者の嫡子を死んだ様に見せ掛け拉致し、魔術師に金を渡し記憶が甦らない様暗示を掛け、勤めていた女と結託し辺境へ捨てたな?』
「な、なんのこと…グッあああ!!」
ミカポンがギチギチと巻き付けた舌で伯爵の身体を締め上げる。
『再度問う。本当に知らぬか?』
「ぎ…ぎぃ…し…っしらなーーぐふっ…う、そ、そうだ!」
「! ──っやはりお前がリーゼンウルトを!へ、辺境に捨てた?何処だ!!」
『次はお前だ二本の花を与えた者よ。我の問いに答えよ』
「はっ!今はそれどころでは…うっ!ク…グッゥ…」
ギリッと紅い巻き付く舌に力を入れられた様だ。
俺は二人の真前でただ成り行きを見ていた。思っていた結末と少し違っている。
ミカポンは何を知っているんだろう。
…そう考えていた時
『…お前は、この兄を王宮より追放される様に裏で働き、婚約者であった子女を横取りした。相違無いな?』
あまりの思ってもみない問い掛けに遺跡の中の時間が止まり静まり返る。
「…は?」
思わず俺は声を漏らした。意味が解らない…
グラミリオル卿が…伯爵の婚約者を…横取り?え?追い出した?
「き…貴様~っ!やはり…やはりそうか!」
伯爵がブルブルと震え怒りの形相でグラミリオル卿を睨みつける。
「……違う。こいつは元々素行が悪くーーっぐぁ!」
今度はグラミリオル卿が舌で締め付けられている。
嘘だろ?
どちらが善でどちらが悪か…では無かったって事か?
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