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◇本編
5.
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「御使い様。何か『御神託』はございましたか?」
「ゴア~」プルプル首を振る。
「そうですか」
「ゴア?」首を傾げる。
「いや、何でも有りません。はは。さあ、お食事になさって下さい」
「ゴァ!」頂きます!
ワタシの食事。は、スープだ。日によって変わるが基本は豆とか野菜。ジャガイモとかとうもろこしとかのすり潰した物に様々な野菜が入ってる。だけ。
つまり殺生した物は食べられない。身体が受け付けない。吐いちゃう。
花瓶みたいな長い壺に入れてくれたスープを舐めて飲む。下界に生きるワタシは食べないと死んでしまうみたい。天界では食べたり飲んだりしないもの。でも下界でも排泄はしない。食べた物はワタシの中でグルグル回ってやがて霧散していく。
「リリアこっち向いて。拭いてあげる」
「ゴア」うん
食べた後はテオルドにクチバシを濡れた布で拭いてもらう。これでワタシの食事は終わり。その後は彼が食べ終わるまで大人しく横で待つ。時々立ったまま寝ちゃう。クランクランと首がしなる。天界は行くのにちょっと体力使うのでお腹が膨れると気持ち良くなって.........。そしていつの間にかまたテオルドに抱っこされて今度は彼の私室に入る。割といつもこんな感じ。
「リリア。このまま寝る?風呂入るだろ?」
「ゴアッゴアーっ」うっヤダーッ
「何で?俺と入るの嫌なのか?」
「ゴッ.........ゴアゴア~グワー.........」も.........もう大人なんだからいつまでも....
「もう大人だから?何だよ今更。もう10年近く一緒に入って.........あ!そうそう10年だよ!.........漸く.........ふふ」
「ゴア?」
「ああ。まだ間は有るな。確かあの日は初夏月の一週目だった筈だ。後3ヶ月くらいか」
「グワッゴアーっグッグッ」覚えててくれたんだーっありがとう
「ふふ。懐かしいな。あの日から10年か。今年は盛大にお祝いしよう。な?リリア」
「ゴァー!」バタバタバタバタ。
嬉しい!テオルド!
「さ、じゃあ風呂入ろうか。良い匂いの石鹸手に入れたんだ。リリーの香り。嗅ぎたいだろ?」
「ゴ.........ゴア」ピタリ。
「さあ、おいで」
「.........」
結局泡だらけにされ、隅々まで洗われた。テオルドってば.........ワタシ女の子なんだからね?鳥は洗っちゃダメなのよ?なんて、ワタシは平気だけど。ああ、リリーの良い匂い。
そして就寝。ワタシは長い脚を折りテオルドの横でうずくまる。長い首を彼の胸の上に置き眠るのだ。彼に頭を撫でられると気持ち良くて直ぐ寝てしまう。トクトクと規則正しい胸の鼓動がなんだかとっても落ち着くのだ。
ずっと.........一緒に居たいな.........無理だけど。
「ゴア~」プルプル首を振る。
「そうですか」
「ゴア?」首を傾げる。
「いや、何でも有りません。はは。さあ、お食事になさって下さい」
「ゴァ!」頂きます!
ワタシの食事。は、スープだ。日によって変わるが基本は豆とか野菜。ジャガイモとかとうもろこしとかのすり潰した物に様々な野菜が入ってる。だけ。
つまり殺生した物は食べられない。身体が受け付けない。吐いちゃう。
花瓶みたいな長い壺に入れてくれたスープを舐めて飲む。下界に生きるワタシは食べないと死んでしまうみたい。天界では食べたり飲んだりしないもの。でも下界でも排泄はしない。食べた物はワタシの中でグルグル回ってやがて霧散していく。
「リリアこっち向いて。拭いてあげる」
「ゴア」うん
食べた後はテオルドにクチバシを濡れた布で拭いてもらう。これでワタシの食事は終わり。その後は彼が食べ終わるまで大人しく横で待つ。時々立ったまま寝ちゃう。クランクランと首がしなる。天界は行くのにちょっと体力使うのでお腹が膨れると気持ち良くなって.........。そしていつの間にかまたテオルドに抱っこされて今度は彼の私室に入る。割といつもこんな感じ。
「リリア。このまま寝る?風呂入るだろ?」
「ゴアッゴアーっ」うっヤダーッ
「何で?俺と入るの嫌なのか?」
「ゴッ.........ゴアゴア~グワー.........」も.........もう大人なんだからいつまでも....
「もう大人だから?何だよ今更。もう10年近く一緒に入って.........あ!そうそう10年だよ!.........漸く.........ふふ」
「ゴア?」
「ああ。まだ間は有るな。確かあの日は初夏月の一週目だった筈だ。後3ヶ月くらいか」
「グワッゴアーっグッグッ」覚えててくれたんだーっありがとう
「ふふ。懐かしいな。あの日から10年か。今年は盛大にお祝いしよう。な?リリア」
「ゴァー!」バタバタバタバタ。
嬉しい!テオルド!
「さ、じゃあ風呂入ろうか。良い匂いの石鹸手に入れたんだ。リリーの香り。嗅ぎたいだろ?」
「ゴ.........ゴア」ピタリ。
「さあ、おいで」
「.........」
結局泡だらけにされ、隅々まで洗われた。テオルドってば.........ワタシ女の子なんだからね?鳥は洗っちゃダメなのよ?なんて、ワタシは平気だけど。ああ、リリーの良い匂い。
そして就寝。ワタシは長い脚を折りテオルドの横でうずくまる。長い首を彼の胸の上に置き眠るのだ。彼に頭を撫でられると気持ち良くて直ぐ寝てしまう。トクトクと規則正しい胸の鼓動がなんだかとっても落ち着くのだ。
ずっと.........一緒に居たいな.........無理だけど。
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