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◇本編
100.
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「それから......... 」
「ま、まだあるの?」
「これが一番大事なやつだ。10年間分の祝いのプレゼントだ。俺の部屋にある」
「そ、そうなんだ」
「ああ。ここの部屋は隣りと繋がってるから、この扉で。行くぞ」
テオルドはガチャッとノブを回した。
あれ?こんな扉あったっけ?気づかなかったな。
開けられた先には確かに見知ったテオルドの部屋が有る。ああ、家具を移動させたのか。いつの間に?
彼に手を引かれながら部屋の中をキョロキョロする。何だか懐かしい.........って二日帰らなかっただけなのにね。
三人掛けのソファの横に布が掛けられた何かがあった。何だろう?縦長?
「リリア。これがプレゼントだ。布を取るぞ」
「.........うん.........」
テオルドはグッと布を握ると一気にはぎ取った。
そこには
純白の
お姫様が着るようなフワフワなドレスが人型に着せられて立っていた。
「ふわぁ~.........綺麗だねぇ~!」
テオルドは無言でそのドレスを軽く触りワタシに向かってこう言った。
「.................これはな、婚礼衣装だ。この日の為に俺がデザインして作らせた。お前はこれを着て俺の.........花嫁になるんだ」
「.........」
「式は1ヶ月後。もう、戻れないぞ?」
「.................もし、ワタシが人にならなかったらどうしたの?」
「その時は、全て燃やすつもりだった。そして命運を受け入れて.........散って行くつもりだったよ」
「他の女性と.........結婚する時の為に.........置いて.........おけば.........良い.........じゃない」
「そんな気は全く無かったな。お前を想ってお前の為に作らせたんだ。他人が着るなんて.........無理だろ」
そう言いながらテオルドはワタシの頬を撫でる。
ワタシの顔はきっと酷い。
引っ切り無しにボロボロと涙が零れ落ちているから。
「俺の『御神託』聞きたいか?」
ワタシはコクンと頷いた。
《10ノ年月後 聖ナル白キ者ヲ手ニ入レルハ王ニアラズ 臣下ニクダリ 国ヲ防衛セシ者ナリ 然スレバ伴侶ニ下ゲ渡ス》
「俺はお前から葉っぱを受け取った時、嬉しくてな。絶対手に入らないモノが手に入るんだと女神様に感謝したよ。それが10年先だろうが、【覇王】の命運を蹴ろうが、俺が本当に欲しかったモノだからだ」
「.........テオルドォ.........」
「ああ。そうだ。お前だ。決して命運に引けを取らない選択肢。最高の選択を俺はした。リリア。俺はお前と共に生きて行きたい!」
「っうわぁーーーーーん!」
テオルドはワタシをグイッと引き寄せ力一杯抱き締めた。ワタシもテオルドを抱き締め返した。
この人の番になる。妻になる。奥さんになる。お嫁さんになる。
ずっとずっと一緒に居る。
それは初めから決められていた事かも知れない。
でも
こんなに愛しい人が他に居るのかと聞かれれば
「もう二度と出来ない」
と答えるだろう。
何度だって走り回ろう
何度だって勇気を持とう
何度だって彼を護ろう
醜くても構わない
失ってしまうモノが有っても平気
もう勝手に諦めたりしない
だって彼が大好きだから
ワタシの「愛し方」
伝わりましたか?女神様.........
「ま、まだあるの?」
「これが一番大事なやつだ。10年間分の祝いのプレゼントだ。俺の部屋にある」
「そ、そうなんだ」
「ああ。ここの部屋は隣りと繋がってるから、この扉で。行くぞ」
テオルドはガチャッとノブを回した。
あれ?こんな扉あったっけ?気づかなかったな。
開けられた先には確かに見知ったテオルドの部屋が有る。ああ、家具を移動させたのか。いつの間に?
彼に手を引かれながら部屋の中をキョロキョロする。何だか懐かしい.........って二日帰らなかっただけなのにね。
三人掛けのソファの横に布が掛けられた何かがあった。何だろう?縦長?
「リリア。これがプレゼントだ。布を取るぞ」
「.........うん.........」
テオルドはグッと布を握ると一気にはぎ取った。
そこには
純白の
お姫様が着るようなフワフワなドレスが人型に着せられて立っていた。
「ふわぁ~.........綺麗だねぇ~!」
テオルドは無言でそのドレスを軽く触りワタシに向かってこう言った。
「.................これはな、婚礼衣装だ。この日の為に俺がデザインして作らせた。お前はこれを着て俺の.........花嫁になるんだ」
「.........」
「式は1ヶ月後。もう、戻れないぞ?」
「.................もし、ワタシが人にならなかったらどうしたの?」
「その時は、全て燃やすつもりだった。そして命運を受け入れて.........散って行くつもりだったよ」
「他の女性と.........結婚する時の為に.........置いて.........おけば.........良い.........じゃない」
「そんな気は全く無かったな。お前を想ってお前の為に作らせたんだ。他人が着るなんて.........無理だろ」
そう言いながらテオルドはワタシの頬を撫でる。
ワタシの顔はきっと酷い。
引っ切り無しにボロボロと涙が零れ落ちているから。
「俺の『御神託』聞きたいか?」
ワタシはコクンと頷いた。
《10ノ年月後 聖ナル白キ者ヲ手ニ入レルハ王ニアラズ 臣下ニクダリ 国ヲ防衛セシ者ナリ 然スレバ伴侶ニ下ゲ渡ス》
「俺はお前から葉っぱを受け取った時、嬉しくてな。絶対手に入らないモノが手に入るんだと女神様に感謝したよ。それが10年先だろうが、【覇王】の命運を蹴ろうが、俺が本当に欲しかったモノだからだ」
「.........テオルドォ.........」
「ああ。そうだ。お前だ。決して命運に引けを取らない選択肢。最高の選択を俺はした。リリア。俺はお前と共に生きて行きたい!」
「っうわぁーーーーーん!」
テオルドはワタシをグイッと引き寄せ力一杯抱き締めた。ワタシもテオルドを抱き締め返した。
この人の番になる。妻になる。奥さんになる。お嫁さんになる。
ずっとずっと一緒に居る。
それは初めから決められていた事かも知れない。
でも
こんなに愛しい人が他に居るのかと聞かれれば
「もう二度と出来ない」
と答えるだろう。
何度だって走り回ろう
何度だって勇気を持とう
何度だって彼を護ろう
醜くても構わない
失ってしまうモノが有っても平気
もう勝手に諦めたりしない
だって彼が大好きだから
ワタシの「愛し方」
伝わりましたか?女神様.........
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